身体で決まる運命

以前から身体に関してはシナリオ論(人の運命は初めから決まっているのではないか)や身体で決まる職業のブログは書いている。身体と運命とはわかりやすく言うと、筋肉の質がすごくいい人は100m走は速い。逆にマラソンは苦手な人が多い。これは生まれながらに持っている筋肉の質によって出来ることが決まってしまっていることを意味している。中国ではこの辺の研究が進んでいて、子供の遺伝子を調べ、「あなたの遺伝子はバスケット向き」と本人がサッカーをやりたくてもバスケットをさせ、オリンピックでいい成績をたたき出している。瞬発向きの筋肉を持っている方が、「どうしてもマラソンをやりたい」と言われても、基本的に能力がない。100m走なら練習をしなくても速いのに、マラソンではいくら練習をしても成績が伸びない。結局、筋肉の質で出来ることは限られてしまう。親からもらった身体で職業や運命まで決まっていると言いたい。先日、「やがてあなたは腹を切ることがあるかもしれません」のブログでお公家さんの身体のこと書いたら、何人かの方から、「そう言うことなのですね」と感想を言われたが、スタートが違うのだ。そこを知らないで、自分の身体とやりたい方向がずれていると悲劇が生まれてしまう。好きなものでも結果が出なければ嫌になってしまうし、嫌いなものでも結果が出れば楽しくなる。私毎だが、昔から算数が好きだったので、考えて結果が出る事しか興味がなく、国語の読書感想文で「作者は何を言いたいか、書きなさい」と言われても、「そんなの作者に聞け」と答案用紙に書いて何時も赤点だった。あやふやな答えが耐えられないのだ。そして、自分には字をうまく書いたり、かけっこそして芸術的な踊りや歌や絵などに関してはまったく才能がない。しかし原因をちゃんと見つけて白黒つくものには、はまってしまう。だから今の仕事は天職と思っている。この身体で決まる運命の話は当院の常連さんにはしているが、まだまだ世間では非常識な話だと思う。身体を基準にした生き方でも書いたが、何をするにもまず根性論では困る。身体が合ってこその活動だから、身体の声を聞き、活動の方向性と量を決めれば、もっと皆さんが笑顔になれるといつも思っている。

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