後鼻漏について

後鼻漏の患者さんは多い。詳細は下記を見て頂くとして、何が問題か少し書いて子みたい。

https://www.ginzaclinic.com/s-koubirou/

まず慢性的に咳をしている。喉が絡む感じで派手な咳ではないが、いつも喉の調子が悪そうである。次に慢性的に喉の違和感を訴えてくる。風邪を引きやすかったり、酷くなると肺炎まで出てくる。次にいつも鼻水を飲み込んでいるので食道や胃腸炎を訴えてくる。胃腸炎が長引けば坐骨神経痛まで起こす。病院で検査しても中々引っかからないが、何となく調子が悪いという。こんな状態が続けば免疫は下がり、首の違和感は慢性となり、耳の症状や頭痛まで出てくる。患者さんの中にはどの耳鼻科に行っても、「あ、後鼻漏ね。」でカルテに書くだけでこういう治療があるとは言ってくれないので、治らないものと諦めている方は多い。治療も耳鼻科だけでなく、歯科、内科など総合的に診ていかけなればならないが諦めてはいけない。この慢性後鼻漏はほおっておいても治らないし、出来る努力はすべきである。当院ではEAT(Bスポット療法)を勧めている。中々一般耳鼻科でやってはもらえないが一番効果がある。自宅では鼻洗浄やネブライザー、寝るときのマスクや口テープなど駆使して完治を目指して欲しい。

2019年1月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

医学は科学、医療は物語

「医学は科学、医療は物語」この言葉はがんのセミナーで患者さんから教わった。
病気を研究するのが医学なので、がんなどはどうやって殺すか取るか、叩くかという話になる。
患者の死は医学においては敗北である。
だから新しい治療法が出るまで延命すれば、負けていないことになる。
よく聞く話で抗がん剤を使い続け、がんは大きくならなかったが、免疫不全の肺炎で亡くなれば負けたことにはならない。
そしてがんが大きくなった小さくなったが基準になったしまう。
だから○○の抗がん剤で△△延命したが基準である。
これは「医学は科学」である。
しかし「医療は物語」となると大分話は違う。
がんは大きくなったが、その方の尊厳を守れたとか、最後とても心豊かに過ごせたとか、蝕まれたからだから解放され、悔いなく霊界に行けたとかは物語である。
患者にとっては物語が大事で、自分の運命宿命と闘いながら、今日十分に生きられたことが大事である。
過去を振り返り、悔いがないとか、心残りがないとか、心配がないとか、患者にはストーリーがある。
私も病院勤務をしていたので良くわかるが、入院患者は病名で呼び分ける。
「あの肺がんの方」「あの脳卒中の方」
患者一人一人に生きてきた人生があり、たまたまその時期病気になったが、その方の物語は継続している。
だから入院中に自分の物語を中断したくないのである。
父を肺がん亡くして8年になるが、緩和ケアでお見舞いに行くと医者から看護師からかかわって下さっていた方達が、皆父の戦争での特攻隊の話を知っていた。
緩和ケアなのでゆっくり話を聞いて下さったのであろう。
自分はこういう風に生きてきた人間だという物語を語っていたのである。
保健制度の中、時間を割いてこの物語まで病院がまかなうのは不可能であるが、患者の不満はこの物語を軽視していることである。
人には歴史があり、患者が望んでいるのは自分の物語に光を当ててもらいたいのである。

2019年1月14日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

鬱病治療と彼女探し

心が病みパニック障害などで外出も出来ず、電車に乗れない方は多い。治療をしていく中で改善するとまず外出が出来るようになる。次に恐る恐る電車に乗る。一駅毎に降りたりはするが、何とかこなせるようになれば大分回復している。日に1-2時間、散歩が出来れば大分改善したと言える。そんな時いつも思うのが、「散歩しながら何かを見つけて欲しい。」ということである。散歩だけで改善するわけではなく、普段と違った環境で人に触れたり、何かを見たり、感じたりして回復の糸口を見つけて欲しい。自宅でパソコンを叩きながら探してもいいが、外の環境で実際に人と触れると感じ方も違う。そして夢中になって欲しい。患者さんの多くは頭が働かないという症状の方が多いが、目標や熱中出来るものがないから頭が回る必要がないのである。何かと出会えて夢中になれば、俄然回り出す。これは一部彼女捜しに似ている。散歩だけで鬱病が良くなるわけではなく、又人とかかわらなければ彼女は出来ない。同じ所ばかり行っていても確率は低い。自宅だともっと下がる。出来れば毎回違う環境で多くの方と取り組み、打ちひしがれ、又希望を持って挑戦していく中で出会える。彼女が出来れば治癒と言える。その途中色々と戦略を練り、考え、実行して失敗、又考え、手を変え品を替えの繰り返しである。鬱病患者さんを診ながら、いつもそんな事を感じている。

2019年1月13日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

強者患者

常連さんがお尻が痛く鍼をやったが効かない。「これは痔かも知れませんから専門医に診てもらってください。」ということになり、診てもらったのだが納得のいく診断と治療の話しが出なかったという。自分で色々と調べて痔の手術の術式や考え方、肛門科の経緯や歴史、英語の医学論文まですべて読み、一人だけ納得出来る先生を見つけたという。地方の肛門科の院長だったので会いに行って少し無理を言い診てもらったら、「君は医者?」と聞かれ、「いいえ、ただ自分のことですから徹底的に調べました。」「よく僕を見つけたねぇ。」と言われたという。パソコンがこれだけ発達して、欲しい情報は何でも手に入る。そして業界で有名なある肛門科の先生が厚労省の委員をやっていてその議事録まで見たという。我々がよく業界の裏話をするが、そのネタを知っていた。もちろんこんな事が出来る方は今は稀だが、やがては若い患者さんがこの方向になるのではないだろうか。自分の病気を徹底的に調べ、業界の裏話まで精通してしまう。昔は患者さんは先生に命を預けすべて先生の言いなりだったが、この情報革命でかなり対等に話をする強者患者が増える。幸い手術もその後の治療もすべて順調で情報の勝利だが、この情報格差は開く一方である。すべての患者さんがそうなるべきとは言わないが、この流れは止まらない。

2019年1月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

トイレで力む話

大病の後などお通じが中々という声はよく聞く。腰を痛めても内臓を手術しても腹圧が上げられなかったり、脚が踏ん張れなかったり、腸が動かなかったりで便秘の問題は奥が深い。場合によってはそのまま将来便漏れの可能性もあるので、早い内から手を打ちたいと思っている方は多いが、何をしたらいいか分からないという。少し治療法を列記したい。

1.四股を踏んで股関節や内転筋などを鍛える。腸も筋肉なので筋力低下は避けたい。
2.鍼灸で刺激をする。恥骨の上や肛門周辺、仙骨周辺には腸に刺激を与えるツボが並んでいる。
3.温灸器を使う。下腹が冷えていると腸は動かない。お風呂で温めてもいいが、鍼灸のツボだけ選択的に刺激を与える。
4.下剤を使う。センナのように無理矢理腸を動かすものではなく、ミルマグ液のように便に水を含ませ柔らかくして排便を促す。
5.浣腸を使う。日本ではイチジク浣腸が手軽だが、外国では「コーヒーエネマ」といって、家庭で出来る物がセットで売っている。しかしこれは少し賛否両論あるので、イチジク程度で済ませたいところである。
6.繊維食を増やす。特に男性の単身赴任だと外食か手軽な料理になってしまい、食べている内容を見るとほとんど繊維がない。今の時期、金平やけんちん汁、ひじきなどはお薦めである。当院では「真っ黒金平」と言っている。
7.乳酸菌を変えてみる。乳酸菌も慣れると効きにくくなる。最近は久光の乳酸菌をよく勧めている。
8.普段の生活で、「何を食べた。」より「どういう状況で食べた。」で自分の腸が反応するかを見る。私などは理由はわからないが、本屋に行くと必ずもよおす。理由はインクの匂いだと思って実験したら、どうも好奇心が関係しているみたいだ。本屋以外でもワクワクするとトイレに行きたくなる。胃腸は解剖すると自律神経が網のようにからみついている。これではストレスでやられるわけだと思ってしまう。逆に自律神経を無視して、何を食べただけでは腸は動かない。すこし時間がかかってもいいから、自分の気分と腸の状態を知ると治療しやすい。
9.時間があればウォシュレットで肛門を刺激する。
10.食後はゆっくりしてトイレに行く習慣をつける。

色々と試して戴きたい。そして体調は変わるので今までのやり方が常に効くわけではない。体調の変化とにらめっこで戦略も変わる。

2019年1月12日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

治らない肘痛

患者さんの中に治らない肘痛の方がいる。何をやっているのか聞いたら全員釣り好きである。我々が治療しても効果がないので医者でステロイドを打ってもらい、少し楽になったら我々がリハビリをしようと思ってたら、「注射で少し楽になったので、すぐに釣りに行ったらまた痛みが出てきた。」と言う。本来ならある程度の安静がどうしても必要で、そこからリハビリなのだが、釣り好きの方には伝わらない。釣りも釣り竿を土に立てておいて鈴が鳴ったら、引くのかと思ったら、ルアーを引き続け魚を誘うという。4-5時間続けるのかと思ったら、10時間ぐらいやることもあるという。昼の休憩など取らず、サンドイッチやおにぎりを口にほうばり手は使い続けるという。ルアーをしゃくり上げる動きを診たら、ある一定の角度に肘を曲げ何度も何度も持ち上げる動きを繰り返す。肘の関節は単純に曲げ伸ばしには強いが、角度をつけて捻られると極端に弱い。捻る専用の筋肉がないからである。あるにはあるが細かったり、短かったりする。だから肘を痛めるとジャムの蓋が開けられない。次にドアノブが開けられない。そして最後は雑巾が絞れない。すべて捻る動きである。釣り好きの肘痛には手を焼いている。

2019年1月10日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

太ったら加算

年をとるとどうしても医者通いになる。介護保険も保険を使わないとこんなに高いのかと言う声をよく聞く。これでは介護保険が持たないわけだと実感しているという。医療費も毎年うなぎ登りで以前厚生大臣から、「国家予算の1/3は社会保障だよ。」と言われて、そんなにお金がかかるのかと驚いた。学会などで先生方と酒を飲んでいると、「糖尿病や高血圧、高脂血症で診察や薬が安いものだから体重を落とそうともせず、薬だけ増える患者がいる。そういう患者は体重加算みたいにすれば薬代が上がるから気をつけるのではないか。皆保険でやってしまうから、薬代が気にならない。おそらく、保険がなければあまりの高さに自然と体重は落ちるはず。減量で努力した方にはご褒美を、太った方には加算して罰を与えなければダメだ。」という話を聞いて成る程と思った。保険の良い所は沢山あるが、医者から減量指導されているのに太る方は少しペナルティがあった方がいいと思った。

2019年1月9日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

圧迫骨折について

常連さんの女性が、「親戚から連絡で妻が圧迫骨折をして緊急入院をした。」と言う。常連さんも焦って、これは他人事ではないし、さぞかし大変なことが起こったのだと思ったという。しかし我々から見ると圧迫骨折はどうも言葉が一人歩きしている感じがある。「人間の身体を支える大黒柱が折れた。」「背骨がつぶれて機能しなくなった。」「神経を圧迫して寝たきりになってしまう。」などのイメージがあるらしい。確かにそういう一面はあるが、現実問題は少し背中が痛いぐらいで殆ど後遺症を残さず何とかなってしまう。若い方が尻もちをついた場合、痛めたばかりの時は、「この痛みは続くのでしょうか?」「後遺症はでるのでしようか?」「すぐに背骨が曲がるのでしょうか?」「つぶれても元に戻るのでしょうか?」と不安たっぷりの質問が来るが、余程派手につぶれていない限り、あまり問題は起こらない。「数ヶ月もすれば忘れていますよ。」と解説するが中々信じてもらえない。数ヶ月経って、「圧迫骨折はどうですか?」と聞くと、「あ、忘れていました。そういえば大丈夫です。」と返ってくる。仕事柄、圧迫骨折を数年治療し続けているケースはない。どうも骨がつぶれると強烈な痛みが起こると思っている。骨には神経がないのでつぶれて痛みが出るのは周辺の骨膜である。そこには知覚神経と血管がある。だから病院にいたときにレントゲンを診て、こんなに派手に折れているのに患者が痛がらないケースや逆に骨は何ともないのに痛がるケースがあった。すべて骨膜や周辺の炎症のレベルで痛みが変わる。年をとると圧迫骨折が2-3ヶ所あり、10cm位よく背が縮む。昔ほど背中が丸いおばあさんは見なくなったが、日本人の寿命が延びた分、閉経後の女性はちゃんと骨は診ておいた方がいい。日常生活(食事、買い物、掃除、洗濯)を自分でこなすだけで、予防出来る。

2019年1月9日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

翌日再発したぎっくり腰

お正月にぎっくり腰をやった方が昨日治療に来た。治療後は快調だったという。今朝起きると少し痛みがあったが午後には楽になったという。これはぎっくり腰に限らず、殆どの症状は朝は調子が悪い。理由は自律神経の調整がうまくいかないのと血行不良である。だから目が覚めて少し動いている間に楽になる。時々、「昨晩、治療してもらった楽になったが、今朝痛かった。どうしたら良いのか?」と言われるが、「それは朝だけで午後には楽になるので大丈夫です。しかし翌朝又痛みは出ます。朝辛くなくなれば完治です。」と説明している。午後、楽になると調子に乗って少し無理をする方がいる。「朝は辛かったけど調子いい。○○出来そうだなぁ。」そんな時、腰のベルトもしているし本人は万全と思っている。腰のベルトと言っても仙腸関節と股関節を固定しているので、腰の前後屈はいいが、立ったり座ったりには効かない。今日再発した方も昨日の治療とベルトで安心してしまった。何をやったか聞いたら、「重い物を持ち上げ、立ったり座ったり。」と言っていた。重いものを持ち上げることは論外だが、立ったり座ったりはそんなに悪いとは思っていないと思う。腰が完治していない状態で、立ったり座ったりで脚に負担をかければぎっくり腰は必ず悪化する。ベルトも立ったり座ったりには何の役にも立たない。そんな解説をしたら、「やっちゃいけないことをしたのですね。」と言うので、「そうです。」と答えた。今回のことで少し懲りるのではないだろうか。

2019年1月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

巻き爪に関して

時々、「巻き爪なんだけどどうしたら良いの?」と相談を受ける。昔は爪に貼り付けたりするのがあったが、爪の丸まる力が強いと外れてしまう。酷ければ皮膚科か外科で爪を一部切るか剥ぐかだが、そこまでしたくないという方は多い。最近はワイヤーを使って治療する方法がある。このワイヤー患者さんの爪が薄かったりすると引っかけにくく、適応がない方もたまにいるが確実に治せる。爪だと最悪、感染を起こすとやっかいなので病院で治療した方がいい。しかし保険が効かず、1本7000円程度かかってしまう。私も色々と試したが、確実に治すには医者か巻き爪ロボがいい。ちょっとしたことだが、お困りの方は多い。長年の経験があるので、生活上の苦痛には大体対応出来る。

https://nailcare-no1.com/

2019年1月7日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

がんの早期発見

日本人の半分ががんにかかり、かかった方の半分が亡くなる現実を見ていて、誰もがもっと簡単にがんを早期に見つけたいと思っている。
昔に比べ胃カメラも細くなったし、鼻からも入れられるし、寝ている間にもやってくれる。
大腸も昔は注腸検査と言ってお尻からバリウムを入れるきつい検査をやっていたが、今では3Dで簡単に調べられる。
男性は肺がん・胃がん・大腸がんと死亡原因が続くが、消化器のがん受診率は低く、中々早期発見に至っていないのが現実である。
女性は乳がん・大腸がん・胃がんでマンモグラフィなど痛みを伴う検査が嫌がられている。
そんな中何か新しい方法で早期がんを調べられないかと研究をしている方達がいる。

「がん探知犬」
人間の100万~1億倍の嗅覚を持つと言われている犬に患者の尿の臭いを嗅がせて判定する。ほぼ100%の発見率だが、何処にがんがあるかはわからない。そして犬を訓練するのも大変である。狩猟犬として嗅覚が発達している犬種でも、ひと握りの集中力の高い犬しかなれないという。現実は高い集中力が必要な為日に数検体しか出来ないという。それ以上調べさせると感度が落ちる。
「線虫」
犬と同等もしくはそれ以上の嗅覚を持つ線虫に一滴の尿の匂いを嗅がせ、線虫が集まるかどうかで判定する。これもかなり高い確率で判定出来る。現在がんの識別のために線虫を遺伝子組換えをして実験している。費用もかからず30分程度で出来る。
「唾液」
一滴の唾液の中にでてくるがんの代謝物を見つける。尿より簡単である。

私の師匠はThe Bi-Digital O-Ring Testを使い、がんの時に出てくる粘着物質(integrinα5β1)という物質や、遺伝子が突然変異を起こしたときの物質(8-OH-dG)を検出して早期がん検診で成果を上げている。私自身、20年以上現場を見ているが、がん研などで大体見つかるのが1000人に1人、The Bi-Digital O-Ring Testだと70人、約70倍の精度で見つかる。私自身、自分で手に追えない患者を師匠に送り、何人もがんの早期発見をして頂いた。様子を見ていると大体発症する7-8年前に指摘され、発症したときには極めて大難が小難、無難程度ですまさせていただいている。

やがてはコンビニで唾液や汗などをほんの少量調べるだけで、がん検診が出来る時代がもうそこまで来ている。
これも先人の方達の努力と犠牲のもとに成り立っている。
今年一年、先人を思い親から頂いた身体を大切に生きたいものである。

2019年1月4日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

いい医者、悪い医者

こういう仕事をしていると医者の噂は多い。「あの先生はすぐに薬を出してくれるからいい先生。」「風邪の予防で何かくださいといった薬をくれなかった。あういう先生にはかかりたくない。」「何を相談してももうすこし様子を見ようと言われる。もう15年も様子を見ている。」患者さんも色々なことを感じながら診察を受けている。仕事柄我々は治療時間が長いので、こういう話題は尽きない。先日も常連さんが、「少しコレステロールが高く、今まで診てもらっていた医者に薬を出して数値は安定していたが、その医者がクリニックを閉めるというので、後輩の医者を紹介してもらった。その先生に行ったら、極端に薬を出さない先生で『多少のコレステロールは問題ありません。』と言われ、薬を止めた途端、コレステロールが上がり始めた。不安になり先生に相談したら、『では首のドップラー(血管の様子を見る)をやりましょう。』ということになり、調べてもらったら問題ないという。コレステロールは血管を硬くするので多少高くても首が大丈夫なら薬はいりませんと言う。これはどうなんでしょうか?」と言う。医者の気持ちも分かるし、患者の気持ちも分かる。医学的には多少コレステロールが高い方が長命だが、患者の心理的には徐々に数値が上がるのは気分は良くない。私が医者なら、「では2日か3日に1度飲んで様子を見ましょう。」と言って、折衷案にすると思う。医学的に正しいことだけでは患者が納得しない。何処に基準を置くのかは難しいが、医療もさじ加減である。

2018年12月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

がんの患者会に参加して

最近は毎月2-3回のペースでがんのセミナーに参加している。昨日はたまたまがん患者の体験談だった。数人話を聞きながらある患者の環境の変化という話にとても興味を持った。若くしてがんに罹患したのだが、がんとわかった途端生活が一変したという。少し列記してみたい。

1.まず仕事を休むので収入は減り、毎月抗がん剤代がかかる。がん保険だけで十分とは言えない。
2.会社に迷惑をかけ、今後どうなるかわからないので会社も曖昧な返事になる。
3.両親に心配をかけ、嫁の親から「孫にも出たら・・・。」と言われる。
4.家族特に子供に伝えにくい。父親は子供に伝えるのが苦手。
5.病院で心理カウンセラーなど相性によって、全く癒えないことがある。
6.あまり親しくない友達から突然連絡があり、「大丈夫か?」と言われる。
7.友達からお誘いがなくなる。
8.子供のPTAで親が色々気を使ってくれるのがわかる。
9.地域でがん家族という目で見られる。
10.聞いたこともない健康食品を勧められる。

これはほんの一部だが、成る程と思った。がん患者から、「がんとだけ闘っていれば良いのではないのです。」という話をよく聞く。そんな状況のなかで心は折れるが自分を保ちながら生きていく。時には余命を逆算しながら。病気にならないにこしたことはないが、こんなに色々と闘わなければないないことはあまり知られていない。昔なら患者が一部の人にしか話さなかったことが、最近はSNSで情報発信される。いつもそういう内容を読みながら、そういう部分のケアーが全く出来ていないことを痛感している。だから患者会に頼らざるを得ない。がんは薬だけで治療するものではない。大事なものに目を向けていないと、いつも感じている。

2018年12月27日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

すぐにぶりっかえす寝違い

常連さんが首の治療をしたばかりなのに、又痛くなったという。身体を診ると筋肉の負担はかかっていない。本人も何もしていないという。寝違いは筋肉性の疲労と神経の興奮で起こるが、どうも筋肉性ではなさそうだ。こうなると1番疑うのは噛み合わせである。こんな話をしたら、「そういえばマウスピースを変えたばかりで少し違和感があった。」と言ったので、「その後首が痛い側ばかりで噛むということはないですよね。」と聞いたら、「寝違いは左だけど左の奥ばかりで噛んでいた。すこし右奥歯の調子が悪く、マウスピースを変えたあたりからそうしている。」と言う。これで原因がわかった。治療したばかりですぐ再発するのはこんな事に起因している。原因がわかれば治療は楽で、神経を静める治療をして事なきを得た。

2018年12月26日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

人は群れるもの

患者さんでも長く通っていると老後の話がよく出る。「私結婚していないから老後が不安。」「子供がいないから旦那が死んだ後どうしようか悩んでいる。」色々と老後の悩みはつきない。ある時私が冗談で、「これは例えばの話しですよ。僕が引退してここにビルでも建てたとします。老人ホーム、僕から見たら昔の下宿屋ですが、広いリビングと個室があり、好きなときに好きな場所にいられるようにします。1階は治療院を作って、その隣は皆さんペットを飼うでしょうから動物病院、大家は僕、そこで死ぬまでの権利を2000万とするとどう思いますか?」と言ったら、ビックリするほど皆さんの反応が良い。「2000万円持ってくるから建てて。」とか、「旦那が死んだ後入る。」とか、女性の場合はどうもご主人が死んだ後のことをよく考えている。少し話しただけなのに、4人ぐらいが持ってくると言う。少し考えると15人で3億、20人で4億、建てるのには十分な金額である。夢物語なのだが、これをある社長に話したら、「そのビジネスモデルはもうやっている人がいる。良いアイデアだ。出来るぞ。」と言う。冗談でいった話だから腹は決まっていないが、そういう話をしながらいかに人は一人では生きなられないかを思い知った。衣食住が足りて時間とお金があると次の人間の要求は群れることである。海外の学会に行っても日本人同士よく群れている。朝から晩まで一緒である。 どうも日本人はこの傾向が強い。農耕民族の影響なのか本当によく群れると感じている。

2018年12月25日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

母親がおもちゃ

新米ママだと中々子育ての悩みはつきない。お腹に10ヶ月いたとはいえ、いきなり人間が出てきて突然、「今日からあなたは母です。」と言われる。何をやっていいか分からなく、又授乳などで睡眠も取れず大変なのは良くわかる。しかしこの子育て、男には出来ない。例えば子供が学校に行くときなどよく、「車に気をつけて。」というが、ある程度の年齢になると子供が、「もうわかっている、毎日同じ事を言わないで。」となる。父親はそれを聞いて、「確かにそうだなぁ。」と思う。しかし母親は自分の身体を痛めているので、子供の怪我は本当に自分に痛みが出る。「確かに毎日同じ事を言うけど言い続けないと身につかない。言い続ければいざという時に身体が反射的に動き、避けられることもある。だから何と言われようと言い続ける。」と思っている。この粘り強さが子育てにはかかせない。これはあまり男性は得意ではない。同じ事を非生産的に中々言えない。女性の特質である。そして子供にとって最大のおもちゃは大人である。普段父親はいないことが多いだろうから、母親が最大のおもちゃである。子供が泣いても時には優しくされたり、無視されたり、笑顔を見せても反応して貰えたり、そうでなかったりと大人の反応は面白い。だから気を引こうと泣いたり、甘えたりする。自分を見ていて欲しいわけだ。子供は授かり物で預かり物、やがて社会に帰す。それまで母親の考え方、顔色、しゃべり方などすべてを学ぶ。よくよく考えると大変な投資である。そしていい子が育てばその後自分の人生がどれだけ幸福かわからない。逆に子供に泣かされる親がどけだけ多いかもわからない。自分がおもちゃと思い、忍耐強く楽しみながら育てて欲しい。

2018年12月25日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

肘の内側の痛みについて

時々肘痛の方が来る。特に肘の内側は机の角などにぶつけると小指までビーンと響くところがある。ここは解剖的に開けるとすぐに神経が出てきて皮膚から浅い所を通っている。なかなか治らない場合は医者に言ってステロイドを注射するのだが、医者も神経損傷など起こすと大変なことになるから、「鍼で何とかして。」と言ってくる。何となく整形外科とリハビリで患者を譲りっこしてしまう。こんな場合は鍼よりお灸が効く。そしてよく出てくる話しに雑巾が絞れないというのがある。我々から見ると腕は伸ばしたり曲げたりする筋肉はかなりあるが、捻る筋肉が極端に少ない。だから肘の痛みで雑巾が絞れない症状は最後まで残る。逆に雑巾が絞れれば治癒である。後はジャムの瓶が回せなかったり、ドアノブが回しにくい。大体患者が言ってくる症状は同じである。痛いのを我慢しながら使い続けると本当に難治性になってしまう事があるので、買い物などで重い物を持ったり、料理でカボチャみたいに硬いものを切ったりは、ある程度痛みが落ちつくまでは止めた方がいい。忙しい主婦の方が痛めてしまうと色々支障が出るのはわかるが、ここはあまり甘く見ない方がいい。

2018年12月25日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

葛根湯医者

江戸時代の古典落語に「葛根湯医者」という話がある。

「お前さんはどこが悪いんだ?」
「先生、どうも、頭が痛くてしょうがねぇんですがねぇ。」
「んー、頭痛だなぁ、そりゃ。
 葛根湯、やるから、飲んでごらんよ。」
「先生、あっしは、目が悪くってねぇ。」
「ん、そりゃ、いけないなぁ。
 目は眼(まなこ)といってなぁ、一番、肝心なところだぞぉ。
 葛根湯やるから、せいぜい、お飲み。
 その隣の方は?」
「いや、兄貴が目が悪いから、一緒に付いて来たんで。」
「そりゃ、ご苦労だなぁ。
 退屈だろう。
 葛根湯やるけど、飲むか?」

何でも葛根湯だが、世間では葛根湯は「風邪の引き始めに飲む」と思っている方が多い。確かに間違っていないのだが、実はあの薬の薬効は上半身の血流剤である。だから頭痛、肩こり、鼻炎、風邪など上半身の症状に何でも効いてしまう。そういう漢方薬としての作用があるのだが、病気と薬を一対一対応で覚えてしまうと、「風邪の引き始め=葛根湯」となり、頭痛に使えるの?となってしまう。この季節のどや頭痛、乾咳など何でも使える。ある意味昔の葛根湯医者は正しい。

2018年12月25日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

腰を痛める日曜大工

この品川に引越をしてから15年が経つが、中古で買ったので少し家も傷み始め、時々改装をしている。治療院の内装は電気屋で叔父が好意でやってくれた。当然私も人足でかり出され、「お前、少しこれを押さえていろ。」とか、「これを丁度良い長さに切っておけ。」とか「ここをビスで留めておいてくれ。」と手伝っていろうちに電動工具のことを知り、今では日曜大工が1つの趣味になっている。しかしやってみて感じることは木を切ってビスで留めるだけなら身体にそんなに負担はないのだが、クロス張り(壁紙を貼ること)と天井の養生はきつい。だから改装の時もそこをなるべく避け、楽なものから手を出してしまう。今日来た方は始めてクロスを張って腰が痛くなったという。我々から見たら、1番大変なことを初めてやって良くあの程度の腰痛で収まったと思う。特にクロスは両手で壁紙を持ち続け角を決める。少しずれると縦横すべてずれる。上端を決めることが大変で、決まるまで手を上げ続ける。背中と足に負担が来て、簡単に腰痛を起こす。狭いところなら楽かと思ってトイレのクロス張りをやってみるともっと大変である。身体を反りながら持ち続ける。同じように天井も上をみながらなのできつい。何でも楽な仕事はないが、プロでもクロス職人は独立してやっているぐらいだから、素人が簡単に出来るわけがない。クロスを考えているお父さん達、気をつけて下さい。

2018年12月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

大腸内視鏡で絶好腸

始めて大腸内視鏡を受けた方がその後腸の調子が良いという。どうしてこうなるのですかと聞くので、「理由は2つ3つあります。まず医者が内視鏡を入れながら少し曲がったりねじれたところは治してくれる先生がいます。次に検査の前に下剤をかけますが、腸が空っぽになるわけです。今まで少し便があったのが空っぽ、そして今までいた腸内細菌もスッキリそしてリセット。殆どの方は腸の空っぽを体験したことはありません。昔腸を洗う治療法でアトピー性皮膚炎や便秘を改善させるというのが流行ったことはありました。今回の大腸内視鏡でお腹がそんなに調子良いのなら、半年に1度ぐらい先生に相談して断食状態を作るようにすると元気になります。消化器の先生に相談してみて下さい。検査前日食べ物や下剤など同じことをして、その後少し食べなければいいだけですか難しくありません。年に1度の大腸内視鏡と断食で徹底すれば大腸がんにはなれません。それぐらい威力があります。」と説明をした。

2018年12月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

花粉症と加湿器

まだ花粉症の季節ではないが、その時期になりアレグラなどを飲んでしのいでいる方は多い。減感作療法や舌下免疫療法で良くなる方は多い。我々は良く花粉団子というようなことを言って、微量入れて耐性をつけようとする。花粉症の方には血液検査でアレルゲンを調べてもらっているが、スギやヒノキがひっかかる方は大体ハウスダストも引っかかる。今は優秀な加湿器が多いのでお薦めだが、配置場所を聞くと少しずれている方がいる。例えばリビングと寝室、普通はリビングの方が広いだろうから、高性能な物を置きたがる。しかし我々から見ると長い時間を過ごす所に高性能な物を置いて頂きたい。リビングで3時間、寝室で8時間過ごすなら寝室の空気が大事である。何となくリビングが広い分いいものを置きたくなる気持ちは分かるが、過ごす時間が大事である。ちょっとした考え方の違いだが、長い時間を過ごす寝室が大事である。

2018年12月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

突然良くなる腕のこり

パソコンのやり過ぎやストレスなどで腕のこりの方はよく来る。中々治療は大変で、かなり時間をかけて丁寧に治療をしないとほぐれない。少しぐらい歩いたり体調がいいぐらいではほぐれないことは経験済みである。しかし突然腕のこりがなくなる場合がある。それは突然新しい目標が見つかり、猪突猛進しているときである。色々な社長でも、「今まで中々良くならなかった腕がこんなにほぐれたのは新しい方針が決まったか、新しいことをガンガンやっているのでしょう。」とこちらから言うと、「え、そうなんだけどわかるんだ。」と言われる。あともう一つ恋愛にも同じ効果があって、良いご縁を頂いたときも突然腕のこりがなくなる。副腎皮質ホルモンの反応点が漢方では腕のセンターを走っているので、その影響ではないかと思っている。

2018年12月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

話が一人歩き

新患で身体診て、「あなたはご両親の愛情をたっぷり受け、少し天然が入っていてストレスを抜くのがうまい、身体に自身があり、すこし他の姉妹から妬まれたでしょう。性格的には小さな事にこだわるでしょう。」と言った方がいる。長年人の身体を診ていると身体は情報の宝庫である。言われた方はビックリして、占い師を見る眼でこちらを見る。今日久しぶりに診たら、腸が2-3週間動かず、足の疲労があった。「ここ2-3週間外食か何かでお腹の調子が悪いでしょう。足に疲労もあるから、歩き回ったのではないですか?」と言ったら、「どうして私が旅行をして肉ばかり食べたと言うことがわかるのですか?」「いえ、そんな事は言っていません。腸が動かないことと足の疲れしか言っていません。」「先生は何でもわかってしまうのですね。まさか旅行と食事の内容まで当てられるとは・・・。」どうしても話が大きくなって一人歩きしてしまう。気持ちは分からないでもないが、このまま人に話されてしまうと、「あの先生は運命まで見る」という話になりかねない。患者が救われたい気持ちは分からないでもないが、話は正確にして欲しいといつも感じている。こちらは占い師ではなく、按摩・マッサージ・指圧師である。

2018年12月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

必勝パターン

仕事で問題が解決せず身体がよどんでいたので、「少し気分でも変えて好きなホテルでも行ったら。」とアドバイスしたら翌日ホテルに行き、近くの神社も回ったらスッキリしてしまったという。これならもっと早くやれば良かったという。これが功を奏したので月に1度程度同じ事をするといいという話をした。脳は色々なものをパターンで認識する。「仕事でスランプ」→「ホテルでリラックス」→「神社で気分壮快」このパターンを覚え込ませると、ホテルに行くぞというだけで気分が壮快になってくる。これは以前私自身が腸の実験でやったことだが、お腹が張ってコーヒーを飲み、ウォシュレットで刺激をするとお通じがいい。コーヒーもこのメーカーのこの銘柄というのがある。音楽関係の方なら、銀座へ行って○○レストランで食事をして、鳩居堂で便箋を買うと曲が浮かぶ・・・。普段の生活の中で皆さんはやっていると思うが、脳はパターン化して記憶している。パブロフの犬ではないが、1つの刺激で条件反射が起こる。野球なども必勝パターンのリレーとか言っているが同じである。この身体の特徴を使って、少しおかしくなったときに脳に思い出させ、刺激を与え、健康を維持することは出来る。これは使える。

2018年12月23日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中

身体が痛みを出す必要性

常連さんが膝痛で少し長引いていたが、取り敢えず治ったという。「もうこれで当分大丈夫ですよね。」と言うから、「身体は必要があって痛みを出しているのです。悪条件が揃い、無理をすればいくらでも出ます。あなたの膝は治ったのではなく、身体が痛みを出さなくてもいいと判断しただけです。必要に応じていつでも痛みは出します。」「え、そうなんですか。出さなくてもいいのに・・・。」以前から身体の中の2人と言っていますが、年を取ったから痛みを出しているのではありません。関節の変形もそうですが、長く使ったから痛みを出しているのではありません。本人にわかって欲しいから痛みを出しているのです。身体の中の2人とは「本人の気持ち」と「身体の本音」ですが、「身体の本音」が「本人」に気がついて欲しいだけです。だから関節痛でも胃炎でも「身体の本音」が納得した途端に痛みがなくなることがよくあります。炎症や発熱、患部に腫れがあっても痛くないという事が起こるのです。だから1度痛めて例えその後痛みが長引いたとしても、2度目には嘘のように早く痛みが鎮まることがあります。「身体の本音」とはまるで生き物のように「わかってくれれば痛みを出さなくてもいいか。」と言っています。 そこがわかると治療が楽で、身体の中に敵がいるような感じで戦い続けたら、「身体の本音」は絶対に負けません。どんな手を使っても本人を説き伏せます。そこまでやるかという手を使います。自律神経を狂わせ、出血をさせ、手足を動かなくし、鬱病ややる気をなくさせ、内臓の機能低下はお手の物です。心臓の拍動や血糖値などは簡単におかしくなります。ホルモンまで影響が出たら大変です。仕事や色々な問題で身体に負担をかけている方は自分の心を維持するのも大変でしょうが、まずは「身体の本音」に従い、身体のお怒りを鎮めてから色々な行動をすると経過が良いです。仕事柄人の身体を診ながら、「身体が○○と怒っていますよ。」と通訳をしていますが、時には患者さんは黙って聞いています。どうも私の通訳に反論がないようです。具合の悪いときほど外に目を向けるのではなく、内省して身体のお怒りを沈めのが一番始めにやることです。

2018年12月22日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中