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鍼灸と女優さんの手

常連さんの息子さんが鍼灸の学校に行きたいという。私が学校を卒業したのはもう今から40年近く前だから当時と事情は全く違って、当時倍率は11倍ぐらいで入学してから、「君は誰のコネで入ったの?」と聞かれ、「え、何もないです。」と答えたのを覚えている。後で分かったことだが、当時は狭き門だったので、コネだけで定員の3倍になっていたそうである。その後鍼灸関係の学校は増え続け、今では定員割れを起こして何処も生徒…

女優と体力

久しぶりに女優さんが来た。3ヶ月ほど舞台が続き、かなりきつかったみたいで手がしびれるという。身体を診たら手のこりが酷く、「昔の専業主婦みたいに家事に明け暮れている感じだが・・・。」と言ったら、「そうかもしれません。舞台のことから裏方さんまでこなしている。」と言う。しかしこの方は体力があり、おそらく他の友達と遊んでいても、「もうちょっとやろう。」と言っても他の方が、「もう疲れたからいい。」と言うので…

女優さんの歯科治療

映画の撮影時、女優さんが歯科治療で顔が腫れてしまったら、全てのスケジュールが狂い大問題となってしまう。以前に歯科の先生からこういう場合、どうすればいいかを伺った。 ポイントは2つある。1つは歯科の治療の前に肩、頚、腕を十分に揉んでおくことである。東洋医学では歯の痛みを腕や肩のツボで治療する。歯の治療をして顔が腫れたから肩を揉むでは遅いのである。もう1つは治療前に鎮痛剤や抗生剤を飲んでおくことである…

奥歯と痔とカレー

今日来た常連さんは奥歯を抜いた後、鎮痛剤を飲むほどではないが何となく顔が辛いという。色々と話を聞いていたら、この間まで咳が治らず、何となく痔があると感じながらも医者には行っていなかったという。しかし不安になり医者に行ったら、「切れ痔と軽いイボ痔」と言われ、坐薬で終わったと言う。そんな話を聞きながら、「そんな時にまさか辛いものは食べていないよね」と言ったら、「カレーは食べましたけど・・・」と言う。我…

正月と舞台

仕事柄、踊りをやっている方が何人か来ている。毎年年末には、「12月31日に年越し蕎麦を食べたら、三が日断食をして1月4日から6日までいつもの半分にして、7日には七草がゆを食べ、8日からいつも通りにしたら。」と言っているが、誰も守らない。中には田舎に帰り、「久しぶりに帰ってきたのだから、沢山食べなさい。」と言われ、たらふく食べる方もいるだろう。しかしこの正月の過食によって何が起こるかというと、「太腿…

身体が喜ぶのは痛みがなく、安静

膝を痛めた女優さんが医者に注射を打ってもらい、なんとか本番を乗り切った。その後の治療では、かなり負担をかけた分、筋肉の状態が良くなく、治療はかなりきつかった。その後1週間して昨日お見えになった時に、本人はまた今日もきつい治療だろうと覚悟してきたが、身体を診たら今までにないぐらい筋肉の状態が良い。こういうことは過去にあまりなかったので、一体何が良かったのか色々考えた結果、「身体が喜ぶのは痛みがなく、…

ブログ諺④-親が死んでもトイレが先

これは女性の便秘の最大の原因が、「今はちょっといいや」にあることから、作った言葉です。 朝の忙しい時間にトイレに行きたくても、「今はちょっといいや」と排便のタイミングを逃してしまうと、その後はトイレに行きたい気持ちがなくなってしまいます。 排便欲求はある程度、自分の意志でコントロールできるので、身体が欲求を出した時に無視をすると、やがて身体は要求を出さなくなります。 これが怖いのです。 特に女性は…

ブログランキング25位~29位

ではブログランキングの続きを書いてみたい。 25位 旅行に行くときの準備 26位 蝶形骨について 27位 考えるな、聞け 28位 痔と免疫 29位 アロエでポリープと便秘解消 まず25位の「旅行に行くときの準備」だが、常連さんには、「世界中の何処にしてもここに書いてある物を持っていれば安心。」と説明している。内容は胃腸関係、鎮痛剤、抗生剤、湿布や漢方薬、アイスノンにテーピング、虫刺され対策である。…

良い仕事とセロトニン

今日来た芸術関係の方は、パソコン仕事なのにマウスを持つ右腕が全然硬くなくて、反対側の左腕ばかりが硬い。これは以前、「書道で疲れる反対の腕」で書いたが、良い仕事を大量にした時に、使っていない反対側の腕だけがこることを意味している。腕の硬さから診て3ヶ月ぐらい時間が経っているので、その時期に根を詰めて良い仕事をしたのであろう。次に下半身を診たら、極端に硬い。これは1日中エアコンの部屋で汗をかかず、風呂…

頭を冴えさせるには

仕事柄何人も経営者が来ている。そういう方達を診ていていつも感じるのは、「鈍感力」「胃腸の強さ」「頭の冴え-直感力」の重要性である。「鈍感力」は以前、「社長は切れ者はダメ。鈍感に見せておいて、実際は繊細でないと仕事にならない。繊細さだけ表に出たら、人はついてこない。そこが難しい。」と書いた。中々難しい事だがとても大事である。「胃腸の強さ」は何度も書いている。「頭の冴え」を決めているのは「腸」である。…

胃腸も筋肉

常連さんが健康診断の結果、少し痩せているので注意されたという。体重と身長の関係はBMIと言って、統計で身長にふさわしい体重が分かっている。太れば問題があるのは知っていると思うが、痩せすぎていても呼吸器や免疫が下がる。やはり適正体重が1番病気が少ない。よく女優さんでテレビに映ると太って見えるので、体重を気にしている方は多いが、胃腸や呼吸器、肩・腰・足など全て筋肉で出来ている。呼吸するのも筋肉、消化す…

期待値を下げろ

今日来た常連さんは病気の母親のことで姉と折り合いが悪いという。姉は弟を意のままに使いたい。弟は色々な事情で姉の言うとおりに出来ず悩んでいる。期待する姉とそれに十分答えられない弟との構図である。私は一人っ子だから姉弟の関係というのはいまいち理解出来ないが、想像するにおそらく姉にしてみたら、小さい頃から弟の面倒を見てきたろうから何か生意気なことを言われれば、「弟のくせに生意気。あの時助けてあげたのは私…

見守る

常連さんの奥さんがテレビ撮影で本番前にかなり緊張していたという。ご主人はただ見守るだけだが、自分が何かやるときよりも余程肩こりが酷くなってしまった。学校で運動部の監督もそうだが、選手より余程緊張している。「見守る」というのは体験してみないとわからないものだが、決して楽ではない。端から見ると「何もしていないのだから・・・。」と見えるが、やってみればわかるが当事者より肩こりは酷くなる。親になれば子供を…

胃炎と甘い物を取りすぎるとボイトレができない話

女優さんがボイストレーニング(ボイトレ)をしているという。中々きつい稽古みたいで横隔膜をもっと動かせと先生に言われ頑張っている。横隔膜を動かすと背中の筋肉にも影響がある。その場所が丁度「胃の反応点」と「膵臓-甘い物取りすぎで反応が出るところ」の間である。こういう位置関係の場合、何が起こるかというと、「胃炎があったり、甘い物取りすぎて膵臓に反応が出ると、横隔膜が十分使えない。」である。ボイトレがうま…

最近腰が痛い方達へ

コロナの影響で腰痛の方が増えている。女優さんが舞台がなくなり自宅でのんびりしたり、スポーツジムに通って汗をかいていた方がジムの閉鎖で運動できなくなったり、出張続きの方が事務所で長時間デスクワークをしたり、色々な方に影響が出ている。職種は様々でも身体に出ている反応は1つである。それは腰痛、原因は食べすぎ。今まで身体を使っていて急いで食べていた方が、食事の時間がゆったり取れれば食べすぎてしまう。身体を…

膝痛をふくらはぎで取る話

女優さんが日舞などの稽古で膝を痛めている。少し長引いたので、タルクを使って脚全部を診たら、ふくらはぎの外側に異常に痛がる点を見つけた。気になって少しタルクで擦っていたら、膝の治療で良く使う太腿(大腿四頭筋)がどんどん柔らかくなってしまった。これには驚いて、「なかなか膝が治らない方達のふくらはぎに何か異常があるのではないだろうか。」と思ってしまった。今後一人ずつ検証はしていくが、このタルクの治療、実…