治療目的の違い

最近若い先生から、「治療技術や考え方などを指導して欲しい。」と言われしゃべっているうちに、ある事に気がついた。
それは「治療目的の違い」である。
わかりやすく言うと、腰が痛い患者に「痛みだけ取ればいいでしょう。」という考え方と、「今後腰も痛くならず病気を避けて、快適に過ごすにはどうしたらいいか。」という考え方である。
痛みだけ取ればいい場合は治療の目的は鎮痛なので、最終的に薬を使えば何とかなる。
しかし今後快適に暮らそうとすれば、食生活や姿勢、胃腸の具合い、脚のバランスから体重の推移、がんの予防や糖尿病、高血圧などと色々指導をしなくてはならない。
そして病気にならないために知恵もあるから色々と勉強して頂かないといけない。
手間はかかるがこうなるとその患者さんを一生診るという事になる。
この考え方で仕事をしているとネタは尽きず、毎回予防など話をしている。
今まで8人に、「先生やめちゃだめだよ。末永くかかるから私が逝くまでは診てね。」と言われ、あと残り3人になった。
1番長い方で38年目間治療している。
治療中は昔話ばかりしている。
「奥様、おばあちゃんが亡くなってからもう10年ぐらい経ちましたか?」
「何言っているの、この間13回忌を済ませたわよ。」
「え、そんなに経ちますか。お孫さんはまだ中学生ぐらいですか?」
「何言っているの、もう来年二十歳よ。」
「え、そんなに経つのですか・・・。」

この治療目的の違いだけで、患者さんとは一生の長いお付き合いになる。
若い先生方にはこの考え方が少し足りないかもしれない。

2019年2月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

今回はなぜか効かない眩暈

常連さんが数年ぶりに眩暈が酷いという。カルテをみたら2年前にも起こしていて、定番薬メリスロンで治まっている。メリスロンに関しては眩暈が起こってすぐ飲むと効くので、常に持っていると安心だと言っている。ハンドバッグはよく女性は変えてしまうので、小銭入れか財布に入れなさいといつも言っている。今回は飲まなかったのかと聞いたら、「日に3回3日間飲んで効かない。」と言う。身体のメンテは月に1度度定期定期に行っていたが、ここ3ヶ月、田舎で法事やその他で忙しく来られなかったという。肩や頚を診たら最近で1番悪い。これでは薬が効かないわけだと思って、薬の情報を見たら、1回に2錠まで飲める。本人は1錠以上飲んでいけないと思っていた。効かない量を真面目に飲んでいたわけだ。このメリスロンはかなりの眩暈でも対応出来る。余程の病気でない限り、3日間も飲めば大抵良くなる。それが効かないのは量の問題だけである。耳鳴りは難治性が多いが、眩暈はそんなに困ったことはない。薬がなければ売薬でトラベルミンがよく効く。漢方薬の利尿剤を使う方法もあるが、メリスロンだけで大抵治まるものである。ちょっとした勘違いと知識不足で悩んでしまった。そんな解説をしながら肩の治療をしたら、帰りには眩暈が起こらないという。患者は効かない場合に何をして良いか悩む。悩んだに聞いて欲しい。電話1本で済む。効かなかった3日間は長かったと思う。ちょっとしたところに不安材料と安心材料が混在している。悩んだときのために我々がいる。

2019年2月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

老人性掻痒(そうよう)症

何となく難しそうな言葉だが「掻痒 そうよう」とは痒いということである。今日紹介で来た方は蕁麻疹が治らず、痒くて仕方がないという。近くの皮膚科の薬も効かず、健康食品や塗り薬をどうしたら良いかという。まず過去の薬を見ると、高血圧、心臓不整脈、糖尿病、前立腺肥大症、呼吸器疾患に不眠症と色々ある。投薬を一つずつ聞いていったら、去年の春はひどい咳で2ヶ月ほど苦しみ主治医ではない先生に漢方薬を出してもらったという。こうなると少し複雑である。まず老人性掻痒症の場合は原因がさしてあるわけでもなく、治りにくいことが多い。まして糖尿病があると難しくなる。よく内分泌の先生が、「老人の糖尿病で掻痒症は現代医学で中々治せない。漢方で効くのが少しあるが、いつも手を焼いている。」と言っている。本来であれば心臓や糖尿病を診てくれている先生が掻痒の薬を出してくれれば良いが、何の脈絡もなく近くの皮膚科に行っても中々いい結果は出ない。 出来れば普段診ていてくれる先生が漢方薬を出してくれれば1番いいが、聞く話では漢方をやらないという。そうなると呼吸器の先生は去年漢方を出してくれたのでそちらで聞くしかない。それでもだめならBスポット療法や歯周病、腸と診ていくしかない。単に痒みなのだが、糖尿病が入ると少しややこしくなる。話をしながら「そんなに色々と絡んでいるのか、ただ塗ってね駄目なわけだ。」と患者が感想を言っていた。

2019年2月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

インフルエンザと体調

常連さんがインフルエンザにかかり、治療を受けて熱は治まったが体調が戻らないという。何が戻らないのか聞いたら、朝は目覚めはいいが、何となく胃腸が動いていない。どこだかわからないが身体がだるいと言う。本人は、「熱が下がったということはウィルスがなくなったわけでしょう。どうして身体が元に戻らないのかわからない。」と言う。正確に言うとウィルスは減るだけだが、確かに熱の原因はウィルス感染、しかし熱が下がったというのはウィルスが発熱させていないだけで、自律神経失までちゃんと働いているわけではない。まして朝目覚めがよく、胃腸が動いていないという症状は交感神経優位丸出しである。こういう時は身体の末端が硬くなり、胃腸は動かない。解熱ですべて解決するわけではなく、自律神経が整うまではダメである。こういう時は少し欲望のまま生きて、発汗などはお薦めである。個人的には「お嬢様生活」と言っている。食べたいときに食べ、寝たいときに寝る、やりたくないことはしない・・・。そうすると副交感神経優位になり、胃腸が動き出す。我々の治療は副交感神経優位にさせるのが目的である。だから治療が終わった後に、トイレで用を足し、お腹が空き、眠くなればそれが1番良い治療効果である。体調が戻り、本人が自覚出来るまでにはもう少し時間がかかりそうである。

2019年2月5日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

上半身のすれ違い

常連さんが、「先生が葛根湯は上半身の血流剤(肩こり、頭痛、風邪、喉の痛み、耳の症状に効く)と言っていたので、胃と心臓にもいいですよね。」と言う。「え、そこには葛根湯は使わない。」と言うと、「でもへそから上は上半身ですよね。どうして駄目なんですか?」と聞いてきた。
これには理由があって葛根湯が上半身の血流剤という場合は心臟より上を指す。よく下半身の血流剤ということで八味地黄丸を使うがそれに対抗しての上半身である。
まず心臓は頭とか自分の高さより上に血液を送るときは、血管を収縮させて圧を上げないと血液を送れない。下半身には重力で行くが、動脈と伴行と言って静脈を抱き合わせることにより、動脈が拍動したときに静脈を押して、静脈弁おかげで血液が上に行く仕組みがある。だから基本は足に血液が行けば心臓までちゃんと戻ってくるはずである。しかし静脈の弁が壊れると静脈瘤と言って、足の血行不良が起こってしまう。そんな時は下半身の血流剤を使う。
血流剤がどうしても心臓を中心に考えるので、へそを基準に上半身ではないのです。
だから具体的に言うと「肩より上」になります。
こういうことは患者さんから言われないと気が付きません。同じ言葉でもすれ違いが起こった例でした。

2019年2月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

蜂窩織炎と点滴

紹介で膝痛が来た。脚を診ると普通の膝痛では熱を持たないところが熱い。すぐにこれは感染で蜂窩織炎を疑った。「医者に行って抗生剤をもっらてください。」と伝えたが、蜂窩織炎の詳しい説明はしなかった。その次に来たときに、「医者には行けなかった。」と言う。こういう場合は患部に鍼を打ったり、揉むと大変なことになるので、仕方がないので痛くない方だけ治療して、「必ずもらって下さい。出してもらえないときは氷で冷やして、熱がなくならないと治療出来ません。」と伝えた。今日来たときに、抗生剤が出されただけでなく、点滴も指示されて打ってきたという。これには驚いて、「昔はよく病院で点滴は打ってくれたが、最近はやってくれるところが少ない。抗生剤を出されて終わり。本当は点滴をある程度続けて、熱がなくなるまでやらないといけない。普通は数日から場合によっては2週間かかる。なんてラッキーなところへ行ったことか。あなたは強運です。」と言ったら、「何で点滴を打たれたかはわかりませんでしたが、理由を聞いて分かりました。帰りがけに少し続けなさいと言われたが簡単に考えていた。先生が何を言わんとしたかったか良くわかったので、ちゃんと続けます。」で一件落着。こちらはどうせ病院に行っても点滴はやってもらえないだろうと考えていた。だからせめて薬だけもらいなさいという話をしたのだが、担当の先生の見立で一番良い形になった。治療には背景がある。すべていつも話しているわけではないが、時には話さないと通じないことがある。今回は良い経験をした。

2019年2月2日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

複雑にした右肩痛

常連さんがインフルエンザにかかり、咳が止まらず困ったが、少し楽になってきたという。右肩を診るとガチガチで殆どほぐれない。そして最近マラソンをしているという。脛を診ると異常に硬いので、「月に100kmぐらい走っているのでは?」と聞いたらそうだという。あまりに脛が硬いのでこれは少しやり過ぎで、毎日寒い中大変だと思ったら、ジムに行ってトレッドミルというランニングマシンで走っているという。このトレッドミル昔からいい思い出がない。脛は異常に硬くなるし、膝には負担がかかる、坐骨神経痛は起こすし、足首にも悪い。患者の足を診ただけで、「今日は外で走ったでしょう。」とか「今日はトレッドミルですね。」と言えるぐらいすぐわかる。そしてこのトレッドミルで膝の後ろの痛みと坐骨神経痛を誘発していて、肩に悪いことをしている。だから咳だけではなく、トレッドミルがかなりの部分を占めている。本人に伝えたら、「何で関係があるのですか?」と言っていたが、こういう場合は足から治さないと肩は良くならない。良かれと思ったことで肩を複雑にしていた。こういうケースはとても多い、注意して戴きたい。

2019年1月28日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

「老モルハウス」と「クマサカガイ」

先日休みの日に「東京ドイツ村」に初めて行った。気温が低く外のアトラクションは楽しめず、夜のイルミネーションまで時間があったので、少し園内を見ていたら小さな動物園があった。入ってすぐの所に「老モルハウス」と書いてある。今まで仕事をして年老いたモルモットに余生を穏やかに過ごしてもらうための家だそうで、何か郷愁を誘った。横に餌のキャベツがあったので、思わず買ってあげていると現役ではないかと思うぐらい皆元気である。還暦ぐらいになると普通に花が綺麗とか、イルミネーションが綺麗なのは結構だが、中々それだけでは心が動かない。

以前、沖縄のちゅら海水族館に行ったときも亀か何かが背中に色々なものをしょっていないと落ち着かないという。背中にしょっている物を取るとまたしょうという。奇特な亀がいるものである。

そんな話をしていたら患者が「クマサカガイ」がそれに当たるという。色々な貝を自分の背中につけるという。どうも同じ種類の貝をつけたがる。2枚貝をつけるときは内側を見せながらつけるという。巻き貝しかつけないのもいるという。

まだまた知らないことばかりで最近は少しひねくれたことに興味が出てきた。

2019年1月28日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

踵の痛み

踵骨痛(しょうこつつう)の方が来た。踵骨とはかかとのことである。この踵骨痛、病院時代に何人も苦労した。ある程度の年になるとトゲ(踵骨棘-しょうこつきょく)が出来てしまい、中々痛みが取れない。足底腱膜炎なども起こす。酷い方だと数年ほったらかしで、どうにも歩けなくなってくる方もいる。病院時代は救急だったので、交通事故で踵骨骨折が来る。いずれにしても踵骨痛の治療は楽ではない。荷重がかかる分、安静に出来ないし、痛みもズキンときつい。痛めていない方の足に負担がかかり、坐骨神経痛や腰痛をよく起こす。そんな苦い経験があるので、初期の段階から足底板や専用靴の作成、アキレス腱伸ばし、左右差の解消などと、ここまでやらなくてもと思うぐらい手を打つ癖がついている。このまま悪化したらどうなるかが、レントゲンでもわかるくらい棘が出てきてしまう。尾骨痛もそうだが、初期に治療すれば何の問題もないのに、こじらせた方は必ず言う。「こんなになるとは思わなかった。」踵骨痛は甘く見ないで欲しい。

専門病院 足のクリニック http://ashi-clinic.jp/

中敷き専門 feet in design http://feetindesign.jp/

2019年1月28日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

咳について

普段あまり風邪を引かない方が咳で悩んでいる。小鳥タイプならいつも喉が辛いと言われてアドバイスをしているが、元気な方は当院の咳に関する話を殆ど知らない。少しまとめたので、箇条書きにしたい。

まず呼吸器の反応は「定喘 ていぜん」によく出る。(図参照) 喘息の方などは聞かなくても触っただけでわかる。ここをマッサージで治療しただけでも楽になるがやはり鍼灸刺激をしたほうが効果は高い。ここに直貼りなどのホカロンを貼ると身体は温まるし、咳も楽になる。

次に乾布摩擦である。昔は幼稚園などでよくやっていたが、最近は見かけない。腕には呼吸器に関するツボが並んでいるので、腕の毛の生えていないところから胸にかけて少し堅めのあかすりなどで刺激すると咳は楽になる。出来れば少しミミズ腫れするぐらいがいい。

次に胸骨に反応が出る。これに関しては「胸骨のゆがみ」を参照して欲しい。胸骨と肋骨の間に皮内鍼を貼ったりするとかなり楽になる。

次に薬では「龍角散」がいい。中身はキキョウ末、キョウニン、セネガ末、カンゾウ末だが、去痰や咳止めの成分である。ちなみに龍角散は「株式会社龍角散」でテレビコマーシャルで「ゴホンと言えば龍角散。」で有名だが、今はもう先代から数えて8代目でいかに日本人に愛されているかがわかる。

次にベポラップだが、宣伝が子供の胸に塗っていたので、子供薬と思っている方が多いが大人にも効く。

あまり咳が止まらなければ病院でリン酸コデインを頂くしかないが、これは麻薬である。そういうものを使わなければ酷い咳は止まらないのが現実である。昔売薬で「ブロン」があったが依存性が高く、今は販売制限がある。

Bスポット療法を知っていれば良いが、知らない場合は「鼻うがい」が有効である。専用の「サイナスリンス」を当院では勧めている。

後体力がないときはよく蜂を使う。プロポリスにローヤルゼリー、オーストラリアのマヌーカハチミツなどは喉によく効く。マラソン選手などは蜂をよく使っていると聞く。後は「」をよく使う。これは昔から藍染め職人は風邪を引きにくいとの話から、染料の藍を調べてその成分の中から呼吸器に有効なものだけを抽出して健康食品になっている。The Bi-Digital O-Ring Testでは良く使う。

咳に関しては色々と知恵がある。治療は症状に応じて行うのだが、自分で用意できるものに関しては普段から揃えておくといい。何事も「備えあれば憂いなし」である。

2019年1月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

2分で必ず眠れる睡眠方法

うちの息子が今臨床心理士の勉強をしていて、不眠に関して面白いビデオを教えてくれた。まずは見て欲しい。

仕事柄、不眠症の方は多い。明日のことを考えてはいけないというのはわかっていて、それを考えないようにするのもダメとわかっている。無にしなさいといっても出来ない。私も興味があって実験してみたら、単語が殆ど出ず、考えているうちに驚くほどすぐに眠気が来る。

科学的根拠に基づいた睡眠方法、カナダのリュック・ボードワン博士が考案した連想式睡眠方法は実に素晴らしい方法だと知った。

2019年1月26日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

マスカラで角膜炎

常連さんが突然目がいたくなり、角膜炎と言われたという。おそらく目を擦ったのだと思い聞いても全くそんな事はやっていないという。それ以外の炎症となると感染症しかない。困る感染症もあるから、大事にならなければいいと思っていて、医者から点眼の抗生剤で治まってきたという。こうなるとやはり擦ったとか思えないのでもまた聞いても、擦っていないという。突然こういう事は起こらないのでひつこく聞いたら、「そう言えば少し目頭が痒かったことがあった。なかなか治らないので困っている。」「目頭ねえ。治りにくいんだよ。内臓の反射で出る事もあるけど、目の中に入ると困るし、眼医者と皮膚科の両方に相談しないとねぇ。自分が生活していく中で、この化粧品だと痒いとか、生理の時は良いとか悪いとか、お通じ良いときはいいとかで掴むしかない。」「あ、そう言えば目が痛くなる前日に数年ぶりにマスカラをつけた。その翌日から痛くなった。」「え、そうなの。それ原因じゃない?次回化粧品を全部チェックするから塗らないで持ってきて。理由は良くわからないが、100均の化粧品は案外いい。おそらく原材料がシンプルで色々入れていないからだと思う。後はコンビニのDHC、そんなに高くないと思うけど良いものが多い。コンビニの化粧品の苦情って聞いたことがないでしよう。化粧品を高く売るためには色々と入れないと値を上げられない。おそらくそれが影響しているのではないかと思っている。色々な物を入れれば入れるだけ複雑になる。大体高いメーカーで○○シリーズの1つがダメだと大体ダメ。高い化粧品メーカーの□□と△△は今まで数人止めてもらった。」長年、The Bi-Digital O-Ring Testをやっていると皮膚炎の方の化粧品は全て調べている。この化粧品のせいで皮膚炎が治らない方は多いのではないだろうか。

2019年1月26日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

やがては痴呆症予備軍?

長年仕事をしているせいか、患者さんの症状がこじれて一筋縄ではいかない方が多い。
喉に鼻炎、歯周病や心臓の動悸、胃腸は悪いし、婦人科もいまいち、アトピー性皮膚炎はあるし、坐骨神経痛は慢性、脚は冷えるし膝まで痛い。集中力の低下と物忘れ、不眠が続くと頭痛が出るし最近は鬱病ではないかと思っている。
これが一人の方の症状である。
一体何処から手をつけていいのか悩む。
大抵こう言う方は、「粘膜症状」が治療の鍵である。
喉や鼻炎、口の中と胃腸、子宮、アトピー性皮膚炎はすべて粘膜の症状である。
こういう場合、Bスポット療法と歯医者で良くなる。
胃腸は調べた上で投薬はあるし、腸は乳酸菌の種類を選び、食べ物を気をつければかなり良くなる。
ここまで揃えばアトピー性皮膚炎は軽快する。
胃腸が整えば坐骨神経痛は減る。
骨格だけの問題であれば、治療は難しくない。
順番に治療をしていき最後に残るのが、「首のゆがみ」である。
首のゆがみは、「肩や肩甲骨の左右差」と「噛み合わせ」で起こる。
肩は骨格の治療をして、噛み合わせはマウスピースがいい。
こういう方を治療しながらいつも、「この首のゆがみ、やがては痴呆症?」と思ってしまう。
首のゆがみは頭の後ろの血流を悪くするから、後頭部に血が行きにくい。
後頭部は脳の機能で「視覚野」だから、長時間書類を見たり、目でフォーカスしたり、集中力・持続力がなくなる。
ひどくなれば少し治療が難しい後頭神経痛が起こる。
病気が絡んでいる方は大抵この「首のゆがみ」がある。
早い時期にマウスピースと肩の治療で痴呆症だけは避けたいといつも思っている。

2019年1月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

神経の興奮を静めるために食べる話

仕事や悩み事で神経が興奮している方は多い。身体に出る特徴は「心臓から遠いところが硬くなる。」である。肘下や膝下、頭皮も硬くなり、その後で胃腸障害を起こし、腰が重いという。これは定番である。人間の身体は交感神経と副交感神経がスイッチが入れ替わり、バランスがとれている方はいいが、緊張しているときは胃腸は動かない。仕事が終わりリラックスモードになると途端にお腹が空き、胃腸が動き出す。食べれば眠くなり十分な睡眠が取れれば体は回復する。しかし緊張状態が続くと食欲が出ない。食べなければいけないと思うから胃腸が働いていないときに、負担をかけ消化不良を起こす。しっかり食べた気はしないが、その上で神経の興奮が続くとそれを静めるためにまた食べる。特に女性の場合は食べると必ず神経は落ちつく。甘いものなどは典型的である。だから女性は甘い物が止められない。この神経が落ちつくことが習慣になり、食事が終わったのに夜中に食べる。余計に胃腸を壊す。この繰り返しの方は多い。食べることほど手軽な神経鎮静はない。男性だとお酒に走る。何時の世も神経を静めるために人は苦労してきた。今後も続くのであろう。

2019年1月23日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

後鼻漏について

後鼻漏の患者さんは多い。詳細は下記を見て頂くとして、何が問題か少し書いて子みたい。

https://www.ginzaclinic.com/s-koubirou/

まず慢性的に咳をしている。喉が絡む感じで派手な咳ではないが、いつも喉の調子が悪そうである。次に慢性的に喉の違和感を訴えてくる。風邪を引きやすかったり、酷くなると肺炎まで出てくる。次にいつも鼻水を飲み込んでいるので食道や胃腸炎を訴えてくる。胃腸炎が長引けば坐骨神経痛まで起こす。病院で検査しても中々引っかからないが、何となく調子が悪いという。こんな状態が続けば免疫は下がり、首の違和感は慢性となり、耳の症状や頭痛まで出てくる。患者さんの中にはどの耳鼻科に行っても、「あ、後鼻漏ね。」でカルテに書くだけでこういう治療があるとは言ってくれないので、治らないものと諦めている方は多い。治療も耳鼻科だけでなく、歯科、内科など総合的に診ていかけなればならないが諦めてはいけない。この慢性後鼻漏はほおっておいても治らないし、出来る努力はすべきである。当院ではEAT(Bスポット療法)を勧めている。中々一般耳鼻科でやってはもらえないが一番効果がある。自宅では鼻洗浄やネブライザー、寝るときのマスクや口テープなど駆使して完治を目指して欲しい。

2019年1月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

医学は科学、医療は物語

「医学は科学、医療は物語」この言葉はがんのセミナーで患者さんから教わった。
病気を研究するのが医学なので、がんなどはどうやって殺すか取るか、叩くかという話になる。
患者の死は医学においては敗北である。
だから新しい治療法が出るまで延命すれば、負けていないことになる。
よく聞く話で抗がん剤を使い続け、がんは大きくならなかったが、免疫不全の肺炎で亡くなれば負けたことにはならない。
そしてがんが大きくなった小さくなったが基準になったしまう。
だから○○の抗がん剤で△△延命したが基準である。
これは「医学は科学」である。
しかし「医療は物語」となると大分話は違う。
がんは大きくなったが、その方の尊厳を守れたとか、最後とても心豊かに過ごせたとか、蝕まれたからだから解放され、悔いなく霊界に行けたとかは物語である。
患者にとっては物語が大事で、自分の運命宿命と闘いながら、今日十分に生きられたことが大事である。
過去を振り返り、悔いがないとか、心残りがないとか、心配がないとか、患者にはストーリーがある。
私も病院勤務をしていたので良くわかるが、入院患者は病名で呼び分ける。
「あの肺がんの方」「あの脳卒中の方」
患者一人一人に生きてきた人生があり、たまたまその時期病気になったが、その方の物語は継続している。
だから入院中に自分の物語を中断したくないのである。
父を肺がん亡くして8年になるが、緩和ケアでお見舞いに行くと医者から看護師からかかわって下さっていた方達が、皆父の戦争での特攻隊の話を知っていた。
緩和ケアなのでゆっくり話を聞いて下さったのであろう。
自分はこういう風に生きてきた人間だという物語を語っていたのである。
保健制度の中、時間を割いてこの物語まで病院がまかなうのは不可能であるが、患者の不満はこの物語を軽視していることである。
人には歴史があり、患者が望んでいるのは自分の物語に光を当ててもらいたいのである。

2019年1月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

鬱病治療と彼女探し

心が病みパニック障害などで外出も出来ず、電車に乗れない方は多い。治療をしていく中で改善するとまず外出が出来るようになる。次に恐る恐る電車に乗る。一駅毎に降りたりはするが、何とかこなせるようになれば大分回復している。日に1-2時間、散歩が出来れば大分改善したと言える。そんな時いつも思うのが、「散歩しながら何かを見つけて欲しい。」ということである。散歩だけで改善するわけではなく、普段と違った環境で人に触れたり、何かを見たり、感じたりして回復の糸口を見つけて欲しい。自宅でパソコンを叩きながら探してもいいが、外の環境で実際に人と触れると感じ方も違う。そして夢中になって欲しい。患者さんの多くは頭が働かないという症状の方が多いが、目標や熱中出来るものがないから頭が回る必要がないのである。何かと出会えて夢中になれば、俄然回り出す。これは一部彼女捜しに似ている。散歩だけで鬱病が良くなるわけではなく、又人とかかわらなければ彼女は出来ない。同じ所ばかり行っていても確率は低い。自宅だともっと下がる。出来れば毎回違う環境で多くの方と取り組み、打ちひしがれ、又希望を持って挑戦していく中で出会える。彼女が出来れば治癒と言える。その途中色々と戦略を練り、考え、実行して失敗、又考え、手を変え品を替えの繰り返しである。鬱病患者さんを診ながら、いつもそんな事を感じている。

2019年1月13日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

強者患者

常連さんがお尻が痛く鍼をやったが効かない。「これは痔かも知れませんから専門医に診てもらってください。」ということになり、診てもらったのだが納得のいく診断と治療の話しが出なかったという。自分で色々と調べて痔の手術の術式や考え方、肛門科の経緯や歴史、英語の医学論文まですべて読み、一人だけ納得出来る先生を見つけたという。地方の肛門科の院長だったので会いに行って少し無理を言い診てもらったら、「君は医者?」と聞かれ、「いいえ、ただ自分のことですから徹底的に調べました。」「よく僕を見つけたねぇ。」と言われたという。パソコンがこれだけ発達して、欲しい情報は何でも手に入る。そして業界で有名なある肛門科の先生が厚労省の委員をやっていてその議事録まで見たという。我々がよく業界の裏話をするが、そのネタを知っていた。もちろんこんな事が出来る方は今は稀だが、やがては若い患者さんがこの方向になるのではないだろうか。自分の病気を徹底的に調べ、業界の裏話まで精通してしまう。昔は患者さんは先生に命を預けすべて先生の言いなりだったが、この情報革命でかなり対等に話をする強者患者が増える。幸い手術もその後の治療もすべて順調で情報の勝利だが、この情報格差は開く一方である。すべての患者さんがそうなるべきとは言わないが、この流れは止まらない。

2019年1月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

トイレで力む話

大病の後などお通じが中々という声はよく聞く。腰を痛めても内臓を手術しても腹圧が上げられなかったり、脚が踏ん張れなかったり、腸が動かなかったりで便秘の問題は奥が深い。場合によってはそのまま将来便漏れの可能性もあるので、早い内から手を打ちたいと思っている方は多いが、何をしたらいいか分からないという。少し治療法を列記したい。

1.四股を踏んで股関節や内転筋などを鍛える。腸も筋肉なので筋力低下は避けたい。
2.鍼灸で刺激をする。恥骨の上や肛門周辺、仙骨周辺には腸に刺激を与えるツボが並んでいる。
3.温灸器を使う。下腹が冷えていると腸は動かない。お風呂で温めてもいいが、鍼灸のツボだけ選択的に刺激を与える。
4.下剤を使う。センナのように無理矢理腸を動かすものではなく、ミルマグ液のように便に水を含ませ柔らかくして排便を促す。
5.浣腸を使う。日本ではイチジク浣腸が手軽だが、外国では「コーヒーエネマ」といって、家庭で出来る物がセットで売っている。しかしこれは少し賛否両論あるので、イチジク程度で済ませたいところである。
6.繊維食を増やす。特に男性の単身赴任だと外食か手軽な料理になってしまい、食べている内容を見るとほとんど繊維がない。今の時期、金平やけんちん汁、ひじきなどはお薦めである。当院では「真っ黒金平」と言っている。
7.乳酸菌を変えてみる。乳酸菌も慣れると効きにくくなる。最近は久光の乳酸菌をよく勧めている。
8.普段の生活で、「何を食べた。」より「どういう状況で食べた。」で自分の腸が反応するかを見る。私などは理由はわからないが、本屋に行くと必ずもよおす。理由はインクの匂いだと思って実験したら、どうも好奇心が関係しているみたいだ。本屋以外でもワクワクするとトイレに行きたくなる。胃腸は解剖すると自律神経が網のようにからみついている。これではストレスでやられるわけだと思ってしまう。逆に自律神経を無視して、何を食べただけでは腸は動かない。すこし時間がかかってもいいから、自分の気分と腸の状態を知ると治療しやすい。
9.時間があればウォシュレットで肛門を刺激する。
10.食後はゆっくりしてトイレに行く習慣をつける。

色々と試して戴きたい。そして体調は変わるので今までのやり方が常に効くわけではない。体調の変化とにらめっこで戦略も変わる。

2019年1月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

治らない肘痛

患者さんの中に治らない肘痛の方がいる。何をやっているのか聞いたら全員釣り好きである。我々が治療しても効果がないので医者でステロイドを打ってもらい、少し楽になったら我々がリハビリをしようと思ってたら、「注射で少し楽になったので、すぐに釣りに行ったらまた痛みが出てきた。」と言う。本来ならある程度の安静がどうしても必要で、そこからリハビリなのだが、釣り好きの方には伝わらない。釣りも釣り竿を土に立てておいて鈴が鳴ったら、引くのかと思ったら、ルアーを引き続け魚を誘うという。4-5時間続けるのかと思ったら、10時間ぐらいやることもあるという。昼の休憩など取らず、サンドイッチやおにぎりを口にほうばり手は使い続けるという。ルアーをしゃくり上げる動きを診たら、ある一定の角度に肘を曲げ何度も何度も持ち上げる動きを繰り返す。肘の関節は単純に曲げ伸ばしには強いが、角度をつけて捻られると極端に弱い。捻る専用の筋肉がないからである。あるにはあるが細かったり、短かったりする。だから肘を痛めるとジャムの蓋が開けられない。次にドアノブが開けられない。そして最後は雑巾が絞れない。すべて捻る動きである。釣り好きの肘痛には手を焼いている。

2019年1月10日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

太ったら加算

年をとるとどうしても医者通いになる。介護保険も保険を使わないとこんなに高いのかと言う声をよく聞く。これでは介護保険が持たないわけだと実感しているという。医療費も毎年うなぎ登りで以前厚生大臣から、「国家予算の1/3は社会保障だよ。」と言われて、そんなにお金がかかるのかと驚いた。学会などで先生方と酒を飲んでいると、「糖尿病や高血圧、高脂血症で診察や薬が安いものだから体重を落とそうともせず、薬だけ増える患者がいる。そういう患者は体重加算みたいにすれば薬代が上がるから気をつけるのではないか。皆保険でやってしまうから、薬代が気にならない。おそらく、保険がなければあまりの高さに自然と体重は落ちるはず。減量で努力した方にはご褒美を、太った方には加算して罰を与えなければダメだ。」という話を聞いて成る程と思った。保険の良い所は沢山あるが、医者から減量指導されているのに太る方は少しペナルティがあった方がいいと思った。

2019年1月9日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

圧迫骨折について

常連さんの女性が、「親戚から連絡で妻が圧迫骨折をして緊急入院をした。」と言う。常連さんも焦って、これは他人事ではないし、さぞかし大変なことが起こったのだと思ったという。しかし我々から見ると圧迫骨折はどうも言葉が一人歩きしている感じがある。「人間の身体を支える大黒柱が折れた。」「背骨がつぶれて機能しなくなった。」「神経を圧迫して寝たきりになってしまう。」などのイメージがあるらしい。確かにそういう一面はあるが、現実問題は少し背中が痛いぐらいで殆ど後遺症を残さず何とかなってしまう。若い方が尻もちをついた場合、痛めたばかりの時は、「この痛みは続くのでしょうか?」「後遺症はでるのでしようか?」「すぐに背骨が曲がるのでしょうか?」「つぶれても元に戻るのでしょうか?」と不安たっぷりの質問が来るが、余程派手につぶれていない限り、あまり問題は起こらない。「数ヶ月もすれば忘れていますよ。」と解説するが中々信じてもらえない。数ヶ月経って、「圧迫骨折はどうですか?」と聞くと、「あ、忘れていました。そういえば大丈夫です。」と返ってくる。仕事柄、圧迫骨折を数年治療し続けているケースはない。どうも骨がつぶれると強烈な痛みが起こると思っている。骨には神経がないのでつぶれて痛みが出るのは周辺の骨膜である。そこには知覚神経と血管がある。だから病院にいたときにレントゲンを診て、こんなに派手に折れているのに患者が痛がらないケースや逆に骨は何ともないのに痛がるケースがあった。すべて骨膜や周辺の炎症のレベルで痛みが変わる。年をとると圧迫骨折が2-3ヶ所あり、10cm位よく背が縮む。昔ほど背中が丸いおばあさんは見なくなったが、日本人の寿命が延びた分、閉経後の女性はちゃんと骨は診ておいた方がいい。日常生活(食事、買い物、掃除、洗濯)を自分でこなすだけで、予防出来る。

2019年1月9日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

翌日再発したぎっくり腰

お正月にぎっくり腰をやった方が昨日治療に来た。治療後は快調だったという。今朝起きると少し痛みがあったが午後には楽になったという。これはぎっくり腰に限らず、殆どの症状は朝は調子が悪い。理由は自律神経の調整がうまくいかないのと血行不良である。だから目が覚めて少し動いている間に楽になる。時々、「昨晩、治療してもらった楽になったが、今朝痛かった。どうしたら良いのか?」と言われるが、「それは朝だけで午後には楽になるので大丈夫です。しかし翌朝又痛みは出ます。朝辛くなくなれば完治です。」と説明している。午後、楽になると調子に乗って少し無理をする方がいる。「朝は辛かったけど調子いい。○○出来そうだなぁ。」そんな時、腰のベルトもしているし本人は万全と思っている。腰のベルトと言っても仙腸関節と股関節を固定しているので、腰の前後屈はいいが、立ったり座ったりには効かない。今日再発した方も昨日の治療とベルトで安心してしまった。何をやったか聞いたら、「重い物を持ち上げ、立ったり座ったり。」と言っていた。重いものを持ち上げることは論外だが、立ったり座ったりはそんなに悪いとは思っていないと思う。腰が完治していない状態で、立ったり座ったりで脚に負担をかければぎっくり腰は必ず悪化する。ベルトも立ったり座ったりには何の役にも立たない。そんな解説をしたら、「やっちゃいけないことをしたのですね。」と言うので、「そうです。」と答えた。今回のことで少し懲りるのではないだろうか。

2019年1月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

巻き爪に関して

時々、「巻き爪なんだけどどうしたら良いの?」と相談を受ける。昔は爪に貼り付けたりするのがあったが、爪の丸まる力が強いと外れてしまう。酷ければ皮膚科か外科で爪を一部切るか剥ぐかだが、そこまでしたくないという方は多い。最近はワイヤーを使って治療する方法がある。このワイヤー患者さんの爪が薄かったりすると引っかけにくく、適応がない方もたまにいるが確実に治せる。爪だと最悪、感染を起こすとやっかいなので病院で治療した方がいい。しかし保険が効かず、1本7000円程度かかってしまう。私も色々と試したが、確実に治すには医者か巻き爪ロボがいい。ちょっとしたことだが、お困りの方は多い。長年の経験があるので、生活上の苦痛には大体対応出来る。

https://nailcare-no1.com/

2019年1月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

がんの早期発見

日本人の半分ががんにかかり、かかった方の半分が亡くなる現実を見ていて、誰もがもっと簡単にがんを早期に見つけたいと思っている。
昔に比べ胃カメラも細くなったし、鼻からも入れられるし、寝ている間にもやってくれる。
大腸も昔は注腸検査と言ってお尻からバリウムを入れるきつい検査をやっていたが、今では3Dで簡単に調べられる。
男性は肺がん・胃がん・大腸がんと死亡原因が続くが、消化器のがん受診率は低く、中々早期発見に至っていないのが現実である。
女性は乳がん・大腸がん・胃がんでマンモグラフィなど痛みを伴う検査が嫌がられている。
そんな中何か新しい方法で早期がんを調べられないかと研究をしている方達がいる。

「がん探知犬」
人間の100万~1億倍の嗅覚を持つと言われている犬に患者の尿の臭いを嗅がせて判定する。ほぼ100%の発見率だが、何処にがんがあるかはわからない。そして犬を訓練するのも大変である。狩猟犬として嗅覚が発達している犬種でも、ひと握りの集中力の高い犬しかなれないという。現実は高い集中力が必要な為日に数検体しか出来ないという。それ以上調べさせると感度が落ちる。
「線虫」
犬と同等もしくはそれ以上の嗅覚を持つ線虫に一滴の尿の匂いを嗅がせ、線虫が集まるかどうかで判定する。これもかなり高い確率で判定出来る。現在がんの識別のために線虫を遺伝子組換えをして実験している。費用もかからず30分程度で出来る。
「唾液」
一滴の唾液の中にでてくるがんの代謝物を見つける。尿より簡単である。

私の師匠はThe Bi-Digital O-Ring Testを使い、がんの時に出てくる粘着物質(integrinα5β1)という物質や、遺伝子が突然変異を起こしたときの物質(8-OH-dG)を検出して早期がん検診で成果を上げている。私自身、20年以上現場を見ているが、がん研などで大体見つかるのが1000人に1人、The Bi-Digital O-Ring Testだと70人、約70倍の精度で見つかる。私自身、自分で手に追えない患者を師匠に送り、何人もがんの早期発見をして頂いた。様子を見ていると大体発症する7-8年前に指摘され、発症したときには極めて大難が小難、無難程度ですまさせていただいている。

やがてはコンビニで唾液や汗などをほんの少量調べるだけで、がん検診が出来る時代がもうそこまで来ている。
これも先人の方達の努力と犠牲のもとに成り立っている。
今年一年、先人を思い親から頂いた身体を大切に生きたいものである。

2019年1月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中