どうしてすぐに鍼を打たないのですか?

鬱病の方に、「ここは鍼灸院なのにどうしてすぐに鍼を打たないのですか?」と聞かれた。これには少し理由があって、長年の経験でどんな症状の方もいきなり鍼をやって効く方と効かない方がいる。昔は理由がわからなかったが、段々調べていくうちに患者さんの環境の違いでそういうことが起こるとわかった。例えば風邪で咳き込んでいる患者さんに鍼をやって効かなかったとする。その方がご自宅でどういう生活をしているかはわからない。試しにご自宅に行ってみると、家は隙間だらけでストーブもつけていない。風呂も入らず、食事も粗末、睡眠も十分に取れていない。こういう生活をしていたらいくら鍼をやっても効かない。まずは部屋の暖房や風呂、食事や睡眠を整えれば鍼は効く可能性が強い。そこに気がついた。以前、難病チェックでも書いたが、「鼻」「歯」「腸」を整えてから鍼を打つとよく効くことを経験的に知っているからである。こんな説明をしたら、「なるほど」と納得していた。

2018年10月17日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

健康増進法

先日、テレビで池上彰さんの番組を観ていたら、「健康維持を国民の義務とする」ということを言っていて、調べてみたら健康増進法に国民の責務として、第二条 「国民は、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって、自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない。」と書かれていた。
これは知らなかった。
背景には高齢化やメタボなど医療費の増大に伴い、健康寿命を延ばそうとしているのであろう。
そう言えば受動喫煙防止や特定保健用食品(トクホ)など、色々な形で制度が変わってきている。
しかし義務といっても違反して罰則はない。
本来ならこれは家庭か学校、企業で取り組む問題であろう。
子供の頃から病気がちだと医者によく行くので何となく身体のことはわかるが、学校で心臓や肝臓、血管など臓器を教えても予防法までは教えない。
企業の健康診断は大分普及してきたが、まだ十分とは言えない。
では何処で健康増進法を学べば良いのだろうか。
こうなると当院のように通いながら寺子屋方式は強い。
治療しながらあらゆる角度から患者さんの病気のことはもちろん、健康法の話をしている。
5年も通えば自分の病気のみならず、他人の病気の心配もして指導している。
まさに「にわか医者」である。
医療費の増大に伴い予防法は大きな課題になりつつある今、ただ国も義務と言っていないで、予防法を学ぶ仕組み作りが大事である。

2018年10月15日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

患者から出た「やって理解出来た」という言葉

ちょっと酷い坐骨神経痛の方が毎週通っている。今まで通っていたところで良くはなったが完治しないという。当院のブログを見て興味を持ったという。初診が5月でその時にもう胃腸の問題のことを指摘している。「胃腸を治さないと治らない坐骨神経痛」と毎回来る度に伝えている。仕事柄宴会が多い方で、週に最低2-3回は入るという。多いと4-5回でいつも胃腸障害を抱えている。今回は昨晩の食べ過ぎでお腹も痛くて触れないぐらい辛い。少しずつではあるが改善していた坐骨神経痛が急に悪化した。「本当に胃腸に負担をかけると腰が辛い。ようやくわかった。」と患者の口から出た。今までも20年間粘って鍼を勧め、ようやく不眠症の方に鍼が効いた経験があるので、数ヶ月など早い方である。こちらの言っていることを理解してもらうまでには時間がかかる。そんな時師匠の言葉を思い出した。「草も木も人も育つには時間がかかる。」名言である。

2018年10月13日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

肩の痛みと歯の関係

The Bi-Digital O-Ring Testの学会に出ていると、歯がいかに全身に影響しているかの講義はよく聞く。先日も1本の歯を抜いただけで脳の血流が良くなったり、腰が楽になったりしている映像を見た。今、五十肩で通っている方の中に中々改善しない方がいる。この講義を聞いてすぐにその人の顔が浮かび、今日実験した見たら大当たり。この方は右五十肩なのだが、歯を調べたら右の上の歯の1本が明らかに肩と関係(これはThe Bi-Digital O-Ring Testを使うと簡単に関係がわかる)がある。試しに何もしないで肩を回してもらったら、三角筋が痛いという。その問題の歯に銅の棒を当てて帯電を少し抜いたら、楽に回るという。次にその歯をアルミで覆ったら、かなり楽に回るという。完全に歯が原因の関連痛の肩の痛みである。どうりで治療していても中々改善しないわけだ。あとは歯医者に行って、「この歯を治してください。」と言えばいい。どうも話を聞くと、その隣の歯を今までいじっていたという。その影響で炎症が起こったのであろう。The Bi-Digital O-Ring Testを使わなければ解けない肩の痛みであった。

2018年10月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

長引く首の違和感

常連さんが首の違和感がなかなか取れないという。もう数ヶ月になるのですこし悪い話をした。「最悪のことを言うと以前にあなたはがんをやっているので、中咽頭がんなどを疑います。中咽頭がんは少し喉のリンパが腫れるぐらいで殆ど見つかることはありません。患者さんで見つかったんですと言われれば『とても運が良いですね。』と言います。念のため内視鏡で診て頂くといいと思います。次に首のMRI、ヘルニアなど出るかも知れません。あとは耳の聴力の左右差で出ます。例えば右耳が悪いとすると、音を拾うために必ず左耳を前に出します。それも毎回。だから首をいつも捻っていて、首の違和感が取れません。そのあたりを疑えばいいと思います。」こんな話をした。

 

2018年10月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

細身の膝の違和感

細身の女優さんが膝が気になるという。特別痛いわけではないが特に膝のお皿の調子が悪いという。調べてみると膝のお皿だけ温度が低い。サーモグラフィで診ても明らかに低い。そして膝に腰、首肩肘とすべての関節が気になるという。こういう場合はまず冷えから治療しないと関節の治療は出来ない。治療中いつも寒い寒いというぐらい冷え性である。以前パナソニックのスチーム温浴を勧めたら、足のみならず他の関節もすべて楽になったという。特に女性の冷え性で膝のお皿が気になる方はほぼ間違いなく血行不良である。特に膝はお皿が骨で大きな血管が通っていない。膝の血管は膝の裏を通っているのでお皿は暖まりにくい。そして冷え性だとヘルペスウィルスが暴れ、関節に症状を出す。だから他の関節まで具合が悪いと言うし、足を温めるだけで他も楽になってしまう。こういう仕組みがわかれば、血行不良を治すだけで他の関節の治療はいらない。又こういう時に限って胃腸を壊している。胃腸障害は足に血を送らない。余計に膝を辛く感じる。これからの季節、保温でダメなら加熱するぐらいのつもりで治療しないと膝は治らない。

2018年10月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

夫源病について

仕事柄、40年ぐらい連れ添ったご夫婦の愚痴はよく聞く。
ご主人は、「昔は可愛かった。今は生意気。」
奥様は、「そばにいないで欲しい。定年後は家にいると思うと恐ろしい。」
とお互い言い分はあるのだろうが最近、「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」「いつまでたっても更年期が終わらない…… 奥さん、それは「夫源病」ですね。」とちょっとショッキングな著書を書かれた先生がいる。
医学博士、循環器科専門医、心療内科医の石蔵文信先生である。
ちなみに夫源病とは「夫が源(原因)となって、妻の体や心が不調になる病気」の造語である。
どれも気になるので読んでみたら、「男女は共に若い時のホルモンの影響で一時的におかしくなっている。動物で言えば発情期、それが終われば本来相容れないものを持っているのだから合わなくて当然。」と言うのだ。

〈一部抜粋〉https://eonet.jp/health/healthcare/health69.htmlより
夫源病は夫の何気ない言動に対する不満、あるいは夫の存在そのものが強いストレスとなって、自律神経やホルモンのバランスを崩し、妻の心身にめまい、動悸、頭痛、不眠といった症状が現れます。症状だけを見れば、40~60代に起こりやすい不定愁訴である更年期障害にも似ています。このことから、従来は「更年期障害」とされてきた中年女性の体調不良の原因の多くは、実は夫にあるのではないかとの見方もあります。夫源病は必ずしも更年期の女性だけに見られる症状ではなく、3,40代の若い世代や60代の女性にも多く見られます。つまり、夫(パートナー)を持つ女性なら、誰でも夫源病にかかる可能性があるのです。
とにかく夫が家にいる週末は頭痛。平日も夕方からイライラする
夫に急に怒鳴られたのを機に動悸が始まり、唾が飲みこみにくくなった
めまいに悩んでいたが、夫が長期出張に出たら治った
夫の身勝手な発言を聞くと、顔ののぼせやほてりが起こる
出張などで夫が不在のときには症状が出ない(軽くなる)、夫の言動によってその症状が重くなる、などの因果関係に心当たりがある場合は、夫源病の疑いが濃厚です。

〈夫の現状チェック〉
人前では愛想がいいが、家では不機嫌
上から目線で話をする
家事に手は出さない(手伝わない)が口は出す
妻や子どもを養ってきたという自負が強い
「ありがとう」「ごめんなさい」のセリフはほとんどない
妻の予定や行動をよくチェックする
仕事関係以外の交友や趣味が少ない
妻が1人で外出するのを嫌がる
家事の手伝いや子育てを自慢する自称「いい夫」
車のハンドルを握ると性格が一変する

〈夫源病になりやすい妻のタイプ〉
我慢強くてあまり弱音を吐かない
几帳面で責任感が強く、仕事や家事に手が抜けない
感情を表に出すのが苦手で、人前で怒ったり泣いたりできない
人に意見するのが苦手で、理不尽なことを言われても反論できない
「いい妻」「いい母親」でありたいという意識が強い
外面や世間体が気になる
細かいことをクヨクヨと気に病む性格だ

〈解決法〉
プチ別居の勧め
大声を上げる、叫ぶ
泣く
愚痴る
ものに当たる
秘密を持つ

中々深いテーマだが、悩んでいるかは多い。

2018年10月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

歯周病ケアについて

常連さんが歯医者で歯周病ケアについて指導され、3ヶ月に1度来るように言われたという。本人は6ヶ月に1度程度でいいと思っていたみたいなので、下記のような話をした。

「私自身、特別歯は悪くないのですが数ヶ月前に少し痛いところがあり診てもらったら、担当の先生が替わり、今までにないぐらい丁寧な説明を受けた。何となく疑問に思っていたことも先生の話の中にあったので、この先生にまかせようと徹底的に調べてもらった。今まで歯並びが悪くいらない歯があるので抜いた方がいいと言われていたが、抜くのはいやだと頑張っていた。しかし抜かないと○○の可能性や△△に悪いことをするとの説明に抜くことを決心した。抜いたあと隣の歯の炎症がわかり、抜いて良かったということになった。おおよそ歯の治療が終わったあとに歯科衛生士が、歯の磨き方を教えてくれた。今までのやり方では駄目で歯ブラシの持ち方から歯間ブラシまで指導された。頑張ってやっているが中々うまくいかず、毎回衛生士に怒られる。衛生士は3ヶ月に1度というが自分ができないので私は2ヶ月に1度程度通おうと思っている。色々な学会で歯医者と知り合うが、彼らは昼食後必ず歯を磨いている。背広のポケットから歯ブラシが出てくる。学会発表でも歯周病の怖さや糖尿との関係、心臓に対しての影響、介護においての重要性など、話は色々と聞いている。そして最後に私自身、マウスピースを患者に勧める立場だが、担当の歯医者があなたはマウスピースをしなさいと言う。実際着けやってみてわかったが、明らかに朝起きたとき首が楽である。マウスピースと首のゆがみを実証したようなものだ。だから今からでもまめに通うと将来色々な病気の予防になる。」

こんな話をしたら、「じゃ,私も2ヶ月に1度通います。」と言っていた。

2018年10月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

右肋間神経痛と鬱病

会計の仕事をやっている方が少しノルマをかけられ、身体にストレスの反応が強く出ている。ストレスは心臓が血管を締めつけるため末端の血行不良が起こる。腕や脛などが硬くなるのが特徴である。緊急時は胃腸にすら血を送らないので、手足など殆ど血が来ないといってもいい。そんな状況でパソコンを続けるとマウスの影響で右腕ばかり辛くなってくる。その影響は肩まで行ってしまう。こんな時は左肩に余裕があれば大丈夫だが、ストレスフルだと左肩に心臓の反応(ヤダモン君)が出る。左肩に全く余裕がなく、右腕が酷くなると、右肋間神経痛が起こる。こんな時は肋骨がゆがみやすくなり、ゆがめば肋間神経痛は長引く。その痛みに耐え仕事を続けると鬱病を誘発してしまう。肋間神経痛の痛みは強いし、そんな状況だとやる気などは全くない。ストレスからは解放されないなど鬱病になる条件は揃っている。右肋間神経痛と鬱病は結びつかないだろうが、我々から診ると非常に密接に関係している。右肋間神経痛の良くならない方、鬱病に注意して欲しい。

2018年10月1日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

いのちの話

常連さんがどういうわけか突然、身体に興味を持ち始め、健康に関する本を読みあさっているという。
特に「腸」に関する物が多く、読んだ本の中身が私のしゃべっていることと同じだという。
よく聞いてみると順天堂大学の医学部教授の藤田紘一郎先生の著書を読んでいるという。
これは私自身が藤田教授の講義や著書を読みあさって影響を受けたもので、私が本の内容をしゃべっているに過ぎない。
そんな話をしながら、「ではいい機会ですから、今後読まれるといい本をお教えします。しかしこれはただ読むというのではなく、身体の話というのは『いのち』の話です。○○をして痛みが取れたとか、△△の薬で治ったというのは表面の話で、身体を学ぶということはその中に存在している『いのち』を学ぶということです。例えば今、西洋医学で終末期医療の問題があっていい解決策がありません。理由は西洋医学の中に『死は敗北』という考え方があるからです。だから延命、誰か論文を出してくれるか、良い薬を開発してくれるのを待っているのです。しかし『いのち』は死んだあとも仏さんの世界で魂だけで生きていて、又何年かするとこっちの世界に戻ってきます。いわゆる輪廻転生ですが、ここが理解出来ると『死は敗北』ではなく、次の世界に行く単に通過点になります。『いのち』のつながりは例えば自分が生まれるために両親が2人、その上に親が4人、10代前では1024人、20代前では100万人を超えます。その中の一人がいなくても自分は生まれてきません。そしていのちをつなぐ。子供がいなくても生まれ変わっていのち繋ぐ。そういう事を意識しながら身体を学ぶととても奥が深くて興味深くなると思います。」と伝えた。
常連さんは「は、そういものですか・・・・?」と感想を言っていた。

2018年9月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

サプリメントの摂り方(後藤ブログ)

本日、腰痛が一カ月治らないと言って来院された患者様がいました。お腹を触ってみると非常に硬く、お腹から来ている腰痛だと考え按腹をしたところ腰痛が取れました。「便秘ですか?」と聞いてみたところ、「酵素ジュースを飲んでから便秘が解消していたのに、なぜか三カ月前から効かなくなった。」とのことで、気になったので「三カ月前に他にサプリメントか何かを増やしませんでしたか?」と聞くと「そういえば、3か月前にサプリ飲料と一カ月前にビタミンCを追加した。」と仰られました。院長もブログで何度か書かれていますが、実はこのパターンが非常に多く、ビタミンCは他の薬効を消してしてしまう作用があります。ま た、サプリメントの中にも単体で飲む分には非常に効果が高くても、他のサプリメントと一緒に取ると効果を打ち消したりしてしまうものもあります。単体であったり、時間をずらして飲めば問題ないことも多いので、最近サプリメントの種類が増えている方は少し見直してみてはいかがでしょうか?

2018年9月16日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

仕事で胃が痛いとき

中学生から診ている子が、社会に出て不動産の仕事をしている。月末になると独特の雰囲気で皆ピリピリして胃が痛くなると言う。酷いときは2日ほど食事が喉を通らないという。4月入社で5・6・7・8月末と4回も月末を体験したのだから少しは慣れたと思うのだが、本人は相変わらず辛いという。こんな時は、「昔から『馬人参』と言って、何かご褒美を考えるといい。この月末が終わったら鰻だとか、スーツを買うとか、旅行に行くとか・・・。ご褒美があると頑張れる。そしてそっちに気が行くと辛さが薄くなる。そして食べられない時でも、何か喉を通るはずだと試してみる。私自身経験で胃が辛いときでも寿司は喉を通る。後はりんごヨーグルトとキウイヨーグルト。ダメなのがパイナップルとラーメン。理由などはわからない。実験したらそうだった。そしてもう一つ、コーラを飲むと楽になることを見つけた。昔から炭酸は胃薬として働く。ある地方で湧き水に炭酸が入っているところは全国でも胃炎や胃がんが少ないという。こんな事を少しずつ経験しながら段々月末には強くなれるから大丈夫。」という話をしたら、顔が微笑んでいた。

2018年9月16日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

健康管理と仕事

以前、ベンチャーの社長から、「新しい仕事をやっていくというのは真っ暗闇で飛行機を飛ばすようなものである。目的地に着けるという信念はあるが前が見えない。見えるのは目の前の計器だけである。速度がいくつで高度いくつ、方向はおおよそ合っているはず。飛んでいるのは事実だが目の前が見えないから、計器を見続けるしかない。経営の場合はお金の数字が計器に当たる。そんな気分で経営をやっている。」という話を聞いた。慣れない仕事で、目的地に着くまでは苦労が絶えないであろう。そういう方達の身体を診ていていつも感じるのは、「難しい仕事の管理は出来るのに自分の身体の管理が出来ない。」ということである。身体に関しては学校などで管理を教わらない。社会に出て自分で感じるしかない。病気になれば医者に行くが、管理までは教えてくれない。結局自分で感じて学んで身につけるしかない。この身体の管理、専門でもないのに感性でちゃんと管理できている方(こう言う方はあまり当院には来ないが・・・)がいる。専門外の管理が出来るという事は職業の管理は簡単である。仕事で行き詰まり、発想や心の問題と言ってくる方は多いが、殆どは身体の問題だけである。エネルギーが溢れていてどんどん食べられれば、心の問題は薄らぐ。まず身体を治してみてはどうだろうか。そこに目を向けるだけで解決する問題は多い。元々元気な方なのだから・・・。

2018年9月15日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

脳腫瘍の講義を聞いて

The Bi-Digital O-Ring Testをやっているとがんの患者さんは多い。
正しい知識を得ようと色々ながんのセミナーに出て感じることがある。
それは、「時代の経過と共に加速度的に医療が変わる」という現実である。
昨日も脳腫瘍の講義を聞きながら挨拶された先生が、
「我々が医学部の学生の時には脳腫瘍は切って治れば良いが、悪性度の高いものは諦めた。しかし今は全く違う。現代からその当時を見たら極めて低いレベルである。例えば今は頭を開けながら患者さんとしゃべったり、またMRIを見ながら手術の経過をみたり、染色して取り残しをチェック出来たり、遺伝子を調べて悪性度がわかったり、技術革新がすごい。しかし残念なことにそれが出来る病院と医師が少ない。今後はそれを増やすことが大事である。」
と言っていた。
脳に出来るがんは「脳がん」とは言わず、「脳腫瘍」と言う。
他のがんでもそうだが、半年経つと治療法が変わってしまうものがある。
やはり勉強し続けて追いかけるしかない。
追いかけてもゴールはないが、勉強しないことで古く間違った判断をしてしまうことは恐ろしいことであると改めて感じた。

2018年9月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

仕事で少し偉くなった人の悩み

学生時代から身体を診ている方だと、就職してから少し偉くなるとある特有な悩みを抱える。それは会社で新人の頃はただ言われたことをこなせば良かったが、10年近く経つとある程度人の上に立つようになる。係長や課長と肩書きがつき、人を束ねる仕事になる。実はこれは向き不向きが合って、学者タイプで自分の研究を進めたい方だと続けられない。以前、小学校の教頭先生(最近は副校長と言うらしい)が鬱病で入院中紹介されてきた。話を聞くと、「私は子供を教えるのが好きで先生になった。しかし少し偉くなって教頭と言われて、朝から晩まで書類作りばかりで、授業も無いし、考えることは教育委員会対策などで面白くない。教頭でいる限り鬱病は治らないと思う。」と言う。ご自分でもう解決策を持っていたので、「先生は教えた子供の笑顔が見たいんでしよう。喜ばれたいわけですよね。」「そうそう。」「じゃ、解決は簡単じゃないですか。職場を変えるしかないですね。」こんな話をして病院から退院後、養護学校の先生になって現場でいきいき働いている。同じようにある販売の仕事をバリバリやっている方が、少し売り上げが上がったので、数人を束ねる代理店の店長になった。この方の身体を診て、「あなたは外でバリバリやりたいでしょう。デスクワークは大嫌いでしょう。」と言ったら、ビックリして、「そうなんです。お客さんとしゃべっているのが好きで、書類なんかやりたくないです。」と言う。販売などの仕事の向き不向きも身体を診ると良くわかる。「じゃ、一般販売員になるしかないね。」と言ったら、「身体でわかるのですか?」と聞くので、「デスクワークが向いている方の体は特徴があります。また外回りの方の体も特徴があります。ミスマッチだと身体と心を病むだけです。人には居場所があります。」と説明をした。偉くなるのはいいが、身体に向かない仕事を続けると鬱病が待っているたけである。

2018年9月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

女の38才説?

以前から、男の38才説は言っている。40才近くになると二十歳との身体の違いと40才を目前にして自分の人生が半分終わってしまったと感じる。今日常連の女性が、「男の38才説は聞いたけど女にはないのですか?」と言う。「特に女性の場合は38才は子育て真っ直中の方が多い。振り返って入れない状況。40歳を前にしても人生半分と感じる方はいるだろうが男みたいに二十歳と比べない。一番わかりやすいのが恋愛の話。男は過去の彼女を横並びに比べる。写真で言えば横に4-5枚並べてみて、昔はこうだったという。女は写真を重ねている。1枚めくれば昔は出てくるが今は目の前だけ。この考え方の性差が男みたいに学生時代はとは言わない。だから女性は38才説が出にくい。」と説明した。「確かに女性は過去を振り返りませんね。その差ですね。」これだけ男女で考え方が違うのである。

2018年9月11日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

血圧の測り方

今は自宅で簡単に血圧が測れるようになった。今日来た常連のおばあちゃんが、「今朝、血圧を測ったら上が60しかなかった。食べれば治ると思って朝ご飯をいっぱい食べた。」と言う。「それは朝起きてすぐ測ったの?そして何回測ったの?」と聞いたら、「起きてすぐではないが、1回しか測らなかった。」と言う。「今は機械で簡単に測れるがやはりコツはある。血圧計の機械は手の橈骨(とうこつ)動脈といって、よく脈を取るところにセンサーがあって、測定している。そのセンサーの場所がずれると正確に測れない。マンシェットと言って機械のスイッチを入れると段々圧が高くなって、動脈を止める。その後徐々に緩めて脈が拍動し始めたところが最高血圧、脈の拍動を感じないところが最低血圧という仕組み。そして測るときは3回測って、その平均値を取る。朝一で測ると機械エラーが一番多い。だから3回測る。それでも60ならフラフラのはず。機械の特長を知って正確に動脈にセンサーを当てて3回測れば正確。これがコツ。」と説明したら、「知らなかった。じゃこれから3回測って異常なら伝えます。」と言っていた。そして「朝は一番血圧高いですよね。」と言う。「いやいや低いんです。早朝高血圧という人はいますが、普通は低いです。」「え、勘違いしていた。朝高いと思っていて低かったから慌てた。じゃね朝はある程度低くていいんですね。」「そうです。」当分寺子屋の授業は続きそうである。

2018年9月11日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

医者の処方の腹づもり

通っている女優さんに喘息の反応が出ていたので、「いつもの先生に喉を診てもらいなさい。」と言った。内視鏡の結果はやはり声帯に少し炎症があって、吸入(副腎皮質入り)と咳止め、去痰剤が出されたという。我々から見るとちゃんと吸入だけやってくれれば治ると思うのに、咳止めと去痰剤だけ真面目に飲んで吸入は殆どやらなかったという。これでは何にもならない。今日来てまったく喘息の反応が良くなっていないので聞いたら、そんな話であった。常連の患者さんには医者から出た処方を見せてもらっている。どんな薬をどれだけ出しているのかを見れば、どんな気持ちで薬を出したかがわかる。医者は、「○○さえちゃんとやってくれれば治るだろう。」とか、「△△は辛いときだけであとはいらない。」とか、「後々再発したときのために、□□を出した。」などと腹づもりがある。そこを聞いたり、知らなかったりすると治療のピントがずれてしまう。この女優さんにはもう一度喉を診てもらいなさいと話した。処方も医者の腹づもりがわかるともっと効果は上がる。

2018年9月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

今までと全く違う腰痛治療

以前から胃が悪く腰の治療をしていた方が、久しぶりにぎっくり腰で来て、「今年、心筋梗塞をやってステントを入れた。」と言う。身体を診ると67kgから60kgに痩せて体幹の筋力が極端に落ちている。本人は今までと同じように胃の治療をすれば治ると思っているが、身体に全く胃炎の反応がない。ステントのあとは当然食事療法をして、胃に全く負担をかけていないだろうから、これでは胃炎の治療をしても腰は良くならない。結局、お腹全部にキネシオをして腹筋を補強しただけで、歩けるようになってしまった。体幹が弱っているので、さらしでの固定も有効であった。本人には、「お腹を補強してさらしで固定して、これだけ痩せて筋力が落ちているということです。」と説明した。この方のカルテには、「男の38才説」や「だから言ったじゃない。」「厄年 血管」と書いてある。当時何を感じて書いたのかは覚えていないが、久しぶりに来た方のカルテを見ると、こちらがドキッとしてしまう。ちなみにこの方は以前から心臓が悪いわけでもなく、特に酷い高脂血症でもなく、胸が痛くなって運ばれた救急車の中でも心電図は正常だったそうだ。病院について詳しく調べて心筋梗塞がわかったという。これでは予防は難しいが、今後は体力の回復を数ヶ月かけて行い、内臓強化、基礎体力アップ、筋力強化、腰痛予防など我々で出来ることは沢山ある。循環器は詰まったところを拡げて終わりだが、その後にやらなければいけないことは沢山ある。我々の出番である。

2018年9月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

治りにくい手足の皮膚炎の患者を診て感じること

The Bi-Digital O-Ring Testをやっているとアトピー性皮膚炎や難治性の皮膚炎の方は多い。
特に「掌蹠膿疱症 しょうせきのうほうしょう」と言って、手足にだけ出る皮膚炎は難しい。
「鼻」「歯」「腸」と原因を疑い、以前は歯の詰め物、特に異種金属を疑っていたが実際やってみると、思ったほど治らないことが分かってきた。
この皮膚炎はかなりの部分が慢性咽頭炎に起因していて、Bスポット療法がかなりの効果を上げている。
概して難治性のものは患部を治療しても治らないことが多い。
悪い所と原因が別で、原因を探らない限り良くならない。
これを「病巣疾患」と言う。
漢方では良くこの考え方をするが、現代医学ではまだ馴染まない考え方である。
身体は原因を治療すると実に素早く、「待ってました!!」と言わんばかりに回復し出す。
治りにくい手足の皮膚炎などはその好例だが、こうなると我々は犯人捜しに神経を使う。
そしてその原因がわかったときに、「神様はこんな風に原因を隠したんだ。これは気がつかなかった。」と唸ってしまう。
この戦いを続けているが、毎年問題が高度になる。
治りにくい手足の患者さんを診るたびに、神様に、「どうだ、お前に原因がわかるか?」と試されている感じがしている。

2018年9月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

常連さんは骨折の治りも早い

常連さんの経理の先生が以前は肩こりが相当酷くならないと来なかったのが、最近は月に一度定期的に治療を受けているので調子が良いという。その先生と、「年を取れば転ぶのは仕方がないが、骨折など気をつけないといけない。」という話をしていた。「先生、確かに転ぶのは避けられないですが、万が一骨を折ったときでも常連さんは回復がとても早いです。理由は簡単で、肩こりも我慢して我慢して限界でマッサージにかかると、身体としてみたら『ようやく治療か、今まで散々症状を訴えても何もしてくれなかった。骨折したからとてそんなに迅速に対応出来ない。』と言うだろう。しかし定期的にかかっていると身体に癖がついていて、ほんの少しの違和感を治療してしまう。血行不良が減るので怪我の治りは早くなる。真面目に通うと良いことが多い。だから骨折しても治りが早いので大丈夫です。」と伝えたら、「真面目に通うと良いことがあるのね。安心した。」と言っていた。

2018年9月3日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

GOTが高いと言われて・・・

昔は肝機能をGOT・GPTと言っていた。今は少し変わって「AST(GOT)」と「ALT(GPT)」と言うようになった。今日来た患者がGOTが49と正常値を超えたという。正常値が40だからほんの少し頭が出た。どうしても気になるようなら2週間後に測って、問題なければそれで終わり。我々からすると全く気にする話ではない。普通問題視するのは大体100を越えてから。採血毎に上がっていくようなら、肝臓が壊れたか、ウィルス感染か、心臓が悪いか、溶血などを疑うが、普通は脂肪肝程度である。どうしてもこの正常値、範囲内に収まっていないと気持ちが悪い方は多い。本来これは統計で出したもので100人を測って上下5人をはずす。残りの90人を正常値と統計処理する。だから100人測れば10人は異常な方が出る。他の血液検査も時々正常値は変わる。この数字の範囲内でなければいけないというものではない。まして肝臓など「代謝」「解毒」「胆汁生成」などやる仕事は多い。常に数字は変化している。肝臓の数値が悪いと、「お酒の飲み過ぎ。」とよく言われるが実際はウィルス感染が主な原因である。我々から見ると少し血液は異常値を持っていた方がいい。少し気になると食事に気をつけたり、無理を止めたりする。長い眼で見ればすべて血液が正常値に入っている方より、身体を意識している。この差は大きい。「一病息災」とよく言われるが、今は「多病息災」の時代である。これはあるプロのスポーツ選手の話しだが、健康食品のコマーシャルもやっている方が、「端から見ると私はとても元気に映っていると思う。しかし血液を採ると殆ど正常値に入っていない。コマーシャルの都合上伏せているが、血液の正常値と健康や元気はあまり関係がないのではないかと思ってしまう。」と言っている。身体の中を流れている血液だけ診て、すべてわかるわけではない。参考にする程度である。

2018年9月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

職業別の身体の使い方

お花の先生が、「最近65才を超えて身体が辛くなってきた。今までは75才ぐらいまで仕事が出来ると思っていたが、このままでは70才まで出来るか危ない。先生は連続で仕事をしてくたびれないの?」と聞いてきた。これは以前、「○道と身体の使い方」でネタを書いたことがある。道にはそれぞれ独特の身体の使い方があり、それは端から見てとても美しいものだという事を書いた。我々の仕事も力仕事と思われている部分がある。「長い時間、マッサージして良く大丈夫ですね。」と言われるが、私自身、力でやったら5分と持たない。体重移動しながらやれば何時間でも持つ。少しまとめてみたい。

  1. 治療の仕事に慣れない方は力でやるからすぐに疲れてしまう。日に5人治療したら限界となる。
  2. 力ではなく、体重移動でこなせば疲れない。技術は身につける必要はあるが、身につけば3人、5人、10人治療しても変わらない。
  3. その上の治療は「虚」が出来るようになると、治療すればするだけ自分の身体が楽になる。これは以前、「墟の話」の中で書いたのだが、この仕事極めると押すのではなく引くのである。文字にすると言葉遊びみたいになってしまう。体重はかけながら患者の身体の中から引っ張り出すのである。お花でも花瓶に入れるんだけど、引っこ抜けと言うそうである。この「虚」が出来るようになると仕事をしただけ自分の身体がほぐれる。だから何も予定のない定休日など誰か来ないかなぁと思ってしまう。安静にしているより「虚」で身体を動かしている方が楽なのである。

よく画家の方が長生きをしている。ピカソや北斎も長命であった。おそらく仕事をしながら何かの健康法を掴んだのではないだろうか。先日、夏休みに長野県小布施の北斎晩年の天井画を見てきたが、その大きさ、力強さ、迫力に圧倒されてしまった。「画狂老人」と言っていたそうだが、何かの健康法を体得していなければとても書けるものではない。日舞や他の芸能でも長老は多い。おそらく職業別に独特の健康法があるに違いない。すこし時間をかけて色々な方に話を聞いてみたい。

2018年8月28日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

少し足らないぐらいで丁度良い

最近は、「人生100年」という言葉をよく聞く。
以前は、「人生50年」だったから大変な変わりようである。
60才ぐらいで定年してその後40年、どうやって生きたらいいのだろうか。
経済的な計画も狂ってしまう。
仕事柄、生涯現役の方や余生を楽しんでいる方など色々と診るが、いつも感じるのは「少し足らないぐらいで丁度良い。」ということだ。
現役の方ならいつも仕事で何かを追いかけていて、満足するということはないからいつも足りないと感じている。
「娘がね・・・、孫がね・・・、この病気さえなければね・・・。」と足りないと言っている方達の方が元気である。
時間とお金が自由になり、現役の時に憧れていて「釣り」「ゴルフ」「旅行」三昧の方はそれほど嬉しそうには見えない。
釣りも漁師ではないのだからいくら釣れたところで、家族や友達が喜んでくれなければつまらない。
ゴルフも楽しく続けられる方は現役時代から続けていた方で、定年後突然始めた方は殆ど継続していない。
旅行も現役時代から時間が出来ればどこへでも行ってしまう方はいいが、そういう習慣のない方は月に一度何処かへ行くだけで疲れてしまう。
毎月、海外旅行など出来ない。
結局定年後は少し外食したり、数ヶ月に一度2泊3日で近場に行くぐらいで生活している方が多い。
患者さんを見ていると時間とお金があっても、そう生活スタイルは変わらないものである。
結局、「もう少しこうなったら良いなぁ。」とか「これができたら良いなぁ。」と愚痴を言ってくるぐらいが丁度いい。
定年後、夢のような生活がようやく来たと言っている方を見たことがない。

2018年8月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中