少し読書の時間があったので、「薬は恐い! 病院は危ない! 病気はこうしてつくられる! 医薬業界が死んでも語らない本当のこと」宇多川 久美子 (著), 船瀬 俊介 (著)を読んでいたら、面白いものを見つけた。
それは病名である。
「がん」と言われると「がーん」としてしまい不治の病という感じで、患者のストレスが大きい。
「がん」を「ポン」か「ピョン」にしろというのである。
何となく可愛くて、乳ピョン、胃ピョン、気持ちが違うのではないだろうか。
抗ピョン剤を飲まなくちゃとか、国立ピョン研究所に行かなくちゃとか・・・。
ふざけているように感じるがこれには一理ある。
以前医者言葉ということで原稿を書いたが、下記の言葉は分かるだろうか?
尋常性座瘡(じんじょうせいざそう)
胼胝(べんち)
突発性(とっぱつせい)
本態性(ほんたいせい)
何となく分かったような気になるが、内容的にはたいしたことはない。
尋常性座瘡は「にきび」、胼胝は足に出来るまめで「たこ」、突発性と本態性は「原因が分からない」ということである。
話を聞けば何でそんなに難しくいうのとなるが、医学用語というのはそういうものである。
医療関係者には便利な言葉だが、患者さんには理解しにくい。
この医療用語によってどれだけ患者さんが不安になっているか分からない。
言葉の力も理解しながらのわかりやすい医療がいいと思っているのだが、中々そうはならない。
ただ言えることは難しい言葉のわりには、医学用語の中身は大したことではないということだけは確かである。