必要な「バカ」

普段は夜の8時まで仕事をしているので、夕方の5時や6時ぐらいから酒を飲むことはないが、定休日に新橋とか行くと、午後の6時なのにもうサラリーマンが顔を真っ赤にして出来上がっている。聞くとはなしに耳を傾けると、「バカ社長」「バカ部長」の話ばかりで、建設的な議論は余り聞こえてこない。そういう方達を見ていると、この世でこんな幸せな事はないと思ってしまう。このバカ部長だがもし組織が優秀な人ばかりだと自分が劣等感を持ってしまい美味しい酒など飲めるわけがない。「バカ」が1人いるから、その方のネタが酒の肴になり、皆の結束が強くなるのである。バカはいないに越したことはないかもしれないが、バカがいないと組織がまとまらないのである。以前これはある社長から、「グループが3-4人の場合、必ずその中にバカが1人いないと仲良しグループが続かないという。そのバカがいるおかげで、他の方達がちゃんとまとまる。話のネタにも困らない。だから「バカ」は絶対必要。」と教えて戴いた。この話には成る程と思った。しかし本当にバカではダメである。そう見られるぐらいが丁度良い。バカはそこが難しい。天然もあるかもしれないが、とても貴重な存在である。

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