以前ブログで、全く逆の治療を書いた。長年この仕事をしていると、突然1本の論文で治療法が全く逆になってしまうから怖い。以前NHKの番組で、近所のかかりつけの先生に脳梗塞の患者が通っていて全然良くならず、別の先生に診てもらったら、「この薬はもう数十年前のもので最近は全く使われていません。」と言われ、今まで診て頂いていた先生にその旨を話しインタビューをしたら、「だって医学部でそう習ったから」との返事で、「先生、医学部を卒業されてもう何年経ちますか?」と聞いたら、「うん、40年、45年かなぁ。昔からこの薬ばかり使っているので使いやすい。」と言われ、インタビューアーが固まっていた。最近はズームのお陰で、安く簡単に学べる。私も今月に20-30本ぐらいセミナーを聞いて、アップデートしている。今は感覚で、「2-3ヶ月学ばないと怖い」と感じている。そのくらいのスピードで世の中が動いている。そういう意味では極端に治療法がかわる疾患(リウマチ、頭痛)に関しては、若い先生を紹介している。昔のままでは通用しないのです。これはとても怖いことだが、医療の免許は一度取ったら一生で、更新がないので勉強しなくても仕事が出来てしまう。これでは患者はたまらない。「医者を選ぶのも寿命のうち」と言われているが、医者も患者もアップデートし続けることしかいい医療を受けられないのは事実だ。
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