キーワード 運命

皮膚と喉と胃腸は運命共同体

皮膚炎で来た方をBi-Digital O-Ring Testで全身調べたら、「喉」と「胃腸」に問題があることがわかった。 よく考えると「皮膚と喉と胃腸はつながっているので運命共同体」ということがわかる。 喉に炎症があればつながっている皮膚まで悪くなる。 ある意味皮膚は、「身体の中の粘膜の状態を表している」と言ってもいい。 慢性的に喉が弱かったり、喘息があったり、逆流性食道炎や便秘があると、皮膚炎は…

運命を分けた脳梗塞患者の話

病院勤務時代に2人の患者さんが脳梗塞を患った。殆ど同じ時期に発症して程度は同じ、70代ぐらいの男女で年齢もほぼ同じ。違うのは男性はリハビリをしながら、「どうせ数年かけて良くなったとしても、その頃には死んでしまう。やっても無駄。」と言い、女性は、「孫の面倒は私がみなければいけない。良くならないと困る。」と言っていた。男性は薬をもらう為だけに月に一度来院してリハビリは10分程度。女性は毎日、雨の日でも…

治療で変わる運命

仕事が駆け出しの頃は実力も信用もなく、良かれと思っていたアドバイスも中々聞いてもらえない時期が長かった。 少し経験を積んで仕事で紹介が出るようになると、我々の一言で人が動く。 難しい病気の方なら専門の医者を紹介すると九州でも飛んでいく。 段々とこちらの一言が重くなってきて、言葉を選ぶようになる。 ライオンタイプの元気な方ならいいが、小鳥タイプの方は自分の症状を診てもらうのに何処に行って何をしたらい…

身体を整えると何が起こるのですか?

以前から貯金治療のことは書いている。痛くなってから来るのではなく、普段から身体にゆとりを持つと多少の無理をしても身体が痛くならず、人はそこに喜びを感じる。では身体にゆとりが出来ると何が起こるのか?それは「頭と口と腹」が整うのである。腹で感じたことを頭で考え、それがそのまま口に出るのである。我々は人の話を聞いて何となく嘘っぽいとか、この人は正直だというのは感じるものである。だから言葉に嘘がなくなる。…

腸と土壌菌

今日来た常連さんは腸の具合が悪く、色々乳酸菌を試してみるのだが、 ビフィズス菌は自分に合うのかどうかわからないと言う。腸内細菌の形成に関しては母親の影響と若い頃の食生活で生まれ育った土地の土壌菌でおおよそ決まってしまう。結局、我々は食べ物によって体が作られ、土壌菌のその種類によって体調が変わる。 人の人生を変える1つの要因として、田舎の土壌菌があることを知ってほしい。例えば双子の場合、1人は日本、…

ブログ諺⑦-選択肢はない方が幸せ

これは、「人は選択肢が多いと選べず、それが悩みになってしまう」という事です。 例えばあなたががんになったとして、複数の友だちから、「○○がいい」「△△が1番今は最新治療」「俺の友だちのがん患者は皆□□で治っている」こんな話を次から次へと聞かされれば、迷ってしまうでしょう。 結婚適齢期の方が5人から同時にプロポーズされたらどうですか? 人生の岐路で選択肢がいくつもあったら悩みませんか? 色々な人を見…

健康を保つ4つの基本

仕事柄、「健康を保つのに必要なことは何ですか?」と聞かれる。そんな時はいつも「睡眠」「食事」「運動」「思想」と言っている。最近はテレビを見れば、大リーグの大谷選手の話ばかりで、あまりの好成績に秘訣を調べてみたら、「10時間睡眠」と書いてあった。改めて睡眠の重要性を感じた方も多いと思う。「食事」に関してはいうまでもなく、身体は食べ物から作られている。どんな物を身体に入れるかで体調が変わってしまうのは…

サソリと習性

これは以前聞いた話だが、「川の手前にカエルとサソリがいる。サソリは川を渡れないので、カエルに『僕は川を渡れないから背中に乗せて向こう岸まで乗せてくれ』と頼むとカエルは、『君は尻尾に毒があって刺すから嫌だ。乗せてあげない。』と言うとサソリが、『絶対刺さない。誓うよ。』カエルは『信用できない。』と言う。それでもサソリは粘って『絶対に刺さないことを誓う。間違いない。絶対大丈夫!!』とあまりに懇願するので…

アトピーを治すのにどうして鼻と腸の治療をするのですか?

アトピーで通ってる方から、「アトピーを治すのにどうして鼻と腸の治療をするのですか?」て聞かれ、なるほど、そういう疑問を持つのも無理はないと思った。我々から見るとアトピー性皮膚炎は鼻や腸の反射であり、表面の皮膚が悪いわけではない。なので、皮膚の表面だけに塗り薬を塗っても治療成績は上がらない。 結論から言うと、「表面の皮膚と鼻、腸は同じ粘膜で繋がっていて皮膚炎のある患部に直接治療してもアトピーは治らな…

骨折と感染

常連さんが足の指を骨折して治療中に膝が腫れたという。皮膚科で抗生剤を5日間もらって、本人はもうすっかり治った気でいる。しかし膝を診るとまだ赤みがあり、腫れがあるので、「また医者に行ってこれで大丈夫でしょうか?と聞いたら」と言ったら、「医者の指示通り薬はちゃんと飲んだのです。塗り薬も言われた通りやりました。」と言う。「ちゃんとやったのはわかるけど、確実治っている保証はない。骨折の後などは免疫が下がっ…

身体で決まる職業

先日、ご紹介で来た方は右利きなのに左手を酷使している。普通はこういう事は起こらないので話をきいたら、iPad等の操作は、左手の方がはるかに楽にできるという。これは、本来左利きなのを、子供の頃に治されたのではないかと思い、「親に聞いてみなさい。治されたと思う。」と伝えた。親御さんに聞いたところ、「初めから右利きだった。」と言う。これはどういう風に考えれば良いかというと、左手が自由に使えるということは…

切れやすくなったら食べるな

以前から「ヤダモン君」の話は書いている。心臓の反応が左の肩甲骨に出る。本当に心臓が悪いのか緊張だけなのかはわからないが、非常に反応が出やすいポイントである。図を見て頂いて、心臓のすぐ下には胃の反応が出る。食べすぎや甘い物、脂っこいもので反応する。反応する場所が近いので何が起こるかというと、胃炎が慢性化すると横隔膜を介して心臓に悪影響がある。逆もある。心臓が長患いだと胃炎のような症状が取れない。ある…

右足首を捻挫すると腸が動かなくなる

常連さんが転んで右足首を捻挫した。階段を降りると痛いということで、反対側の左脚に負担がかかっている。すぐに治療すれば簡単なのだが、少し時間が経過した場合は左脚がどんどん硬くなる。そんな時に我々が一番気にするのが、「腸の動き」である。以前、便秘の治療法として、「左足ジャンプ」の話を書いた。左足だけでジャンプをすると左の股関節や鼠径(足の付け根)、下行結腸・S状結腸に刺激が伝わり、腸が活性化する。結果…

治療は芸術

新春の始めのブログなので、少し芸術の話をしたい。 仕事柄患者さんの痛みや不具合いを治せば良いのだが、この仕事にはもうひとつの側面がある。 それは「治療は芸術」ということだ。 どういうことかというと、例えば肩の痛み一つ取っても薬や注射で治す方法はあるが、マッサージと鍼を好む方もいる。 何故なのかと考えると、おそらく我々の治療に何とも言えないぬくもりや優しさ、温かさを感じているのではないだろうか。 芸…

自分の身体が何に反応するかを知るのが財産

常連さんでクリエーターの方が、ここ数週間、根を詰めて仕事をしたと言う。ストレスの典型的な反応、「ストレスと末端のこり」が見事に出ている。治療しながら、「ある程度の年齢になればセーブもするが、若い方だと限界まで突っ走るだけだろうなぁ」と感じた。以前ある方から、「休むことを仕事とせよ」という素晴らしい言葉を聞いて以来、多くの方に伝えているが、中々浸透しない。では無理をすると何が起こるかであるが、「体に…

今度こそお正月は断食を

毎年この時期、患者さんには、「年越し蕎麦を食べたら三が日は断食。四日から少し食べ始め、正月七日には七草を食べ、八日から普通の食事」と何年も言い続けている。 殆どの方はやらないが、時々実行する人がいる。 「あなた、偉いね」と言うと、「え、インフルで発熱して食べられませんでした」という返事が返ってくる。 まぁ、何でもいいから食を控えてくれればと思ってしまう。 何時から日本ではお正月にご馳走を食べるよう…

病気のくっつき方

色々な方の体を診ていると「病気がしっかりくっつく方」「殆どくっつかない方」に明確に分かれる。分かりやすい話で言えば、床に牛乳をこぼしたとする。下がフローリングならさっと拭けて綺麗さっぱりである。しかし絨毯の上にこぼしたら大変である。湿らせた雑巾で何度叩いても完璧に綺麗になるかは分からない。牛乳をこぼす(病気になること)ことは同じなのだが、結果がまるで違う。患者さん毎に持ってうまれたものがあるので、…