同じ仕事と違う仕事

常連さんが8月のイベントに向けて忙しい。毎週治療はしているが中々良くならない。前回診たときに、少し腕のこりが酷かったので、「3-4割、仕事が増えたでしょう?それも同じ仕事。」と「え、実はそうなんだけど、どうしてわかるの?」と聞くので、「例えば今までの仕事を10こなしていたとして、13や14になってもすこし凝りが酷くなるぐらいで同じ仕事なら身体は慣れてしまう。筋肉の硬さで言えば1-2割程度硬くなるぐらい。でも本人は4割も忙しいと言うだろうが、そこまで身体は正確に反応しない。しかし今までと違う仕事だと、途端に反応する。それが例えほんの少しであったとしても。例えれば和食の定食屋のおばさんが10人前作るのも13人前作るのもそんなには変わらないが、フランス料理を3人前作ってと言われたから、大変なことになってしまう。慣れていれば多少無理をしても何とかなるが、慣れていないものは例え少量であっても身体には明確に反応がてる。我々はその身体の反応を読んでいる。」と答えた。ある意味同じ仕事で根を詰めるのはそんなに大変なことではない。慣れない仕事では心も身体もガチガチになってしまう。この世の中、人は同じ仕事をしていれば食べられる仕組みがあるので、実はとても有り難いことなのである。

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