膝痛重要

人に騒がれると治りにくい膝痛

飲食関係の方が膝を痛めたという。お膳を運んだりしていると、どうしてもお客さんに、「足どうしたの?」と言われてしまう。皆が心配してくれるのは有り難いのだが、実は困っているという。話を聞くと、「加圧トレーニングが1番いい。」「スポーツジムに一緒に行こう」「このサポーターを巻くといい。」「この薬は膝に効く。」「いい医者を知っている。」「何処何処の院長に頼んであげる。」とあまりに言われるので断りにくいとい…

場所毎にやることが違う膝痛

1年ぶりできた患者さんがここ半年ぐらい左膝が痛いという。調べてみると面白い事がわかった。まず痛い左膝の太腿は硬い。これは膝を治療してこなかったことを意味する。反対側の太腿は筋力がない。これは使わなかったことを意味する。脛は両側硬い。これはよく歩いたことを意味する。結局場所毎に治療法が変わる。筋力がないところは鍛え、硬いところは治療して、よく使ったところはほぐす。なぜこういう事が起こったかは簡単であ…

四股と古傷

腰と膝がなかなか治らなかった方が、毎週治療に通い最近は少し調子が良いという。以前右膝を治療した時は反対の左脚に負担がかかりすぎていて、まず左脚を治療したあとで、右膝を治療していい結果が出た。その後、スクワットをやったら調子が悪いので、「四股」を勧めて、少しずつ出来るようになりやりながら不思議な体験をしたという。本来、右膝が古傷なのだが、四股を踏みながら以前痛めたところが伸ばされると痛みを感じるとい…

膝痛と左右の太腿

仕事柄、膝痛の方はよく来る。左膝が痛い場合、初めのうちは左太腿前面をほぐせばいいが、時間が経つと右の太腿までおかしくなってくる。今まで何度も「身体の中の父ちゃん母ちゃん」の話はしている通りで反対側までチェックしないとなかなか治癒までいかない。膝痛の支配権を大腿四頭筋(太腿の前面)が持っているのて太腿の治療をしない限り、膝は良くならない。交通事故や余程の激しい運動などがない限り、膝の靱帯や半月板を痛…

患者さんの訴えと病気の本質

病院勤務時代から、よく患者さんの訴えは聞いていた。 腰が痛いと言われれば腰を診て、膝が痛いと言われれば膝を診て・・・・。 しかし結論から言うとあまり治らない。 当時は理由が分からず困っていたが、段々経験を積むうちに理由が分かってきた。 それは辛い所と悪い所が別である。 そこに気がついた。 例えば腰痛、誰もが腰が悪いと思っている。 だから腰を揉んだり鍼をしてくれとなるのだが、これが間違っている。 腰…

いつまでも残る古傷

年配の方を治療していると古傷をこちらが発見することがある。 5年ぐらい前までは35年前の古傷を治療していた人が一番だった。 20才の時にアキレス腱を痛めて55才で坐骨神経痛の治療をしていた。 ところがあるおばちゃんがあっさりその記録を抜いた。 85才で通院していたおばあちゃんは、20才で農家に嫁にいき腰を痛めた。 当時のことだから舅・姑の目もあり治療など十分受けられない。 腰を痛めたまま時間だけ過…

体の中の父ちゃん母ちゃん

右膝を怪我した場合は右脚に体重がかけられませんから、左脚に負担がかかります。その状態が続くと支えている左脚が根を上げて腰に痛みを出します。ですから右膝痛で腰痛が出た場合は左脚の負担を取ってあげれば治ります。言われれば当たり前の話ですが、右膝痛の場合にどうしても右膝を治療して欲しいという要求が強く、右膝の治療は必要ないといっても少しでいいから治療してほしいと言われてしまいます。気持ちとしてはわかりま…