怒りの感情と毒物

以前に人間の3つの不幸「貧乏・病気・争い」のうち1番大変なのは「争い」と書きました。

古代中国では、「怒ると肝を破る」と言って、「感情的になると肝臓を悪くする」と戒められていました。
それが現代医学の血液学で証明されたのは最近ですが、昔の人は感覚的に解っていたのでしょう。
先日ある社長から面白い話を聞きました。
以下要約です。

「病は気から」といいますが、アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士(ハーバード大学教授)によれば、「怒りや憎しみや悪意は、人体内に毒素を作る。一方、明るく楽しい感情は、免疫物質を作る」と述べ、人間の吐き出す息を使って実験したそうです。ゲイツ博士の実験によると、人間の呼吸する息をガラス管を通して液体空気で冷却すると沈殿物ができるらしく、その沈殿物の色は、呼吸する人の感情によって異なるという結果が出るらしいのです。
通常は無色透明であるのに対し
【怒っていると栗茶色】
【苦痛や悲哀にかられていると灰色】
【後悔に苛まれているとピンク色】
という以上の色沈殿物ができるそうです。
そして、【怒っている時の栗茶色】の沈殿物をネズミに注射すると、なんと数分で死んでしまうという。この沈殿物を分析してみると、かなり強い毒性が検出されることがわかり、つまり怒ることによって体内に毒素が発生するということらしいです。 例えば、「一人の人間が一時間腹を立てつづけていると、その毒素は80人を殺すほどの殺傷能力がある」というのだから驚きだ。

「君子危うきに近寄らず」と言いますが、楽しい方だけと関わりたいと思ってしまいます。

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