これは大分前にある社長から教えて戴いた。その社長は激務でトラック4台分の書類を作って、会社を公開したと言っていた。本当にトラック4台分かはわからないが、公開するだけの力を持っている社長の働き方は凄かった。まず出勤は朝の10時過ぎ、5時まで仕事をして一般社員は帰る。そこから又仕事を続け、10時過ぎると役員が帰る。そこからは本当の幹部だけになり、終わるのが夜中の1時。そこで幹部は帰るが、その社長は、「ここからあと3時間は頑張るか」と言って、寝るのが明け方の4時か5時。そして10時に起きて出勤。そんな激務をこなしている社長だから、「休むことを仕事とせよ」の言葉が出てきたのであろう。ご自分でそう感じて、「休む事が仕事だから、何が何でも休む。普通の人は休みの日に仕事を入れたりするだろうが、仕事となれば何が何でもこなす。俺は休む事が仕事。」と言って、たまの休みは実にリフレッシュしていた。仕事を連続でこなしていくと頭の回転も鈍くなり、考え方に偏りが出る。それが怖いと言っていたが、1日でも休むと、全く違う発想が出てくる。それも場所を変えると良いらしい。自宅でただ寝ているのはダメで、今までとは違う景色と空気を吸うといいらしい。新型コロナウィルスの影響でテレワークで外に出なくなった方は多いと思うが、仕事はまず休みから決め、残った時間で働くぐらいで丁度良いと言っていた。世界の中でも日本は勤勉で、欧米に転勤になった方は、「2ヶ月のバカンスや残業のない生活は1度味わったらやめられない」とよく言っている。日本で仕事をしていると、「わかりました。今度の日曜日は休みですが、伺います。」と言ってしまいそうだが、休みの日に仕事をするというのは、普段の仕事をしないのと同じぐらいの意味があるそうである。激務をこなした社長だから出てくる言葉だろうが、まだまだ日本人には馴染まない部分がある。
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