以前から、「背中を診れば内臓の状態がわかる」と言っている。いくつか代表的なポイントをお話したい。
- 左肩甲骨の下-心臓の反応は「ヤダモン君」と勝手に名前をつけている。例えば嫌なことがあると患者本人は何ともないといってもこの心臓の反応点はすぐさま硬くなり、身体の本音を表す。よく来る社長が、「明日はゴルフ」と言った場合、接待だとヤダモン君が硬くなり、遊びだと硬さが表れない。いつも心臓の反応は正直だと感じている。
- 左背中の真ん中-胃の反応は「食生活」か「ストレス」で出る。食生活も特にドカ食いは背中が硬くなる。
- 左背中の下の方-膵臓の反応はこれは「甘い物の取りすぎ」である。糖尿病の方の硬さは異常で、触っただけでわかる。当院で甘い物の取りすぎと指摘されて、どれだけ減らしたかもすぐにわかる。
- 右の背中の下の方-胆嚢の反応は「刺激物(辛い・脂っこい)の摂取」「ドカ食い」「寝しなに食べる」などでよく出る。特に外食続きの方は出やすい。
- 左の腰-腸の反応は「便秘・下痢」「冷え」である。夏にクーラー病でもよく出る。
- 仙骨の所-生殖器の反応でこれは男性だと前立腺、女性だと生理の時によく出る。少し仙骨が膨らんだ感じなるのですぐにわかる。
これら全てを「内蔵体壁反射」と言う。我々はこの体表の反応を診て内臓の状態を想像している。そしてこの反応の出ている体表から刺激すると、内蔵まで伝わるので治療出来るわけである。もしこの内蔵体壁反射が体表にでなければ、病院で採血やレントゲン検査をする以外に調べようがない。
我々にとってこの内蔵体壁反射は生命線なのである。

