痛みで騒ぐのは一時

私もこの年になると、脊柱管狭窄症で腰痛や首肩の調子が悪くなることがよくある。
これは仕事の特権だが、痛ければすぐ揉んだり鍼をやってもらえるので助かっている。
しかしよく考えてみると、痛い時は大騒ぎするが、それが一過性の痛みの場合は必ず回復
する。
「確か先週は首が痛いと言っていたが、今は喉の調子が悪い事ばかり気になる」
身体は常に辛い所しか感じない仕組みがあるので、毎回何か調子が悪い事ばかり騒ぐ結果になる。
端から見ていると、「この間は腰なのに、今度は首?」となるだろう。
仕事柄かなり酷い腰痛も診るが、半年ぐらい騒ぐ人はいるが、当然、手術などで対応するので3年間も騒いだ人は見た事がない。
これを考えると、辛い時にはとても乗り切れない辛さだと思っても、半年後には殆ど痛みを訴えていないのが現実である。
以前、「どんなに辛いことでも体は2年で回復」とブログで書いたが、実際身体は半年未満、実際は100日程度であろう。
人はゴールや未来が見えないから悩むが、3年は悩めないものである。
しかし理屈はそうだが、身体が痛いのは本当に辛い。
痛くなったら最善の治療を尽くす事は当然だが、逆算してみたらいかがだろうか?
「おそらくこの痛みは100日、長くても半年。もう2週間経った、残り・・・・」
辛い時は、この痛みが永遠に続く感覚になってしまうだろうが、そんな患者は見た事がない。
がんのようにどんどん成長する病気でない限り、半年後にはその痛みの事を忘れているものである。
深く悩まず、「必ず良くなるから大丈夫」という希望で生きていただきたい。

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