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運命を分けた脳梗塞患者の話

病院勤務時代に2人の患者さんが脳梗塞を患った。殆ど同じ時期に発症して程度は同じ、70代ぐらいの男女で年齢もほぼ同じ。違うのは男性はリハビリをしながら、「どうせ数年かけて良くなったとしても、その頃には死んでしまう。やっても無駄。」と言い、女性は、「孫の面倒は私がみなければいけない。良くならないと困る。」と言っていた。男性は薬をもらう為だけに月に一度来院してリハビリは10分程度。女性は毎日、雨の日でも…

治療で変わる運命

仕事が駆け出しの頃は実力も信用もなく、良かれと思っていたアドバイスも中々聞いてもらえない時期が長かった。 少し経験を積んで仕事で紹介が出るようになると、我々の一言で人が動く。 難しい病気の方なら専門の医者を紹介すると九州でも飛んでいく。 段々とこちらの一言が重くなってきて、言葉を選ぶようになる。 ライオンタイプの元気な方ならいいが、小鳥タイプの方は自分の症状を診てもらうのに何処に行って何をしたらい…

勝ち癖、負け癖

役者さんを治療しながら、「あなたは昔から治療しているから、ちょっと悪い所があれば毎回何とかなっている。これは幸運なことで、例えば今回の足の痛みが治らなかったとする。病院を何件か回っても良くならない。そうすると殆どの方は諦めてしまう。そして別の症状が起こっても治らなかったとする。そんな事が数回続けば、患者は『おれは昔から症状が出ると治らなかった。あの時も、この時も・・・・。その連続で落ち込みこういう…

医学は科学、医療は物語

「医学は科学、医療は物語」この言葉はがんのセミナーで患者さんから教わった。 病気を研究するのが医学なので、がんなどはどうやって殺すか取るか、叩くかという話になる。 患者の死は医学においては敗北である。 だから新しい治療法が出るまで延命すれば、負けていないことになる。 よく聞く話で抗がん剤を使い続け、がんは大きくならなかったが、免疫不全の肺炎で亡くなれば負けたことにはならない。 そしてがんが大きくな…

話が一人歩き

新患で身体診て、「あなたはご両親の愛情をたっぷり受け、少し天然が入っていてストレスを抜くのがうまい、身体に自身があり、すこし他の姉妹から妬まれたでしょう。性格的には小さな事にこだわるでしょう。」と言った方がいる。長年人の身体を診ていると身体は情報の宝庫である。言われた方はビックリして、占い師を見る眼でこちらを見る。今日久しぶりに診たら、腸が2-3週間動かず、足の疲労があった。「ここ2-3週間外食か…

胸がザワザワする話

胸骨のゆがみについて記事を書いたが、ひどい方だと「胸がザワザワする」と訴えてくる。少しこれは難しい患者で身体を診ると大抵下記のような状況になっている。 ヤダモン-心臓の反応が出ている 腕の反応点が硬い 喘息や寝違いの反応点も出ている 腕の反応点と同じ高さで背骨の際に肋間神経の反応点が出ている 上記のものがあると胸骨がゆがむ。少しマニアックな話で恐縮だが、左の肩甲骨の間は数cmの所に色々な反応点がつ…

シナリオ論

今日来た妊婦さんに、「人の運命にはシナリオがある。これは以前学んだことだが、東大で26組の一卵性双生児の経過を研究した。一卵性なので一つの卵を2分割、全く遺伝子が同じである。片方が東京に住んでいてもう片方が大阪にいるとする。年齢が同じだから恋愛時期や結婚、出産時期がかぶる話はわかるが、片方が交通事故をするとほぼ同じ時期に相手も事故に遭うという。そして久しぶりに会うと殆ど同じ服を着ているという。興味…

永年勤続で17日間連休と腰痛

常連さんが永年勤続で17日間の連休をもらったという。連休前が仕事がきつく、坐骨神経痛を起こしていたが、もう少しで休みと思い我慢したという。当院に来られたときは過去最悪な状態だった。3回ほどの治療で和らいだが、明日からまた勤務なので少し不安だという。確かに腰は半分程度しか改善していない。我々から見るとこういう場面で人の運命が分かれる。今まで通り仕事に復帰して、バタバタやっているうちに治るだろうと思う…

植物はモーツァルトが好き

以前読んだ本の中に下記のような実験の事が書かれていた。 「ある植物に真上から光を当て、何もしなければ葉は真っ直ぐ上に伸びる。しかし右側からベートーベン、左側からモーツァルトを聴かせると葉が皆左側に向いてしまう。右左を逆にしてもモーツァルト側に行ってしまう。どうも植物は音を聞いていてモーツァルトが好きなようだ。ベートーベンの中でも特に第九の運命は嫌われている。」 嘘みたいな話しだが本当である。 おそ…

雪山で膝痛が悪化

膝が痛くて山登りを控えていた方が、最近調子が良いので久しぶりに登山をしたら思いのほか雪が残っていて、膝がかなり悪化したという。脚を診ると内転筋がかなりやられている。下りの時に不安定にならないように踏ん張ったことが容易に想像出来た。太腿の前面の筋肉痛も酷い。反対側の裏の筋肉痛もかなりだ。これでは辛いだろう。本人は、「山自体は高い険しい山ではないのでショックだ。」と言う。しかし我々から見ると良い経験を…

「気持ちに余裕がない」は心の問題ではない

よく患者さんが、「気持ちに余裕がない」と言うが、身体を診ているとそれは心の問題ではなく、殆どが身体の問題である。40代の男性で定期的に通っている方が、身体が軽くなり何となくやることなすことうまくいくという。運命が変わったわけではないが、これはよく起こる。そういう方達の身体を診ていると、心はそこそこ一杯なのに、身体に余裕がある。「結構大変な仕事を連続でこなしているんでしょうが、何となくまだ行けそうな…

常連さんの特徴

新年早々、「通い続けている方はどういう方ですか?」と聞かれたので、考えてみた。 スポーツなどやっていて身体を痛めている方 慢性病の治療で通っている方 目標があって、その状態まで持っていきたい方 ご隠居さん的に良くも悪くもメンテで通っている方 大体この分類である。私などは仕事の9割が常連さんなので、分類してみると成る程と思ってしまう。特にこの中で目標を持って治療をして方は意識が高い。スポーツや慢性病…

経理の先生がこの時期に絶好調の理由

3月は経理の先生は大忙しである。我々も何となく慌ただしい。本来であれば一番身体がきついこの時期に常連の経理の先生が絶好調だった。理由を聞いたら、「今後少し仕事を減らすことを決めたからよ。」と言っていた。しかし身体を診たら、極端に甘い物の摂取が減って胃の後ろに反応がない。そのことを伝えると、「そう言えば、甘い物を減らしてか何となく調子が良いと思っていた。関係あるかしら?」という。全身診ると殆ど身体に…

首は骨格のゆがみ、腰は内臓から診るとうまくいく

首の痛みやゆがみを訴えてくる方は多い。治療のコツは首なら骨格のゆがみを考えるといい。一番影響があるのは歯の噛み合わせである。目や鼻からの影響もあるが、噛み合わせから比べると少ないと言える。内臓の影響で首が悪くなるというのは考えにくい。肩こりや肋骨、肩甲骨の動き、腕の問題など殆ど骨格で問題解決ができる。それに比べ、腰痛は内臓から診るとうまくいく。ほとんどは胃腸である。たまに子宮・膀胱などもあるが、数…

将来、自分がどうなるか見る方法

以前、強い形質はバッテンで遺伝すると書いた。こういう仕事をしていると親子3代を診るのはざらで、場合によっては4代を診ている。このおじいちゃんの体質が孫に出ているなど、手に取るようにわかる。だから自分に似ている親のまたその親まで見ると自分が将来どういう運命をたどるかがわかる。今日来た娘さんはとても元気な方だが、やはり父親似で、その父親がおばあちゃんにそっくりだという。自分がおばあちゃんに似ているわけ…

人の身体は癖のもの

足の熱感が取れないという方が通っている。色々と手を尽くすのだが、いい結果が中々出ない。こんな時は単純に冷やすと良い。足の熱感から逆算して湿布程度では無理なので、バケツに氷を入れて冷やす。納得するまでバケツに足を入れたり出したりする。患者さんから、「そんなので治療になるの?」と聞かれたが、これが立派な治療なのである。但し、バケツに入れている時間も日を追う毎に短くなればの話である。初めは5分間入れてい…

骨盤も人生も曲がる

仕事柄、「私の骨盤はずれていませんか?」とはよく聞かれる。 昔だったら正直に、何処何処がどうでここがこうなっていると馬鹿丁寧に答えていたが、最近は「骨盤も人生も曲がっている。」と答えることにしている。 これはある時、お花の先生の写真集を見ていたら、虫食いの葉っぱが生けてあった。 これは何かの間違いだろうと思って、先生に聞いたら、 「ただ美しい花ばかりでは面白くない。人は年をとると人生が虫食いみたい…

水野南北について

最近は食事療法に関して色々と調べているが、興味深い話があるので披露したい。 水野南北という方は江戸時代中期の観相学の大家である。 水野南北の先祖は遠く人皇三十代敏達天皇にさかのぼり、その家系である小野家からは小野篁、小野道風、小野小町などが出ている。小野妹子から数えて六十七代目が小野文章で、水野南北の父である。南北の代に水野姓に変り、名は勝三郎忠良。 水野南北は、大坂阿波座(大阪市西区)に生まれた…

体にやめさせられる話

色々な方の体を診ていると「この方は体に止めさせられている。」と感じることがあります。スポーツ選手など体を診ると「この方はテレビでは必死にやっているように見えるが体にまだ余裕がある。」とか、逆に「この方の体はもう限界を超えていて、どうやってももう伸びるわけがない。」ということが体に書いてある。昔は何でも根性論で「無理をすれば何とかなる。」といった考え方もあったんでしょうが、私はそうは思いません。明ら…

膝の痛み

膝の治療10通り 膝に痛みで来院される方が多い。膝治療に関して思いつくだけでも10通りの方法が浮かぶ。 変形がひどく手術をしなくてはいけない方は別だが、今までの経験でほとんどの方がこの治療でうまくいく。ただし気をつけなければならないのは膝の熱だ。膝 が熱を持っている場合、熱を取らない限り治療がうまくいかない。治療前には必ず患部の熱を診るようにしているが、皆さんは意外と膝の熱に気がつかない。膝 治療…