風呂上がりの癖
以前ブログで、「人の身体は癖のもの」を書いた。 この話を説明するときにいつも1つ例え話をする。 それは風呂上がりの時にタオルで身体を拭く順番である。 私の場合は、「右手でタオルを持ち、左腕の外側→内側、タオルを左手に持ち替えて右腕の外側→内側、そのあとタオルを頭にのせ髪の毛を乾かす。そのあとは首・肩・背中・腰・お尻・足の後面を全部、そしてタオルを半分にして左足首から足の付け根までの前面、次に右足首…
以前ブログで、「人の身体は癖のもの」を書いた。 この話を説明するときにいつも1つ例え話をする。 それは風呂上がりの時にタオルで身体を拭く順番である。 私の場合は、「右手でタオルを持ち、左腕の外側→内側、タオルを左手に持ち替えて右腕の外側→内側、そのあとタオルを頭にのせ髪の毛を乾かす。そのあとは首・肩・背中・腰・お尻・足の後面を全部、そしてタオルを半分にして左足首から足の付け根までの前面、次に右足首…
常連の女優さんが、さしてきつい踊りの稽古もしていないのに、足がうまく動かないという。これには理由があって、「快適以外は全てストレス」「胃が悪くなるのは食生活かストレス」「スタマックライン」「下腹部の反応点-ハムストリング」「太腿の前が硬くなるのは使い過ぎか下腹部の異常」という説明は以前からしている。 何か嫌なことがあれば、胃腸の機能が落ち、胃ならスタマックライン、下腹部ならハムストリング、両方なら…
お陰様で長い間仕事をしていると紹介で来る患者は多い。そんな時、少し困ることがある。それはある会社の社長から部長を紹介される場合で部長が早く治ってしまうパターンである。社長から「え、あいつ腰、相当痛そうだったのにもう治ったの?俺なんか未だ通っているのに・・・」と言われてしまうと何となく気まずい。 これが逆で、「部長はかなり痛がっているから、時間がかかるは仕方がない。ちゃんと最後まで診てやってくれる。…
以前から、「快適以外は全てストレス」と言っている。ほんの少し体に傷があるだけでも、今の季節少しエアコンが効き過ぎただけでも身体はストレスと感じている。身体がストレスと感じると何が起こるかであるが、ストレスで満たされないものを何かで満たそうとする。甘い物に走ってしまう女性は多い。だから減量を考えている方は中々結果が出ない。まして過酷な生活となれば、甘い物を止めることなど出来なくなってしまう。これは脳…
常連さんが50才近くになり、更年期障害のことで相談があった。「ほてり、のぼせ、発汗、動悸、冷え、イライラ、怒りっぽい、不安、気分が落ち込む、不眠、集中力の低下、記憶力の低下、頭痛、眩暈・・・」などは定番だが、原因は40歳代後半から卵巣の機能が低下するからである。女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の量が減少してしまう。エストロゲンの分泌量は、脳の視床下部というところでコントロールされてい…
以前ブログで、「人が見向きもしない所に新しい治療の答えがある」という話を書いた。 以前解剖を学んだときに「脂肪」や「膜」は邪魔で早く取って、臓器や筋肉、血管神経を診たいと思っていたが、最近はその「脂肪」や「膜」に痛みの原因がかなりあることが分かってきて少し戸惑っている。 ではあまり人が注目しない部分はもっとあるかもしれないと思い、先日講義を聞いていたら、私が脊柱管狭窄症を患ったときにお世話になった…
常連さんが8月のイベントに向けて忙しい。毎週治療はしているが中々良くならない。前回診たときに、少し腕のこりが酷かったので、「3-4割、仕事が増えたでしょう?それも同じ仕事。」と「え、実はそうなんだけど、どうしてわかるの?」と聞くので、「例えば今までの仕事を10こなしていたとして、13や14になってもすこし凝りが酷くなるぐらいで同じ仕事なら身体は慣れてしまう。筋肉の硬さで言えば1-2割程度硬くなるぐ…
日舞やバレー、ピアノなど習い事をやっている方は多い。そういう芸事の師匠が口を揃えて同じ事を言う。「ただ稽古を続けてもうまくはならない。発表会があるから必死に稽古をして、それでうまくなる。いくらベテランでも発表会でこれで完璧ということはない。そこで反省をしてまた上達する。その繰り返し。」これはスポーツの世界や我々でも同じ。スポーツなら試合だし、我々から学会発表。「いついつに○○があるから・・・」と思…
これは大分前の話だが、ある家元がお手伝いさんの悪口を、「あの子は料理とか片づけはまあまあいいんだけれども、雑巾がちゃんと絞れない。だから床を拭いた後、少し濡れている。そこが問題。」とよく言っていた。私から見たらその程度と思ってしまうが、その家元があるとき、「実は困った事が起こった。赤坂で突然声をかけられ、相手はこちらのことをわかっているみたいなんだけど、こっちは誰だかわからない。弟子も多かったから…
仕事柄、慢性腰痛で通われている方は多い。 そういう方達には、「例え今そんなに痛くなくても腰のレントゲンやMRIを撮っておきなさい」と伝えている。理由は今後5年、10年、20年、30年生きていく中で、平常時の腰の状態がわからないと、今後の治療方針に影響を与えるからである。 以前、腰椎椎間板ヘルニアの酷い方が来て、すぐにMRIを撮ってもらった。画像的にはそんなにすぐに手術するほどではなかったので、注射…
リウマチやがん患者を診ていると、「今、いい治療を受けられるのは先人のお陰」と言いたくなってしまう。昔は抗がん剤は毒ガスから作っていて、どれだけ投与したらいいか分からなかったので、試しにやったら患者が死んでしまった。これは量が多いだろうと思って減らしたらがんが成長した。また増やしたら死んじゃった。少しだけ増やしたらがんが抑制できた。この実験をもの凄い数こなしてがん治療の適量を見つけた。これはがんに限…
これは聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条に記されている言葉で、「人々が互いに仲良く助け合い、争いを避けることが最も大切である」という意味です。これは、単に仲良しこよしということではなく、議論や話し合いを通じて、互いを尊重し、協調していくことの重要性を説いています。と調べたら書いてありました。 先日来た常連さんはいつも食べ過ぎが原因の腰痛で、毎回私に「スタマックライン」と言われて、反省はするのです…
以前から、「下腹部の反応点-ハムストリング」という話はしている。どういうことかというと、ハムストリング(太腿に後ろ側)は下腹部に何かあると反応して硬くなってしまうという意味である。 では下腹部といってもどんなことが原因になってしまうのであろうか? それは「便秘」「下痢」「生理痛」「冷え」「膀胱炎」などそこにある「臓器の異常」か骨盤内の血行不良「冷え」である。 この時期、梅雨も殆どなく、真夏並みの気…
うちは新米ママが多いが、そういう方達の話の内容は大抵同じである。「結婚前はかなり自由に何でも出来たが、結婚して子供が出来た途端、子供は言うことを聞かないし、子育てはストレスが溜まる。」と必ず言う。こういう場合、「家族の中で誰が一人が割を食うぐらいで丁度良いと以前教わった。」と言う話をする。大抵は家庭内では母親がその役である。考えてみれば自分の身体を痛め、突然母親になり、泣く子をなだめ、24時間年中…
以前から腕(前腕)と太腿(大腿四頭筋)は自覚がでないと言っている。 腕がこれば肩や首がこり、太腿が硬くなれば膝や腰に出る。 何故自覚が出ないのかの本当の理由はわからないが、自分なりに出した答えはある。 それは人類がまだ原始時代、狩猟生活で、夫が動物を追いかけ、野山を走り回る。時には幾つかの山を超える事もあったであろう。そんなときに獲物を担いだまま、腕が痛くなったり、太腿が痛くなったら、獲物を家族の…
私の母はもう90才を過ぎていて施設にいる。昔から私が一人っ子ということもあり、とにかく心配性である。何をやるのも、「お前、危ないからダメ。」と言われ続け、中学ぐらいには家を出る計画を立て、高校卒業と同時に実家を出て、東京で浪人生活をした。どうもこの実家を出る流れはうちの親父から私、娘にまで遺伝したみたいである。東京に来てから、時々は田舎に帰るが、心配性は相変わらずで、「東京でちゃんとやってるの?」…
仕事柄、論文検索や査読などでAIには毎日お世話になっている。 ここ数年の進歩が目覚ましく、中々最新のものにはついていけない。 以前、AIに医師国家試験を解かせたら合格ラインを越えていたと言うし、がんの診断なども医者が見落としそうなところをちゃんと指摘してくれるという。 こうなると患者も、「AIの診断は?」と医者に聞きたくなるだろう。 コンピュータのデータベースは凄いからやがては、「私の乳がんに1番…
数年前に脊柱管狭窄症を患ってから、理学療法士の先生に定期的にかかっている。 最近はもうやることも少ないから、担当の先生と治療技術の話ばかりしている。 治療を受けるというより、個人レッスンを受けている感じ。 そんな中、先日理学療法の世界でトップの先生の還暦祝いの記念講演会が名古屋で開かれた。 招待され発表された先生方が凄い。 いつも我々がZoomで拝聴している有名所の先生がずらり。 講演内容もレベル…
患者さんの中にはご自分の病気の原因を知りたくて、突っ込んで聞いてくる方が時々いる。本人の気持ちは分からないでもないが、こちらもわかる範囲では答えるものの、様々な知識や経験を応用しているため全てに答えることは出来ない。 そんな中、実に便利な言葉がある。 それは「更年期」「低気圧」「季節の変わり目」である。 40代後半ぐらいの女性の患者には、「色々な症状があって辛い・・・」と言われても、「更年期かもし…
以前ブログで、「年を取って元気に生きる方法」を書いた。体重や胃腸、糖尿病に鼻炎、噛み合わせなどの記事を書いたが、実際当院におみえになったてるお年寄りには特徴がある。 心臓が悪くない 胃腸が強い 太腿が太い 皮下脂肪が豊か などは共通項のように思う。まず心臓病があるとやはりない方とは寿命は違う。次に胃腸であるが、胃弱で太れないと皮下脂肪もつかず、よく呼吸器などを患っている。次に太腿が太いというのは、…