去年と今年で別の身体になった社長

常連の社長が年末に相当根を詰めて仕事をして、全身の筋肉が硬い。その中でも自覚の出ない腕がひどい。以前から何度も言っているが、この腕に自覚が出ないことによって、自分の身体がどれだけやられているかがわからないので、これは本当に困った問題である。
年末でもあるし、その社長には断食を指導した。昨日全身を診たら、今までのこりがウソのように消えている。「断食だけでこんな事が起こるかなぁ?」と疑問に思い本人に聞いたら、「いつもは8時間寝ると調子が良い。しかし正月は12時間寝てしまい、起きたら午後だった。こんなに寝ていいのかなぁと思いながら、また翌日もたっぷり寝てしまった。食生活はそんなに変わっていない。」と言う。
これだけ一気に身体が変わるというのは、余程身体に不満が溜まっていたのであろう。身体は無理を強いられると異常に甘い物を食べたり、本人は食べたくないのに過食に走ったり、身体の本音は「今は僕はこういう状態でとてもひどいです。本人に気づいてもらうために異常行動を起こしますからいい加減気がついてください。」と言っている。しかし本能である睡眠が満たされると身体は満更でもないので、過食を止める。本人はそういうことがわからないから、「あれだけ年末食べたくないのに食べていたが、今は全く食べなくても大丈夫。」と言う。以前から、身体に従う生き方という話はしているが、今年こそは身体の要求を素直に聞いて過ごしていただきたい。

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