五十肩まとめ
何故か最近は五十肩が多い。以前から何度もブログは書いているが、同じ質問ばかり来るので少しまとめてみたい。 「突然痛くなったのですが・・・」-殆どの方は突然発症します。徐々に痛くなったという声をほとんど聞きません。コップに水を入れ、器を越えた途端こぼれるような感じで起こります。 「レントゲンは必要でしょうか?」-必要です。石灰化などがあると肩関節に注射をして頂く場合がよくあります。比べると初期に注射…
何故か最近は五十肩が多い。以前から何度もブログは書いているが、同じ質問ばかり来るので少しまとめてみたい。 「突然痛くなったのですが・・・」-殆どの方は突然発症します。徐々に痛くなったという声をほとんど聞きません。コップに水を入れ、器を越えた途端こぼれるような感じで起こります。 「レントゲンは必要でしょうか?」-必要です。石灰化などがあると肩関節に注射をして頂く場合がよくあります。比べると初期に注射…
常連さんが左五十肩をやって、最近は右肩の調子も悪いという。右腕を診たら、かなり硬く、右腕を使いすぎたのだとすぐにわかった。「肩の調子が悪い時は同じ側の腕は使ってはだめです。思っている以上に腕の器がないものです。例えば右肩が正常で器を10とします。肩の痛みを感じるだけで5-6程度になってしまいます。本人は肩と腕の関係を理解していないので、7程度使えば完全に使いすぎです。困った事に腕は自覚症状が出ない…
常連さんが五十肩で通っている。2ヶ月ほど来なくてどうしたのかと思っていたら、咳が酷くてこんな時は行ってはいけないと思っていたという。身体を診ると今までより肩は悪化している。五十肩だけでも肩関節の炎症なのに、咳や喉の炎症が加わると肩までひどくなる。結局身体に2ヶ所の炎症でお互いが悪影響を与え続けてしまう。喘息の方は良く来ているので咳き込んだ時こそ治療が必要なのに、控え目な性格ゆえに悪化させてしまった…
新年早々、常連さんが足がつって肩も痛いという。調べてみるとつったふくらはぎは筋肉の中の方にしこりがあり、触っただけでも痛がる。こういう場合は芍薬甘草湯がいいので、薬局で相談して下さいと言い、五十肩に関してはレントゲンを撮って注射でもしてもらってださいと言った。「肩は鍼が先生、専門でしょう。」と言うので、「確かに専門ですが、あなたの場合はそんなにひどくないし、鍼が体質的にそんなに合う方ではない。何も…
最近、五十肩の方が多い。ある患者さんが、「ステロイドは打てば効くと言うし、打ち過ぎはダメだという。私の場合はどうしたら良いのか?」なるほど、こういう質問はもっともである。こういう場合は私自身、次のような基準を持っている。 レントゲンを撮って石灰沈着と言われ、痛みが強ければ1回はステロイド注射を打つ。 その後痛みがよくなれば良いが、また同じような痛みが出たら、2-3回まで試し、その後は少し注射を考え…
男性も女性も50代近くになると五十肩が増える。突然起こり、痛みが強い場合は石灰沈着性の炎症を疑う。医者に行ってレントゲンを撮ると、「石灰が沈着しています。」と言われる。こういう場合はまず、肩にステロイドの注射を打ってもらって様子を見る。うまくいくと2回ぐらいの注射でほぼ良くなる。以前はリハビリで肩関節の運動法をしていたが、石灰沈着なのか普通の五十肩なのかを見分けてからでないと、無駄な辛いリハビリに…
五十肩の方が何でこんなに辛い思いをしなくてはならないかと、時々こぼす。我々から見ると、この五十肩をきっかけにして身体のことを学び、将来にわたり健康オタクになり元気に暮らせればいいと思うが、どうしても治療中は辛い治療にしか目がいかない。五十肩で30分治療中、我々は色々な話をする。(当院の当たり前)門前の小僧である。そして通えば通うほど、自分は元気になったとは思わないが、回りの方が具合が悪くなるのを見…
以前、右五十肩をやったご婦人が今回は左五十肩だという。右をやった後よく反対側に出るので、これは珍しいことではない。前回、鍼がよく効いたので、今回の左五十肩にも鍼を打ってくれと言う。しかし今回は鍼を打たずに治療が終わってしまった。「どうして使わないのか?」と聞かれたので、「右肩の時は周りの筋肉の環境がよく鍼が効くことが打つ前にわかった。しかし今回の左肩は周辺の筋肉の環境が良くなく、鍼は前回ほど効かな…
必ず治る 五十肩などは殆ど後遺症が残らないので、我々は安心して治療できる。治療しなくても五十肩は必ず治る。我々が治療すれば早く綺麗に治るというだけだ。治り 方も段々良くなるのではなく、ある日突然劇的に治る。まるで階段を上るがごとくだ。前に進んでいても上り坂を上がる感じではない。治療と症状が比例せず、 焦る方もいるが突然良くなるケースは多い。殆どの方は嘘みたいというが、治療効果というのはそういうもの…
肩の脱臼癖のある患者が、また痛めたという。当然、レントゲンを撮ったが、そんなに悪くないという。しかし経過が良くない。こうなるとMRIで内部をちゃんと診て戴かないとどうなっているのかわからない。MRIの結果は「関節唇損傷-関節唇とは関節のまわりに唇のように付着している軟骨で、関節の安定に不可欠な組織の事」とのことで、レントゲンではわからない情報が掴めた。しかし基本的に関節唇は自然治癒することはなく、…
このブログではあまり喘息に関して一般的なことや専門的なことは書かず、意外と知られていない「喘息と全身の関係」という視点で過去のブログから少しまとめてみたいと思います。 「不眠症」「寝違い」「喉の痛み(喘息)」の反応点は同じ場所-これは喘息患者は首と肩の間によく反応(筋肉が硬くなる)が出るのですが、この場所は不眠や寝違いでも硬くなる場所です。ですから喘息を長引かしてしまうと、不眠や寝違いを誘発してし…
以前より筋膜リリース(ファッシアリリース)に興味があり、日本整形内科学研究会には所属している。会長の木村先生には何度も治療を受け、難しい患者も送った。数年前の五十肩や去年患った脊柱管狭窄症も治療して頂いた。痛みの原因は昔、「関節」「筋肉」「神経」だったのが、最近では「筋膜(ファッシア)」に代わり、それを極めた先生方が、「痛みの原因は血管では・・・」と言い始めた。血管(モヤモヤ血管)に関しては何度か…
「難有って有り難し」は師匠から教わりました。人が生きていく中で、何も難がないにこしたことはありませんが、そうは生きられません。難が有るからこそ、今まで気がつけなかったことに気がつけたり、物事の深い意味を知るようになります。20年近く通っている慢性腰痛の常連さんが去年全身激痛に襲われ、どうにもならないので整形外科で2ヶ所調べたところ、「五十肩と腰痛でしょう。鎮痛剤を出しますから、肩は動かして下さい。…
いつも五十肩の治療をしている常連さんが、珍しく腰が重いという。話を聞いても腰に悪い事は何もしていないという。詳しく調べたら大腿四頭筋が相当硬い。それももうかなり時間が経っていることがすぐにわかった。何をしているのか聞いたら、「ジムでステッパーを真面目に踏んでいる」と言う。この大腿四頭筋は以前から自覚が出ないと言っている。普通は大腿四頭筋に負担がかかるのは、「坂を登る」「自転車」「サッカー」などだが…
日舞の方のパテラ(膝蓋骨-膝のお皿の骨)を動かしたら、とても気分が悪いという。このパテラは何の問題もなければ上下左右に滑らかに動く。解剖すると太腿の筋肉の膜に包まれていて、太腿が硬くなると動きも悪くなってしまう。日舞の方は殆どが右膝か右股関節痛を訴えてくるので職業病だろうが、このパテラを動かないままにしておくとあとで問題が起こる。患者が例え嫌がっても滑らかに動くようにしておきたいと親心で思ってしま…
常連さんがここ数週間、坐骨神経痛の治療をしている。以前は五十肩だったがほぼ治って最近は腰が気になると言う。新しい年になり、「たまには肩も診てもらおうかなぁ。1.5時間で全身大丈夫?」と聞くので、「大丈夫です。では次回肩も拝見します」ということになり、久しぶりに腕を診たら、論外なぐらい酷い。以前から腕は「使うかストレスで硬くなる」と言っている。話を聞いたら、ゴルフの打ちっぱなしに通っていて仲間がいる…
数年前に右五十肩をやって、数年かけて治した方が今度は左肩が痛いという。右肩の時は突然痛くなったが、左肩の時は徐々だという。右肩の時は手にシビレはなかったが、今回はシビレるという。何となく違う感じはするが、五十肩だろうと思い、色々治療したが良くならず久しぶりにおみえになった。まずレントゲンを撮ったか聞いたら、撮っていないという。詳しく調べてみると五十肩の特徴がない。前回の右肩の時、首に痛みはなかった…
もちろん、全ての病気が伝染病ということはあり得ない。何故そう言うかというと、同じ患者が立て続けに来るからである。「捻挫」「五十肩」「帯状疱疹」「乳がん」と嘘みたいに同じ患者が続く。こちらは経験的に分かっているので、1人そういう患者が来ると瞬間的に次の患者のために健康食品やブログや専門的な資料など準備をする。何故来るのか色々と考えるが、諺で「類は友を呼ぶ」というが、何か患者が独特な波動を出しているの…
久しぶりに常連さんが、胸が痛いという。何箇所か医者に行って詳細に調べたが何も出ず困っていたという。ネットでも調べたが、中々良い治療法に出会えなかったという。どうしていいか分からないところに当院からの年賀状で、久しぶりにかかってみようと思って来たという。調べてみると典型的な「胸骨のゆがみ」で、「この症状ならうちのホームページに書いてある。胸骨はわかりにくいから、『胸の前面』と解説している。」と言った…
最近は超音波診断装置を使って身体の中を見ながら鍼を打つことがある。 何年か前にテレビで筋膜リリース(ファシアリリース)が話題になり、自分の五十肩を治してもらったり、勉強していくうちに日本整形内科学研究会のセミナーに出るようになった。 この学会で感じることは、「今まであまり人が見向きもしなかったところに答えがある」という事である。 昔解剖を学んでいたときは早く、血管や神経、筋肉を見たいものだから、皮…