目安は8回
カルテを調べると多くの方が8回以内で終わっている。治療経過の中で良くなったり、悪化したりがあるので、こ ちらとしては長い道のりに感じるが、統計を取るとほとんどの方が、その範囲内でおさまっているので驚いた。だから最近は坐骨神経痛の方には、8回の治療で ほぼおさまる旨を初めに伝えている。8回と言っても週に1度治療して2ヶ月かかる。8日間続けてやれば治るのかと聞かれるが、1回治療して体の反応が出る のに最低で3-4日はかかる。週に1度程度の治療が丁度良い。これがわかると希望が先にあるので、多少の悪化も楽に乗り越えられる。人間やはり希望がない と続けられない。
ひどい坐骨神経痛で8回の治療で何とか7割方とれてきた場合などは、ここからが大変。残りの痛みを取るのにふくらはぎの治療をすることがある。タルク(ベ ビーパウター)を使って、かなり強く摩る。殆どの方は根を上げてしまうが、これが効く。坐骨神経痛のひどい方は「座薬」「灸」「ふくらはぎを強く摩る」が 3種の神器である。
腸や腹圧
坐骨神経痛を持っている方が食中毒を起こした場合は注意が必要です。医者に行って抗生剤などを処方してもらっ ても、坐骨神経痛が悪化するからです。急性胃腸炎などで発熱や節々が痛くなると今までの古傷がうずきます。熱が下がっても神経が過敏になっていて、坐骨神 経痛を今まで以上に辛く感じてしまうからです。決定的な予防法はありませんが、乳酸菌を少し多めに飲んでおくと楽です。ちょっとしたことですがこの予防が 効きます。
坐骨神経痛が不安な方が楽に長時間飛行機に乗る方法。それは食べないことです。以前ロスまでのフライトで初めてビジネスクラスを使った時に、ラウンジでか なりお酒を飲み、サンドイッチも食べ満腹で機内でも出された食事は完食。数時間後、今まで味わったことがないぐらい足がだるくなり、坐骨神経痛が出てしま いました。残りの4時間のフライトが地獄だったことを今も覚えています。原因を考えたら腹圧の上昇、これにつきます。機内では歩けないし、座りっぱなしで腹圧 が上がるとどうにもなりません。足の血行不良で坐骨神経痛がでます。3年前に今度は挽回と思い、ニューヨークまでのエコノミーでのフライトで朝から何も食 べず、機内食も半分にしたら、身体の疲労度がビジネスの時の1/3でした。こんなに腹圧が影響するのかと知りました。それ以来長時間のフライトは食べない ことにしています。ヨーロッパなど長いですから、是非お薦めです。現地で食べればいいのですから、少し我慢して下さい。お腹がグーと鳴っても腰は楽ですから。
下痢をすると坐骨神経痛が悪化します。治療で順調に坐骨神経痛の痛みが取れていた方でも、下痢をすると簡単に痛みが復活してしまいます。もちろん下痢が治 れば痛みは楽になるのですが、少しタイムラグがあるのです。下痢が治って数日してからでないと、坐骨神経痛は治まりません。体の反応が腸と少しずれるので す。ですから下痢が治っても安心しないで、腰は用心すべきです。一番わかりやすいのは、食べ過ぎかなんかでお腹を壊し、腰も痛くなって、少し用心していて 下痢が治ったので、ゴルフに行ったらぎっくり腰になってしまったというケースです。本人はもうお腹が良くなったので、腰は大丈夫と思っていますからこうい う事が起きてしまいます。タイムラグがあることを覚えておいて下さい。
腰痛は胃腸を治さないとなかなか治りません。胃に負担がかかり、腸も働かなくなり、その反応が左の背中・腰と続き、ついには左坐骨神経痛をおこしてしまう パターン。胃腸に負担のか かっている人は皆さん左ですと種明かしをすると納得される。こういう時は少し胃に負担をかけないでといっても無理なので、私などは百草丸で守ってい る。百草丸は長野県の御岳百草丸とっいって、300年の歴史がありいまだに売れている。以前に昔から売れ続けている薬を調べたことがあるが、どれをとって も素晴らしい効果である。何が素晴らしいかというとあまり他の薬とぶつからないことである。一緒に飲む薬と喧嘩せず、自分の作用もしっかり効かす。昔から 続いているだけのことはあると感心したものだ。胃は百草丸で守れるとしたら、腸はビオフェルミンである。これも歴史が長い。救急箱の中にあるちょっとした 民間薬で、ひどい坐骨神経痛になる前に身を守りたいものである。
温灸器を使ってよく患者さんのお腹を温めています。殆どの方が気持ちが良いと言い、居眠りしてしまう方も出るぐらいです。夏に冷たいものを飲むなとは言い ませんが、最近カラフルな腹巻きが売っているそうなので、せめて寝る時ぐらいは使ってもいいのではないでしょうか。
坐骨神経痛とお腹が硬い。こういう方の治療は「絶食」と「発汗」である。まず胃腸に問題があるのだから、食べ物を入れて胃腸に仕事をさせてはいけない。次 に自律神経の働きがおかしくなっているのだから、発汗して調整するのが良い。お風呂などで暖めれば坐骨神経痛に効く。酵素風呂などは一番良い。発汗という のはいい治療で、鬱病やがんなどにも使える。
腹圧を下げるというのはお腹の緊張を取るので、お腹のマッサージや灸がメイン治療になる。お腹が問題で腰が治っていない人は本当に多いと思う。
坐骨神経痛がなかなか完治しない方に、「どうしてですか?」と聞かれたので、「人間は癖の生き物」という話をした。どういうことかというと、例えばお風呂 に入る時、階段を上る時、立つ時など必ず始め出る足が決まっている。違う足でやってみると何とも落ちつかない。以前風呂上がりに身体を拭く時、左右を逆の 順番でやってみたが、何とも不自然でぎこちない。無意識でやっていると言うことは、始めに出る足や体の使い方がもう決まっているということである。扉を開 けて出る時だって、手のひねり方から足の踏み出しまで決まっている。そういう癖の中で身体を使いこなして生活している。それが左右対象で、多少の誤差が あっても十分回復出来るだけの体力を持っていれば良いが、お年寄りはそうはいかない。ずれたら治す必要がある。そんな中比較的、元に戻りやすい方の身体を 診ていると腸が強い。やはり腹筋なのか腹圧なのか、下半身への血流なのかわからないが、体験上そういう感覚を持っている。だから腸を元気にしなさいと指導 している。「身体のゆがみを元に戻すのに腸?」と言われるが、是非お薦めの坐骨神経痛解消法である。
灸
昔は何か悪いことをすると、お灸をすえると言われたが現代版お灸は何ともやさしい。まず大きさが米粒の1/3 程度。火をつけても1-2秒、チリッとするぐらいで熱いと言うより痛い感じ。それも熱い感覚が少し和らぐように、お灸の回りを押さえたりと何ともやさし い。私は坐骨神経痛は最後はお灸で決めると思っているので、これで効かないと少し困ってしまう。治療法がないわけではないが、後は手術などと選択肢は狭 まってしまう。実際治療してみるとはまる方は多い。どうしてもっと早くやってくださらなかったのと言われることもある。やはり女性の場合、傷になったり多 少跡が残るので最後の方法と思っているが、最近は簡単な方が中々来ないので、よく使っている。
病院勤務時代に坐骨神経痛が酷くなると「弘法の灸」に通っていた方がいた。普段の腰痛は注射を打ってもらうのだが、酷くなると全然効かないという。本人は お灸が大嫌いで、出来れば通いたくないのだが、背に腹はかえられず行くと1回で治るから、ほぼ毎年いってしまうという。しかしある時、1回で治らず2回目 行こうか悩んでいた。私は勧めたのだが、お灸の辛さと今の坐骨神経痛のシーソーゲームである。患者心理もわからないわけではない。当院でも坐骨神経痛の方 にお灸はよく使う。筋肉のほぐれ具合や神経の興奮をみていると本当によく効くと思う。若い方で時々、「すっかり良くなりました。」と言う方がいるが、身体 を診るとあまり良くなっていない。お灸を避けての真理だろうが、そういう方を見るたびにあの患者さんを思い出す。
脚の治療
坐骨神経痛の治療の場合、太腿の前面と後面で悪くなる理由が違います。本来、坐骨神経は腰からお尻、太腿の後 面を通りますので、その経路の何処かが硬くなると起こりやすくなります。しかし太腿の前面の治療が必要なケースがあります。1つは太腿の後面の悪い状態を ほうっておいた場合と階段や上り坂などをよく歩く方です。坐骨神経の通っている太腿の後面だけ治療してもうまくいかない場合は、太腿の前面を治療するとすぐに 良くなります。当院では腰が痛いのに太腿ばかり治療するケースがありますが、ちゃんと説明しないとなかなか理解して戴けません。殆どの方は太腿の前面の治療をすると驚かれます。しかし結果がいいと、必ずそこをやってくれと言われます。
踊りやダンスをやっている方にアドバイスを1つ。日舞でもタップでも激しい踊りでもよく坐骨神経痛を起こしますが、痛い時は良く来ますが、我々から見ると マイナスをゼロにしているだけでまた痛くなるだろうということが容易に想像できます。少し貯金治療の考え方を持たないと危なくて見てはいられません。踊り の場合、貯金治療のポイントは内転筋です。内転筋を丁寧に治療しておくと坐骨神経痛を起こしにくく、捻挫をしても早く治り、疲れが残らず良いことだらけで す。しかしなかなか余裕がないと痛くないのに治療をしようという気持ちになりません。1度でいいですから、腰痛などがひどくないときに内転筋の治療を受け てみて下さい。こんなにバランスが悪く、痛みの火種が一杯あるんだと気がつくと思います。一流の方はそういう人の気の付かないところにまで眼がゆき届いて います。そこが違うのです。
坐骨神経痛の検査法としてSLRといって坐骨神経伸展の検査があるが、これがそのまま治療に使える。足を挙げてストレッチするものだが、少しきつめに角度をつけると見事に坐骨神経痛に関わる筋肉が緩む。ストレッチは少しきついぐらいが有効だ。
坐骨神経痛の予防としてアキレス腱のばしは有効ですが、よく見ないとストレッチボードも役に立たないことがあります。というのもストレッチの角度が調整出来 なかったり、いきなり20度ぐらいから始める仕組みになっていると、とても使い物になりません。小児麻痺などで脚の筋力がなかったり、硬直している方の場 合は5度ぐらいの角度からでないと出来ません。1万円ぐらいするものでしたら角度が5度刻みのもありますが、安い物ですと注意が必要です。
アキレス腱を痛めた場合、ギプスで固定しても手術をしても、その後のリハはとても大切です。最近は手術をしたら、リハをしないで終わりということも多いよ うですが、時間が経つと痛めていない方の足に坐骨神経痛が出ます。その後は首のこりとゆがみ、頭痛、脱毛、のどの痛みと続きます。我々にしてみるとアキレ ス腱を痛めて反対側の足に負担がかかり、坐骨神経痛を起こし、肩や首がずれて頭の血行不良の後、頭痛や免疫が下がることによるのどの痛みと繋がっているの ですが、なかなかアキレス腱とのど痛みは繋がらないと思います。予防法はギプスをしているときに筋トレをすることです。力を入れて緩めるだけでいいので す。うちのスタッフが実行して筋トレのやり過ぎでギブスが小さくなり、新しく作ってもらい、それを取ったときには痛めていない足より筋肉が発達していて、 リハは全く必要なかったことがありました。なかなかこういう事はないです、安静だけが治療ではありません。その後をにらんで今を考えたいものです。
左坐骨神経痛の方は車の運転をすると悪化します。ATの場合、右足しか使いませんので左坐骨神経痛には関係ないと考えがちですが、左坐骨神経痛が良くなる ためには右足のゆとりがとても大事です。これを何とか説明しようと「父ちゃん母ちゃんの関係」と言っています。左足が病気の父ちゃん、右足が元気な母ちゃ ん。父ちゃんは具合いが悪いので、母ちゃんが頑張る。母ちゃんの無理がきくうちはいいが、母ちゃんが寝込むと病気の父ちゃんがもっと悪くなる。父ちゃんが 元気になるためには母ちゃんのゆとりがなくてはならない。その母ちゃんを車の運転などで余裕を無くしてしまうと父ちゃんが騒ぐ。身体の中にはそんな関係が あります。我々にしてみると反対側の治療がとても大事です。
酷い坐骨神経痛をやった方が、次は何処がやられるのかと聞いてきたので「膝」と答えた。坐骨神経痛はほとんど片方がやられる。左坐骨神経痛という具合い に、一側しか出ないことが多い。一側が病んでいる間に、反対側や前面までこの事態を何とかしようと悪戦苦闘している。そんな中で一番反応が出るのが膝だ。 坐骨神経痛が治った後、何も出なければ良いがそうはいかない。今度はここというケースが多いく、新しく出た症状を見る度毎に、前回の坐骨神経痛の影響が気 になる。古傷の存在を感じ、尾を引いているわけだ。そしてまたそこが治れば次と出て切りがない。風邪と坐骨神経痛を一生患わない身体にして欲しいと言われ ると、困ってしまう。この2つは事が起きてから、対処してもいいと思うのだがいかがだろうか。
坐骨神経痛など足に問題があると肩関節の動きが悪くなります。意外かもしれませんが事実です。当院ではよく実験で肩関節のリハビリをする前に、下半身だけ 治療します。結構な確率で肩が楽になり、そういう関係なのかと感心させられます。肩だけ治療してうまく行かない場合は下半身をチェックしてください。答え があります。
神経の興奮
坐骨神経痛の方が治療していて、時々痛みが表面に移動してきたということがあります。これは改善した証拠で す。坐骨神経の本幹は結構深いところを通っていますので、中がうずくというのは治療が難しく、いかに表に痛みを出すかが治療のポイントです。数回の治療で 表面に痛みを感じるようになればしめたものです。ところが患者さんの痛みの感じ方はシャープになり、以前より辛いと言います。改善していると伝えてもなか なか理解していただけません。痛みやこりはひどくなると背骨に近づき深くなります。良くなると身体の末端に移動して浅くなります。ですから深いところから 表面に痛みを感じるのは、本人が辛いと言っても改善しているのです。あと、突然痛くなるという人がいますが、我々から見るとそんなに悪くありません。本当 に悪い方はずーっと痛いものです。痛いときとそうでない時があるというのは、すべてとは言いませんが比較的軽症です。痛くないときがあるので痛いときに余計痛みを強く感じるわけです。
坐骨神経痛の治療をしていると時々症状が良くなっているように見えるが、実は悪化してことがある。神経痛は痛みが動くので、どちらの方向にどう動くかに よって判断する。神経痛の原因の1つはヘルペス感染だから、脊髄から遠ざかれば良くなっていると言える。太腿からふくらはぎに痛みが移動すれば経過は良好 ということだ。ヘルペスは悪化すれば身体の中に痛みを感じるから、表面に浮き出た感じになればこれも改善していると言える。先日太腿の痛みを強く訴えてい た方が、今度は軽く腰痛と言ったので、「悪化している。」と言ったら驚いていた。腰痛の方が太腿より痛みは軽いですと言ったが、脊髄に近づいているので悪 化である。その後治療したら腰は楽になり、太腿が辛くなったと言ったので改善したということになる。紛らわしいが、神経痛は痛みの強さだけでは判断できな いものである。
風邪を引くとよく節々が痛いと言いますが、これは全身にウィルスがまわるからです。坐骨神経痛を持っている方など体に負担をかけていなくても、風邪を引く といつもより神経痛を強く感じることがありますが、風邪が治れば痛みも楽になりますので心配いりません。こういうちょっとしたことが不安材料になります。 風邪が治っても神経痛が楽にならなければ、神経痛の治療をすればいいのです。
喘息の患者さんは意外かもしれませんが坐骨神経痛の治療をお薦めします。理由は坐骨神経痛を治療すると喘息が楽になるからです。腰に痛みがあれば神経が興 奮して、喘息発作などを起こしやすく、また背中の筋肉も硬くなりますので、深い呼吸が出来ません。喘息を呼吸器の病気だけの視点で見ずに、喘息になっても 自力回復出来る身体作りはとても大切です。身体の何処に痛みがあっても喘息は治りにくくなってしまいます。こんな所にも治療のポイントがあります。
坐骨神経痛の治療をしていても、年賀状を数百枚書くと腰痛が悪化します。年賀状を書くまでに坐骨神経痛が完治していればいいですが、痛みが3割ぐらい残っている場合、腕の使いすぎで神経が興奮して、坐骨神経にもその影響が及ぶのです。本人は腰に悪いことをしていないと言いますが、身体全体で考えた場合はマイナスになってしまいます。
ストレスがかかった方に頭の治療をします。当院で最高90分頭だけ治療している方がいますが、何とも言えず頭がスッキリするそうです。良いことずくめのよ うに感じますが、坐骨神経痛があると頭の治療が途端に痛くて耐え難いものになります。身体の中に神経痛があるとヘルペスウィルスなどの働きで、神経が過敏 になり頭皮の緊張が起こるものと思われます。坐骨神経痛をしっかり治して頭を治療すれば、こんなに気持ちの良いものはありません。
肘の痛みが治らない方でレントゲンを撮っても異常なし、医者に注射をしてもらっても良くならない。腕を診てもこりがない。何か変だと思いながら他に悪い所はないかと聞いたら、子宮内膜症と坐骨神経痛があるという。坐骨神経痛は1年半辛いという。調べてみると太腿の歴史は15年、殿部の歴史は20年と1年半所ではない。聞いてみ たら、そうかもしれないという。こういうケースは坐骨神経痛が楽になると肘の痛みが軽減する。坐骨神経痛の治療前は雑巾を絞ると痛いと言っていたのが、治 療後は何ともないという。これで肘の痛みは反射痛と決定。当院では当たり前のことだが、やはり肘の痛みを坐骨神経痛の治療で治めるというのは、解説が必要 だ。
頭をぶつけた患者さんがCTを撮って異常がなかったという。しかし10日ほど経っているのに、触ると痛い。そして無理をしていないのに坐骨神経痛が出てい る。胃の調子も悪い。身体のどこかに神経が興奮しているところがあると、他も影響を受ける。本人は10日も経っているのですっかり忘れていたが、触られて 痛かったので思い出した。こういうケースまずは頭の古傷から治すと、胃や坐骨神経痛は治りやすい。
普段から片頭痛と坐骨神経痛を持っている方が、感染で喉が痛い場合、神経が興奮し て筋肉が硬くなくても痛みを感じやすい。坐骨神経痛なども無理をしたり冷えたりで、酷くなるなら分かるだろうが、喉に感染があると大したことをしていなく ても、坐骨神経痛を辛く感じる。頭痛もそうで、原因らしきものがなくても頭が痛い。正確には神経が興奮している。その分、喉などの感染を早く治める必要が ある。不慣れだと、坐骨神経痛が酷いと言って来るが、抗生剤等で腰まで楽になってしまう。今は風邪をひいている方が殆ど喉の症状ばかりで2-3週間と長 い。早めの処置で頭痛や坐骨神経痛から逃れたいものである。
女性の場合
顔面神経麻痺や坐骨神経痛、冷え性の方は春先からが危険です。寒かったのが急に暖かくなると、女性は薄着になり油断します。冷え性も一番多いのは冬ではなく、夏のクーラー。お出かけ前が暖かくて、急に気温が下がれば簡単に症状は悪化します。
先の尖った靴のせいで脛が硬くなっている女性が多い。こんな靴を履いていたら坐骨神経痛になりたいといっているようなものだ。寝るときに足の爪を塗るため に指を拡げるものがあるが、それをつけるだけでも違う。会社にいるときは五本指の靴下をはき、どうしてもの時だけ、尖った靴を履く。あとはその影響が出な いようにケアする。タオルを足の指でたぐり寄せる運動や足首の柔軟体操など、まめにやれば有効だ。一番いけないのは、何が原因して脛が硬くなっているのか 理解していないことである。原因がわかれば何も怖くない。こんな所にも坐骨神経痛の火種がある。
子宮内膜症などで出血があり、貧血になった場合、我々が気にするのは頭痛や坐骨神経痛である。貧血が原因での頭痛は多い。女性の頭痛で慢性の場合は一度調 べてもらうといい。その場合、貧血を治さない限り頭痛は改善しない。鉄剤を飲んだ途端、劇的に良くなる方は多い。医者の鉄剤は便秘になったりするが、当院 ではミキプルーンを勧めている。ミキなら便秘にならない。そして坐骨神経痛もよく出る。理由は腹筋の低下と冷えである。またストレスなどで首や腕が異常に こるので、揉むと殆どの方が驚く。こんなになっているとは知らなかったと言う。出来れば子宮が落ちつくまで、仕事や家事は放り投げた方がいい。身体を診て いると出来るわけないと思ってしまう。しかしそういう感覚を持っている方は少なく、ほんの少しいつもよりだるいだけという認識である。そこで無理をすると 感情的に抑えが効かなくなったり、夜中に目が覚めたりする。頭の興奮である。そういう方は注意が必要で、痛みが出てくれれば休むだろうが、出ない方は自分 から休むことを選んで欲しい。それくらい不正出血というのは身体に対してダメージが大きい。