ためになる話

正しい医療のための10か条

これはある病院が掲示した「正しい医療のための10か条」である。 1.常識を疑ってかかること。 2.テレビや新聞の言う事は信じないこと。 3.情報やネットや書籍で幅広く収集すること。 4.自分の感覚を大切にして直感を信じること。 5.症状は治るための免疫反応と心得ること。 6.病気は体からのメッセージと心得ること。 7.日本にも世界にも伝統医学があり、高い効果があることを知ること。 8.西洋医学は緊…

食生活改善の合言葉「まごわやさしい」

『まごわやさしい』は食品研究家で医学博士の吉村裕之先生が提唱されているバランスの良い食事の覚え方です。 それぞれに特長や高い効果のある食材の組み合わせで、日本には昔からあるおなじみの食材ばかりです。 ま(まめ)=豆類-豆腐・大豆・納豆など。高タンパク質、ビタミン・食物繊維が豊富。 ご(ごま)=種実類-タンパク質・食物繊維・カルシウム・ミネラルなど栄養豊富。 わ(わかめ)=海藻類-タンパク質・ビタミ…

水断ち治療について

以前テレビを観ていたら、「いい植木を作るには、一度水断ちをするといい。花自身が我慢していい実や花が咲く。」と言っていた。お花の先生に聞いたら、その通りだという。トマトなどは我慢させて、ストレスを与えると甘くなるという。治療も似たところがあって、ただ鍼灸をすればいいということではない。治療がうまくいっていても一度治療をやめて、本人の回復力を診ることがある。最近大腸がんと腰を手術をした方が、灸治療が効…

笑いについて

ジャーナリストのノーマン・カズンズは不治の病と言われた膠原病(治癒率が500分の1)から笑うことで奇跡的な回復をしました。 そのやり方は奇抜で病室には映画や漫画など腹を抱えるほど笑える物を持参し、あまりに笑い声がうるさいので他の病室から苦情がきたそうです。 その後、「笑いと治癒力」という著書の中で笑うことの効用が書かれています。 また遺伝子研究の第一人者、村上和雄先生のご講義で下記のように内容を伺…

ピンピンコロリについて

最近学会でもPPKと書いてあるから何の略かと聞いたら、「ピンピンコロリ」だという。 嘘みたい話しだが、プレゼンテーションに「PPK」と書いてある。 しかしよく考えるとこのピンピンコロリ、意外と難しい。 まずは死因の殆どが「がん」と「血管-脳卒中と心臓病」の疾患だから、免疫と高血圧に気をつけると予防できる。 乳酸菌と塩分制限、少々の運動でピンピンである。 次にコロリだが、これが難しい。 コロリは血管…

船酔いの話

常連さんがマグロ釣りに行ってきたという。かなり格闘して手足の筋肉痛が酷い。海は凪だったそうだが船酔いの話になった。以前船酔いの治療をしたときは腕の内側の「内関-ないかん」というツボを使う。船酔いバンドとして売っている。また初めてオーストラリアに行ったとき離れた島まで船が荒れ、こちらの船酔いを察知してくださって現地の方がビスケットをくれた。これはジンジャービスケットと言って、シーシック(船酔い)には…

人は希望で生きられる

これは聞いた話だが、がんで余命宣告された患者さんが、その余命が切れた日に診察を受けたという。 「先生まだ大丈夫です。生きています。」 何ともシニカルな話だが、気持ちは分かる。 よく寿命と言うが人は生きていくのに必要のないものは見えないようになっている。 例えば60才の方が83才で亡くなるとすると、毎日あと22年と12ヶ月4日2時間35分と寿命を必ず逆算する。 この段々減っていく感じ、人は耐えられな…

祭りの後の後片付け

ある方が70才になったときに、どんな感じですかと聞いたら、「古稀は古くて稀なだけです。どんな感じかと言われれば『祭りの後の後片付け』かしら。」と感 想を言われた。 祭りの後とは賑やかだった時を経て、余韻に浸り、寂しさを感じながら後片付けをしている、何ともしんみりとした情景が目に浮かぶ。 しかしその後15年も経てば祭りの余韻すら残っていない。 あの時の祭りは楽しかったなぁという記憶だけである。 何事…

のらりくらり

これは私の師匠の患者さんの話だが、乳がんの末期の方が大量の乳酸菌療法で10年以上延命している。 一時は肺にも転移したが、小康状態を保っている。 性格が明るい方で、あまりクヨクヨしないタイプだ。 ある時、ガンセンターで肺の影を指摘されたので、詳しい検査のために指定された日に受診することになった。 師匠も「ガンセンターでの検診結果を教えて下さい。」と言ったら、その日は行かないという。 理由を聞いたら、…

長引く痛みにはモヤモヤ血管がある

常連さんから気になる本があるので、読んで感想を聞かせて欲しいという。 「長引く痛みの原因は、血管が9割」 奥野祐次先生(オクノ クリニック院長) ワニブックス タイトルからして唸る内容なので一気に読んでしまった。 奥野先生はカテーテルでがんを治療をする専門医だった。 がん細胞は正常細胞より多くの栄養を必要としているので、血管を作ってしまう。 その血管に小さいサイズの粒子を入れ塞ぐことで、がん細胞を…

言葉の力

少し読書の時間があったので、「薬は恐い! 病院は危ない! 病気はこうしてつくられる! 医薬業界が死んでも語らない本当のこと」宇多川 久美子 (著), 船瀬 俊介 (著)を読んでいたら、面白いものを見つけた。 それは病名である。 「がん」と言われると「がーん」としてしまい不治の病という感じで、患者のストレスが大きい。 「がん」を「ポン」か「ピョン」にしろというのである。 何となく可愛くて、乳ピョン、…

人生3つの坂

大分前にある先生から、「人生3つの坂」の話を聞いた。 「上り坂」「下り坂」あとは「まさか」。 この話には唸ってしまった。 仕事柄体を壊している人を診るが、人生まで狂ってしまう方がいる。 こんな事が起こるとは思わなかった。 全くの想定外。 何で私にこんな事が起こるの? 皆、「まさか」を体験した方達の言葉である。 ではどうしたらいいか。 こんな事が起こるとは思わなかったまで想定して、健康管理をするしか…

人工甘味料について

最近はコンビニなどで商品の裏を見ると、アスパルテームとよく書いてあります。 これは人工甘味料なのですが、アメリカで本当に安全なのか、脳に対し悪影響があるのか論争になっています。 Bi-Digital O-Ring Testのセミナーでは以前からアスパルテームは脳、特に海馬(記憶する所)に対して悪影響があると教えて頂きました。 当院でBi-Digital O-Ring Testを使って調べても、脳の…

「貧乏・病気・争い」一番身体にきついのは?

長年人の身体を診ていると「貧乏・病気・争い」で一番辛いのは「争い」と感じてしまう。 貧乏はいつもお金がないから慣れてしまう。 病気は治療法がないとか、動かないとかこれもある程度慣れることがある。 痛みでも段々気にならなくなってしまう事はよくある。 しかし争いはダメだ。 どれだけ時間が経っても身体に反応が出る。 特に心臓のうしろ。 左の肩甲骨の下と背骨の間ぐらいの所が、何となく病んでくる。 酷いと左…

ハーバード大学の図書館にある20個の落書

言わずと知れたハーバード大学の図書館に書かれているとされる20個の落書きが、4年前に世界中で話題になった。 2年前日本でも出回ったので知っている人も多いだろうが、感動するほどグッとくる言葉が並んでいる。 ちなみにこの件でハーバード大学に問合せが殺到し、ハーバード大学側は否定しているという。 今眠る者は夢を見る。今勉強する者は夢を叶える。 君が無駄にした今日は、多くの人が願っても叶わなかった明日であ…

夢の描き方

40代以降でマラソンにはまる方は多い。 先日、マラソンの宗茂先生と話す機会があって、60代でもフルマラソンを2時間40分代という信じられないスピードで走る人がいるという。 そういう人達は昔陸上部だったとか、学生駅伝をやっていたとかという人ではなく、経験のない方達の中に伸びる人がいるという。 昔やっていた人達は伸びないそうである。 全く予想外のことだったので、「宗先生、そういうものですかぁ?」と言っ…

「ま、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」

この言葉は「課長島耕作」でおなじみの漫画家・弘兼憲史さんの言葉だということを患者さんから教えて頂きました。 弘兼さんは、人を動かすのに2通りの方法があると言います。 (1)あえて厳しく叱り反発させて「なにくそ!」と沸き上がってくる気持ちを利用して前進させる方法。 (2)8割ダメなところがあっても2割の良いところを褒め、やる気を引き出し、8割部分のボトムアップ。 現代では(2)の、褒めて伸ばす方が有…

医者を選ぶのも寿命のうち

最近は時々この言葉を聞きます。 「医者を選ぶのも寿命のうち」 いい先生にかかると長生きできるが、そうでないと寿命が短くなるということでしょうか。 「がん難民」という言葉が定着して、本当に先生とのご縁は大切です。 ではどうやっていい先生と巡り合えばいいのでしょうか? 名医100人で調べて、かかればいいのでしょうか。 いい先生にかかるコツを少しお話ししたいと思います。 まず第一に定番の病気はある程度決…

宥座の器(ゆうざのき)

夏休みを利用して以前から気になっていた、広島の世界遺産の厳島神社へ行ってきました。 見事なまでに潮の干満を計算しつくした大鳥居と鮮やかな朱色の回廊には思わず息をのみました。 周辺を観光していて宝物館の中に目を留めるものがありました。 宥座の器(ゆうざのき)です。 壺状の器が左右を紐でつるしてぶら下がっています。 器に水が入っていない時は傾き、ほどよく入れると真っ直ぐに立ち、入れすぎるとひっくり返っ…

T型人間とπ型人間

これは以前に聞いた話だが、横棒を一般常識、縦棒を専門職とするとT型になる。 一般常識だけでは社会で戦えないから、専門職を持ったT型人間になれという。 しか最近はこの専門職をもう一つ持ったπ型人間になれという。 この考え方は治療に活かせる。 横棒は体力や免疫などの基礎回復能力。 横棒は専門治療。それも2つ。 AがだめでもBがある。 言われてみれば当たり前のことだが、治療の現場ではここは気がつきにくい…