以前から股関節痛の患者は多い。一昨年は股関節人工関節の手術をした人が6人当院から出て、すっかり担当医と仲良くなってしまった。そういう方達は必ず同じ事を言う。下記はその一覧である。
- 手術後、反対側が痛くなった
- 反対側も痛くなるのなら始めから両側手術をやっておけば良かった
- でも初めての手術の時は痛い方ばかりが気になり、反対側の事まで気が回らなかった
膝や腰の手術に比べて極端に成績がいいので、ほとんどの患者は手術後当院に来なくなる。専門医に聞いたら、「25%は両側同時手術」と言っていた。昔は両側を同時にやってくれる病院が少なかったが、今は当たり前になってきている。1度手術をしてやれやれと思って2-3年してから反対側が痛くなるのが定番で、患者心理として、「この間手術したばかりなので何とか逃れられないか・・・」と思う気持ちは分からないでもないが、股関節は時間と共に悪化するので、我々から見ると「早くやったら」と言いたくなってしまう。ごねる患者を説得するのも我々の仕事だが、説得したあとは担当医から、「説得してくれて助かる、有り難う」と言われる。そして両側の手術後は、「こんなのならもっと早くやれば良かった」と毎回言われる。何かには予防的に手術をしてしまう人もいるくらいである。中々我々が感じているこういう感覚は患者には伝わらない。股関節は手術で必ず良くなるので、我々にとって股関節患者は楽である。こういう治療者側の感覚も知っていると今後何が起こっても特段悩むことは少なくなると思う。

