尾骨痛の患者が色々な先生にお世話になり、痛みが9割取れ、残り1割だと言う。普段の生活に支障はないし、我慢は出来るが、完治はしていない。こういう場合、どうしたら良いのだろうか。我々は長年の経験があるから、「時々でもいいから治療を続けなさい」と指導している。それは以前、「だらだら治療するのが1番」と書いたが、患者にしてみたら残り1割だが、我々にしたらまたその痛みに勢いがついて、悪化することは容易に想像できる。1番困る患者は短気で「○○に5回通ったけど良くならない」とすぐに答えを求める患者で、そういう方は9割痛みが取れれば通わなくなるだろう。しかし3-5年ぐらいすると大抵悪化する。しかし年に3-4回でもいいから治療を続けていると、「最近はどう?」と聞くと、「まあ、98点ぐらいですかねぇ」と言う。この差は大きい。こういう事もこちらに経験があるから言えることで、患者の「これくらいならまぁいいや」という感覚とこちらの数年後の予想がずれるのである。これは中々埋まらないかもしれないが、3年後に再発と98点では全く違う。こんな所にもだらだら治療は威力がある。
メルマガ購読(10日に一度配信)
最近の投稿
アクセスマップ
訪問者数
- 1151今日:
- 885354総計:
- 8311月別:

