鼻炎の反応点
以前から、鼻炎特にEAT(Bスポット療法)の話は書き続けた。難病治療のコツは鼻だと思っている。最近あるセミナーで、「首の後ろに鼻炎でよく反応するツボがある」と聞き、それ以来患者を注意深く調べたら、確かに反応する点が存在する。我々鍼灸師にとっては「風池 ふうち」というよく使うツボだが、最近では触っただけで、「あなた、鼻炎あるでしょう」と言えるぐらいツボの反応の仕方がわかってきた。実はこの事は大きい。…
以前から、鼻炎特にEAT(Bスポット療法)の話は書き続けた。難病治療のコツは鼻だと思っている。最近あるセミナーで、「首の後ろに鼻炎でよく反応するツボがある」と聞き、それ以来患者を注意深く調べたら、確かに反応する点が存在する。我々鍼灸師にとっては「風池 ふうち」というよく使うツボだが、最近では触っただけで、「あなた、鼻炎あるでしょう」と言えるぐらいツボの反応の仕方がわかってきた。実はこの事は大きい。…
先日常連さんから、「先生、最近患者は褒めないとダメなんです。先生みたいに、あそこが悪いだけではなく、少し良くなったねぇと褒めてあげると患者は嬉しくて育つのです。」と言われ、「え、そうなの。私は冗談は言うけど事実以外言わないからなぁ。」「それがダメなんです。気は心と言うでしょう。余り良くなくても、必ず良くなるから大丈夫と言ってあげるのです。そうすれば通っていて良くなるなら頑張ろうと思うものです。先生…
最近のAIの進歩は目を見張るものがある。少し前までは、「AIはそう言ってるけど正しいの?」と思っていたが、最近はその精度がかなり上がり、我々が十分仕事で使えるレベルになってきた。 学会での論文検索や比較、まとめなどボタン一つで出来てしまうから、今までの大変な思いをしたのは何だったのかと思ってしまう。 論文に関しては査読(本当に正しいかを調べる)まで出来てしまうから楽である。 先日も当院の2000本…
昔から名人と言われる先生の治療は良く見学した。そういう時いつも感じることは、「そんなに弱い刺激でいいの?」という事ばかりである。「そこまでやるんだ」という感想より、「そんな刺激で効くの?」と感じていた。この仕事を45年続けてわかったことは、「名人と言われる先生は患部を直接刺激するというより、周りから攻め、患部が治る仕掛けを作っている」ということである。言葉で言うのは簡単だが、この「患部が治る仕掛け…
足の痛みが中々治らなかった患者が漸く、少し落ちついてきた。足が落ちついてきたら今度は左の腰が痛いという。この話を聞いた途端、「残存ですね」という話をした。残存とは例えば子供が不良で悩んでいる親がいて、突然子供がいい子になっても親の中にモヤモヤは残っている。そうなれば親は文句の1つも言いたい。子供が良くなった瞬間、親のモヤモヤが消えるわけではないのでこれを残存という。子供が不良の時は子供ばかりに目が…
以前ブログで、全く逆の治療を書いた。長年この仕事をしていると、突然1本の論文で治療法が全く逆になってしまうから怖い。以前NHKの番組で、近所のかかりつけの先生に脳梗塞の患者が通っていて全然良くならず、別の先生に診てもらったら、「この薬はもう数十年前のもので最近は全く使われていません。」と言われ、今まで診て頂いていた先生にその旨を話しインタビューをしたら、「だって医学部でそう習ったから」との返事で、…
現在、当院は「決済」「予約」「電子カルテ」のデジタル化が一気進み、「予約の電話をしなくて良いので、こっちの方が予約を取りやすい」と概ね高評価を頂いております。 少しずつではありますが、電子カルテを導入してから、いくつか気がついたことがあります。 導入前は患者さんからラインが来て、「先生、前々回の治療の時何か言われたけどなんだっけ?」という問い合わせに、こちらも全ては覚えていないので、カルテを確認し…
先日、日本病巣疾患研究会に参加したときに、整形外科の先生からは、「頚の治療は難しい。上咽頭炎が原因のこともあるが、そうでないことも多い」という発表があり、歯科の先生からは、「顎関節症は頚に出る」と発表があり、耳鼻科の先生からは、「上咽頭炎をよくしても治らない頚の痛みはよく経験する」と三者三様の発表があった。 この話は私は痛いほど良くわかり私から診ると、「まず頚の痛みはEAT(Bスポット療法)で上咽…
当院にはスポーツをやって身体を壊している方は多い。そういう方を診ていると、「自分の限界を知らない。人には限界の線があって、それを越えれば壊れるし、越えなければ回復する。」という当たり前のルールが中々守られていない。当然人は限界を超えなければ自分の限界がわからないから、何度かは壊れてしまうのは仕方がない。でも毎回壊れているようでは芸がない。1番理想的なのは自分の限界を知りつつ、ストレスなどで身体がや…
足の痛みで通っている患者がいる。足の専門病院を数ヶ所訪ねたが治癒しない。当院で新潟にいる日本で指折りの足の専門家を紹介したが、完治まで行かない。ではこう言う場合に何が大切かというと、「先入観を持たずにフラットにものを見る」ことである。どういうことかというと、我々がそこそこの年数仕事をしていて、「この患者は○○をやれば治る」とか、「これならあの漢方が効くはず」とか、「テーピングで良くならないわけがな…
現在600名ほどの患者さんとLINEで繋がっているが、日々体調の変化は勿論、「何時が空いていますか?」の問い合わせも多い。 段々と当院でも電話番の確保が難しくなり、いい機会と思い、9月14日(日)から予約システムを導入する決定をしました。 それに伴い決済も電子決済を導入し、今まで長い間、「現金を使うのはおたくだけ。おたくのために財布に現金を入れてきた。」と言われ続けましたが、かなり利便性は高くなり…
年配の常連さんが、「今度首の手術をする事になった。入院前に台所など片付けて、お父さんが困らないようにしないと・・・」と言うので、「あ、それダメ。首の手術の前に手を使ったら、首が硬くなっていい事は何もない。術後も同じ、退院のあと家が気になってすぐに片づけをする人がいるが、これも首の治りを遅くしてしまう。医者は手術のことしか言わないが、我々から診ると、首の手術の前に手を使うなと言いたくなってしまう。」…
「ゆでガエル理論」とは、ゆっくりと変化する状況に対して、危機感を抱かずにいると、最終的に取り返しのつかない事態に陥ることをたとえた言葉です。 カエルを熱湯に入れるとすぐに逃げ出すが、常温の水に入れて徐々に温度を上げていくと熱さに気づかずにゆで上がってしまうという寓話に由来します。 以前ブログで、「いい状態が続く訳がない」を書きました。定期的に来ていた患者さんが3ヶ月ぶりに来たとき、「最近はそんなに…
以前ブログで、「人の身体は癖のもの」を書いた。 この話を説明するときにいつも1つ例え話をする。 それは風呂上がりの時にタオルで身体を拭く順番である。 私の場合は、「右手でタオルを持ち、左腕の外側→内側、タオルを左手に持ち替えて右腕の外側→内側、そのあとタオルを頭にのせ髪の毛を乾かす。そのあとは首・肩・背中・腰・お尻・足の後面を全部、そしてタオルを半分にして左足首から足の付け根までの前面、次に右足首…
常連の女優さんが、さしてきつい踊りの稽古もしていないのに、足がうまく動かないという。これには理由があって、「快適以外は全てストレス」「胃が悪くなるのは食生活かストレス」「スタマックライン」「下腹部の反応点-ハムストリング」「太腿の前が硬くなるのは使い過ぎか下腹部の異常」という説明は以前からしている。 何か嫌なことがあれば、胃腸の機能が落ち、胃ならスタマックライン、下腹部ならハムストリング、両方なら…
お陰様で長い間仕事をしていると紹介で来る患者は多い。そんな時、少し困ることがある。それはある会社の社長から部長を紹介される場合で部長が早く治ってしまうパターンである。社長から「え、あいつ腰、相当痛そうだったのにもう治ったの?俺なんか未だ通っているのに・・・」と言われてしまうと何となく気まずい。 これが逆で、「部長はかなり痛がっているから、時間がかかるは仕方がない。ちゃんと最後まで診てやってくれる。…
以前から、「快適以外は全てストレス」と言っている。ほんの少し体に傷があるだけでも、今の季節少しエアコンが効き過ぎただけでも身体はストレスと感じている。身体がストレスと感じると何が起こるかであるが、ストレスで満たされないものを何かで満たそうとする。甘い物に走ってしまう女性は多い。だから減量を考えている方は中々結果が出ない。まして過酷な生活となれば、甘い物を止めることなど出来なくなってしまう。これは脳…
常連さんが50才近くになり、更年期障害のことで相談があった。「ほてり、のぼせ、発汗、動悸、冷え、イライラ、怒りっぽい、不安、気分が落ち込む、不眠、集中力の低下、記憶力の低下、頭痛、眩暈・・・」などは定番だが、原因は40歳代後半から卵巣の機能が低下するからである。女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の量が減少してしまう。エストロゲンの分泌量は、脳の視床下部というところでコントロールされてい…
以前ブログで、「人が見向きもしない所に新しい治療の答えがある」という話を書いた。 以前解剖を学んだときに「脂肪」や「膜」は邪魔で早く取って、臓器や筋肉、血管神経を診たいと思っていたが、最近はその「脂肪」や「膜」に痛みの原因がかなりあることが分かってきて少し戸惑っている。 ではあまり人が注目しない部分はもっとあるかもしれないと思い、先日講義を聞いていたら、私が脊柱管狭窄症を患ったときにお世話になった…
常連さんが8月のイベントに向けて忙しい。毎週治療はしているが中々良くならない。前回診たときに、少し腕のこりが酷かったので、「3-4割、仕事が増えたでしょう?それも同じ仕事。」と「え、実はそうなんだけど、どうしてわかるの?」と聞くので、「例えば今までの仕事を10こなしていたとして、13や14になってもすこし凝りが酷くなるぐらいで同じ仕事なら身体は慣れてしまう。筋肉の硬さで言えば1-2割程度硬くなるぐ…