クーラー病について

これだけ暑い日が続くと体調を壊す人は多い。
シンガポール、ハワイ、ロスから来た人も、「日本は異常」と口を揃えていう。
ドバイから来た方だけ何も言わなかった。
特に今年の夏はお年寄りで4人ほど酷いクーラー病で、厳しく生活指導をした。
例年の暑さ位であれば「気をつけてください」は日に何人も伝えているが、こんなに4人も厳しく指導した事など今まではなかった。
まずクーラー病であるが全員同じ特徴がある。

  1. 24時間クーラーをつけっぱなし
  2. 外出をしない
  3. シャワーで済ます

今までなら夜は扇風機ぐらいで良かったのが今年は寝ている間もクーラーが消せない。
テレビでもクーラーを消すと命の危険があると言っているからなおさらである。
今までなら明け方や夕刻には気温が下がり散歩できたが、今は外出を控えろとテレビで言っているので、どこにもでない
あまりに暑いのでついついシャワーで済ませてしまう。湯船には入らない人ばかりである。
全員がこのパターンである。テレビでも脱水に気をつけてと言っているから、水だけはこまめに摂っている。
ではこの状況で身体はどうなってしまうのだろう。

  1. 冷たいものの摂りすぎで胃腸の反応が左腰に出る。
  2. 胃がやられた場合は左お尻や膝が痛くなる。
  3. 胃腸が弱り、太腿の前面と後面の筋肉が硬くなる。
  4. 腰に全く負担をかけていないのに左腰の重さが取れない
  5. 腕や脛が冷やされて気持ちが落ちつかなくなる-ストレス性の反応

この身体的特徴も皆同じである。
ではどうするかであるが、「発汗」しかない。その「発汗」の方法も運動をして汗をかけばいいかというとそうではない。
41℃程度の風呂に下半身を入れ、おでこから軽く汗がにじむまで待つ。
早い人で数分、余程の冷え性でない限り、20分はかからないであろう。
この下半身しか温めないのに、おでこから汗が出るというのがポイントで、これは全身に血液が回った事を意味する。これで始めて自律神経が整うのである。
クーラー病対策、今まで色々とやってみたがどうもこれ以上の治療法がなさそうである。
人によっては夜クーラーを消すとか言っているが、クーラーの設定温度や水分はそのままで、「発汗」さえして頂ければ問題は解決する。
ただし酷い方は日に2回発汗する必要がある。
どうせ暑くて外には出られないのだから、実践して戴きたい。

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