常連さんの首の痛みが酷くなり、医者で注射を打ったが楽にならないと言う。こういうケースはよくあり、我々は比較的得意なのだが、今回の痛みは過去最悪で色々と手をつくしたが、全く首が楽にならない。
ではどんな治療をしたかというと、
1.左首の痛みの場合はまず反対側の首を治療する
2.鞭打ちの後遺症と言っている腕の治療
3.寝ちがいの反応点
4.胸骨の歪み
5.体の真横の反応点
6.頭皮のこり
大抵これだけやれば9割以上の方には効果があるが、今回は全く楽にならないという。ここまでやってダメなら、患部にかなりの炎症があるか、血液的に何か異常があるかもしれない。ここまで来ると1番いい選択肢は、「今は治療をあきらめる」事である。深入りしてもいい結果を生まない。では患者の痛みはどうするかであるが、こういう時は医者からもらう鎮痛剤が間違いなく効く。何故そう言えるかというと、治療には「医者の得意分野」と「リハビリの得意分野」があり、お互いをよく補完し合っている関係がある。今回は完全に投薬で痛みを鎮めてから、我々が治療した方がいい。過去に何度も同じ経験をしたが、一度たりとも薬が効かなかった例はない。その時の治療はあきらめて打ち切るが、長い目で見たら、全くあきらめていないのである。