オキシトシンについて

人のために祈ると超健康になる! (米国医科大教授の革命的理論) 著者:高橋徳

タイトルが気になったので読んでみた。脳の視床下部から分泌されるオキシトシンは「母親のホルモン」と言われ、陣痛・分娩の促進と母乳の分泌にかかわることが知られています。しかしこれは女性特有のホルモンではなく、男性の脳内にも存在します。アメリカ留学で「ストレス」や「鍼」の研究をした後、帰国後、「オキシトシンとストレスの関係」の発表を聞き、ラットで実験をします。ラットにストレスを与えるとそのせいで胃が動かなくなります。しかしオキシトシンを頭に注射すると胃が動き出すのです。オキシトシンに抗ストレス作用があることを掴みます。東洋医学ではストレスを受けて胃が動かない場合、足の三里に鍼をして刺激します。そうすると胃が動き出すのです。これをラットで調べると脳の視床下部でオキシトシンを作る細胞の数が増えていることがわかりました。次にストレスを与えられたラットを巣箱に戻すと、他のラットから面倒をみてもらえ、面倒をみられた方も見た方も両方オキシトシンが上がっていることがわかりました。「愛すること」と「愛されること」でオキシトシンが増えていたのです。このことを「利他の行動」がオキシトシンを増やすと解説しています。そして宗教的な「祈り」とも合わせて解説されています。

読みながらとても合点のいく話ばかりで、一気に読んでしまった。仕事柄、自分も体調が悪いのに、ご主人や子供の病気を気遣い面倒をみているうちは何も症状を訴えないのに、ご主人や子供の病気がよくなり手がかからなくなると途端に、痛みを訴える方をよく診ますが、気持ちとオキシトシンで説明がつきます。よく芸能人の追っかけで、時間とお金を使い、「○○さんのコンサートに行ってきました、とても良かった。今あの人は△△の病気を持っているので、とても心配です。応援してきました。」と言う方は皆元気である。それが一段落すると今度は自分の腰が痛いと始まる。これもオキシトシンで説明がつく。以前ダライ・ラマ法王様の説法の中に、「他人のことを思う訓練をしなさい。」というのを思い出しましたが、これは人が幸せになる秘訣なのだと気がつきました。

2018年5月20日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

腰椎分離症と大外刈り

柔道少年が無理をして腰椎分離症と診断された。以前から学生の腰椎分離症は苦労しているので、「3ヶ月の安静」と言い渡した。しかし伝えてから8日目に監督に、「そんなに痛そうじゃないから新人に大外刈りを少し見せてやってくれ。軽くでいい。ゆっくりでいい。」と言われやったら、痛みが走ったという。こういう場合、患部の反対側によく痛みが出る。そして1日ぐらいで痛みは治まるものである。その後、患部にいつもの1/2程度の痛みが出てそれも早く治まる。こんな経過をたどるのだが、今回は患部が治まらないという。これは完全にやり過ぎである。監督は治療家ではないから、これぐらいはと言う判断だろうが、子供の腰椎分離症は甘く見ない方がいい。以前、野球で親がプロにしたくて、無理させて結局、プロを諦めた子を何人か診たが、本当に安静にしないと治らない。少しぐらい良いだろうなんて発想は全くない。ある程度大人になれば演技をしてでも、腰が痛くてどうにもなりませんと監督に訴えるが、子供は真面目だから痛くても言わないケースもあるのではないだろうか。大人のいうことを信じない方がいいでも書いたが、出来れば若いうちに矛盾を感じて、自分で判断できる人物に育って欲しい。大人は立場があり、皆思惑が違う。そんな中で子供が生き残るのは難しいが、おかしいと思ったことは心から消さないで欲しい。

2018年5月19日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

新米看護師に二言目

以前、新米看護師に一言を書いた。その後、身体を診たら胃炎はあるし、酒は飲むし、足は浮腫むし、喉までおかしい。勤務でストレス発散のため、どうしても外でお酒を飲むのが習慣になってしまっているのであろう。お酒を飲むと食欲が出て食べ過ぎてしまう。そうなると腸が動かない。益々足が浮腫み、悪循環である。こういう場合よく看護師が太るので注意が必要である。太りたくないのであれば、手を打たなくてはならない。そしてなれない点滴注射をする為、神経を使う。新人だということを患者さんになるべく伝えたくないので、涼しい顔をするという。そして最近は新人が2回点滴で失敗するとすぐ交代させられるという。昔なら4-5回はやらされていた。最後は泣きながら注射針が刺さらないとやっていた。我々から見ると、涼しい顔をしてやるより、「すいません。新人です。宜しくお願いいたします。痛かったらすぐに言って下さい。頑張ります。」と注射の前に謝ってしまえば、患者は許してくれる。新人なのに涼しい顔をしている方が、「見れば新人ってわかるのに、涼しい顔をしたって下手は下手なんだから。」と感じると思う。そして病院で見ていると謝りながら1000回ぐらいこなすとうまくなる。日に10回で、数ヶ月後にはうまくさせるようになっている。どの世界も新人は苦労するが、やがては笑い話になる。頑張れ、新人看護師。

2018年5月19日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

ミキプルーンと乳酸菌の品質

仕事柄、貧血や子供を産もうとしている方には鉄分の摂取でミキプルーンを勧めている。昔は販売員からしか買えなくて,値段も良かったので他のプルーンに変える方が結構いた。しかし比べてみるとミキプルーンだと便秘や下痢など起こさないのに、他の安いプルーンだと色々と問題が起こる。そしてミキプルーンに戻すと問題が解決する。気になって販売員に聞いてみたら、「ミキプルーンの社長がこだわった方でプルーンの中でも1番いい物しか使わず、工場なども毎日大掃除しているぐらい綺麗である。これは勉強してから食べてもらいたいので、一般販売をしないという考え方を持っている。」と言われて納得してしまった。今回、NASAが宇宙食で持っていくことを決めたという。見た目は同じプルーンでも中身の違いは歴然である。品種も産地も製造過程、管理方法も判らない物は使いたくない。同じ事が乳酸菌にも言える。当院ではORT-乳酸菌と言って1錠の中に1兆のエンテロコッカス・フェカリス菌の死菌が入っているのを使っている。患者はがんが多いが、値段が少し高いので他の乳酸菌に変える方は結構いる。患者さんの気持ちは分からないではないが、その後The Bi-Digital O-Ring Testの検査をして、「少しがんの数字が上がっています。ちゃんと飲んでますか?」と医者に言われて慌てて元に戻す方もいる。専門家が聞かれて、「○○がいいです。」と言うのには背景で多くの経験や実験臨床などをこなしている。その上で細かい説明はしないが、「○○がいいです。」と言っている。例えばピアノの先生が子供に教える場合、「あなたは今こういう状況だから、○○の稽古をしなさい。」と言ったとする。生意気な生徒が、「先生、それよりも△△の稽古の方がいいです。やってみます。」と言えば、「好きにしなさい。」となる。△△の稽古の後、問題が起これば、「だから○○をしなさいと言ったのよ。わかった?」と言うだろう。専門家の一言には含みがある。言葉も品質のうちである。

2018年5月19日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

我慢弱いの具体例

言葉で我慢弱いというのは簡単だか、どうもしゃべっていて患者さんがイメージが掴めないみたいなので、少し具体的な話をしたい。先日ゴールデンウィークに初めて連休を頂き家内と名古屋と奈良に行ってきた。名古屋では名古屋城と徳川美術館を見る予定を立てていた。しかし天気も悪く名古屋城を見ただけで少し疲れて腰が痛くなってしまった。無理すれば徳川美術館に行けないことはないが、翌日のこともありそのまま奈良まで移動してしまった。この話をすると殆どの方は、「折角名古屋まできて徳川さんを見ないのだ。」と言うだろう。しかし我々からすると翌日は奈良で動き回る。その翌日はびっしり仕事が入っている。今日無理して翌日に疲労を残すわけにはいかないのである。「徳川さんはまた見るチャンスがきっとある。」と思ってそれで終わり。奈良に行ったら、高松塚古墳や石舞台は車でうまく回れない。自転車でないと色々と見て回れないのでレンタサイクルを借りて回っていたら、年のせいか少し疲れてきた。10ヶ所ほど見る予定を6ヶ所にして終わり。特に法隆寺や中宮寺も菩薩像だけ見て終わり、法隆寺も特別展をやっていたみたいだが見ずじまい。そして薬師寺や唐招提寺、春日大社などもかすって終わり。「またのんびりくればいい。」そんな感じである。夕方まで奈良にいて近鉄と新幹線で夜には品川に戻り、翌日は朝一から仕事。全く疲れが残っていない。こういう話をすると何のために遠方まで、折角旅行に行ったのかわからないと言われるであろう。世の中の殆どの方は無理して全部回るのではないだろうか。私は仕事柄そういう方達の身体を診てきた。「そんなに無理してあとで身体から怒られる。」と感じている。やはり無理なくがいい。この考え方の根本は「我慢弱い」である。だから家内と旅行してあまりくたびれたことがない。このことは旅行に限らず、食生活や仕事でも同じだと思う。ある程度若い時に無理をすることはあるだろうが、40才を超えたら、我慢弱い生き方でいいのではないだろうか。最近そんな事を考えている。

2018年5月15日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

棘と玉葱

常連さんが交通事故に巻き込まれ、首を痛めた。レントゲンを撮ってもそんなに酷い状況ではないが、我々が診ると筋肉の緊張があり、治療は必要なレベルである。整形に行ったりうちに来たりで鞭打ちの治療していた。そんな時きつい靴を履いた後で足の指の痛みが気になった。この方は我慢強い方なので、そのままきつい靴を履き続け、ついに痛みは腰にまで上がってしまった。以前から我慢弱い生き方と言っているが、中々この方は自分の性格と合わないのか、無理に無理を重ねてどうにもならないと来る癖がある。そんな状況の中、玉葱を剥いたら異常に涙が出て目まで腫れるのでこれはおかしいと思って早めに睡眠を取ったら、いくらでも寝られるという。連休中、後半は殆ど寝ていたという。この話を聞いて、「それは交通事故だけだって身体に棘が刺さったのと同じなのに、足の痛みを我慢し続けた。それはもっと大きな棘を刺したようなもの。身体が痛みに対して敏感になっているときに身体が玉葱に対して異常に反応することで、『身体はこんなに弱っているんだよ。』と言う事を教えてくれたのでしょう。」と説明した。患者さんには見えない身体の棘もひとたび悪環境にさらされれば、ちゃんと意志を示すものである。

2018年5月15日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

減量と副鼻腔炎

減量中の常連さんが、腸炎に続き、副鼻腔炎をやったという。副鼻腔炎は昔で言う蓄膿症だが、これがあると咳が治らない。ひどい咳ではないが、少し喉を鳴らす程度の状況が続く。話を聞いたら「左副鼻腔炎」だと言う。鼻には鼻中隔と言って真ん中で左右を隔てているものがある。そのが偏っているのか、過去に中耳炎などをやったのか顎関節が悪いのか、歯茎に問題があるのかは調べてもらわないとわからないが、結構一側性というのはある。副鼻腔炎の場合、我々はまず食事の指導、腸の調整、歯ブラシ、鼻洗浄などを指導する。特に歯ブラシに関しては最近、クラミジア・ニューモニエの感染が多いいので、歯ブラシの交換や殺菌などが大事である。減量中の方は少し体重が落ち始めると身体が変わってくる。腸炎などもそうだが、今まで出ていなかった症状が出てくる。本人はただ体重が落ちるだけと思っているだろうが、膿吐き出しみたいに今まで反応しなかった症状が溶け始める。身体の中にどれだけの問題があるかはやってみないとわからないが、この膿を吐き出すまで戦いは続く。出し切って初めて自分にはこんなに多くの問題があったのかと気がつく。その頃には理想体重になっている。

2018年5月15日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

棚に物を上げて肩の痛みが出る

肩の治療のしている常連さんが突然肩の前が痛くなったという。本人は思い当たる節が全くないという。こういう事は仕事柄よくあるので痛みの出た数日前からどういう生活をしていたのか、細かく聞くことにしている。本人は殆どが覚えていないので、「○○をやったか?」「字は書かなかったか?」「普段と違うことはなかった?」かなど矢継ぎ早に質問する。肩の前面の痛みは力こぶの筋肉がついているところなので、何かを引っ張ったり、持ち上げたりするときに痛みが出やすい。しかし本人にいくら聞いてもそう言うことはなかったというので、逆に腕を伸ばしたか、例えば棚に物を上げたとかと聞いたら、「それはやった。」と言う。ここまで調べるのに30分かかる。肩の関節は以前から我が儘な関節と言っている。完治していない状態で使うとすぐに痛みが出る。まして物を持ち上げるときは両手なので、痛くない方で殆どの仕事をやってしまう。そんなに負担を感じない。後で痛くなる。力こぶの筋肉が何もしなくて痛くなることはない。問診と少しの発想の転換で原因がわかった。

2018年5月15日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

頭痛と血管

昔は頭痛薬というとそんなに種類は多くなかったが、最近は血管が拡張しているのか収縮しているのか、神経伝達物質の状況などで「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つに分け、薬を変えている。「頭痛外来」も定着してきた。頭が痛くなると人によっては赤ワインが駄目だったり、チョコやコーヒーで楽になったりと日常生活と症状が密着している。この血管のことを考える時いつも頭を悩ませていることがある。それは腰などの痛いところを冷やすか暖めるかを仕事柄よく聞かれる。冷やせば血管が収縮するして炎症物質が減るから楽になる。暖めれば血管が拡張して血液が入り込むから患部の修復がかかる。しかし話はそんなに簡単ではない。収縮しっぱなしでは患部が虚血になるからその後血管は開く。拡張しっぱなしでは充血してしまうのでその後血管は収縮する。行くところまでいけば反転するような話である。だからどちらでも良いという意見がある。問題は反転する時に命令を下しているのが自律神経なので、自律神経がうまく働いていない方の場合は困る。血管が収集しっぱなしでは患部が腐ってしまう。こういう状況を漢方では、「陰極まれば陽となる」と言う。何事も陰になったり陽になったり、パランスを取りながらウロウロしているぐらいがいい。

2018年5月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

気付けに一杯

よく元気を出すために気付けに一杯などと言うが、これは実に理にかなっている。今日来た常連さんは数日前に気付けに一杯やった。そしたらとても体調が良くなったが、これはまぐれかと思ったと言う。昔田舎では大工さんが朝から酒を飲んで仕事をしていた。酒を飲むと真っ直ぐ釘が打てるという。自転車も酒を飲んでいる時の方が真っ直ぐこげる。大分前に警察で高齢者の運転と飲酒というデータを取った時に、素面より微量お酒が入っている方がちゃんと停止線で止まれるという事がわかった。しかしこれを出すわけにはいかないからそのままになってしまったという。高齢者になれば頭の血行不良は避けられない。一杯の気付けで脳の血流が上がる。フレンチなどでも食前酒はよく出る。確かに一杯飲むと食欲が出る。昔の人は解っていたのであろう。以前講義で、身体に良い赤ワインの量は30-60mlと教わった。コップ1杯が180mlだからほんの少しである。これぐらいの量が健康には良くてそれを超えると毒になるという。養命酒なども勧めているが小さいキヤップ1杯である。身体に良いのは概して微量である。

2018年5月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

テニスと風邪

乳がんをやった方がストレス解消でテニスにはまった。久しぶりに来たので身体を診たら肘や腰が痛く頑張っている様子はすぐにわかった。しかし最近風邪を引いて治らず、根気もないという。血液のデータを見たら、ここ数ヶ月栄養状態が悪く、貧血も出ている。話を聞いたら、テニスを週3回やってその後はご飯が食べられないという。そうなると免疫は下がり風邪は治らない。何とも楽しいはずのテニスで悪循環になっていた。本来プロでも最近は毎日訓練をしない。1日おきである。素人なら週に1-2回にすれば筋肉痛も残らないが、友達が出来ると競ってしまう。「今日は○○ちゃん来ないの?」と言われると行ってしまうのであろう。貧血にはミキプルーンをThe Bi-Digital O-Ring Testで合わせ、乳酸菌の量も少し増やし、様子を見てもらうことにした。栄養状態は蛋白質を取ってもらわなければならないので、赤身の肉や豆、卵などの話をした。乳がんの術後から食事指導をしているので、どうしても蛋白というとささみを連想するらしい。低脂肪で良い部分もあるがこの方は少し栄養をつけてもらいたいので、ささみでは不十分である。テニスなどを楽しんでいる方の中に風邪が治らない方もいるのではないだろうか。悪循環にならないように注意が必要である。

2018年5月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

「がん」を「ぽん」に変えてみる

The Bi-Digital O-Ring Testを勉強してからがんの患者さんを扱う事が多くなった。
昔はがんは100人に1人で、すこし時間が経って10人に1人になった。
今では10人に3.5人で、30万人が毎年がんで亡くなっている。
やがては10人に6.5人になるという。
3人に1人が3人に2人になる。
統計を見るとがんと言われた方の半分が亡くなっている。
テレビでも最近芸能人のがんが多いので、「乳がん」「大腸がん」「膵臓がん」「食道がん」と聞いても驚かないが、依然として、「がん=死」というイメージは変わらないと思う。
これはある本で読んだのだが、「がん」を「ぽん」に変えるだけでも雰囲気が変わるという。
「かかりつけに胃がんと言われて国立がんセンターで詳しく診てもらったら、余命半年の末期がんだと言われた。」
これを「ぽん」に変えると、
「かかりつけに胃ぽんと言われて国立ぽんセンターで詳しく診てもらったら、余命半年の末期ぽんだと言われた。」
「僕は胃ぽんだけど、君は何ぽん?」「私は子宮ぽんと乳ぽん、今度肝臓ぽんを調べるの。この間友達が食道ぽんと膵臓ぽんって言われたみたい。」「大変だね。俺の友達は血液のぽんで、今度抗ぽん剤だって、かなりぽんの状態が進んでいるみたい。」
かなり雰囲気が変わるのではないだろうか。
言葉遊びみたいだが、がんを患い笑うことすら出来ない方は多い。
笑うと免疫が上がることはわかっているので、心の中で「がん」を「ぽん」に変えてみてはいかがだろうか。
この文章を読んで笑っただけでも免疫は上がっている。

2018年5月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

シナリオ論

今日来た妊婦さんに、「人の運命にはシナリオがある。これは以前学んだことだが、東大で26組の一卵性双生児の経過を研究した。一卵性なので一つの卵を2分割、全く遺伝子が同じである。片方が東京に住んでいてもう片方が大阪にいるとする。年齢が同じだから恋愛時期や結婚、出産時期がかぶる話はわかるが、片方が交通事故をするとほぼ同じ時期に相手も事故に遭うという。そして久しぶりに会うと殆ど同じ服を着ているという。興味を持つ時期も同じ、まるでシナリオがもう出来上がっていて、ただその道を進んでいるだけのようだ。そしてそのシナリオを決定しているのは先祖。」という話をした。例えばある夫婦のご主人が東大卒、奥様がピアニストとする。子供が生まれればなんて言うだろうか。まずはピアノを習わせるのではないだろうか。子供がエレキギターをやりたいと言っても、「それも良いけど、ピアノはとても大事。」などと言って習わせるのではないだろうか。そして大きくなって受験期、子供が慶応を受けたいと言ったら何と言うだろうか。「お父様が東大なのだから、東大も受けたら。」と言うのではないだろうか。決して親がすべて子供の運命を決めているわけではないが、大分親によってレールを引かれると思う。我々の世界でも高名な先生の息子には、「あなたのお父さんは偉大な治療家だ。どうして後を継がないの?」と言うだろう。大きな組織を持っている場合など側近が言い続けるだろう。多少子供が反発しても言い含められてしまうかも知れない。しかしその親を選んだのは本人である。結局、シナリオがもう出来ている。宿命は変わらないが、自分の努力で運命は変えられると思う。その中で脈々と生きているのがシナリオ論である。仕事柄、多くの人の身体や運命を見てきた。年数が経てば経つだけこのシナリオ論は確信に変わった。若い方でシナリオ論を嫌がる方はいるだろう。運命が決まってしまっていてつまらないと感じるのであろう。自分の人生は自分で決めたいと思う人はいるだろう。それはそれでいいとして、運命開拓には想像を絶する努力と強運、挫折しない心と夢を強烈に描き続ける力など必要なことは間違いない。いつからでもそれは出来る。人生を振り返ったときに、「こういう道を歩めて良かったなぁ。」と言いたいものである。

2018年5月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

「○道」と身体の使い方

剣道、柔道、合気道、茶道、華道、書道、香道など「道」とつくものは多い。古い歴史と根本精神を学びながら道を極めていくのだろうが、武道では身体の使い方を学ぶのに対して、茶道、華道、書道、香道などを究めるためにこう身体を鍛えなさいという話はあまり聞かない。技術を習得していくかで自然に身につくものなのかも知れないが、あっても良さそうなものである。我々の世界も「治療道」と言えないことはないが、はっきりと身体の使い方がある。自分の力を一切使わず体重移動だけで仕事をこなす技を身につければ、何人治療しても疲労しない。若い先生の技術指導を時々頼まれるが、一番多いのが力任せに仕事をこなそうとすることである。これでは日に5人も治療したら疲れてしまう。体重移動の技術が身につけば5人も10人も疲労度は同じである。これは理屈では説明しにくいが身体の使い方である。今日来たお花の先生は慢性腰痛があり、中々完治しない。体重の問題もあるが、その「○道」の身体の使い方があるのではないかと思ってしまう。茶道なども全くの素人であるが、正座してお茶を点てたり、頂いたり、間の持ち方から、会話やご挨拶まで身体の使い方はあると思う。以前に国立劇場で日舞を見せて頂いたときに、あまりに身体の使い方のいい太古の先生がいたので、ご招待下さった方に聞いたら、「あの方はだけ人間国宝。」と言われて、唸ってしまった。身体の使い方が素人ながらに美を醸し出しているのがわかった。やがては、「書道のための身体の使い方」なんて本が出るのではないだろうか。芸術を学ぶのと同時に身体の使い方も学んで欲しいと思う。

2018年5月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

大人の言うことを100%信じない方がいい

中学生で運動部の子が部活で身体を痛めた。トレーニングの中身を聞くと、そんな事をやったら体を壊すのは当然という内容だった。本人は指導者に対して忠実なので、文句を言えない。ただ身体が酷くなっていくだけである。母親としてはどうしていいか分からない。今部活で「二合飯を何が何でも食べさせて身体を作る。」というのをやっているらしい。多少の体調不良があってもその後身体が強くなれば良いが、下痢ばかりで体調が回復しない子もいると思う。こんな時どうしても少し言いたくなる。

「君達は先生の言うことが100%だろうが、大人は常に正してとは限らない。自分で体験しておかしいと持った感覚や疑問を消さないこと。先生がこう言っているからいいやではなく、おかしいことはおかしいと思い続けなさい。やがて社会に出た時にその感覚が役に立つから。そしてそれが社会に出て新たな道を切り開く原動力なる。」

年のせいか段々説教ぽくなってきたが、この感覚は大事だと思う。私自身、この世界に身を置いて、どれだけ世間一般で言われていることが間違っているかを常に感じてきた。今までの常識では対応出来ないことばかりである。そして新しいものを取り入れると必ず反発がある。それが定着すると先験の眼があったなどと言われる。大人の言うことを100%信じない方がいい。そんな話をしたら母親にしたら、ニャッとしていた。

2018年5月6日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

野球と中殿筋

仕事柄野球少年は時々診る。以前手こずった子がいてピッチャーの肩痛なのだが、何をやっても痛みが取れない。困ってある先生に聞いたら、「お尻の横の中殿筋をいじってみたら。」とアドバイスを頂いて、実践したら簡単に痛みが取れてしまった。結局、肩をフレキシブルに動かすために、中殿筋(お尻の横の筋肉)を使っているのである。逆を返すとお尻が硬いと肩は動かないということである。それ以来肩の関節の可動域を診る時は必ずお尻を診るようにしている。野球少年の苦い思い出だが、肩と中殿筋は一蓮托生である。

2018年5月6日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

散財してストレス発散

今日来た方は1週間前と比べて殆ど良くなっていない。症状が全部良くなってしまえば6000円頂いていいのだろうが、治療効果で言えば1000円程度しか効いていない。昔なら申し訳ない気持ちとお詫びの気持ちがあったが、最近は別の考え方を持っている。以前お金持ちの方がストレス発散法として、「最大限のオシャレをしてロールスロイスで最高級レストランへ行き、好きなだけ注文するとストレスが抜ける。」という話を書いた。理由は良くわからないが、どうもレストランで、「奥様、本日は○○が美味しいです。」と言われれば、「じゃそれを持ってきて。」と言い、「奥様、本日は特別に○○ワインがございます。」と言われればまた「じゃそれを持ってきて。」と言う。お金も大分使うのだろうが、こうなれば帰る時はもうお店の人がお見送りである。これが癒えるという。しかし洋服を買っても駄目だという。やがてこの理由を解明したいと考えているが、今日来た方にこの話をした。「何でもいいから好きなことに少し散財すると良い。身体が軽くなりますよ。」「先生、絶対楽になりますか?」「絶対かどうかはわからないが、楽にならなかったらごめんね。」「・・・・・・・・。」無責任なアドバイスだが、最近はこういう話が増えてきた。

2018年5月6日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

小指を骨折して何が起こるか

常連さんが小指を骨折した。最近はリハビリも殆どやらないので仕方がない部分はあるが、小指を痛めると身体にどんな影響があるか次のような話をした。

  1. 包丁が使えない(小指が効かないと包丁を強く握れない)
  2. 小指の痛みが続くと肩や首までおかしくなる
  3. 折っていない反対側までおかしくなる
  4. 首肩の左右差で頭痛を起こしやすい
  5. 痛みに耐えると身体の神経が興奮して末端がこりやすい
  6. 交感神経優位になってしまい胃腸が動かなくなる
  7. その反応で左腰痛が起こる
  8. その左腰痛を治りにくくしている原因の一つは甘い物取りすぎ

こんな話をしたら、「全部あてはまる。」という。特に竹の子が切れなくて驚いたという。料理人が小指を痛めると一切包丁仕事が出来ないという。小指で締めて包丁を支えているらしい。たかが小指だが身体全体への影響は計り知れない。だからリハビリが必要なのである。

2018年5月6日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

鬱病と新人

鬱病治療をしている方がひどくさえない顔で来た。見た途端悪化がわかったので話を聞いたら、職場で人間性を疑うような人が入ってきて担当してくれと言われたという。患者さんは我慢強い方なので、「あなたがこのまま我慢すればもの凄い不味いことが起こる。そんなに問題児なら今なら社長に言って止めさせてもらえば良いが、時間が経つとあなたの病気が悪化して仕事の能率が落ちる。新人が社長に何かあることないこと吹き込むとそれを社長が信じてしまうことがある。だからこんな時は我慢弱くして、すぐに手を打ちなさい。社長に次のように言いなさい。」

  1. その人とはもう関われないのでその人を首にして下さい。
  2. 首に出来ないのなら私が辞めます。
  3. このままなら週に2回はマッサージにかからないと身体が壊れるから、治療代で月に5万円支給して下さい。

そんな話をしたら、社長が新人の首を切ったという。まずはやれやれだが、こんな時も我慢強い方は対処が遅れる。仕事柄このまま我慢すれば患者の身体がどうなるかがわかるので、早めの処置の話をしたが世の中には耐えている方はもの凄く多い。今回は早めにけりがついたので良かったが、鬱病の時は正しい判断が出来ない。そんな時のために我々がいる。

2018年5月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

旅行と我慢弱さ

初めてゴールデンウィークに連休を頂いて、名古屋と奈良に行ってきた。名古屋では名古屋城と徳川美術館を見る予定だったが、名古屋城で歩き疲れてしまって徳川美術館は見ずに奈良に移動した。奈良は明日香の古墳や遺跡を自転車で見る予定で10ヶ所ぐらい予定していたが、途中から強風で6ヶ所ぐらいで自転車を返し、車で回れる範囲に留めた。おそらく殆どの方は折角来たのだから全部無理して回ろうというのではないだろうか。仕事柄そういう方達が体を壊して後になって、「あそこで止めておけば良かった。」と言うのをよく聞く。何が違うかというと、我慢弱い生き方である。以前我慢弱いで書いたが、このままやるとどうなってしまうかがわかるのである。翌日からの仕事に影響が出たり、大事な時に眠くなったり、徹夜が出来なかったり・・・。もちろんゆったりと旅行計画を立てれば良いのだが、ガイドブックを見るとつい色々と回りたくなる。だからいつも10ヶ所予定して6ヶ所行けば及第点。回れなかったところは又後で必ずチャンスがある。と思えば良い。今回、中宮寺の弥勒菩薩を見たが、3度目の正直でようやく見られた。我慢弱くしても時間をかければ人生何とかなる。

2018年5月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

頬で良かった

体調管理をよくやっている常連さんがヘルペスが出たという。初めは顔の頬の湿疹かと思っていたらピリピリするので医者に行ったら、ヘルペスと言われ抗ウィルス剤を5日間出され、事なきを得た。本人にしてみるとそんなに免疫が落ちているとは思えないし、体調も悪くないのにどうして出るのかわからないという。確かに医学書には体調が悪い時、免疫が下がった時に出るとは書いてあるが、実際は患者を診ているとどんな状況でも出る。医者に聞いたら、「いつでも出ますよ。」と言われ少し納得したという。大事なのはヘルペスが出たかでないかではなく、「何処に出たか」である。耳に出れば難聴や眩暈、眼に出れば結膜炎などもっと重篤な症状はいくらでもあった。頬で良かったというのがポイントなのだが、どうして出たのかばかりに目がいってしまうとそれは違う。ポイントがずれてしまう。出るのはウィルスの都合で体調管理しても出るのだから、我々ではどうにもできない。「目や耳でなくて本当に良かった。」が正しい見方である。

2018年5月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

妻が願った最期の『七日間』

新聞の投書欄に掲載された「妻が願った最期の『七日間』」という詩が話題となった。詩をつづった男性の思いとは。今年1月、小腸がんで亡くなった宮本容子さん。亡くなる直前、病床で容子さんが話した願いを夫の英司さんが詩に書き留めた。タイトルは「七日間」。

神様お願い この病室から抜け出して七日間の元気な時間をください

一日目には台所に立って 料理をいっぱい作りたい
あなたが好きな餃子や肉味噌(みそ)カレーもシチューも冷凍しておくわ

二日目には趣味の手作り 作りかけの手織りのマフラー
ミシンも踏んでバッグやポーチ 心残りがないほどいっぱい作る

三日目にはお片付け 私の好きな古布(こふ)や紅絹(もみ)
どれも思いが詰まったものだけど どなたか貰ってくださいね

四日目には愛犬連れて あなたとドライブに行こう
少し寒いけど箱根がいいかな 思い出の公園手つなぎ歩く

五日目には子供や孫の 一年分の誕生会
ケーキもちゃんと11コ買ってプレゼントも用意しておくわ

六日目には友達集まって 憧れの女子会しましょ
お酒も少し飲みましょか そしてカラオケで十八番を歌うの

七日目にはあなたと二人きり 静かに部屋で過ごしましょ
大塚博堂のCDかけて ふたりの長いお話しましょう

神様お願い七日間が終わったら
私はあなたに手を取られ乍ら(ながら)
静かに静かに時の来るのを待つわ

2018年5月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

耳鳴りと鬱病

長年耳鳴りが治らない方は多い。どうしても夜寝られなくなったり、不安になる。精神安定剤や睡眠導入剤が増えてしまう。気持ちは分からないでもないがこういう場合、診てもらっている医者が複数になると、酷い方で8-10剤ぐらいの睡眠導入剤と安定剤を飲んでいる。そしてお互いの医者が他の先生の処方を知らない。患者がこれはこっちの先生がいいと思って、一つの症状だけ相談する。仕事柄、そういう方に出ている処方箋を見ると驚くことがある。こんなに同じような薬を複数飲んで効くわけがないと思ってしまう。やはり複数の医者に診てもらう時は他の先生の処方をお伝えしなくてはならない。「○○を飲んでいるなら△△は止めましょう。」とか、「他の先生で□□が出ているなら○○は減らしましょう。」という話になる。おそらくかなりの方が医者に情報を与えず、効かない効かないと言っていると思う。1度信頼できる先生にすべて時系列でどうしてこういう処方になったのかを説明して整理してもらう必要がある。

2018年5月1日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

踵(かかと)の痛み

以前、踵骨(しょうこつ-かかとのこと)痛に関しては書いた。中々初期に治療しないとどんどん酷くなり、歩けない場合も出てくる。ではどういう手順で治療するのか患者さんに説明したので少し書いてみたい。

  1. 病院で足のレントゲンを撮る
  2. 酷い場合は手術
  3. 注射で対応
  4. 足底板(中敷き)を作る
  5. 筋肉をほぐす
  6. 筋力をつける

まず、足のレントゲンがないと中がわからない。よく骨棘(こっきょく)と言って棘が出ている場合がある。ひどければ手術だが、ステロイドなどの注射で治まる場合もある。そこまでひどくなければ中敷きを作る。踵の痛みが長引いていると痛くない側の足を酷使するから、ふくらはぎの治療や、必要に応じて筋力をつける。大体こんな流れになっているが、整形なら必ず足を診てくれるかと言ってもそうはいかない。当院では足のクリニック中敷き屋さんを紹介している。知ってしまえばなるほどという内容だが、踵が痛い時は兎に角痛みに耐えているだけなので、中々物が考えられない。参考にして欲しい。

2018年5月1日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

何故日に3つもネタを書けるのですか?

これも常連さんからの質問である。最近どういうわけかブログで来る患者がいる。講読熱心な患者もいる。有り難いことではあるが、私から見たら日に3つのブログは少ないと思う。一人の患者を治療するごとに3つや4つの事は感じる。すべて書くのは大変だが、この患者の事を書くと他の患者にばれると思い控えめに書いている。かなり重なる部分はどうしても出来てしまうが、治療家はそれぐらい色々なものを感じている。またそれぐらい感じないと中々病態を掴めない。これでも控えめなつもりがよく書けますねと言われてしまう。現段階でブログは900本ぐらいあるが裏にはその倍ぐらい書いている。感性を使いいろいろな事やものを感じながら、「的確に治療できているのだろうか?」を自問する。毎回もっとこうすれば良いのではないだろうかと感じてしまう。そこを埋める努力をコツコツしてきただけだが、端から見ると、どうして書けるかになってしまう。物書きの先生に、「どうして本が書けるのか?」といっているようなものである。これ以上書くとなるともう口述筆記をしてもらうしかない。物書きではないので必要はないだろうが、日に10人近く治療して何も書けないという感性の方を疑ってしまう。

2018年4月26日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中