仕事柄、「健康を保つのに必要なことは何ですか?」と聞かれる。そんな時はいつも「睡眠」「食事」「運動」「思想」と言っている。最近はテレビを見れば、大リーグの大谷選手の話ばかりで、あまりの好成績に秘訣を調べてみたら、「10時間睡眠」と書いてあった。改めて睡眠の重要性を感じた方も多いと思う。「食事」に関してはいうまでもなく、身体は食べ物から作られている。どんな物を身体に入れるかで体調が変わってしまうのは当然のことである。「運動」も年をとれば筋力低下と共に身体が衰えてくるのはわかる。最近では握力と基本体力が連動していることもわかっている。問題は最後の「思想」である。これは簡単に言うと、「考え方」であり、「何と私は不幸な人間だろう」と思っている方と、「私ほど運の良い人間はいない」と思っている方では身体が全く違う。辛いことも我慢ばかりしていると、それなりの身体になってしまうから怖い。患者さんの中には初診時に私から、「あなた心配性でしょう。いつも被害者意識で我慢しているでしょう。」などと言われた方も多いと思う。これは私が占い師なのではなく、人の身体は考え方によって筋肉の状態が明確に変わる事を、体験的に知っているから言えるのである。希望を失わない方の体と諦めている方では筋肉の張りが全く違う。これは我々の指の感覚なので言葉には出来ないが、治療で数をこなしていると、明確にグループ分けが出来る。それほど物の考え方「思想」は、人の身体を変えてしまうものである。「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言われているが、私から見ると、「健全な精神を続けると身体が健全に近づく」と言いたい。逆も真なりで、「身体が健全でも良くない思想を持っていると体調を壊す」となる。この思想の身体に与える影響というのは怖いものがあり、筋肉の状態だけでなく、人相や運命まで変えてしまう。以前ブログで「水野南北」を書いた。参考にして欲しい。