太腿の前が硬くなるのは「使い過ぎ」か「下腹部の異常」

以前ブログで、腕が硬くなるのは「使い過ぎ」か「ストレス」と書いた。今度は太腿の前面(大腿四頭筋)である。原因は「使い過ぎ」か「下腹部の異常」である。まず使い過ぎであるが、階段を駆け上ったとか、自転車をこぐだとか、サッカーをしたとか・・・。高低差のある所では太腿上げなくてはならない。この時に大腿四頭筋を使う。普段の歩行時にはさほど使わないが、階段や自転車になった途端硬くなる。もう一つは以前、下腹部の反応点「ハムストリング」でも書いたように、胃腸(便秘・下痢等)の調子が悪いとか、生理痛とか、膀胱炎とか、冷えたとかあると、太腿の裏にも内股にも表にも出る。結局下図のように、赤丸の楕円が運命共同体と言った感じである。そしてこの円中の左の大腿四頭筋にだけ、スタマックラインが出る。これは左大腿四頭筋しか出ない。あとはその硬さと範囲から、これには経験が必要であるが、経過時間と負担のかけ方がわかる。この大腿四頭筋が硬くなると、「膝痛」か「腰痛」をよく起こすが、膝が強ければ皆腰に飛んでしまい腰痛の原因になってしまう。だから腰痛治療はまず左大腿四頭筋から診ることが多い。ここにスタマックラインの反応があり、筋肉の前面まで硬ければ、「使い過ぎ?」「胃腸?」「膝は?」と大抵当たりがつく。それくらい大腿四頭筋の情報は大事である。中々こういう話は参考書には書かれていないが、臨床では絶対見落としてはいけない場所である。

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