症例

比べると大したことはない

膝痛の常連さんが、「通ってもすぐまた痛くなる」とぼやく。気持ちは分かるが、しかしよく考えると膝痛で良かったと思ってしまう。例えば「食べられないのと膝痛はどちらがいいですか?」と聞かれれば、殆どの方は「膝痛」と言うだろう。「お通じがないのと膝痛は?」と聞けば、やはり「膝痛」と言うだろう。「頭痛と膝痛は?」と聞けばおそらく、「膝痛」であろう。確かに膝は痛いかもしれないが、胃腸がちゃんと動き、ご飯も美味…

脊柱管狭窄症と言われて

これは私の話だが、ここ1ヶ月ぐらい右足の調子が悪い。太腿や脛がシビれたり痛くなったり・・・。「あ、俺も歳でヘルニアか脊柱管狭窄症か。」と思いながら、仕事のスケジュールを見たら、1週間何処も空いていなくて医者に行けない。無理矢理に予定をずらして、医者にようやく行けたのが10日後。このシビレでは手術もありうると思い、手術になっても大丈夫な病院を選んだ。診察の後、レントゲンで「腰椎すべり症と脊柱管狭窄症…

当ててもらいたい患者心理

常連さんの身体がいつもと違う。何があったのか聞いたら、「いや、特別に何ということはなく・・・」と言う。全身細かく調べるといつもは反応のない太腿や背中が硬い。これは頻繁に立ったり座ったりを意味する。「引っ越しをやった人みたいなこりですが・・・」と言うと、「少し子供部屋の改装を・・・」と言う。「じゃ、座ったまま作業したり、ダンボールを持ったりしたのですね・・・」「え、まぁ」「それで脚や背中がこんなこり…

ロキソニンについて

以前常連さんが身体を酷使してあっちもこっちも痛くなり、ロキソニンを処方して戴いたら殆ど痛みが消えてしまった。これに味をしめて日に何度もロキソニンを飲むようになったと言う。ある日、台所でキャベツを切っていたら、何故か赤くなり、包丁で指を切ってしまったのに殆ど痛みを感じなかった。これに怖くなって少し薬を控えたという。右股関節痛で通っている方も、毎日ロキソニンを飲むという。本来は股関節のためだけなのだが…

歩けば歩くほどリハになる

以前、糖尿病患者で、「野菜は食べれば食べるだけ、糖尿病が良くなる」と言っていた人がいたが、これは間違いである。何故かそういう方は甘い野菜ばかり食べる。キャベツ、ホウレンソウの根っこ、ネギの白いところ・・・。これには当然糖分がある。「キャベツは胃薬(キャベジン)にもなっているぐらいだから食べるほどいい。」と理屈を言う患者もいる。セロリ、パセリ、水菜なら糖分はないが、野菜なら大丈夫ということはない。こ…

夫婦で違う指導

常連さんがジョギングで腕を振っていたら肩こりが酷くなったという。この方は細身の女性で、我々から診たら数kgもある腕を例え30-40分間でもジョギング中に振ったら、肩甲骨が筋肉痛を起こすだろうと思ってしまう。腕を振っても肩がおかしくならないにはならないなりの理由がある。肩甲骨周辺の筋肉がしっかりしているとか、筋肉の回復が早いとか。ちなみにこの方のご主人はボディビルをやっていたのではないかと思うぐらい…

痛みさえなければ良い

常連の社長がゴルフや過食で背中を痛めている。 過食をすると膵臓の反応が左の背中に出るので我々はすぐにわかる。 「甘い物を取りすぎています。ご飯?お酒?」 「ちょっと会食が多くて少しだけお酒も増えた。気持ちお腹のベルトがきつい。」 「体重は?」 「そんなに変わっていないが、少しだけ増えているかもしれない・・・」 こんな会話をしている。 しかしこの社長、困った事に、「背中の痛みさえ取れればゴルフが出来…

眩暈と鬱病治療はほぼ同じ

常連さんが時々眩暈(めまい)を訴えていたが、数週間前から酷いという。早速耳鼻科で診て頂いたが、思ったほど改善したいので、何か策はないかということで来られた。そこで指導したのが下記の内容である。尚病名は良性発作性頭位眩暈症である。 良性発作性頭位眩暈症は耳石を動かす体操があるので、ちゃんと毎回実行すること 眩暈に関しては我々はウィルスの関与と考えているので、荏胡麻を取ること マウスピースを作ると顎関…

将来の腰痛を見越して

腰痛の常連さんに、「貴方の腰は前弯が強く、骨盤が傾いている。こういう方は立ったり座ったりを嫌がる。仕事でしなければならないのはわかるから、今のうちに腰と股関節のレントゲンを撮っておきなさい。3年5年10年後に今と比べて何処がどれだけ悪くなったかがわかれば、医者は簡単に治療できるから。」と伝えたら、「今そんなにひどくなくても行くのですか?」と聞くので、「酷くなってからだと何処がどれだけ悪いのかが判定…

アキレス腱術後の傷

今日来た患者はアキレス腱を切り、手術後ギプスとリハをしていたが、身内から「手術して半年も経つのにまだ歩き方がギクシャクしている」と言われ来院された。幹部を診るとアキレス腱が伸びないわけでも熱を持っているわけでも腫れているわけでもない。関節の動きも問題ないし、試しに歩いてもらったら、周りから言われるほどギクシャクしていない。本人はどう感じるのか聞いたら、「傷口が何となく違和感があって、ピリピリするこ…

子育ての基準

若い患者さんも10年位通ううちに結婚をしたり、子供が出来たりする。 子供が出来れば話し内容は殆ど子育てになる。 「最近うちの子供が学校に行かなくて・・・」 「うちの子は少し変わっていて、学校で友だちが出来なくて・・・」 「家ではゲームばっかりやっていて、勉強しなくて・・・」 「外では悪い事をしているみたいだけど、うちでは素直で二面性が怖い・・・」 新米の親では悩みは尽きない。 結局生きる基準みたい…

面談は90分

これは以前、出版関係の社長から、「午後になると大体2-3組の方と面談する。1組の時間は大体90分と決めている。理由は簡単で、人の話は大体40-45分位でしゃべり終わる。途中でこちらが色々と言ってしまうといくらでも長くなるが、しゃべり切る時間というのは人によってそんなには違わないものである。初めは少しご挨拶をして、大体1時間過ぎたあたりから、『言い残していることはない?』と聞くと大抵はないという。そ…

辛い時の患者心理

以前、腰痛患者が治療しても全然痛みが取れず1時間の予約が、もう少しやってくれということで2時間になり、まだ楽にならないということでついに3時間治療した事があった。患者に聞くと痛みを感じないのは手が触れている時だけで、 手が離れてしまうとまた痛みを感じるという。これは私自身も経験がある。以前肩から手を痛めた時に刺激している時は楽なのだが、同じように手が離れてしまうと辛い。少し強めの刺激をしても場所を…

身体で決まる職業

先日、ご紹介で来た方は右利きなのに左手を酷使している。普通はこういう事は起こらないので話をきいたら、iPad等の操作は、左手の方がはるかに楽にできるという。これは、本来左利きなのを、子供の頃に治されたのではないかと思い、「親に聞いてみなさい。治されたと思う。」と伝えた。親御さんに聞いたところ、「初めから右利きだった。」と言う。これはどういう風に考えれば良いかというと、左手が自由に使えるということは…

浮腫とスプリングティー

私の師匠が消化器の医者でBi-Digital O-Ring Testで漢方薬をよく出すのだが、西洋医学の薬は急性期以外あまり使わなくなったと言っていた。それが益々進化して漢方薬の次は「生薬」「野菜」「雑草」と変化していった。雑草に関しては広島に原爆が落ちて死の町になったとき、初めて生えてきたのがドクダミだという。それを食べた人は原爆病になりにくかったとの報告もある。雑草はいかなる環境でも生命力が強…

ペットロスについて

常連さんの中にはペットを失って数年間とても動物は飼えないという方は多い。うちも以前2匹のノラ猫(白黒猫と黒猫)がいて、白黒猫は死んで黒猫は脱走したままいなくなってしまった。数年間は飼えなかったがたまたま義理の妹が黒猫を引き取ってくれという話になり、2匹を失ってから時間も経っているので今は飼っている。不思議と黒猫同士重なるところがあり、かなり心が癒えている。常連さんの中には7年ぶりにまた同じ種類の犬…

マッサージ器で腕がダメになった話

常連さんがいつもよりかなり腕のこりが酷い。腕が硬くなるのは、「使い過ぎ」か「ストレス」なので話を聞いたら、どちらもないという。そんなはずはないと思って突っ込んで聞いたら、「マッサージ器は20分以上かなりかけた」と言う。以前もマッサージ器やゴルフ・テニスボールで辛いところをやり過ぎて、皮膚が破けてしまった話を書いたが、道具を使う場合は注意が必要である。本人は機械で満足したがるのだが、「ないよりまし」…

咳をしているときは腕を使うな

常連さんがこの間まで咳がひどかったという。身体を診たら、「咳の反応点」は殆ど問題なく、肩甲骨や「腕の反応点」が残っている。これは「咳は治ったが、咳で呼吸に関する筋肉を激しく使い筋肉痛が治っていない」事を意味する。下図を見ていただげばわかるが、咳の反応点(喘息のツボ)と腕の反応点は近い。咳がよくなれば当然、咳の反応点の筋肉は柔らかくなる。しかし咳が治りきっていないときに腕を使うと筋肉がほぐれきれず、…

一つの病気を治すと次が出てくる

常連さんの友人が、白血病で困っているという。専門病院では診て戴いているのだが体力がつかず、その病院にリハビリがないものだからどうやって体力を上げるかで困っているという。こういう問題はよく起こる。例えば乳がんの手術後に、乳房再建がよく話に出る。最近は乳がん切除と乳房再建を同時にやってくれるところもある。この知識があれば、初めからそういう病院を選ぶ。股関節の手術でも両側同時に出来るところもある。これを…

古今東西、食の諺

前日、がんのセミナーを受けていたら食に関しての講義があった。3800年前のエジプトで下記の文言が見つかったという。洋の東西を問わず、食に対して戒めている。 「われわれは食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べる」ピラミッドの碑文 「腹八分目は医者知らず」江戸時代の医者 「断食で治らない病気は、医者でも治せない」ドイツの諺 「断食はメスを使わない手術である」フランスの諺 「すべての薬で一…