症例

声のでかい奴の意見が通る

以前知り合いがオーストラリアにいて、「飛行機代だけでいいんだから、いらっしゃい」と言われ、初めてゴールドコーストに行った。その方のお宅にお世話になっているとき、地元のホテルに勤めているシェフが来て、「今働いているところは9ヶ国のシェフがいる。イギリス、フランス、ロシア、スペイン、中国、韓国・・・。皆言葉が出来るわけではないので何となく英語でやりとりしているが、何か決めるときにどうやって決まるか分か…

膝が痛くならない坂の上り方

常連さんがいつも自宅近くの山を登って筋肉に負担をかけているのに、今回は全く問題がなかったので何が違うのか聞いたら、「家内が坂はジグザグに登るといい」と言ったのでその通りやったという。これにはビックリした。奥様は治療のプロなのかと思ってしまった。我々は膝を痛めた方のリハで初めはプールで筋トレの訓練を指導する。そこである程度成果が上がれば、今度は上り坂か階段でトレーニングする。しかしきつい坂だと膝の上…

胃腸の反応はまず脚に出る

以前から胃が悪いとスタマックライン、下腹部の反応はハムストリングに出ると言っている。あとよく胃の反応は左の背中で、腸の反応は左腰にでる。今日来た常連さんは何故か去年の暮れに今までにないぐらい体調が回復して、ベストコンディションとなった。今日3週間ぶりに診たが、多少ベストより落ちているものの体調は悪くない。こうなると我々はあら探しをする。一番に気になったのがスタマックラインとハムストリング(胃と腸)…

皮膚と喉と胃腸は運命共同体

皮膚炎で来た方をBi-Digital O-Ring Testで全身調べたら、「喉」と「胃腸」に問題があることがわかった。 よく考えると「皮膚と喉と胃腸はつながっているので運命共同体」ということがわかる。 喉に炎症があればつながっている皮膚まで悪くなる。 ある意味皮膚は、「身体の中の粘膜の状態を表している」と言ってもいい。 慢性的に喉が弱かったり、喘息があったり、逆流性食道炎や便秘があると、皮膚炎は…

痛いのに無理をすると左腰痛が起こる

股関節を手術した常連さんが、術後大分回復してきた。今は300mぐらいまで歩けるが、その後は痛くなるという。人工関節を入れた場合、今のように寒い季節だと歩く前に相当風呂で発汗などしないと身体の中の金属は冷える。当然比熱が違うので、暖まりにくい。歯でも昔は銀歯など入れたが、寒い時は自分の歯と比べて銀歯が冷たく感じた経験はあると思う。人工関節を入れた場合はしっかり金属を温めてから歩くとかなり違う。患部を…

股関節のリハと修行

股関節の治療で通っている方が病院で注射の後にリハの先生に診てもらうという。その先生は若い女性の先生で正直言って効果を感じないと言う。それは理学療法士といってリハビリを担当してくれている。やはり若い先生だと経験がないので、適切な効果が望めない。患者曰く、当院の鍼治療の方がはるかに効くと言う。この話を聞きながら昔を思い出した。病院勤務時代にリハをやっていたが十分効果が出せたわけではない。病院に数年いる…

腰痛を制する

長年腰痛で苦しんでいた常連さんが、治療が功を奏し最近は長い時間歩いても腰が痛くないという。腰が痛いときは腰痛に支配されていて、腰の言いなりになってしまう。しかしこれはよく考えるとおかしな話で、身体の持ち主が店子の腰の訴えに屈していることになる。主従関係が逆である。腰痛はご主人である身体がなければ痛みを出せない。こういう場合どう考えたら良いかというと、「腰痛君、君は私の身体であまり暴れると治療しちゃ…

大学病院の使命は「診療」「教育」「研究」

常連さんが、「昔奥歯が横にはえていて、通っている歯医者では対応出来ないと言われ大学病院を紹介た。診察の時にじろじろ若い先生に診られた。実際の治療の途中で担当医が手を止めて若い先生に説明をしたり、少し不安だった。」と言う。これは本来大学病院の目的が、「診療」「教育」「研究」であることに起因する。「診療」は目的の1/3である。研究は何処の病院でもやっているが、「教育」が大事な使命なので若い先生を育てる…

ゴルフの打ちっぱなしで短気になる?

常連さんがここ数週間、坐骨神経痛の治療をしている。以前は五十肩だったがほぼ治って最近は腰が気になると言う。新しい年になり、「たまには肩も診てもらおうかなぁ。1.5時間で全身大丈夫?」と聞くので、「大丈夫です。では次回肩も拝見します」ということになり、久しぶりに腕を診たら、論外なぐらい酷い。以前から腕は「使うかストレスで硬くなる」と言っている。話を聞いたら、ゴルフの打ちっぱなしに通っていて仲間がいる…

試験問題を作る人の心理

受験生が何人か来ていて、昔を思い出し話をすることがある。友人で頭の良いのがいて試験問題を見ると、「この問題のひねり方は弱い。もっとここを突いてくれば皆答えられないのに・・・」といつも、出題者の気持ちになって解説してくれた。話を聞きながら、「問題を作る人はそういう気持ちか」と感心していた。例えば歴史の問題でも、簡単に戦争が起こって解決したでは問題にならない。何故か途中で状況が変わり、予想外のことが起…

「千と千尋の神隠し」を久しぶりに見て

たまたま正月の特番で、「千と千尋の神隠し」を20年ぶりに見た。以前見たときよりも見終わったあと何とも言えない心に残るものがあり、少し調べてみた。この作品は宮崎駿監督が個人的な友人の娘、10歳の少女を喜ばせたいということから始まった。 物語は10歳の少女、千尋は両親と共に引越し先の途中、森の中に奇妙なトンネルを見つける。そこには八百万の神々が住んでおり、人間が入ってはいけない世界だった。両親は食堂で…

オリーブと胃炎

常連さんが少しつまみでオリーブを数個食べたら酷い胃痛で、救急車を本当に呼ぼうと思ったという。こういう場合初期なら吐けばいいが、吐けない人もいる。上手いこと下痢をして全部出てくれればいいが、胃痛が辛くて腹筋に力が入らず出せない人もいる。本当に酷ければ病院に行って点滴だが、自宅で何とか対処する方法もある。まず楽にしたいのが胃の痛みである。これはブスコパンが効く。次に下痢だが、正露丸を普通は3錠程度だが…

腰の柔軟性と寝違い

正月あけで何人かが、「寒かったので殆ど家にいてテレビばかり見ていて」と言う。中にはいつも運動しているのにサボった方もいた。我々は触っただけで、「この正月、いつもみたいに運動をしなかったでしょう。いつもと全く違うところの筋肉が硬くなっています。おそらく座りっぱなしでテレビでも見ていたのではないですか?そういう時身体は、血行不良で腰が硬くなってしまいます。」とわかる。「そうなんです、何故か首までおかし…

五十肩まとめ

何故か最近は五十肩が多い。以前から何度もブログは書いているが、同じ質問ばかり来るので少しまとめてみたい。 「突然痛くなったのですが・・・」-殆どの方は突然発症します。徐々に痛くなったという声をほとんど聞きません。コップに水を入れ、器を越えた途端こぼれるような感じで起こります。 「レントゲンは必要でしょうか?」-必要です。石灰化などがあると肩関節に注射をして頂く場合がよくあります。比べると初期に注射…

治療は芸術

新春の始めのブログなので、少し芸術の話をしたい。 仕事柄患者さんの痛みや不具合いを治せば良いのだが、この仕事にはもうひとつの側面がある。 それは「治療は芸術」ということだ。 どういうことかというと、例えば肩の痛み一つ取っても薬や注射で治す方法はあるが、マッサージと鍼を好む方もいる。 何故なのかと考えると、おそらく我々の治療に何とも言えないぬくもりや優しさ、温かさを感じているのではないだろうか。 芸…

神様との謎解き

常連さんから、「先生は疲れないのですか?」と聞かれ、「もうこれぐらい長い間やっていると道楽と言うか、趣味になっている。何が楽しいのかと考えるとこの仕事は、『神様からの謎解き』といつも感じている。難しい患者が来ると、神様が『お前、この問題解けるか?』と試されているようで何とか解こうとする。解けたときの快感は格別で、それがあるから飽きずに出来るのだと思う。もちろん解けないと何日も考えたり、実験をしたり…

胃腸も筋肉

常連さんが健康診断の結果、少し痩せているので注意されたという。体重と身長の関係はBMIと言って、統計で身長にふさわしい体重が分かっている。太れば問題があるのは知っていると思うが、痩せすぎていても呼吸器や免疫が下がる。やはり適正体重が1番病気が少ない。よく女優さんでテレビに映ると太って見えるので、体重を気にしている方は多いが、胃腸や呼吸器、肩・腰・足など全て筋肉で出来ている。呼吸するのも筋肉、消化す…

自分の身体が何に反応するかを知るのが財産

常連さんでクリエーターの方が、ここ数週間、根を詰めて仕事をしたと言う。ストレスの典型的な反応、「ストレスと末端のこり」が見事に出ている。治療しながら、「ある程度の年齢になればセーブもするが、若い方だと限界まで突っ走るだけだろうなぁ」と感じた。以前ある方から、「休むことを仕事とせよ」という素晴らしい言葉を聞いて以来、多くの方に伝えているが、中々浸透しない。では無理をすると何が起こるかであるが、「体に…

身の耳閉感を腕で治す話

以前からメニエール病など耳に違和感があった方が、今までEAT(Bスポット療法)で良くなっていたのが、最近はやっても何故か良くならず、耳閉感まで出てきたという。話を聞くと、コロナの影響で完全にテレワークになり、今までよりパソコンに向かう時間が増えたという。ここまで話を聞いただけで、「原因は長時間のパソコンのやり過ぎによる腕のこり」とわかった。実際マウスを持つ右腕を触ったらかなり痛がる。以前から、「腕…

今度こそお正月は断食を

毎年この時期、患者さんには、「年越し蕎麦を食べたら三が日は断食。四日から少し食べ始め、正月七日には七草を食べ、八日から普通の食事」と何年も言い続けている。 殆どの方はやらないが、時々実行する人がいる。 「あなた、偉いね」と言うと、「え、インフルで発熱して食べられませんでした」という返事が返ってくる。 まぁ、何でもいいから食を控えてくれればと思ってしまう。 何時から日本ではお正月にご馳走を食べるよう…