身体を痛めているときに勝つ方法

腰を痛めた柔道少年が通っている。試合が近く、腰が完治していないので本人は不安が隠せない。腰を痛めていければ相手にかかってこいと言いたいだろうが、今回はそうもいかない。こんな時は戦略が必要である。相手の体調や力加減をよく観察しながら、自分の最低限の力で勝つ方法を考えなくてはならない。試合前からよく相手を見て、人はなくて七癖と言って何か特徴がある。深呼吸するタイミングとか、肩関節の回し方とか、腰を捻るときのスピードとか・・・。そして相手も100%の力を出し続け試合に臨んでいるわけではないから、何処かでパワーが落ちる。その最大限パワーが落ちたタイミングで、こちらが腰を痛めない最低限の力で勝つ。これしかない。腰を痛めたことによってより考える柔道になるわけだ。これはそのまま社会に出たときにも使える。強い会社と闘うときも真っ向勝負では勝てない。何処か1点突破みたいな戦略がないと負けてしまう。治療も同じである。手強い病気だと中々崩せない。何処か脇から狙って本丸に近づくことを考える。常に強い奴が勝つわけではない。この柔道少年、腰を痛めたことで社会学を学んでくれればいいと思う。

2018年6月20日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

ヘルペスについて

患者さんの中にヘルペスウィルスがなかなか治らない方がいる。ヘルペスは免疫が下がると皮膚に湿疹を表し、酷くなると痒いのを通り越して痛くなる。場合によっては入院して数日間、抗ウィルス剤の点滴を受けなければならない。こちらとしてはどういう時にヘルペスが暴れるのか調べているが、中々つかみ所がないのが現状である。腸や冷え、ストレスがあれば悪化するのだが、必ず皮膚に反応が出るかというとそうでもない。色々と整えていい状況にしたら出ないかというとそうでもない。何ともオバケみたいである。いつ出るかわからない。患者さんには、「子供と一緒で良い環境を与えれば子育てはそれでいいかというとそうでもない。ほったらかしでいいかというとそうでもない。時に目を配らせ、時に放し飼い。時々は様子をみながらやっても子供は不満を感じるときがある。又同じ環境では子供は飽きてしまい、意外とこんな環境がいいのと親にはわからないところがある。ヘルペスも同じ。身体にはバイオリズムがあり、我々の知らないところで反応する。悪環境を続ければ皮膚に反応が出たときは悪化するが、これをやっていれば抑えられるという教科書的な答えがない。ヘルペスの様子を見ながら観察し続けて、考えて実験して、検証を続けていくしかない。」とこんな話をしたら、「子供に例えるととても解りやすい。」と言っていた。

2018年6月20日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

赤ちゃんはエアコンが大好き

今年は妊婦さんが多い。出産後、夏の子はすぐにあせもなどで親が悩むが、エアコンは身体に悪いと思っている親は多い。うちの娘が産まれたときに担当の先生から、「赤ちゃんは体温が高く温度調整できないから、エアコンをどんどんかけなさい。赤ちゃんはエアコンが大好き。」と教えて戴いた。おばあちゃんに預けると、兎に角身体を冷やしてはいけないとばかりにエアコンを消し、扇風機ばかり使いたがる。かえって扇風機を連続で使う方が気化熱が奪われ、危険である。夏なのに、「寒くないかしら?」と言っている。特に赤ちゃんの手足が冷たいと、もう心配してどんどん着せてしまう。赤ちゃんが真っ赤な顔をしているのに、「寒くない?」と言っている。冬だともっと大変でストーブの前にゆりかごを置き、これまた赤ちゃんが真っ赤な顔をしている。真夏の炎天下車の中でよく赤ちゃんが亡くなるが、体温調整ができないのである。赤ちゃんはお腹は冷やしては駄目だが、手足の冷たいのは何の問題もない。赤ちゃんは抱けばわかるがもの凄い発熱量である。涼しくした部屋で赤ちゃんはすやすや気持ちよさそうに寝ている。これから出産を控えている方達、おじいちゃん、おばあちゃんにも教えて欲しい。

2018年6月19日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

The Bi-Digital O-Ring Testを使って木材選び

大分前だが地方から喘息の子供を連れてきた親が、家を建てたいので木材を選んで欲しいという。話を聞くと息子が長い間喘息持ちで、新しい家を建てるのにどんな木材を使ったら良いか不安だという。The Bi-Digital O-Ring Testなら選べると聞いて木材を数種類持ってきた。まずは杉、これはこの喘息の子供の喉にあまり良くなかった。次に数種類を調べたが、あまり杉と変わらない。最後に調べたのがとても良かったので、「これにしなさい。」と言ったら、お父さんの顔が暗い。「実はこれは檜でコストが3倍かかるんです。子供の健康には良いんでしょうが何せコストが・・・。」確かに親の気持ちは分かる。その後どうされたかはわからないが、アトピー性皮膚炎やアレルギー、喘息やてんかんなど何か発作性の病気を持っている方は、事前に調べておくと良い。殆どの方は家を作っておかしいから調べてくれといって、○○が悪いということになるが、作る前ならなんとでもなる。以前、ペンキ屋に、「ペンキを研究して喘息がよくなる塗料を開発すれば差別化が出来る。」と話したことがあるが、着る物でも乗り物でも何でも応用範囲は広い。「坐骨神経痛が治る新幹線」「鞭打ちが治る飛行機」「冷え性が治るデスク」「坐ると痩せるソファ」いくらでもアイデアは出る。

2018年6月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

腹八分について

昔の方は「腹八分」といういい言葉を残してくれた。しかしよく考えると昔人生50年だった頃はそれで良かったが、今みたいに30年も寿命が延びると80才になっても腹八分というのは少し食べ過ぎだと思う。亡くなられた聖路加病院の日野原先生も晩年、「10才年をとるごとに一分落としなさい。70代で七分、80代で六分、90代で五分・・・。」というような事を言っておられた。80代は腹六分、約半分である。しかし元気なお年寄りを診ているとほとんど皆肉を食べている。油の少ない赤身をパクパク食べている。胃にとって蛋白質ほど分解しやすいものはない。糖分や油は苦手だが、タンパク質は食べて胃にもたれないし、太らない、実にお薦めである。炭水化物を減らし、食事の回数も3回から2回に減らし、腹六分の範囲で楽しんでいただきたい。

2018年6月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

夫婦喧嘩と発酵

これは聞いた話だが、良いお酒を造るために発酵は大事だが、どういうわけかちゃんと発酵する時と腐敗する時があるという。
酒蔵にしたら腐敗しては仕事にならないから、徹底的に腐敗の原因を調べたら夫婦喧嘩だったというという。
夫婦喧嘩をすると発酵が止まるという。
本当かなぁと樽の前で喧嘩をしたら、菌が人の話を聞いて入るみたいに発酵が止まったという。
逆にイチャイチャしたら、発酵し始めたという。
すぐにはこの話は信じられなかったが、よく考えてみると子育ての時、親が喧嘩ばかりしていると子供の精神発育に良くない影響があることは誰でも知っている。
人の身体は菌だらけである。
腸内細菌や皮膚の表面も常在菌だらけ、口の中も菌だらけである。
この菌が言葉や雰囲気、場の影響などで良くも悪くもなる。
子供が精神的に不安定な時は腸内細菌が影響を強く受ける。
その関係で頭が働かなくなるのである。
日本酒やどぶろくも同じ事が起こっても何も不思議はない。
よく精神的に悪くなった時、「気分が腐る」というが本当に腐っているのだと思う。
良い子供と良いお酒を飲みたければ夫婦円満でイチャイチャすれば良い。

2018年6月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

身体を捻って背中かがピキッ

少し無理な姿勢をしていると時々背中がピキッとする。あっと思って痛みだすと強烈に痛いことがある。寝違いやぎっくり腰の背中番である。正式には肋間筋捻挫とでも言えばいいのが、昔は「肋膜捻挫」の様なことを言っていた記憶がある。治療法にはコツがあって、痛くなった瞬間に30-60秒ぐらい身体を動かさず息を止め、痛みを我慢する。その後楽になることが多い。しかし痛くなって動かしたり、深呼吸をするとかなりきつい痛みが出てしまう。ここは肋間神経支配だから、痛みは鋭い。お尻や腰から多少何があっても大丈夫だが、ここは肺や心臓など重要臓器が入っているので、痛みのレベルも高くなってしまう。酷いと息も吸えない。特に左側に出ると心臓と相まって不安感もでてしまう。治まるのに3-4日かかるが、治療のコツは周辺を緩めることである。両側の背中を肋間神経の経路に沿って丁寧に治療し、肩関節や腰まで緩めてあげれば良い。酷ければテーピングや鍼、冷湿布も良い。それでもさらしなどで痛ければ固定する。後は時間を待てば良い。

2018年6月11日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

筋トレと肥満

常連さんが健康診断で肥満と言われたという。この方は筋トレ頑張ってかなり脂肪を減らし、筋肉量が増えたのに肥満と言われてしまったという。肥満を図るのにBMIという指標を使う。体重を身長の2乗で割るのだが、この数字が上がってしまうと肥満ということになってしまう。食事の量が同じで脂肪が減っても、相対的に筋肉が増えて体重増加になれば肥満である。逆に食事制限をせずに動かず筋肉量が減れば、減量したことになってしまう。何か変な話だが結局体重と身長の関係だけなので、身長はそのままだから単純に体重変化だけで身体の中身に関しては問わないのである。人によっては食事制限しながら脂肪を減らし、同時に筋トレで体重増加が釣り合うと、減量不成功となってしまう。最近は計測器も脂肪の量を調べられるので体重が落ちないからと悩むことはないが、何となく筋トレをしながら肥満と言われるのは笑ってしまう話である。

 

2018年6月11日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

足の麻痺

常連さんが脛が少し麻痺していて今年の冬のスキーまでに万全にしたいので、考えられる治療法を教えてくれと言う。少し羅列してみたい。それぞれリンクを張っているので参考にして欲しい。

  1. スチームバスによる足湯
  2. 自宅での低周波治療
  3. 温灸器
  4. 灸頭鍼
  5. パルス療法
  6. ステロイド注射(医者がやってくれるかはわからない)
  7. 漢方薬(八味地黄丸などの下半身の血流剤)
  8. かっさ療法(皮膚を擦ってミミズ腫れを起こす)
  9. ごしんじょう療法(2本の金属で身体の帯電を逃がす)
  10. 祈祷

これぐらいしか思い浮かばない。私なら足をスチームで温め、自宅で低周波をして、漢方薬を飲む。そして治療院で軽く鍼灸をしてもらう。だめなら少しかっさをやってみるぐらいである。それでもだめなら患部以外の場所に負担をかける。そうすれば相対的に患部を楽に感じる。麻痺と言っても歩けないレベルでなく、スキーの時に感じるわけだ。後は祈って時期を待つ。

 

2018年6月10日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

胃炎とお粥

以前から胃の治療をしていた方が久しぶりに来て顔を見たら痩せていた。話を聞いたら、「胃は大丈夫だと思うのですが、最近お粥を食べています。」と言う。胃腸炎の時にお粥ならお腹に優しいだろうが、あまりお粥ばかり食べていると力が出ない。お粥は飲み込めるので噛むことも唾液も出にくい。しっかり噛んで顎を使って唾液を出すと胃が動く。胃が動いて胃酸が出れば腸も動く。お粥ばかりでは下腹に力が入らず、根がなくなってしまう。歌など歌えなくなる。頭もフラフラする。夜酒を飲み過ぎての翌朝お粥ならわかるが、普段からお粥を常食とするのはどうかと思う。何となく身体に優しそうだが、胃炎の時だけでいいと思う。

2018年6月6日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

発声と腸

新米歌手が来た。コンサートで2時間ぐらい歌うと喉がヘトヘトになってしまうという。仕事柄芸能関係で歌ったり、しゃべったりする方は多いので、歌い手さんにコツを教えたい。

  1. ボイトレの先生をつける
  2. 耳鼻科に先生にかかる
  3. Bスポット療法を受ける
  4. 口テープをする
  5. マウスピースを作る
  6. 首を整える
  7. 乳酸菌などで腸を整える

ボイトレの先生はなくてはならない。我流でなどできるものではない。そして耳鼻科の先生にいつも診て頂き、管理をする。出来れば声楽家ばかり診ている先生がいい。プロはコンサートの1週間ぐらい前には一切しゃべらないで喉を守るという。そしてBスポット療法に口テープ、マウスピースで鼻呼吸に持っていく。鼻や顎関節が悪いと首がゆがむので我々が調整する。最後にやはり腹式呼吸など腹具合が大事なので乳酸菌で腸を整える。新人の歌手はこんなに喉の管理は大変なのと思っていないと思う。後は身体の使い方で良い本がある。「うまく歌える「からだ」のつかいかた」川井弘子先生だ。これだけこなせば万全である。

2018年6月6日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

顎関節と鼓膜

常連さんで睡眠時無呼吸症候群の方がマウスピースが合わず、顎関節症になったという。朝起きると顎がカクカクいい痛むという。そして何となく鼓膜もおかしいという。マウスピースは治すのだが、治療で何とかならないかという。色々と調べてみると、顎関節には顔面神経がかかわっていて、鼓膜近くにも枝を出している。場所的に三叉神経がかかわっていると思ったら、顔面神経だった。最近の参考書は身体を自由自在にCT、MRIで切ってあるので実に見やすい。昔では考えられなかった情報が得られる。まずは顎関節にかかわっている筋肉、関節、動脈の通り道、ツボなどを刺激して、最後に顔面神経の通り道に鍼を浅く刺す。この治療がうまくいけば鼓膜の症状は減らせるはずである。完治はマウスピースを待つとしても断面図で顎関節と鼓膜と顔面神経の位置関係が簡単にわかるので治療しやすい。いい時代になったと思う。

2018年6月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

人は意識で死ねる

以前、読んだ本の中に戦争時代の捕虜の話があった。
捕まった捕虜は目隠しをされて、腕に注射針を刺されこう言われる。
「今刺した注射針で少しずつあなたの血液を抜いていく。音が聞こえるだろう。やがてあなたは死を迎える。」
そして段々音が聞こえる。
「ポタン、ポタン、ポタン・・・・・。」
そうすると殆どの捕虜は恐怖のあまり死んでしまうと言う。
しかし実際は注射針は刺しただけで、一切出血させていないという。
これと同じような話を先日学会で聞いた。
「食道がんの患者が肝臓に転移をして、末期がんで余命6ヶ月と言われた。すっかり希望をなくし亡くなられた後、解剖したら食道がんは治っていて肝臓は良性腫瘍だった。人は意識で死ねるんです。」
この話も捕虜の話と同じである。
逆を返せば末期がんがあっても、意識で生きられると言うことである。
それぐらい人は意識が大事だという話である。
以前、学校で「一切れのパン」の話を習った。

時代は、第二次世界大戦中。場所は、ハンガリーの首都ブダペスト。主人公は二十歳くらいのルーマニア人男性。彼には妻がいる。ドナウ川を往来する船で働いている。
そして、国際情勢が変化した所から物語が始まる。当時ハンガリーはドイツについていたが、彼の祖国ルーマニアは反ドイツのソ連についたため、彼は敵国人として捕らわれ、運搬列車に押し込まれてしまう。
その貨車の中で老人ラビと出会う。ラビはユダヤ人であるが、ルーマニア人として捕らわれている。主人公と数人の捕虜たちは、列車の床板を外して脱走することになった。
ラビは主人公に自分も一緒に行きたいと言ったが、主人公はやめたほうがいいと忠告した。ラビはユダヤ人なので脱走して捕まったら酷いことになる。このままルーマニア人捕虜としている方がいいと説得した。
ラビはその意見を聞き入れた。そして、主人公にハンカチの包みを手渡した。「この中には一切れのパンが入っている。但し、すぐ食べてはいけない。
パン一切れ持っていると思うと我慢強くなれる」とラビは言った。包みを受け取った主人公はラビを残して貨車から脱走した。脱走した数人はバラバラになった方がいいと考えて、それぞれ別々の道を進んだ。
その後、主人公は兵隊や警官の姿を恐れながら、独りで数日さまようことになる。その間、主人公は何度も空腹に襲われたが、ラビの忠告を守ってハンカチの包みを開けることはなかった。
それが実って、主人公は無事に妻が待つ我が家に辿り着いた。そしてその時、包みを開けると、中から出て来た物はパンではなく木片だった。

人は「希望」で生きられる。

2018年6月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

適度な心配と親孝行

年齢的に少し痴呆が始まりかけている方は多い。子供にしたら親のことは心配だが、個人的にはあまり心配をかけすぎないのもどうかと思う。80代ぐらいになり時間とお金は余裕があり何も心配がないとすることがない。どこにも行かず1日中テレビでは痴呆は進みそうである。そんな時は子供が適度な心配を親に与えると良い。「最近会社の成績が良くなくて・・・・。」「息子が怪我をした・・・。」「少し資金的に100万ぐらいあれば・・・。」「娘が学校でどうもいじめられているみたい。」親が子供を助けたいのはもちろんだが、おじいちゃんおばあちゃんにしたら孫のことは一大事である。そんな話をしたら、「孫の○○はその後どう?」「100万ぐらいならいつでも言って。」「孫の○○がいじめられているなら知っている人に相談してみようか。」とおじいちゃんおばあちゃんは必死に悩む。のんびりなどしていられない。何とかしなくてはと思う。そしてこれを誰かに話すときに脳を使う。しゃべって考えて応答して聞いて、又返す。脳が活性化することは間違いない。自分だけで考えているのでは駄目で、大きな声でしゃべると良い。だから誰かに聞いてもらうと良い。しかしこの刺激は強すぎるとダメだ。適度が良い。くれぐれも強くなりすぎないように注意して欲しい。さじ加減を調整しながら心配させるのも親孝行だと思う。

2018年6月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

3食ちゃんと食べる

今日来た常連さんは全く原因が見当たらないのに腰が治らないという。太腿とお腹を触って胃腸とわかったので、「3週間ぐらい調子が悪いでしょう?お腹の調子が悪くて腰痛が治らないのです。何かあったのですか?」と聞いたら、「懐かしい人に会ったりが続いて、何かバタバタして落ち着かなかった。元気でいなくちゃと思って3食ちゃんと食べた。」と言う。お腹はいつもより深いところに痛みを伴うこりがある。これは機能障害である。この3食ちゃんと食べるが引っかかった。人と会ったりして緊張しているときは胃腸が働かないから減食が正解なのだが、機能低下を起こしているところに食べたものだから余計に胃腸が働かない。よくお偉いさんと会食をすると何を食べたかわからなかったという経験をお持ちの方もいると思うが、緊張時は胃腸に血液を十分送っていない。頭では健康のため3食食べていたわけだが、身体が拒否をしたわけだ。宴会のコツでも書いたが、翌日絶食ぐらいの気持ちでいたら、この腰痛は起こらなかった。

2018年6月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

なぜ肩はこるのですか?

眩暈で通っている方から、中々ストレートな質問である。この方は眩暈の治療のために「Bスポット療法」「乳酸菌」「荏胡麻」「発汗」「利尿剤」「マウスピース」と色々やっている。本人は中々各々の治療と眩暈がどういう関係か理解していない。肩こりも同じで肩を治すために色々と手を尽くす。そこで例え話をした。「肩は単独で悪くなることはあまりありません。○○で肩がこるのです。胃や心臓、冷え性や姿勢などが○○です。家に例えるとお母さんの幸せみたいなものです。長男が引きこもりで、次男が万引き癖がある。長女は不良となればお母さんは幸せにはなれないでしょう。その上、旦那が働かなければ最悪です。お母さんを幸福にするのに、子供が良くなり、旦那が働けば自然と良くなるでしょう。肩がこるのはそんな理由です。」と説明した。身体の健康は単独では存在しない。他から影響を受けながら調整しながら自分の幸福を保っている。肩がこらないというのは他が殆ど良いことを意味する。実に幸福なことである。

2018年5月31日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

小指の痛みと餃子の話

常連さんが小指を折った。リハビリもままにならず、痛みがあるという。病院でなんて言っているか聞くと、「先生、子指が痛いんです。」と言っても「そうですか。」で終わって何もしてくれないという。患者からすれば治りたいので、「○○をすればいい。」とか、「これは治療法がない。」とか、何か言われれば納得もするが、ただ、「そうですか。」では納得できない。どうも若い先生らしく患者も突っ込まないという。それは忖度なのか相手を思ってのことなのかわからないが、黙って質問もしない患者は多い。これを中華屋さんで置き換えるとこうなる。「餃子をお願いします。」と言って、「そうですか。」と言われて出てこなければ何と言うだろうか。「まだですか?」とは聞かないだろうか。お店の人が売り切れとか、具がないとか言えば、「じゃ、又今度お願いします。」となるだろうが、言ったことにいして返事がなく、そのままにしておくのはおかしい。中華やさんなら突っ込むのに、病院では突っ込まない心理が人にはある。我々が修業時代はもっとぶっきらぼうに、「先生、全然治らない。何でもいいから治して。」と治るまで言われた。最近の患者さんはおとなしいのかも知れない。今から思うとそのおかげで、治療の引き出しの数を増やせた。何割かは患者も先生を育てる責任はあると思う。

2018年5月29日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

胃炎と坐骨神経痛

最近、ブログが人気である。一昔前に比べちゃんとブログの中身を読んでくる患者さんが明らかに増えてきた。膝に関してはどうも私の記述がよそと比べてかなり多いらしい。どうやって調べたのかは知らないが、坐骨神経痛に関しても多いらしい。今日来た方も筋肉の質は良く、腰椎椎間板ヘルニアと言われ、マッサージやオステオパシーでかなりよくはなったが、完全に治りきらないという。私のブログを見てきたという。調べてみると典型的な胃炎が原因の坐骨神経痛である。まず背中の胃の反応は、今まで食事に関してやりたい放題である。食べたいだけ食べ、好きなだけ飲み、付き合いはおそらく良いのだろうが胃に気を使ったことがないことがすぐにわかった。それがある一定のレベルを超え、坐骨神経痛という形で腰痛を訴えているだけである。胃腸がらみの坐骨神経痛は必ず左に出る。もちろんこの方は左坐骨神経痛である。胃をThe Bi-Digital O-Ring Testで調べると(-6)、逆流性食道炎も有るということだが、薬を飲んでいない。胃薬を合わせると腰まで良くなる反応である。我々から診るとこう言う方はいくら腰や背骨をいじっても治らない。胃に棘が刺さっていて筋トレやストレッチ、走り込みをやっているようなものである。その棘が見えたら何と言うだろう。「まずは棘を抜いてから筋トレやストレッチ、走り込みをやったら?」と言わないだろうか。我々には棘が見える。整形の教科書に腰痛の原因で胃を疑えとは明確に書いていない。中々良くならない腰痛持ちの方は是非内臓を疑って欲しい。

2018年5月26日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

私の身体のスイッチ

前回、突然良くなる身体をかいた。患者さんから、「先生のスイッチは何ですか?」と聞かれ、少し書いてみたい。

  1. 泣くこと-1番弱いのが動物、特に犬がやられているシーンは弱い。ドラマでも泣けるシーンの後はスッキリする。理由はわからないが何かのスイッチが入り、身体がスッキリしてしまう。
  2. フルコースのフレンチ-以前、ロールスロイスでなぜかスッキリする女社長の話を書いた。もちろんそんなに高いところへ行けるわけではないが、ランチで2500円ぐらいなら行ける。1時間半ぐらいゆっくり時間をかけ、何品か食べ、ウエイターさんに、「この○○は△△して作ってあります。」とか、「今日は真鯛のいいのが入っています。」とか、「デザートの○○は旬です。」とか言われながら時を過ごすと身体が楽になる。
  3. オートバイ-これは趣味だが、行ったことのない田舎道を我が物顔で走ると何かが抜ける。
  4. 香り-昔、「イブ」と言うガムがあった。独特の香りであの香りを嗅ぐとあの頃の感覚が戻ってくる。
  5. 音楽-これは昔の曲を聴くとその頃を思い出す。
  6. 救命救急のシーン-テレビで救急車が駆けつけ、心臓マッサージなどで息を吹き返したシーンなど弱い。
  7. 低開発国の子供の笑顔-アジア、アフリカなど低開発国の子供が貧しい中、たくましく目を輝かせているシーンを見ると心の何かが変わる。

皆さんも自分のスイッチはあると思う。辛い時や病気の時に普段から探しておけば役に立つ。

2018年5月26日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

突然良くなる身体

教育関係の常連さんが前回の時と違って突然身体か良くなった。大きなイベントが終わったことも関係あるかも知れないが、どうしてこういう事が起こるのか少し解説してみたい。

  1. オキシトシンが分泌された
  2. 笑いでスイッチが入った
  3. 泣くことでスイッチが入った
  4. 香り景気でスイッチが入った
  5. 食べ物でスイッチが入った

各々の内容にリンクが貼ってあるので参考にして戴きたい。以前から身体はスイッチ論と言っている。鍵と鍵穴の関係で、本人の気持ちとは別に身体のスイッチが入ることはよくある。そんな時はどうしてスイッチが入ったのかが解明出来れば、辛いときに何をすればいいかが分かる。これは治療家が身体を触るしかない。長年やっているとどうしてスイッチが入ったかわからない場合が多い。あくまで身体を基準にして考察する。本人の気持ちではない。本人が辛いと思っていても体がほぐれれば良いのである。逆に本人が辛くないと言っても身体の調子の悪いときはダメである。是非常連さんにはどうして今自分の身体がこういう状況なのか理解して欲しい。それがわかれば百戦錬磨で病気は怖くない。その経験が病気の恐怖から逃れられ、安心をもたらす。突然身体が良くなるにも悪くなるにも理由はあるので、ほんの少しの時間、身体を見つめて戴きたい。

2018年5月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

朝起きて具合が悪い

時々患者さんが、「朝起きて具合が悪い。少し動くと楽。まだ朝がダメ。」と言う。人間の身体は寝ているときは特別血液を全身に一杯送らなくてもいいので、血流は緩やかである。朝起きて心臓がバクバク拍動していたらホルモンか何かの異常である。目が覚めてゆっくり心臓は拍動を上げ、歯を磨いたり、用を足したり、ご飯を食べたりで普段の状態に持っていくる。だからすこし時間が経つと楽になるのである。我々から見ると「朝起きて具合が悪いのは当たり前。しかし朝は調子がよくて夕方に向かって段々具合が悪くなるのは何かの炎症で、治療の必要はある。歯を磨いたあたりで楽になるのは当たり前。」と言いたい。よく手首の捻挫をした方が、「普段は楽なのですが、雑巾を絞るのだけダメ。」と言うが、我々から見たら、「雑巾が絞れたら完治。雑巾以外が楽なら90%治癒。雑巾だけ残るものです。」と言いたい。悩むべき所と当たり前のことはちゃんと分ければ悩みは減る。

2018年5月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

スポーツと子供の不幸

仕事柄スポーツをやって身体を痛めた方はよく診る。スポーツもレジャーやリクレーション、趣味程度ならいいが、「絶対に勝ちたい。」という気持ちが強すぎると少し考えものである。何が何でも相手を叩き潰す。コテンパンにやっつける。相手をひれ伏せさせる。この考えの延長で友人や家庭内、特に夫婦、義理の親などを考えてしまうと不徳を積む。特に夫婦で何が何でも夫に謝らせるとか、自分に従わせるでは家庭がうまくいかない。そんな家庭では夫は自宅でくつろがないから、よそに安住の地を求めてしまう。浮気をしないまでも帰宅は遅くなるだろう。以前お世話になっている先生から教わったが、「家庭の中で誰か一人が犠牲になっているぐらいでないと家庭はうまく回らない。犠牲になっているように見えても後でつじつまがあう。世の中捨てたものではない。自分が犠牲になりたくないと突っ張っていると家庭はギクシャクしてそれが子供に影響する。子供の不幸を親が作っているようなものだ。」本当にそう思う。温かそうな家庭を見ていると、大体奥さんが折れていて、「パパがそう言うなら、そうしましょうね。」と意地を張らない。これが続くと何かの時には、「ママがそういうならそうしょう。」とあまり喧嘩の種がない。度を超したスポーツ子供の運にまで影響があることを理解してほしい。

2018年5月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

医者の治ると患者の治る

長年この世界にいると医者と患者のずれを毎回感じる。
例えば風邪一つ取っても、医者の言う治るは症状がなくなることである。
咳や喉の痛み、発熱、鼻水など止まれば治癒である。
そのために症状を抑える薬を出す。
風邪はウィルスだから本来は治す薬など世界のどこにもないのだが、菌も混合感染といって起こしているので、その菌だけは抗生剤で抑えられるから症状が軽くなり、良くなったと感じる。
患者は風邪を引きにくくして欲しいのである。
以前患者から、「一生風邪を引かない身体にしてくれ。」と言われて、私自身、返答できなかった経験があるが、本来ウィルス感染は体力で治すのである。
がんも同じで抗がん剤ががんを治さないことは、ようやく少しずつではあるが広まってきた。

立花隆「がん生と死の謎に挑む」より引用
僕自身(立花隆)ががんになって癌関係のシンポジウムに招かれたときのことです。
それは朝日新聞の主催で開かれた、一般市民向けの大きなシンポジウムだった。
僕以外の演者はすべて、大学や大学病院のそうそうたる名医ばかりが集まっていた。
昼休みだったとき。
控え室でみなが雑談的にいろんな話をしていた。
いつの間にか話題が抗癌剤の事になっていた。
抗癌剤がどれほど効かないかの話を一人がしだすと、皆が具体的な抗癌剤の名前をあげて、次から次にそれがどれほど効かないかを争うかのように、話始めました。
「結局、抗癌剤で治る癌なんて、実際にはありゃせんのですよ」と議論をまとめるように大御所の先生が言い出すと、皆そのとおりだという表情でうなずきました。
僕はそれまで効く抗癌剤が少しでもあるのではと思っていましたが。
それじゃ「患者よがんと闘うなの著者の近藤誠さんの言っていたことが正しかったと言う事になるじゃありませんか?」と問うと、大御所の先生はあっさりと「そうですよ、そんなことみんな知ってますよ」と言いました。
私(立花隆)が近藤理論が基本的に正しいのだと、認識が大きく変わったのは、あの瞬間でした。

この話は有名である。
ある患者が、「私のがんは治りますか?」と聞けば、「がんの縮小と延命効果はあります。」と言うしかない。
抗がん剤もどれだけ縮小と延命効果があるかが指標である。
患者はがんをなくしたいのである。
がんは「笑う」「食事を変える」「身体を温める」などが有効で、医者の言うがんの治癒とは全く意味が違う。
結局、医者は「がんになったら来て。」と言うが、患者は「がんにならない身体にして。」と思っている。
この違いは当分埋まりそうにない。

2018年5月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

運動したら食べるな

トライアスロンをやっている方が試合のあとも真面目に練習をしている。頑張って走り込んでいるので、本人はすっかり筋肉痛で腰が重いと思ってきたが、調べたら腸の反応しか出ていない。明らかに過食である。それも3週間位経っている。まさかと思って聞いてみた。「練習の後普段よりご飯が美味しいので過食になっていませんよね。腰には筋肉痛の反応が全くありません。3週間の過食により腸の反応しかありません。」「え、まあ・・・・・・・。」図星であった。身体にしてみると筋肉痛の時は食べてもらいたくない。筋肉の修復に血液を回したいのにも食べて胃腸に回ってしまったら、筋肉痛の修復が出来ない。だから筋肉痛が残り、普段より多い食事に腸も根を上げる。そんな事を3週間やったら、当然腰は重くなる。最低限の水やミネラル補給だけで、後は風呂に入ったり、安静が1番筋肉は喜ぶ。運動後の食事が美味しい気持ちは分かるが、「運動したら食べるな。」と言いたい。

2018年5月22日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

オキシトシンについて

人のために祈ると超健康になる! (米国医科大教授の革命的理論) 著者:高橋徳

タイトルが気になったので読んでみた。脳の視床下部から分泌されるオキシトシンは「母親のホルモン」と言われ、陣痛・分娩の促進と母乳の分泌にかかわることが知られています。しかしこれは女性特有のホルモンではなく、男性の脳内にも存在します。アメリカ留学で「ストレス」や「鍼」の研究をした後、帰国後、「オキシトシンとストレスの関係」の発表を聞き、ラットで実験をします。ラットにストレスを与えるとそのせいで胃が動かなくなります。しかしオキシトシンを頭に注射すると胃が動き出すのです。オキシトシンに抗ストレス作用があることを掴みます。東洋医学ではストレスを受けて胃が動かない場合、足の三里に鍼をして刺激します。そうすると胃が動き出すのです。これをラットで調べると脳の視床下部でオキシトシンを作る細胞の数が増えていることがわかりました。次にストレスを与えられたラットを巣箱に戻すと、他のラットから面倒をみてもらえ、面倒をみられた方も見た方も両方オキシトシンが上がっていることがわかりました。「愛すること」と「愛されること」でオキシトシンが増えていたのです。このことを「利他の行動」がオキシトシンを増やすと解説しています。そして宗教的な「祈り」とも合わせて解説されています。

読みながらとても合点のいく話ばかりで、一気に読んでしまった。仕事柄、自分も体調が悪いのに、ご主人や子供の病気を気遣い面倒をみているうちは何も症状を訴えないのに、ご主人や子供の病気がよくなり手がかからなくなると途端に、痛みを訴える方をよく診ますが、気持ちとオキシトシンで説明がつきます。よく芸能人の追っかけで、時間とお金を使い、「○○さんのコンサートに行ってきました、とても良かった。今あの人は△△の病気を持っているので、とても心配です。応援してきました。」と言う方は皆元気である。それが一段落すると今度は自分の腰が痛いと始まる。これもオキシトシンで説明がつく。以前ダライ・ラマ法王様の説法の中に、「他人のことを思う訓練をしなさい。」というのを思い出しましたが、これは人が幸せになる秘訣なのだと気がつきました。

2018年5月20日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中