肩重要

テーピングで補強して本当に良かったのか悩んだ話

常連さんが肩を痛めて治療している。医者に行って注射をしているが完治まではまだ遠い。肩を痛めた場合は三角筋といって、肩についている筋肉が弱くなってしまっているので、三角巾などで腕を支えてあげると楽になる。その上もっと楽にしてあげようと三角筋にテーピングを4本使って補強した。これでかなりいいだろうと思い、安静を保てば回復するだろうと思っていたら、痛みが取れず全然良くならないという。調べてみると腕のこり…

ネットワーク論その1

前回メルマガ配信で、「一つ病気をしたら他にも何かあると疑え」を書いた。 思いのほか反響があり、もう少し詳しく聞きたいと言う。 この話は身体の中のネットワーク論になってしまう。 いくつかはブログの中に書いてあるが少しまとめてみたい。 「坐骨神経痛と胆嚢炎」 ブログの中に「坐骨神経痛の治療の目安は8回」と書いてある。これを読んだ患者さんが、「私のは長患いですから多少の回数はともかく、是非よろしくお願い…

お前に言ってもわからないよ。とにかく遠くからやれ。

これは大分昔の話だが、当時鍼灸免許取り立てで、ビギナーズラックも手伝い面白いように患者を治せていた。 しかしある時期からパタリと治療効果がなくなり、かなり長い期間師匠もいないまま悶々としていた。 時々セミナーなどで教わるが、どうしても通り一遍のことなので治療の核になる話は聞けない。 ある時少し仲良くなった先輩に、「先生、治療効果が上がらなくて困っています。解決法を指導して下さい。」と言ったら、「お…

前後左右上下裏表手足

変なタイトルだが、治療に行き詰まったときに自分に言い聞かせている言葉である。 例えば左脚の太腿の痛みが取れなければ太腿の後ろをいじってみる。 それでもだめなら右足の太腿、駄目なら裏、それでもだめなら脛、そして反対側もいじる。 それでもだめなら人を四つ足動物と考え、足を後ろ足として前足の同じ所。 筋肉は構造的に前後は拮抗筋(きっこうきん)といって、お互い補完し合っている。 曲げる筋肉があるということ…

外周を疑う

例えば肩が痛くてそこを治療してもうまく行かない場合、周りが何か影響しているかをみます。具体的には腕や背中、首と取り巻きを診るわけです。しかしそれでも良くならないとなると外周を診ます。頭や腰、股関節、足首を疑うわけです。例え話をすれば子供が不良になった場合、本人に原因がなく周りからの影響とわかった場合、まず友達や親兄弟を疑いますが、そこに原因がなければ祖父祖母、親戚、家の周りの方などとなるわけです。…

上半身のすれ違い

常連さんが、「先生が葛根湯は上半身の血流剤(肩こり、頭痛、風邪、喉の痛み、耳の症状に効く)と言っていたので、胃と心臓にもいいですよね。」と言う。「え、そこには葛根湯は使わない。」と言うと、「でもへそから上は上半身ですよね。どうして駄目なんですか?」と聞いてきた。 これには理由があって葛根湯が上半身の血流剤という場合は心臟より上を指す。よく下半身の血流剤ということで八味地黄丸を使うがそれに対抗しての…

複雑にした右肩痛

常連さんがインフルエンザにかかり、咳が止まらず困ったが、少し楽になってきたという。右肩を診るとガチガチで殆どほぐれない。そして最近マラソンをしているという。脛を診ると異常に硬いので、「月に100kmぐらい走っているのでは?」と聞いたらそうだという。あまりに脛が硬いのでこれは少しやり過ぎで、毎日寒い中大変だと思ったら、ジムに行ってトレッドミルというランニングマシンで走っているという。このトレッドミル…

受験必勝、100%自分の能力を発揮する方法

1・2月は受験期である。長年、治療の仕事をしていると合格できる能力を持ちながら、本番で体調を崩すケースがある。誠にもったいない話である。よく先輩から、「本番前はリラックスして。」と言われるが、リラックスしようとすると緊張してしまう人もいる。またどうやって良いのかわからない。治療家の経験から、「こんな時はここを刺激すれば治(おさ)まる。」というツボを披露したい。但し、治療したからといって合格を保証す…

胸がザワザワする話

胸骨のゆがみについて記事を書いたが、ひどい方だと「胸がザワザワする」と訴えてくる。少しこれは難しい患者で身体を診ると大抵下記のような状況になっている。 ヤダモン-心臓の反応が出ている 腕の反応点が硬い 喘息や寝違いの反応点も出ている 腕の反応点と同じ高さで背骨の際に肋間神経の反応点が出ている 上記のものがあると胸骨がゆがむ。少しマニアックな話で恐縮だが、左の肩甲骨の間は数cmの所に色々な反応点がつ…

棚に物を上げて肩の痛みが出る

肩の治療のしている常連さんが突然肩の前が痛くなったという。本人は思い当たる節が全くないという。こういう事は仕事柄よくあるので痛みの出た数日前からどういう生活をしていたのか、細かく聞くことにしている。本人は殆どが覚えていないので、「○○をやったか?」「字は書かなかったか?」「普段と違うことはなかった?」かなど矢継ぎ早に質問する。肩の前面の痛みは力こぶの筋肉がついているところなので、何かを引っ張ったり…

神経異常興奮時の「巨骨」と「腸骨」のツボ

前回、神様の鍵の隠し方で「鍵と鍵穴」、「へり」の話をした。では実際どんなツボを使うかというと少し専門的になるが、首から上の不定愁訴、例えば頭痛、耳鳴り、眩暈(めまい)、立ちくらみ、眼の違和感などには普通であれば首の定番のツボを使えば良いが、少し神経が異常に興奮している場合は、「巨骨-ここつ」を使う。何とも肩の端の変なところにあるが、こんな所に鍵が隠れていることがある。理由はわからないが、神経の興奮…

ストレートネックについて

肩の激痛の方が通っている。治療してもあまり変化しないので調べてもらったら、頚椎椎間板ヘルニアとストレートネックがあるという。これで良くならない理由はわかったが、レントゲンを見ながらあまりのストレートネックなので少し閉口してしまった。ストレートネックはまず下記の方がなりやすい。 細身で太ったことのない方 少し繊細で敏感な方 手をよく使う方 こんな特徴がある。対応策だが細身なので乳酸菌と腸の治療、繊細…

段々効かなくなる肩の注射

常連さんが肩が痛くて何とかならないかという。調べてみると我々が鍼灸や筋膜リリース(ファッシアリリース)をやるより、医者に行って注射を打った方が早く治りそうなので、神経ブロックでもと勧めた。専門の所で4回打ったが、初めは良かったが4回目はほとんど効いていないという。この話を聞き、「実はそういうものです。だから大学病院などでは初めはえらい先生が打ち、段々下の先生が担当になる。患者にしてみるとえらい先生…

この肩の痛みは耐えるべきか、医者に行くべきか

少し孫と無理をして遊んで肩を痛めた方が通っている。何もしなくても肩がうずいてしまうので、頻繁に通っている。この方は普段からあまり薬を飲まない方で、少しぐらいの辛さは我慢をしてしまう。今回の痛みも少しだけ薬を飲んだが効かず、治療を求めてきたが私ならすぐに医者に行くと話した。「肩の痛みというのは結構強い痛みです。中々十分鎮痛剤が効きません。安静時にうずくのですから、僕ならすぐに医者に行って注射をしても…

足のつりと五十肩

新年早々、常連さんが足がつって肩も痛いという。調べてみるとつったふくらはぎは筋肉の中の方にしこりがあり、触っただけでも痛がる。こういう場合は芍薬甘草湯がいいので、薬局で相談して下さいと言い、五十肩に関してはレントゲンを撮って注射でもしてもらってださいと言った。「肩は鍼が先生、専門でしょう。」と言うので、「確かに専門ですが、あなたの場合はそんなにひどくないし、鍼が体質的にそんなに合う方ではない。何も…

肩こりを治して苦情をもらった話

若い頃ヤクザの治療をしていて、「先生、いくらかかってもいいからこの肩こり治してくれ。」と言われて1回の治療を2時間、週に2-3回治療して少し手こずったがよくなった。こちらは褒められると思ったらヤクザから、「先生、肩がこっていないのに揉んでもらっても気持ちよくない。マッサージは肩がこっているから気持ちがいいと言うことがわかった。」と言われて愕然としてしまった。これは真理だと後で気がついた。お腹が空い…

五十肩とステロイド

最近、五十肩の方が多い。ある患者さんが、「ステロイドは打てば効くと言うし、打ち過ぎはダメだという。私の場合はどうしたら良いのか?」なるほど、こういう質問はもっともである。こういう場合は私自身、次のような基準を持っている。 レントゲンを撮って石灰沈着と言われ、痛みが強ければ1回はステロイド注射を打つ。 その後痛みがよくなれば良いが、また同じような痛みが出たら、2-3回まで試し、その後は少し注射を考え…

太腿と肩の関係

社交ダンスをやっている方が、膝が痛いと言ってきた。膝に関しては詳しく書いているので、詳細はそちらを参照して欲しいが、太腿の治療は外せない。この太腿、自覚症状が出ないのだが、膝の痛みのほとんどは太ももが原因で膝自体が悪いという方はめったに来ない。こりを見ると数年間ほったらかしで手入れをしていないことがわかる。こういう方はハムストリングまでやられていて、腰痛があるのが普通である。そんな話をしていたら、…

長引く肩の痛み

仕事柄、中々肩の痛みが取れない方が数人いる。以前にモヤモヤ血管の話を書いたが、我々治療家からすると鎖骨を治療する方法がある。鎖骨の下には腕に行く神経と動脈が通っている。鎖骨がある程度自由に動く場合は、腕に血液も神経の命令もうまくいくが、鎖骨に柔軟性がなくなると血管神経を圧迫して、手のシビレや血行不良を起こす。鎖骨は胸の骨と肩甲骨にくっついているので、胸を拡げたり、肩をよく回すと鎖骨に柔軟性がでる。…

五十肩で石灰沈着と言われて

男性も女性も50代近くになると五十肩が増える。突然起こり、痛みが強い場合は石灰沈着性の炎症を疑う。医者に行ってレントゲンを撮ると、「石灰が沈着しています。」と言われる。こういう場合はまず、肩にステロイドの注射を打ってもらって様子を見る。うまくいくと2回ぐらいの注射でほぼ良くなる。以前はリハビリで肩関節の運動法をしていたが、石灰沈着なのか普通の五十肩なのかを見分けてからでないと、無駄な辛いリハビリに…