整形外科で静かな革命

トライアスロンをやっている常連さんが、医者に紹介されて整形の専門病院に行ったという。詳しく調べていただいて問題はなかったのだが、股関節のMRIを見ながら、「これは一般の医者に言っても知らない。普通ならCD-ROMを渡すのだが、見てもわからないから、紹介元の先生にはメールをしておく。そしてあなたの場合はじょうそうしきんを刺激しなさい。」と言われたという。この常連さんは治療にかなりのお金をかけているので大抵筋肉を説明されて分かるのだが、「じょうそうしきん???聞いたことない。何処にあるの?」と言う。「それは上双子筋といって、図(赤い線でSGと説明されている筋肉、黄色く下に伸びているのが坐骨神経)のように坐骨神経が出たところのすぐ下です。坐骨神経痛の治療にはよく使います。それにしてもそんなに詳しい話をされたんですか。まるでオリンピック選手に対する指導みたいですね。」と言ったら、「自分の後の患者はプロ選手みたいだった。」と言う。最近整形外科で静かな革命が起きている。一昔前なら、こんな難しい説明はしなかった。しかしMRIや超音波診断装置のおかげで、筋肉の動きが昔よりかなり細かくわかるようになり、解剖図も最近は詳細な物が多い。私が今勉強している筋膜リリースもセミナーに出る度に、自分の知識のなさを思い知らされる。解剖見学は700時間ぐらいこなしているので大抵は困らないと思っていたが、セミナーの内容がもう研究者、学者レベルの内容である。基礎からまた勉強しないとついていけないと感じている。この流れはもう止められない。あと数年すると極端に詳しいことまで勉強した先生が抜群の治療成績を上げ、今までの整形外科でやっていたことを繰り返す先生が食べられなくなる。医療の世界も静かに2極化がもう進んでいる。

2017年8月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

身体のことを考える時期

色々な方を診ていると、一つの症状が出たときに身体の事を学んだ方がいいという方がいる。
例えば糖尿病と膝痛があり、当院に通っている場合、大抵膝が治ると来なくなる。
しかし膝痛の原因が過食による体重増加で膵臓に負担をかけている場合は、一時的に膝を治しても再発する。
我々から見ると膝痛と同時に、食生活や内臓への負担の事など色々と学ぶことがある。
そしてそれが身につくと自分の周囲の人(家族、友人、孫)にも伝えられる。
乳がんで通っている方には、「牛乳禁止、甘い物は麻薬、乳製品制限、炭水化物の話、電磁波の影響」など色々な角度で話をしているが、この時期に身につけて戴ければ自分の娘にも孫娘にも指導が出来る。
折角のチャンス、症状が治まったからといって勉強まで放棄してしまったら、再発時には悪化している。
大体カルテを見ると再発まで3-5年程度。
同じ事を繰り返している。
そういう方を何人も診ていると、症状のある時にあれもこれもしゃべりたくなる。
ただ、膝を治せば良いというものではないと言いたくなる。
長い人生には何度かこういう時期はあるが、確実にそこで学ぶ人は病気の予防ができる。
我々は職業だから、朝から晩まで病気のことを考えているが、症状が出た時ぐらいは身体のことを学ぶ絶好のチャンスと思って欲しい。

2017年8月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

治らない30代の腰痛

常連さんの息子さんが腰痛で来た。身体を診るとがっちりしていて筋肉の質が良い。見るからにスポーツ万能という感じである。先ずはじめに足を診たら、硬さに10年程の歴史を感じた。社会に出て何年か聞いたら11年だという。以前に男の38才説を書いたが、どう見てもドツボ組である。体重を聞いたら学生時代が70kg、今が約10kg増えている。なぜ太ったのか聞いたら、お酒が好きだという。膵臓の反応を診たら、余裕たっぷりで全く負担になっていない。「お酒本当に強いでしょう。いくらでも飲めるでしょう。そして美味しいでしょう。」と言ったら、「はい。」と言う。筋肉の質が良いから、スポーツをやっても楽しい、その後のお酒はもっと美味しい。これでは痩せるはずがない。次にお酒は何を飲むのか聞いたら、日本酒、ビール、ワインだという。この方には、「あなたの腰痛は治りません。なぜなら、体重を落とせる要因が全くありません。仕事のストレスをスポーツやお酒で解消し、飲みたくて仕方がない。今後体重は益々増えるでしょう。筋肉の質が良いから少し治療をしただけで腰は楽になってしまう。そうなればまたお酒が美味しい。体重を本格的に落とそうとは思わない。何かで酷い腰痛を味わって懲りれば良いが、今のところそういうことは起こりそうにない。お酒も我々が勧めているのは普段は焼酎かハイボール、人と会ったときだけビール、そして赤ワインなら60cc、日本酒は誕生日とか結婚記念日だけ。これなら確実痩せる。そして食事も少しだけ炭水化物を控えるなどしないと腰は治りません。」と言ったら、「そういうことだったんですか。」と笑っていた。30代男性で同じ環境の方は多いのではないだろうか。この方はきっと15年ぐらいすると酷い腰痛になるのでこれを見越して、カルテに「だから言ったじゃない。」と書いておいた。

2017年8月13日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

クーラー病について

懐かしい言葉だが、この時期クーラー病の方は多い。山登りがしたくて膝治療で通っている方が、仕事場のエアコンがきつく、膝の筋肉の刺激を与えても痛みは楽になっても、筋肉が今一つ反応しない。完全にクーラー病になっていた。こういう場合は必ず発汗をさせるのだが、どうしてもシャワーで済ませてしまう方が多い。筋肉を診ると「死に体」の様に反応しない。刺激に対して反応しない。これでは我々やりようがない。人によっては夜中にエアコンをかけっぱなしの方がいる。24時間クーラー病である。こうなると多少運動をしても安静にしても治らない。発汗以外に手がない。私などは日に多いと3回ぐらい風呂で発汗している。外国のホテルではシャワー程度の所はあるが、日本人はやはりこの時期、湯船に入って発汗して欲しい。

2017年8月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

巨峰、メロン、桃、スイカ-この時期体調を壊す物

胃腸障害で腰を悪くする方は多い。この時期、巨峰、メロン、桃、スイカは鬼門である。まず巨峰だが、あんなに甘い巨峰は世界にないそうである。日本の巨峰は特別甘い。私も時々頂くが3粒程度である。食べる方は一房食べると言うからどれだけの糖分か分からない。次にメロンだが残留農薬などの話を以前に書いた。桃も糖分が高い。頂き物などで毎日食べるとすぐに背中の膵臓の反応点が硬くなる。スイカも同様である。我々が勧めている果物はりんごとバナナ、あとはトロピカルフルーツぐらいである。この類いの果物はつい食べすぎてしまうので注意が必要である。

2017年8月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

結婚相手はおとなしい人が良い

30代の女性で初診時から身体を診て、「あなたは立ち仕事に身体が向いていない。結婚して3人ぐらい子供を作ると身体が強くなる。早くいい人を見つけなさい。」と指導した人がいる。その後仕事をデスクワークに変えたがやはり身体がついていかない。兎に角仕事に身体が向いていない。これはもう結婚しかないと思って、「若い頃はグイグイ引っ張っていってくれる男性がいいと思うだろうが、こういう仕事をしているとおとなしい人が良いといつも感じている。例えばあなたが子育てをしながらあーしよう、こうしようと思っているときにグイグイやられるととても困る。例えばクリスマス会を自宅で家族団らんでやろうと考えていたときに、ご主人に言ったら、『あ、もうホテル予約してあるから家ではやらない。キャンセル出来ないから・・・。』と言われたら、困るでしょう。若い人はおとなしい人という選択肢が少ないように思うが、つき合っていていいのは半年か数年、あとは生活。子育てしながら生活して困るのは女の人が主導権を取れないこと。そういう意味ではある程度おとなしい人がいいと思う。」こんな話をしたら、「そういう選択肢はなかった。」と言う。「結婚の条件は、真面目でちゃんと稼ぐ人。おとなしくてあとは相性さえ良ければそれで十分。実際の生活になれば間違いなくあなたが主導権を取る。あなたはそういう性格。主導権が取れず長い年月我慢して子供が育ったあとの離婚が多い。いわゆる熟年離婚。そういう方達の話を今まで何度となく聞いているから、男らしくグイグイ引っ張っていってくれる人から、おとなしい方に条件を変えるとすごく対象者が増える。職場でご縁がなければ相談所に行きなさい。あなたならすぐ決まる。白馬に乗った王子はあり得ないと思いなさい。」この話に少し共感する方がいるのではないだろうか。

2017年8月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

取り越し苦労

鬱病の方を治療をしていると必ず出てくる言葉に、「もし、良くないことが起こったらどうしよう。」があります。
内容的には殆どが取り越し苦労です。
そういう話が出ると必ずこう聞きます。
「では昔、将来の自分を描いたことはあったでしょう。良いことも悪いこともその通りになりましたか?もしなっていないのなら、あまり考えすぎでも意味はありません。それどころか『思うことは実現する』で悪いことを考える良くない方向に行ってしまいます。」
こう言うと必ず、
「でも、不安なんです。○○みたいなことも起こるかも知れないですよね。」
「将来に向けても備えは大事ですが、起こってから考えれば良いのではないですか。」
「でも、起こったらどうしましょう。」
「では聞きますが、今日治療が終わった後、外に出た途端車にひかれるか、隕石が落ちるか、地面が割れるか、核ミサイルが飛んでくるか、毒ガスがまかれるか、テロリストがピストルを向けるか考えながら歩くのですか?そんな取り越し苦労ばかりしていたら生きられないです。起こる可能性はゼロではないですが、最低限の準備をしておけば、頭で描くことは将来こうなったら良いなぁだけでいいと思いますよ。」
「そうですか・・・・・・?」
取り越し苦労が基本的な考え方のように感じてしまう。
気持ちは分からないではないが、次から次へとよく不安が出てくるものだと感心してしまう。
心配性なのか、不安神経症なのか、口から出てくる言葉がすべて消極的である。
こういう方には、「いい加減が一番。適当大好き。物事60点が最高。完璧主義大嫌い。人は人。世の中こんなもの。物事は程々に。大体出来たら満点。晩酌最高。寝床まで仕事を持ち込まない。終わったことは過去-過去は思い起こしてもどうにもならない。」
こんな話をいつもしている。
不思議と通っているうちに患者さんは染まってくる。
「先生、大体出来れば良いですよね。」
「そうそう、いいんじゃない。」
こうなれば鬱病は治ったも同然である。

2017年8月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

タルク治療の落とし穴

以前、膝痛の苦い思い出で書いたが、膝治療の最終手段の一つにタルクを使っている。普通の生活ではこの治療で問題ないのだが、何かスポーツをやったり、山に登ったりする場合はこの治療に落とし穴が出来る。タルクだけで治療をすると深いところの筋肉に刺激が行かない。特に太腿の前面(大腿四頭筋)は注意が必要だ。この筋肉は浅いところに大腿直筋と深いところに中間広筋がある。この深いところにある筋肉にはタルクでは刺激が行きにくい。そしてここに疲労がたまると途端に症状が出やすくなる。こちらはタルクをやっているから大丈夫と思っているが、実際は簡単に膝痛が出る。そういうときにタルクではなく普通に治療をすると、この深いところの筋肉がガチガチになっている。これでは症状が出ても仕方がない。やはり一つの治療で万全というのはなく、治療の現界である。常にあらゆる角度から身体を診ていかないとこういう落とし穴にはまる。最終治療であっても少し振り返り、戻ることが大事である。

2017年8月3日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

船釣りと体調管理

趣味で釣りをする方は多い。船を出して遠くまで行き、10時間も竿を垂らしているというから身体への負担は大きい。まず日焼け対策、こりは何重にもUVクリームを塗らないと火傷を起こしてしまうと言う。確かに船の上では直射日光がすごいだろう。次にルアーを何十mも落として、それを上げるという。それを何回もやる。ただ待っていれば良いというものではなさそうである。これは腕や足に負担がかかる。趣味とは言え、身体には悪い。そんな時どうやれば一番早く回復しますかと聞かれたので、次のことを話した。

  1. まず日焼けでほてった身体を冷やすのに、水温が35-37℃ぐらいの風呂に20-30分入る。温水プールの温度が30℃である。体温と同じぐらいの風呂はぬるく感じる。ゆっくり入ると神経の興奮が鎮静する。
  2. 次に絶食を勧める。筋肉痛を治すために栄養が必要だから食べるという方がいるが、間違っている。胃腸に血が行ったら筋肉疲労に使えない。胃腸を休ませ、筋肉だけに血が行くようにするといい。どうしても何かしたければクエン酸(梅干し)がいい。

大きな魚が釣れると疲れは感じないらしいが、釣れないと疲れを倍感じるという。そういうばゴルフのやる方も同じようなことを言っていた。「勝ったときは疲れに感じない。」趣味とは言え、どうも身体の疲れは肉体疲労だけではなさそうである。

2017年8月3日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

化学物質過敏症と肩の痛み

化学物質や電磁波過敏症の方が通っている。どちらもThe Bi-Digital O-Ring Testを使わないと答えが中々出せない。こういう方達は少し体に不調を訴えると、関節が硬くなる。化学物質過敏症の方が五十肩で通っているが、少し過敏症の症状が出ただけで、肩のリハビリがうまくいかない。痛がってリハが出来ない。こんなに体調によって肩の痛みが変わるのかと思ってしまう。これは一般の方の胃腸障害にも言える。胃腸の調子が長引くと肩の可動域が狭くなる。それが続くと寝違いを起こしやすい。こんな所にも影響してくる。こういう経験をするとどんな症状でも長引かせるのは良くないと思ってしまう。我慢強い日本人だが病気に関しては我慢弱い方がいい。

2017年8月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

健康法、何を競えば良いのか?

歩くことを競う社長から、「では何を競えば良いのか?」と聞かれた。「私ならBMI(身長と体重の関係)を正常化するとか、太っている方ならウエストや体重の減り具合とか、お酒の飲む量とか、断食をしたとか、甘い物を食べなかったとか、発汗をしたとか、深呼吸をしたとか・・・」と言ったら、つまらなそうな顔をしていた。確かに何か競うというのは身体にダメージがあるものという先入観がある。少し視点を変えてそんな競技もあるかも知れない。

2017年7月31日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

歩く歩数を競って不健康に

常連の社長がいつもより脛が硬い。話を聞いたら、社内で歩く歩数を争っているという。若い社員1万歩歩けば負けたくないので、最近は2万歩ぐらい歩いているという。それも毎日。これでは脛はほぐれない。これは解剖してみると分かるのだが、脛の筋肉(前脛骨筋)は非常に深みというか厚みのある筋肉で、人が何時間でも歩行出来るように創られている。だからかなり無理が出来る。社長曰く、「どうして毎日歩いているのに慣れないのか?」とのことだが、「ここは筋肉疲労がたまるだけで、解決する方法は休息です。今はプロでも練習は1日おきです。1日トレーニングをして、翌日は筋肉痛や疲労を休ませてまた翌日訓練します。長年治療をしていてこの脛が硬いというのは大問題です。皮膚は弱くなり、ストレスには弱くなるし、頭や胃腸の血流は落ちるし、腰や膝は痛くなるし、良いことは何もありません。ぼくなら競争しません。」と言ったら、「そういうものですか・・・。」と言っていた。

2017年7月31日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

キューピーコーワゴールドA、チョコラBB、アリナミンA

キューピーコーワは、“Quality”“Perfect”というコンセプトをもとに、栄養不足の社会背景からビタミンの補給を目的として1954年に発売されました。とホームページに書いてありました。確かに実験すると朝の目覚めが違います。しかしこれはいいといって毎日服用すると効果を感じません。こういうものは、「ここ一番」という時に飲むと効果を感じるものだと思います。

チョコラBBは肌あれ・にきび・口内炎など肌ケアと疲れケアに効果的なB群ビタミン(B2・B6・B1)を高単位に配合。と書いてありました。口内炎で飲んでいる方は多いと思います。これは時々胃に良いという方と胃に悪いという話を聞きます。The Bi-Digital O-Ring Testを使って前もって調べておくといいと思います。

アリナミンAは、「タケダ」が開発したビタミンB1誘導体フルスルチアミンを主成分とし、フルスルチアミンに加え、補酵素(コエンザイムA)となってエネルギーの産生に重要な働きをするパントテン酸カルシウム、ビタミンB2、ビタミンB6を配合している。と書いてありました。アリナミンAは飲んだ翌朝に尿の匂いが独特です。これは効くと言う人と効かないという人に分かれるようです。

どれがベストとは言いがたいですが、普段から少し試してみて、いざという時に備えるといいと思います。

2017年7月31日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

夏バテという便利な言葉

これだけ猛暑が続くと夏バテと言ってくる患者が多い。この夏バテという言葉は我々にとってとても便利である。体調が悪い原因を探らなくて済むし、何となくこの言葉だけで納得してしまう。「先生、腰や肩は痛いし胃腸も調子悪い。夜は眠れないし、だるくて仕方がない。」「この天気では夏バテでしょうね。」「私もそう思います。」で話が完結してしまう。他の症状なら、「原因は何ですか?どういう治療法があるのですか?他にはないですか?」と質問攻めされるが、この夏バテは原因も聞かれないし、治療法も言わなくていい。間違いなく日本人の共通言語だ。梅雨もそうだと思う。また寒の入りもそうだ。季節の変わり目に皆で夏バテとか言いながら過ごす。すこし時間が経てば季節が変わり、夏バテはなくなる。皆が辛いのだから、こんなものでしょうといった感じである。日本人の特性なのだろうが、皆で辛いときにはあまり原因も探らず、治療法も求めず、時を待つ。この夏バテという言葉を使う度にいつもそう感じている。

2017年7月31日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

永年勤続で17日間連休と腰痛

常連さんが永年勤続で17日間の連休をもらったという。連休前が仕事がきつく、坐骨神経痛を起こしていたが、もう少しで休みと思い我慢したという。当院に来られたときは過去最悪な状態だった。3回ほどの治療で和らいだが、明日からまた勤務なので少し不安だという。確かに腰は半分程度しか改善していない。我々から見るとこういう場面で人の運命が分かれる。今まで通り仕事に復帰して、バタバタやっているうちに治るだろうと思うか、こんなに酷い腰痛なのだから仕事をセイブして、これからは休息を取らなければ行けないと思うかで行動が変わる。この方の腰痛はどんどん動いていいタイプなので、自然に腰は治る。腰痛によっては本当に安静が必要な時はあるが、数から言うと少ない。17日間も休めば気持ちも身体も変わる。会社に行きたくない気持ちも分かる。こんな時の腰痛は仕事に集中して治すのが一番いい。

2017年7月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

皮膚治療の可能性について

病院勤務時代にレントゲン技師が東南アジアに行って、怪しげなマッサージを受けたという。
何をするか見ていたら10円玉みたいなコインを出して皮膚を擦り始めたという。
それもかなり強く。
数分して止めてもらおうと思ったが、断りにくくなり全身1時間半ぐらい擦られたという。
皮膚を見るとミミズ腫れ、これは大丈夫かなぁと思って翌朝まで様子を見ると、かつてないぐらい身体が軽くスッキリしていたという。
その後そういう治療を日本で探したが見つからなかったという。
我々から見ると皮膚の治療は脳を活性化する。
発生学的には脳と皮膚は外胚葉といって同じ所から派生する。
皮膚への刺激は直接脳に対して刺激しているのと同じ事である。
以前、キネシオテーピングを開発した加瀬建造先生と仲が良かったので、開発の経緯を伺ったら、「皮膚は人体最大の臓器。まだまだ未知な部分が多い。」と教えて戴いてその後気になって調べてみたが、中々皮膚を研究している学者が少ない。
皮膚の構造は分かっているが、皮膚がどういう機能を持っていて脳と繋がっているかの文献が殆どない。
結局、民間療法で皮膚刺激をしている治療から推測するしかない。
我々の行う鍼灸も皮膚を介して刺激をしている。
内臓体壁反射といって、内臓の反応点が皮膚に現れていて、そこを刺激すると内臓まで刺激が行くことを利用している。
この皮膚であるが、個人的にはとても大きなポテンシャルを持っていると考えている。
やがては触るだけでやる気が出たり、鬱病の治療や癲癇まで皮膚刺激だけでよくなる。
皮膚と脳の関係、免疫までの関係がわかれば触れるだけで治せる時代が来る。
一番身近な皮膚に大きなヒントが隠されているといつも感じている。

2017年7月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

初恋ヤダモン君の反応

心臓の反応を当院では「ヤダモン君」と言っている。左の背中に出るのだが、とてもよく人の心を表している。嫌なことがある硬くなるし、問題が解決するとヤダモン君は消える。我々から見ると心が裸の状態である。明日、ゴルフに行くと言われて、接待か趣味がすぐ分かる。交渉事があるといわれて、うまく行っているかどうかもわかる。今日来た方はヤダモン君はあるのだが、何とも初々しい。まるで初恋をしたときの初々しさを感じた。「仕事に自信はあるのでしょうが、初めてのことでワクワクしているでしょう。」と言ったら、「いつもは600-700人ぐらいの所でしゃべるのですが、今度は4000人、それも初めての大阪なのでワクワクしています。」と言う。改めて身体の反応にびっくりしてしまった。本当に身体は正直である。この仕事を続けていると最近、初々しいヤダモン君を触ったことがない。何ともこちらも触っていて心地良かった。何事も初々しいというのはいいものである。

2017年7月23日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

年寄りの幸福感

仕事柄、年配の方は多い。
長年そういう方達と話をしていると若い方とは幸福感が違うと感じる。
若い時みたいにあれが欲しい、これが食べたい、あそこへ行きたいがなくなってくる。
必要な物は全てあるし、ご飯もあまりこってりしたものは食べられない。
毎日天ぷら、うなぎ、中トロなど無理である。
美味しいお新香とお茶漬け、梅干しでもあれば十分である。
旅行へ行くと言っても毎月海外などへは行けない。
月に一度の国内旅行でも疲れてしまう。
季節に一度、そんな遠くない所ぐらいが丁度良い。
私も最近は実家の母に、「少し生きている間に金を使え。」と言っているが、返ってくる答えはいつも同じである。
「電車で何処かへ行くのは疲れるし、近場ならタクシーを使わず歩きたい。食事もさっぱりした物しか食べたくない。服や宝石は最低限でいいし、親戚の結婚式などはない。法事ぐらいだ。ご近所さんや友達が来てくれて、しゃべっている時が一番楽しい。」
おしゃべりをしているだけで高い幸福感を感じている。
若い時には想像できないだろうが、段々幸福感が変わるのである。
理想を言えば孫に好かれ、孫のために少し格好をつけるぐらいがいい。
もらって嬉しいのではなく、与えて嬉しい、喜ばす事が出来た幸福感である。
何となく割が悪いように思うが現実である。
毎日、そこそこの方と関わりおしゃべりをして、美味しくご飯が食べられればこの世は極楽である。

2017年7月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

「それも修行」「いい思い出」

以前お世話になった先生が、患者が何を言っても「それも修行」「いい思い出」と言う。骨折しようが胃を取ろうが、がんになろうが、全て答えは同じである。当時は私自身若く、そんな返答ではどうかなぁと思っていたが、今になると名答である。患者は今起こっている自分の症状だけ言う癖があるが、この世に生を受け、長い人生の中で怪我や病気はほんの一瞬である。そう思えば「それも修行」「いい思い出」と言えるかも知れない。この言葉を言われると患者は反論できない。「修行不足ですいません。」「確かに思い出になるかも知れません。」としか言えない。何となく納得してしまうのは、修行の後に成長した自分が待っていることや辛いことがやがて思い出になることを知っているからである。何となく魔法の言葉である。日舞をやっている方にこの2つを言ったら、「そうですね。もっと頑張ります。」と言って、その後何処が今日は辛いか言わなくなってしまった。「それも修行」「いい思い出」はこの世でいい修行を積み、いい思い出に包まれたいという本能に語りかける言葉である。

2017年7月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

朝から晩まで坐骨神経痛・坐骨神経痛・坐骨神経痛・・・

夏になると毎回このパンフレットを印刷して渡す。

冷たいものの取りすぎで左坐骨神経痛

もう20年近く前に書いたものなのに、毎年使える。ここ数日急に暑くなり、冷たいものの摂取やエアコンは避けられない。寝苦しさもある。最近は患者さんがホームページの内容を精査してくる。聞いた話によるとどうもうちのホームページは坐骨神経痛に関しての話が多いらしい。検索ワードも殆ど「坐骨神経痛」である。整形に行ってもらちがあかず、薬も効かない。そういう方は殆ど胃腸障害である。朝から晩までワンパターンである。胃薬や乳酸菌などで軽い方は治まるが、発汗などもして欲しい。もう何十年も胃腸障害が腰痛の原因の一つと言っているが、多少は浸透した来たみたいで、「坐骨神経痛はお腹ですよね。」と言ってくる方がいる。ほんの少しの知恵と治療で治せるのだから、勉強して欲しい。

2017年7月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

先生を育てる患者

以前はよく、「ここに鍼を打ってくれ。」「前回の治療では○○が足らなかったから、○○を足してくれ。」「○○のツボを探してくれ。」「もう少しその周辺を診てくれ。」「先生は○○という考え方だろうがいつも刺激が足らない。少し周辺にツボを探してくれ。」「治療してもらうと○○だが、何かスッキリしない。別の方法はないのか。」「毎回同じ刺激では効かなくなっている。別の方法はないのか?」とよく言われた。最近はアドバイスを頂く事は減ったが、昔は治療の談義というか治療論を患者さんとよく闘わせていた。こちらが若い頃には、「先生が生まれる前から治療は受けている。もう家一件分ぐらいの金は使った。」と言われた。確かにそういう方は指摘が鋭い。こちらも若いなりに必死だったが、今から考えるとそういう方達のおかげで育てて戴いたと思う。そしてそういう患者さんは良くかかる。週に一度ぐらいは必ずかかる。そして手に取るように病状が分かるので、こちらも勉強になる。昔は少しうるさい方だなぁと感じていたが、今になると感謝しかない。この仕事をしているとよく、「あそこの先生はまだ若くてダメ。」と聞くが、そう言うときは、「先生を育てると思って指導してあげてください。あなたのアドバイスはいつも的確ですから・・・。」と言ってお願いしている。草も木も育つには時間がかかる。うるさく難しい患者のおかげで今がある。

2017年7月11日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

滑らない靴について

転倒して背骨を折った患者さんから、滑らない靴に関しての情報を頂いた。

http://www.nisshinrubber.co.jp/hyperV/

このビデオを観るとすごい。鉄板を斜めにして油を引いても滑らない。こういう靴があればお年寄りは転ぶことを警戒して外出を控えたりしているので、もっと外に出られる。自宅でもトイレ、玄関、風呂、階段などは危険箇所だが、この靴があれば転倒事故を減らせる。あまり知名度がないので残念だが、老人ホームなどでは絶対必要な商品である。是非、関係者は検討して欲しい。

 

2017年7月10日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

掌蹠膿疱症について

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは聞き慣れない病名だろうが、臨床ではよくある症状である。手足の末端の皮膚炎だが、皮膚科で治せない。完全にお手上げである。この皮膚炎の原因が一昔前は口腔内の異種金属と言われていた。歯の詰め物が原因していたのである。その後、鼻炎も絡むことがわかりBスポット療法の適応症である。歯と鼻を治さないと治らない皮膚炎である。皮膚科が薬を変えて少し楽になっても必ず再発する。どんなに強い薬を出してもダメである。このように病気の原因が患部にないケースだと科をまたぐ。皮膚科から耳鼻咽喉科や歯科に回して貰えれば良いが、まだまだ知名度は低いようである。手足の湿疹や皮膚炎が治らないときは疑うといい。

2017年7月10日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

この時期、太腿と坐骨神経痛

以前から暑い季節になると左坐骨神経痛が増えると書いた。冷たいものの摂取で胃腸に負担がかかり、その反応が左腰に出て、エアコンなどで左坐骨神経痛を発症する。この時期、腰痛の殆どがこれである。だから必ず胃腸の状態を聞いて、お腹を触る。へその上にしこりがあれば胃炎、臍周辺が硬ければ腸に負担がかかっている。しかしこの反応、お腹だけでは治まらない。太腿の前面にまで反応が出る。あまりに多い数を治療しているもので、最近は太腿の前面を触っただけで、胃腸炎の様子が分かるようになってしまった。「2-3週間具合悪いですね。その後腰が痛くなったでしょう。」「3日ほど便秘でしょう。これでは腰に負担がかかっても仕方ないですよ。」こんな会話を当院ではよくしている。一昔前は太腿の前面が硬くなるのは山を登るとか階段を駆け上がらなければ硬くならなかった。さすがにそういう方は少ないので、最近太腿の前面が硬い方は殆ど胃腸炎である。以前からハムストリングは下腹部の反応点と言っていたが、太腿の前面にも出る。この太腿は自覚症状が出ないから、自分で叩いてみて痛ければこの時期は胃腸に負担がかかっていると言ってもいい。昔は治療を肩から始めていたが、最近は殆ど太腿から始める。太腿を触っただけで胃腸の様子から下肢の環境まで分かる。下半身がこれでは肩や首は良くならないだろうと思ってしまう。やはり治療は土台から段々上に行くのがいい。軽い肩こりや腰痛だと足を治しただけで良くなる。最近は毎回太腿の意味している重要性を感じている。

2017年7月6日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

日本バイディジタルOリングテスト医学会および市民公開講座の御案内

今月29日(土)、30日(日)に日本バイディジタルOリングテスト医学会および市民公開講座が行われます。

市民公開講座のみ一般公開ですが、今年は医学会のうち30日午前中の部分も市民公開講座として一般公開されます。午前中は日本バイディジタルOリングテスト医学会会長の下津浦康裕先生、アーユルベーダ医学の第一人者である上馬塲和夫先生、マラソンファンなら知らない人はいない宗茂先生(現在は気功師としてご活躍中)の貴重なお話しが聞けます。午後はバイディジタルOリングテスト創始者の大村恵昭先生の講演に始まりOリングテストの実践的なお話しが聞けます。参加費は午前、午後どちらかなら3000円、一日なら6000円とお得です。Oリングテストのみならず、補完代替医療に興味のある方は絶対おすすめです。

 

2017年7月6日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中