今日紹介で来た40代男性は身体を触った途端、「あなた、男兄弟がいないでしょう。お姉さんか妹がいるでしよう。」と言ったら、「はい、5つ上の姉がいます。」というので、「そうでしようね。5才上ということは、お姉さんが小学校6年生の時に、あなたは1年生でしょう。お姉さんから見たら、いつも『この子』と思っていて、一生その感覚は抜けない。いろいろな場面でお姉さんに押さえられて生きてきたでしょう。逆らえないんじゃない。」と聞いたら、「まあ、確かにそういう部分はあります。」と言う。私が身体を診て感じることは、「押さえられて生きてきたかどうか」である。押さえつけられて生きてきた人と、ひとりっ子や兄弟がいても押さえつけられずに生きてきた人は全く筋肉の感触が違う。これは私の手の感覚なので何とも言葉にしにくい。以前来た女性も兄がいたが、全く押さえつけられて生きてきていない。本人に「あなた、お兄さんがあなたの言う事を聞くでしょう。」と言ったら、「当然です」と言っていた。この子供の頃の体験や環境が筋肉の感触をどうも作りあげているように感じる。
5つ上のお姉さんから、「あれをやっておきなさい。」と言われれば逆らえず、やりたくなくてもやらざるを得ない。子供後頃に色々と感じることはあるだろうが、結局やってしまう。結局その体験が何処に関係するかというと結婚である。以前から、「結婚相手はおとなしい人がいい」と言っているが、奥さんとのやりとりでも、姉と同じように「わかった。じゃぁそうしよう。」となり、奥さんが楽できる。それを世間では、「いいご主人を見つけた。」と言う。逆に従うことがない旦那だと、奥さんが何を言っても「そんなのいや。俺のやりたいようにする。」となり、奥さんが我慢せざるを得ない。結局生い立ちと環境によって、その人の性格が形成され、それが結婚生活にまで及ぶのである。
結婚前に、どんな家族構成だったのかを聞くと、その人の性格を垣間見ることが出来る。