今日来た方は「がん」「骨粗鬆症」「泌尿器疾患」「胃腸炎」と色々と病気が多い。がんは大学病院で診てもらい治療は終了している。骨粗鬆症は整形で診てもらい、カルシウムなどのコントロールがうまくいかず、泌尿器に結石の問題など起こると大きい病院にまわされる。泌尿器の問題が治まれば、また整形に戻る。胃腸は今まで、大学病院で診てもらっていたが通いきれず、町医者に同じ薬を出してもらっていると言う。この話を聞きながら、「何か事が起こった時の主治医がいない」と感じた。がんの先生は、「もう自分の領域は終わっていますから。」と言うだろうし、整形の先生は泌尿器に関して、「大学病院へ行け。」と言うだろうし、胃腸薬を出している医者は、「今までかかっていた先生の薬を言われたままに出しているだけ。」と言うだろう。何も起こらなければ良いが、何かが起こった時に、どの医者も責任を取らないのではないだろうかと思ってしまった。こういう場合はまず、胃腸の主治医を作り、胃腸関係を整えるとかなりの問題が解決する。たとえば心臓が辛くなれば、その主治医から循環器にまわして頂けばいいし、何とでもなる。昔は当たり前にかかりつけ医(主治医)がいたが、今は医業が分散してもらって、下手をすると誰も責任を取らないみたいな事が起こってしまう。分業化は時代の流れなので、仕方がない部分はあるが、こういう時だからこそ、主治医の持つ意味は大きい。
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