医者が先

常連さんの中には、例えば首が痛くても医者に行かず、まずうちに来てしまう方がいる。「ちょっと先生に診てもらって、ダメなら医者」と思っている。しかしこれは逆である。首の痛み一つ取っても我々は色々な原因を考える。10個ぐらいは頭に浮かぶ。医者で調べていないと、その原因を考えながらやるのでとても範囲が狭く、安全性の高い治療しか出来ない。しかし医者で調べてあると、10個ぐらいの原因の内8個ぐらいは除外できるから、集中して治療が絞り込める。よく紹介で、「まだ医者に行っていないのですが・・・」と予約の際に言われるが、「うちに来ても医者で調べてもらってから、来てくださいと言うだけですよ」と言っている。うちの常連さんがまずちょっと診て貰いたい気持ちは分かるが、うちで痛みが取れなければ、医者に行き、「こんな事が起こっていたのか。それじゃ治らないわけだ。」とそんな経験を何度もしていると。だから「医者が先」と言いたくなってしまう。自分で判断しないで、「医者が先」を基本にしていただきたい。

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