大波が来たら鼻を摘まんで深く潜っていろ

年をとると関節の痛みなど治ったと思っても、また痛くなる事はよくある。若い時みたいに中々完治はしない。そんな時によく言うのが、「大波が来たら鼻を摘まんで深く潜っていろ」である。痛い時はおとなしくしていたほうがいい言う意味である。年配者は痛い時と楽な時が交互にくる。治ったと思ってもまた痛むので気持ちはめげるが、普段から痛い時のために薬を準備するとか、温めたらどうなるかとか、揉んだらどうなるかなど色々試しておけば、痛くなってもあらせなくて済む。準備がとても大事で、その中身によって痛い時の過ごし方が変わってしまう。年を取ったら完治を目指さず、又痛くなるに違いないと思い、今度痛くなったら○○を試そうぐらいの気持ちがいい。私も2-3年前に脊柱管狭窄症を患い、普段は痛くないが、少し予定が過酷になると少し痛みが出る。そんな時は職業的にニヤっとしてしまう。「今度痛くなったら○○が試せる。ダメなら△△がある。」と思ってしまうからである。準備が万全であれば、早く痛くならないかなぁと思うことすらある。数ヶ月前に治療院の耐震工事が終わったが、工事前は、「地震は来ないでくれ」と思っていたが、耐震後は「南海トラフ、いつでもどうぞ」という気持ちになる。これも準備の差である。この準備さえあれば痛みは敵ではない。大波が来ているので、ただ鼻を摘まんで深く潜るだけである。

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