鬱病治療の注意点

The Bi-Digital O-Ring Testをやっていると鬱病の方は多い。現代医学では鬱病を中々数値化できないが、The Bi-Digital O-Ring Testの技術を使うと手に取るように頭の働きや免疫の状態など数値で把握できる。改善しない項目は集中的に治療が絞り込めるので、効果を上げている。最近は20代30代の患者が多く、一昔前では考えられないような状況になっている。特に学生で鬱病を発症当時は学校に通えず苦しんでいた方が、少し良くなり久しぶりに学校に行くと大きな落とし穴が待っている。友達にしてみると久しぶりに会って、根掘り葉掘り聞くのはわかるが、時に心ない一言で病気が再発してしまう。「あれ、○○君久しぶり。最近どう?授業は出たの?え、学食で昼食べて帰るの?それで終わり?授業出なければ意味ないじゃない。」と友達は悪気はないのだろうが、患者は電車にも乗れず、学校にも行けなかったのが、ようやくたどり着けたのである。大体この一言で逆戻りしてしまう。また他の患者でも少し心にゆとりが出来てきて、人様を気遣ったり、喜ばそうと言う気持ちになったときに、ちょっとした一言で心が折れてしまう。「あなたを喜ばそうと花を活けたんです。」「え、この花、季節はずれでおかしい。」「テレビを観て何か新しいことをあなたに教えようと思ってメモを取っておいたんです。」「え、そんな事知っているし、新しくない。」少し良くなった患者の心は薄氷である。良かれと思って旧友に会ったりで、今まで何度か失敗をしている。すこし時間をかけて心が強くなるまで、親友、旧友は怖いと感じている。少し時間をかけてゆっくり温室から出して欲しいと思う。

2018年12月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

体温と免疫

最近はがんの患者さんが多い。
身体を診ていていつも感じることは低体温である。
抗がん剤などやってしまうともっと下がる。
特に手を触ったときの独特のヒヤッとした感じは忘れられない。
よく体温の話が出るががん細胞が分裂しやすい温度は35℃である。
昔は低体温の子供は殆どいなかったが、最近は多い。
子供は風の子と言うが、冬でも半袖短パンでお祭りには男だけ寒中水泳や裸祭をやる。
これはすべて精子の細胞分裂を促進するためである。
身体を冷やすことで精子の細胞分裂が盛んになり、いい子種が出来ることを昔の人は知っていた。
がんも同じで冷やすと分裂する。
だからがんは熱に弱く、温熱治療が効果を上げる。
出来れば37.5℃位あると、抗菌、抗ウィルス作用が強くなり分裂が起こりにくい。
時々お風呂を冬でもシャワーで済ませている方の話しを聞くが、出来れば腰湯ぐらいでおでこから発汗するぐらい温めて頂きたい。
暖房器具が発達して快適な生活は結構なことだが、身体を使わず代謝が落ち、低体温を招いているとしたら、自分からがんに向かっているようなものである。
仕事でも家事でも夕方には、「今日も一汗かいたなぁ。」位で健康は保てる。

2018年12月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

産後のトラブル

仕事柄新米ママは多い。初産だと慣れない子育てに数時間おきの授乳、睡眠もままならずわからないことばかり。近くに母親がいればいいが、遠方だといちいち聞いていられない。出産後に痔や尿漏れは多く、初めての体験に戸惑ってしまう。場所が場所だけに医者にも行きにくい。痔などは特に便秘がダメで、睡眠も十分でなく、食生活も乱れてしまうと中々痔はやっかいである。妊娠中は子宮の前に膀胱、後ろは直腸である。子宮が大きくなるにつれ、膀胱圧迫で頻尿、直腸圧迫で便秘が起こりやすい。出産後の頻尿も冬だとお風呂にすぐには入れず、身体を温められず、授乳中だと投薬がダメで治りにくい。お腹を温めたり、温灸をするが、自宅での温灸は煙が出て赤ちゃんに嫌がられる。そんな時はすこし時間をかけて筋トレがいい。理想的には出産後、2ヶ月ぐらいで体型・体重が戻れば良いが、筋トレをしないと骨盤周辺が緩み、頻尿が治りにくい。普段からお尻を締める訓練をすると子宮膀胱の筋トレになる。ある程度の期間は尿漏れパットは仕方ないにしても、後は軽いスクワットや四股などを勧めている。骨盤底筋をちゃんと鍛えず、次の出産になってしまうと将来尿漏れを起こしやすい。最終的には手術という方法はあるが、少しの筋トレと冷え予防ぐらいで治しておきたいものである。

2018年12月13日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

亡くなる親を見て過食

半年ぶりに来た方が5kg太って、ぎっくり腰で来た。身体を診るとお腹は出て、胃炎を起こし、足が硬くなっていた。これでは腰はもたない。どうして太ったのか聞いたら、「義理の母が段々食べられなくなり痩せていくのを見て、自分はもっと食べなければと思った。」と言う。気持ちは分からないでもないが、人が亡くなるときは家族の意志と本人、病院の対応がばらばらである。本来人が亡くなるときは食と水を絶ち、枯れるように亡くなると脳から麻薬が出てまどろみの中であちらの世界に行ける。呼吸も少し荒く酸欠になるぐらいがいい。しかし臨終近い方を病院に送ると、本来病院でやることはないのだが、やれ酸素、点滴、電気ショックにステロイドと忙しい。家族にしたら病院で何もしなければ、「先生、点滴ぐらいは・・。」と言うのではないだろうか。栄養と水を絶つと楽になるのに、そこそこのカロリーと水を入れたら、心臓や胃、腎臓は辛くて仕方がない。昔のお年寄りは枯れるがごとく体重も35kgで眠って逝ったものだが今は違う。葬儀屋さんが、「最近のご遺体は腐らないし重い。」と言う。私ならそういう姿を見て、「亡くなる前に食が細くなってまどろむのではなく、普段からまどろむぐらいに食は気をつけよう。」と思ってしまう。美味しい物を食べるなと言っているのではない、量が大事だと言っているのである。どうしても、「過食=美食」「粗食=不味い物」というイメージがあるが、50才も過ぎたら腹八分でいい。

2018年12月9日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

子育て環境について

仕事柄新米ママは多い。出生率が1.26の最低から1.44と多少は上がったものの、まだまだ心許ない。これは以前テレビで見た話だが、何処かの島が地域全体で子育てをする習慣があるという。子供が出来ると近所の方が手伝ってくれたり、おばあちゃんからは「子供は宝。」と毎回言われ、レストランに行っても皆子連れ。どこへ行っても子育てしやすく、又褒められる。少しぐらいなら子供を預かってくれるし、ご飯も食べさせてくれる。電車に乗ってもベビーカーがまず優先。これはフランスに住んでいる方から聞いた話したが、日本では山手線にベビーカーを乗せると口には出さないが何となく、邪魔者扱いされると感じるという。フランスでは国を挙げて少子化に取り組んでいるので、不妊治療は4回まで国費、つまり無料、電車に乗るときは手伝ってくれるのが当たり前、日本との違いに子育てしにくい国と言っていた。飛行機で子供が泣いても誰も文句は言わないが、お母さんは何となく気まずい雰囲気が確かにある。これでは又生もうとは思わない。私自身、田舎育ちだが親戚の環境を見ていても皆結婚が早い。20才そこそこで所帯を持ち、3人ぐらい生み、45才ぐらいで子供の結婚も早いとおじいさんになっている。友達と遊んでいても小さい子がいるのは当たり前、隣の子供を預かるのも当たり前、姉妹同士でまとめて育ててしまう。親の結婚が早いと子供も弟妹を育てながら成長するから、結婚が早いし、自分の子供も同じ感覚で育ててしまう。中々都会でそういう環境はないが、せめて新米ママには「日曜日2時間」を実行してもらいたい。これは以前、子育てで鬱病になりそうな方と話をしていて思いついたことだが、週に一度2時間完全に子育てから解放してあげる方法である。新米ママが一番辛いのが、休みがなく365日24時間労働と言うことである。普段特別大してことをしていなくも休みがないというのがきつい。週に一度2時間オフに出来れば、ランチか買い物、映画かパーマ屋さんぐらいである。4時間とかになってしまうと胸が張ってきたり、子供が気になる。2-3時間が丁度良い。これがあると新米ママが逆算する。「今日は木曜日だからあと2日頑張ればランチに行ける。」これで頑張れる。自分の周辺に子育て環境がない現代社会、せめてこれぐらいは息抜きをしてもらいたいと思っている。

2018年12月8日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

喘息と腰痛

今日来た方は喘息の後の腰痛だった。話を聞きながら、どうもおかしな事を言う。まず今まで腰が痛くなったことがない、お腹の調子と腰痛が連動している、喘息の治療の後から腰が痛くなった、便秘がある、何となく食後ムカムカする、坐っていると腰は痛いが歩くと何ともない。この問診をしただけで、喘息の時に抗生剤を咳を止めるために飲んで胃炎になり、その胃炎が続いているのでは?と当たりがついた。身体を診てまず大腿四頭筋が硬い、そしてスタマックラインに強い反応、ハムストリング(下腹部の反応点)を痛がる、お腹を触ったら胃と腸を痛がる、腰の筋肉に反応がない、お尻が柔らかい(坐骨神経痛ではない)こうなると胃腸炎は決定打である。このことを告げると胃腸炎に伴う症状が次から次へと出てきた。本人も原因がわかって良かったと言っていたが、このパターンは実に多い。我々から診ると便秘でも薬等で少し楽になっていればここまではならなかったろうが、本人が便秘薬を嫌っている。胃炎だと思っていないから、何となくムカムカするが手を打たない。今まで腰痛になったことがないから、腰痛の加減がわからない。謎が解ければ何と言うことはない話だが、深みにはまって抜けられない状態だった。今後喘息の治療で大事なことは抗生剤だけでなく、他の方法を使って胃を守ることである。それがわかると今後腰痛を味わずにすむ。何度もお腹と腰の関係は書いているが、まだ世の中に浸透するのに時間がかかりそうである。

2018年12月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

希望

The Bi-Digital O-Ring Testを長年やっているとがんの患者さんは多い。
ある患者さんががん専門病院に行ったら、次のように言われたという。
「あなたの○○がんは△△の薬をやれば2ヶ月延命する。または△△の抗がん剤を足せば7ヶ月延命した症例もあった。」
と薬と延命の話ししか出なかったという。
「私が医者に聞きたいのはそれ以外で可能性のある治療法は、専門家の立場から何かないのかということだ。」
と言っていた。
本当にその通りだと思う。
京都大学高等研究院特別教授の本庶佑先生がオプジーボでノーベル賞を取られたことは記憶に新しいが、インタビューの中で
「過去の知識が正しいとするとそれは物知りで終わってしまう。本当に書いてあることが正しいのかどうかを自分の頭で考えてみる。それが研究の出発点である。それが重要だ。」
とおっしゃられていた。
私の師匠はがんに対して乳酸菌の大量療法で多くの患者を救っている。
知り合いのがん専門医は温熱でかなりの効果を上げている。
私自身はがん治療は「乳酸菌」「温熱」「食事」「祈祷」が一番大事と思っている。
血管が詰まったり、何処かが塞がれば外科的な処置は大事だが、がんの予防や管理には東洋医学は実にすぐれている。
どんな場面でも治療法はある。
患者が一番望んでいるのは「希望」である。
その希望を打ち砕くような専門知識というのは、いかがなものかと思ってしまう。

2018年12月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

残り5%の痛み

常連さんが五十肩で通っている。一時期よりはいいがまだ夜間痛があり、神経ブロックを受けようと麻酔医を訪ねたら、「先生、肩をこういう角度にするとここが痛むんです。」と言ったら、「そういう角度にしなければいいじゃない。命に別状はないし・・・。」と言われて驚いてしまったという。その後うちに来て、「僕も昔は100%治そうと思っていたが、段々やっていくうちに80点でいいやと思うようになった。理由は100の痛みを80取って20にするのは簡単。残り20を5にするのは至難の業、最後の5を取ってくれと言われるとこっちは頭を抱えてしまう。その残りわずかを取るためにどれだけの周りの環境を整えなければならないかが段々わかってきた。周りの環境を100%近くにしないとたった残りの5が取れない。まして五十肩はほおっておいても必ず治る。残りを取るためにどれだけの手間と時間がかかるかわからず、現実は患者さんは来なくなる。だから80点で十分。」と言われて、「又同じ事を言われてしまった。」と言っていた。仕事柄、「先生あと痛みが7%残っています。」と言われると、本当に困ってしまう。「物事60点で及第点。大体でいい。」と言ってしまう。そんな時、「何秒痛いの?」と聞くと、「3秒ぐらいです。」と言う。「1日に24時間×60分×60秒(86400秒)あって、その中のたった3秒だよ。0.0000347だよ。痛いときにそこに目と気持ちがいくのはわかるけど、そこまで大げさにするほどのことはないと思う。昔子供の頃、転んでかさぶたが出来ると風呂に入ってすぐに剥いていた子みたいだ。血だらけになってもまたすぐ剥く。また少し歯がグラグラするとそればかりいじって、どんどんグラグラさせて痛みを楽しむタイプ。そんな事をイメージしてしまう。人間には確かにそう言うところはあるが、わざわざ重箱の隅を突かなくてもいいと思ってしまう。」といつも言っている。

2018年11月29日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

体重増加と母の手作り

40代の女性が最近若い頃に比べて10kg太ったので、マクロビの講習を受けて、「砂糖は麻薬」「牛乳と乳がん」「トランス脂肪酸」の話など色々と聞いてきて、そんなものかと思っていたという。しかしうちに来て又同じ話をされたので、やはりそういうものなんだなぁと思ったという。この方は二十歳ぐらいまでコーラやマック、市販のポテトチップを食べたことがなく、何かあるとお母さんが作ってくれたという。手作りドーナッツに厚切りポテトと愛情たっぷりである。しかしさすがに二十歳を超えて、コーラやマックの味には感動した記憶が鮮明に残っているという。それ以来仕事の後のご褒美はケーキとジュース、そんな生活を続けて10kg太ったという。友達が何人も乳がんをやる中、現在は大丈夫だがこれは母親の功績が大きいという話をした。大事な成長期に外食や糖分過多のものの味を覚えない。そのおかげでどれだけ病気の種を増やさないで済んだかわからない。子供の頃は他の友達がコーラやマックと騒いでいて羨ましいこともあったろうが、すべて手作りをしてくれた母親への感謝は絶えない。「是非、お母さんに伝えて下さい。」と言ったらうなづいていた。

2018年11月26日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

最近の患者さんの特徴

4-5年前なら治療院を探すのに「品川 鍼」と入れて検索していた方が多かったが最近は違う。
ブログを実に読み込んでこられる。
以前来た方は、「先生のブログに『坐骨神経痛は8回で治る』と書いてありました。よろしくお願いします。」と言う。
1回目治療してみると効果がわからないという。
少し治療法を変え2回目の後も効いた感じがしないという。
また治療法を変え3回目の後、変化がないという。
4回目におみえになった時に、「私は少し長患いですから8回にはこだわりません。15回ぐらいでもいいですよ。」と少しおまけしてもらった。
その後あまりに変化がないので、これは単純な坐骨神経痛ではなく、別の所からの影響であろうと推測して丁寧に腹部を調べたら、胆嚢の場所に異常を見つけた。こうなると病院で診てもらわないといけないので、「坐骨神経痛なら8回ですが、別の病気がらみはそうはいきません。」と説明をした。
又ある患者さんは、「膝のブログに関しては先生の内容が一番数が多かった。」と言う。
こちらにしてみると何気なく書いたものが貯まっただけなのに、そういう比較をするのかと感心してしまった。
ブログを読み込んでくる方と初めてでも話すと赤の他人とは思えない感覚になる。
感覚的には常連さんと話しているような気持ちになる。
どうもこの傾向は食べ物屋さんから来ているらしい。
私などは何処か知らないところへ行って適当にお店に入って、「ここは美味しかった。当たり。」とか「味が濃すぎた、ダメだ。」などと言うが、ネットの発達のおかげで、行く前に下調べをして、不味い評判の悪いところには一切行かないという感覚なのだろう。
何とも時代を感じるが、この傾向は益々強くなってきている。
よりマニアックなブログに明らかに患者さんが反応している。

2018年11月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

手術後の痛み止めで左坐骨神経痛を発症

以前、「水虫とぎっくり腰」の話を書いた。水虫の飲み薬は長期服用しなければならず、それが原因で胃を壊す。そうすると腹筋が働かず、腰に負担がかかりぎっくり腰になるという話だ。これと似た話で、身体にメスが入るとその後、鎮痛剤を飲み過ぎると胃を壊す。胃粘膜保護剤でちゃんと治療すれば良いが、痛み止めだけ飲む方も多い。それが続くと腰に負担がかかり、太腿の裏(下っ腹の反応点)にも反応が出て、左坐骨神経痛を訴えてくる。痛み止めを飲むことと左坐骨神経痛は繋がらないだろうが、実にこのパターンは多い。坐骨神経痛になるようなことを何もしていないのに薬だけでなってしまう。注意が必要である。

2018年11月22日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

局所環境論

肩でも腰でも何処が痛くなるかで明確に原因が違う。
腕の使いすぎで肩甲骨の内側、心臓の反応で左の肩甲骨の下、喘息は首の後ろ、寝違いは喘息と同じ場所だが範囲が広い。
腰も甘い物取りすぎで左の腰の上、刺激物の摂取で右の腰の上、ぎっくり腰は腰の下で真ん中、坐骨神経痛はどちらか一側、腸は腰骨の上で左側。
一般的に肩首腰痛と言っても、身体はその原因の違いを明確に表している。
それを正確に読み解くのが仕事だが、想像もつかない話をすることがある。
「この肩の痛みは腕の使いすぎが原因で喘息を誘発している。だからパソコンを控えて、咳の薬を飲むと治る。」
患者さんにしてみると肩に鍼でも打つのかと思ってくるが、それでは治らない。
腰も同じである。
「この左腰痛は腸と甘い物取りすぎが原因、2週間甘い物を止め、乳酸菌でよくなる。」
腰など診もしないし、触りもしない。
腰をいじる必要が全くない。
結局、その場所にどんな反応が出ているのかの局所環境論が大事なのである。
いい例えではないが、父親がヤクザ、母親が泥棒、兄が万引き癖、姉がこそ泥だったら、弟は正しく生きられるだろうか。きっと何か盗みをやるのではないだろうか。だから弟の犯罪を治すのに周りから治す必要がある。
局所環境論である。
これがわかってから治療成績が良い。
あまり医学も細分化だけでなく、局所論で考えると救われる患者が増える。

2018年11月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

閉経と解放

常連さんが閉経して、もう女ではなくなったのかしらと言う。この閉経に関しては以前師匠から、「閉経は女性にとって解放である。」と教えていただいた。一般的に女性の生理は12才から48才までの36年間である。多少の前後はあるにせよ、50才に近づくと女性の症状は増える。その中で圧倒的に多いのが不眠である。その次にホットフラッシュ、関節の痛み、だるさ等々、不定愁訴のオンパレードである。極端な女性ホルモン低下なら補助療法でホルモンを補えば劇的に良くなるが、乳がんリスクとの兼ね合いで使いたがらない方もいる。50代女性を診ていて、「解放」は幾つも意味があると感じている。まずは妊娠の恐怖からの解放、年代的に子育てからの解放、経済的・時間的な解放、この年になると段々怖いものなしになってくる。そんな話をしたら、「だったら幸福じゃないですか?」と言う。「そう、閉経してから女性は本当の幸福になれる。だから悩む必要など全くない。「じゃ聞くけど妊娠の恐怖があったり、子育て時代に戻りたい?」「いえいえ、今が一番いいです。」「これからもっと幸せになるスタートだよ。」「本当そうですね。」閉経で女性でなくなるといった気持ちになるのはわからないでもないが、真の解放が到来したのである。喜べばいいと思う。

2018年11月13日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

転倒事故の後遺症で実は胃炎が原因だった背中の痛み

数ヶ月前に転んで尻もちをついた方が背中が痛いという。誰が考えてもその事故が原因だと思うだろうが、色々と身体を調べても転倒による痛みの反応がない。おかしいと思い話を聞いたら、「転倒のあと医者から出た痛み止めを少量飲んでからその後ずーっと胃が痛い。だから痛み止めは飲みたくはない。その胃が治っていないので市販のガスターを時々飲んでいるが胃が治らない。」と言う。背中の痛みの場所はまさに胃の反応点、左足に出ているのはスタマックライン、左のお尻の反応(坐骨神経痛)は胃腸の反応点。何処を診ても転倒によるものではない。ここまでくると医者に行って胃粘膜保護剤でも飲んで、胃を治めないといけない。治療が終わりこの説明をすると、「言われてみれば腰は痛くないし、足はシビれないし、感じるのはいつも胃腸のことばかり、謎が解けました。」と納得されていた。身体は本当に見ないとわからない。

2018年11月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

意外な検索キーワード(後藤ブログ)

当院ではインターネットで検索をかけて来院された患者様にどういったキーワードで検索されたのかお伺いしています。
本日来院された患者様は「坐骨神経痛」「お腹」と言うキーワードで検索をかけ当院に来院されました。
私たち治療家は坐骨神経痛とお腹(腹筋)の関係はよく知っているのですが、一般の方でこの関係を知っている方はあまりいません。
なぜこのキーワードで検索したのか聞いてみたところ、元々日頃から身体のストレッチをやっている方で、坐骨神経痛が出始めてから色々なストレッチを試してみたそうです。
すると、一般的な坐骨神経痛に効くと言われるストレッチでは悪化をし、お腹を伸ばしほぐすようなストレッチをすると痛みが和らいだので検索してみたと仰られました。
普段から身体に関心を持っている方ならではの検索キーワードだなと、納得してしまいました。

2018年11月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

患者さんの言葉を信じてあとで訂正

常連さんが数ヶ月前にハムストリング(太腿の裏側)に肉離れを起こした。久しぶりに来て、「今はどうですか?」と聞いたら、「10%残りです。しかし完治しないのはやはり若い頃とは違う。少し悩みです。」と言う。試しにハムストリングの反対側の大腿四頭筋(太腿前面)を触ったら相当悪い。「大腿四頭筋がこんなに硬くて10%残りなら、いかに回復力がいいかと言うことです。周りの環境が悪くても殆ど治っているのですから凄いことです。同年代の方の中では抜群に回復力がいいと言うことですよ。」と伝えた。中々治療が進んでも大腿四頭筋がほぐれないので、すこし鍼に電気を通してほぐすかと思いながら、試しに10%残りという痛めたハムストリングを触ったら、治っている所の話ではない。半分も治っていない。本人はいいと感じていたかも知れないが、しっかりと肉離れの炎症が残っている。「先程まであなたの言葉を信じて素晴らしい回復力ですと言いましたが撤回します。数ヶ月経ってこれだけ肉離れが残っているということは、回復力が素晴らしいとは全く言えません。又初めから肉離れの治療をやり直しです。」「え、そうなんですか・・・・・。確かに肉離れをしたところを触られるとかなり痛い。治っていなかったのか・・・・・。」実はこれはよくある話で、患者の言葉だけで判断するとよく狂う。患者さんを信じないわけではないが、それだけ自分の身体を正確に判定することが難しいということを意味する。そんな経験を何度もしている。今回もすっかり信じてあとで訂正。又同じ事をやってしまった。

2018年11月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

禁酒ってすごい(後藤ブログ)

先日毎月1度定期的にいらっしゃる患者様が珍しく数カ月間をあけていらっしゃいました。
話を聞いてみたところ、毎日1本ワインを飲んでいたのをすっぱりやめたらとても体調がよく、しばらく調子が良かったとのことでした。
この患者さんは左の背中(当院ではすい臓の反応点と言っている場所)に違和感があり、病院で見てもまったく異常がなく、鍼で治療をすると良くなりますがすぐにまた違和感が出てしまうという症状があったのですがそれもすっかり消えてしまいました。
私自身お酒はとても好きなのでついつい休みの日は飲んでしまうのですが、私も禁酒しなくては!と思ってしまうような、そんな患者様の一例でした 。

2018年11月11日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

腰痛アラカルト

仕事柄、腰痛の方は毎日診ている。一概に腰と言っても場所によってなぜ痛くなったのかの原因が違う。ぎっくり腰は仙腸関節の反応だし、坐骨神経痛なら殆ど一側にしか出ない、腸の反応は特定の場所以外でないし、甘い物取りすぎは左の腰の上、刺激物の摂取は右の腰の上、図には書けなかったが、座り疲れは場所的には甘い物取りすぎは刺激物の摂取と同じ場所。明確に辛くなる場所が違う。だから身体を診て、「これはぎっくり腰ではなく腸が原因です。乳酸菌と便秘薬で腰は治ります。」と指導している。特に腰は食生活の影響を受けるので、外食などで食べ過ぎ飲みすぎ、仕事での座り疲れがあると、すぐに辛くなる。皆さんはゴルフや座り疲れなどが原因と思っているが、根っこには食生活が大きく関わっている。だからお腹の治療だけで良くなる方は多い。またその病んでいるところの筋肉の硬さから時間がわかり、「もう2-3ヶ月甘い物取りすぎです。これはお酒ですか?その後腸が動かなくなって、左坐骨神経痛が起こったでしょう。」と言うと、「そうなんです。宴会続きで何となく腸が悪くなってから数週間して腰にきました。」と言う。今は昔みたいに重い物を持ち上げてぎっくり腰で来る方は殆どいない。胃腸が壊れて腰に負担がかかり、たまたま何かのきっかけで腰痛を起こす。このパターンが一番多い。だから殆ど方に食生活の指導をしている。飽食の時代、腰痛治療も変わりつつあるこの頃である。

 

2018年11月8日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

胸がザワザワする話

胸骨のゆがみについて記事を書いたが、ひどい方だと「胸がザワザワする」と訴えてくる。少しこれは難しい患者で身体を診ると大抵下記のような状況になっている。

  • ヤダモン-心臓の反応が出ている
  • 腕の反応点が硬い
  • 喘息や寝違いの反応点も出ている
  • 腕の反応点と同じ高さで背骨の際に肋間神経の反応点が出ている

上記のものがあると胸骨がゆがむ。少しマニアックな話で恐縮だが、左の肩甲骨の間は数cmの所に色々な反応点がつまっている。心臓の反応と腕の反応点は数cmしか離れていないし、他との関係も数cmである。左肩甲骨の環境が悪くなると心臓、腕、肋間神経痛、寝違い、喘息までかかわってしまう。1つの場所がやられることで周りがとばっちりを受けるわけだ。だから喘息を治すのに腕を揉んだり、胸骨のゆがみを治すと胸が楽になったりする。一見関係ないことが何処に反応点が現れるかで運命が決まってしまう。その関係がわかると意外な治療のアプローチが見えてくる。現代医学では胸のザワザワ感は治療しにくい。臓器の反応点と位置関係、周りとの影響がわかると答えが見えてくる。この謎解きが楽しくて仕事をしている。

 

2018年11月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

胸骨のゆがみ

肩や首の治療をしているとなかなか良くならない方の中に、胸骨のゆがみを見つけることがある。胸骨とは胸の前面の骨で肋骨と少し不安定な関節を形成していて、ちょっとのことでゆがみやすい構造をしている。そこに肋間神経がかかわっているものだから、ゆがむと鋭い痛みを出す。少し触っただけでも飛び上がるほどである。治療法はすこし叩く程度で改善するのだが、こじらせると咳が長引いたり、手のシビレが良くならなかったりと深刻になる。だから少し肩や頚が変だと思ったら、胸骨を確認する癖がついてしまった。鍼灸・マッサージというと背中ばかり治療していると思われがちだが、治療のコツは意外なところにも存在している。これから風邪の季節、注視してみていきたい。

2018年11月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

安眠に関して

常連さんが酷い不眠ではないのだけれども、安眠のコツを知りたいという。下記の内容は良い睡眠を取るために私が普段から感じていることである。

  • 体が冷えていると眠れない-手足が温かいと寝やすい-湯たんぽなど足が暖かいだけで寝られる-肩や首を冷やさない、夏はアイスノンで寝やすいときがある
  • 真っ暗だと寝にくい-これは真っ暗でないと寝られない方もいる。
  • 室温が低すぎると寝られない
  • 音も適度がいい-無音だと寝にくい、騒音は論外
  • 布団が重すぎると寝苦しい-軽すぎても落ち着かない
  • 布団の硬さ-硬すぎず柔らかすぎず、適度な弾力が寝やすい
  • 空腹だと寝られない-寝しなに食べると翌朝、胃の具合が悪くなる。色々試して私の場合はところてんが1番よかった。
  • 寝る前に体力を使う-軽く汗をかく程度の運動をしたほうが寝やすい、眼の疲れも有効
  • 感情の高ぶりがあるといい-ドラマや映画で泣けるシーンがあると寝やすい
  • 寝るのによい音楽がある
  • うっとり眠くなる香りがある
  • 肌触りのいい物に触れると寝やすい
  • お酒は本当に適度-飲み過ぎは寝られない

結局列挙してわかったことは、「睡眠には条件がある」ということである。皆さんなりの条件を明確にすると少し寝やすくなるのではないだろうか。

2018年11月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

健康法、追いかけているうちが華

患者さんの中に70代でジャニーズを追いかけている方がいる。
話しはいつも同じで、「今度は仙台でコンサートがある。」「チケットが取れなかった。」「オープニングがいつも格好いい。」「投げキッス最高。」とまるで乙女のように話す。
うちに来ると肩や腰がおかしいと言っているが、ジャニーズの話の時は痛みなど忘れているようである。
よくテレビで○○がいいと言うと翌日にはスーパーからなくなるそうだが、健康法は追いかけているときが1番いい。
何処何処に名医がいると聞けば行くし、○○を飲むと楽になると聞けば買う。
追いかけられるのは体力、精神力、お金と時間があるということである。
そこそこの年になるといい治療の話をしても反応しなくなる方が増える。
「ふーん、そういう治療があるのね。でも私はいいわ。」
「飲めば効くのでしょうが気が進まない」
「やれば良くなるのは知っている。」
いつもいい訳ばかりである。
芸能人も健康法も追いかけているうちが華である。

2018年11月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

サービスについて

これは以前帝国ホテルが改装するときに、サービス向上のために部屋数を減らし、お客様のゴミなどは長期間保管するという話を聞いた。紙ゴミひとつも大切な場合があるので、そういうところにまで気を配ったという。この話を常連の会長にしたら、「私も実は以前に帝国とオオタニを使った時にボールペンを忘れてしまって、すぐホテルに電話をしたら、『取ってございます。』と即答したという。しかし先日沖縄のあるホテルに行った時は、さっき置き忘れはスカーフをフロントに行ったら、『届いてません。』と言われてしまった。こういうことがあると、また帝国やオオタニを使おうと思ってしまう。」という話を聞かせてくれた。サービスは見えないところに手間とお金がかかり、それが報われるとは限らない。しかし事が起こったときにその真価が問われる。うちのサーバー管理をしてくれている人も先日、ホームページの調子が悪くなり連絡をしたら、「そんな事もあろうかと思ってバックアップと予備のファイルは準備しています。すぐに送りますから治ります、ご心配いりません。」と言われて感動してしまった。見えないところで手間をかけ準備をして、報われるかどうかわからないが、事が起こったときにすぐに対応する。サービスの神髄を見た気がした。

2018年10月30日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

腕の使いすぎで喉が痛くなる話

常連さんが海外旅行で重い荷物と車の運転で、腕がパンパンになってしまった。運が悪いことにその後、腕を振って走ったらなぜか喉が痛くなったという。身体を診たら腕の疲れで出た反応点が喉の反応点とくっついていて、そこそこの範囲に炎症を起こしていた。腕の使いすぎと喉は結びつかないだろうが、ツボの反応点はとても近い。こんな所にも落とし穴がある。こういう場合は喉の痛みだけなので、風邪のように鼻水などは一切出ない。発熱も殆どしない。本人は風邪を引く理由がないと思っているのに、喉だけおかしくなるのが特徴である。腕を使いすぎるときは喉のケアーも大事である。

2018年10月29日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

耳下腺の腫れに関して

常連さんが一側だけ耳下腺が腫れて気になるという。原因はいくつかある、感染、アレルギー、腫瘍、石、顎関節-噛み合わせ、耳管の問題、慢性中耳炎などである。しかし現実問題、発熱や腫れがあれば抗生剤で治療できるが、多少の腫れは手の打ちようがない。本人は気になるので、1度CTかMRIを撮ったらどうかという話をした。石や腫瘍はわかるし、構造的な問題もわかる。原因がわかるかどうかは別にしても絞りこむことはできる。我々経験的にわかることは、古傷や構造の問題である。以前家内が中耳炎癖があって耳鼻科専門の神尾記念病院で診てもらったら、「この中耳炎癖は持って生まれた構造の問題です。耳の前に空気の空洞があるのですが、奥様の場合は他の方に比べて1/3しかありません。これでは中耳炎を起こしやすいのは仕方がありません。」と指導を頂いて、長年の謎が解けた。普通の耳鼻科でそこまではやってくれないので専門病院で「徹底的に調べて欲しい。」と言うしかない。現実問題、調べてもわからないケースは多いが、やってみる価値はある。そんな話をした。

2018年10月28日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中