腸内停滞時間ととうもろこし
最近私のブログを読んで腸の問題でくる方が多い。食事のあと何時間で身体の外に出るのだろうか?それがわかれば良い便が出たときに、「あの夕飯のおかずが良かった。」とか、「辛いものを食べたら酷い目にあった。」というのがわかる。便を見てもいつの食事の分だかわからないが調べる方法はある。それはとうもろこしを使う方法である。 尾籠な話で恐縮だが とうもろこしの粒皮は硬くて不溶性食物繊維が多く含まれるため人間の腸…
最近私のブログを読んで腸の問題でくる方が多い。食事のあと何時間で身体の外に出るのだろうか?それがわかれば良い便が出たときに、「あの夕飯のおかずが良かった。」とか、「辛いものを食べたら酷い目にあった。」というのがわかる。便を見てもいつの食事の分だかわからないが調べる方法はある。それはとうもろこしを使う方法である。 尾籠な話で恐縮だが とうもろこしの粒皮は硬くて不溶性食物繊維が多く含まれるため人間の腸…
大病の後などお通じが中々という声はよく聞く。腰を痛めても内臓を手術しても腹圧が上げられなかったり、脚が踏ん張れなかったり、腸が動かなかったりで便秘の問題は奥が深い。場合によってはそのまま将来便漏れの可能性もあるので、早い内から手を打ちたいと思っている方は多いが、何をしたらいいか分からないという。少し治療法を列記したい。 1.四股を踏んで股関節や内転筋などを鍛える。腸も筋肉なので筋力低下は避けたい。…
年配の女性の便秘を治療している。食事療法や按腹でお腹を揉んでいる。最近腹圧が高いので、お通じの様子を聞いたら面白い事を言っていた。「トイレで前屈みになり、肘を膝に載せる格好をすると気持ちよく出せることを見つけた。」これは実に理に適っている。昔の日本は和式しかなく洋式に変えた途端、中々スッキリ出せなかった記憶を持っている方もいるのではないだろうか。和式と洋式では直腸の形に違いが出来てしまい、和式の方…
子宮筋腫を手術した方が、なぜか頻尿と便秘が楽になったという。我々からしてみると解剖的に当然のことなのだが、患者さんにしてみると不思議にうつるらしい。図は身体を正面から垂直に切って、横から見たところである。左が前で右がお尻である。女性の場合、子宮の前に膀胱、後ろに直腸があるのがわかると思う。子宮が筋腫で大きくなれば、前の膀胱を押すので頻尿になる。後ろを押せば直腸が拡がらなくなるので、便秘になる。言わ…
乳酸菌の事は何度も書いているが、時々細身の方でビオフェルミンで便秘を起こす方がいる。Bi-Digital O-Ring Testでは腸の免疫をへそで測るのだが、乳酸菌にはとても強いプラスで反応しても実際に服用すると便秘になってしまう方がいる。何とか事前にこれを予防する方法はないかやっているのだが、現段階で良い方法はない。免疫を上げたいが便秘では困る。飲んで戴く前に注意はするのだが、錠数を減らしたり…
この時期仕事の環境が変わったりで、普段は便秘でない方が便秘を訴えてくる。酷ければ大腸内視鏡や食事指導、按腹など徹底的にやるが、一過性の場合はそこまでやらなくてもいい。まずは浣腸がいい。薬局でイチジク浣腸などを買って、1本で足らなければ2本ぐらい試すといい。酷い便秘の方はこれではダメだが、一過性の方なら効く。それでもダメなら「強力ミルマグ」がいい。胃にも優しい、無理矢理出すわけではない。便を少し軟ら…
慢性便秘の女性は多い。下剤を使うほどではないがスッキリしたい方のためにいくつか智恵をお話したい。 便通を整えるお茶やハーブ-実験しないと合うかどうかわからないが効きが穏やか チアシードなどの脂-ローカロリーでダイエットで話題 麦飯-白米だけに比べて高繊維 けんちん汁-和食の中でほぼ最高の繊維食 ひじき-鉄分補給と繊維食 ところてん-ローカロリーで繊維食 ぬか漬け-腸内細菌の活性化 蔵出し味噌-本来…
女性で便秘の方は多い。腸と体調のパンフレットでも女性の常習性便秘で1番多いのは、「今はちょっといいや。」だから、「親が死んでもトイレが先」という言葉を作って、女性には便意があったら必ず満たして欲しいと警告をした。当院の常連さんでもこの言葉は知っていても便秘の方は多い。「中々仕事中は・・・。」そうなると便秘薬に頼る。便秘薬も腸を無理矢理動かす薬、便を溶かしやすくする薬、便に水分を含む薬など種類がある…
一病息災ではなく、年を取り多病息災になると、便秘ぐらいでも中々薬を使いたいくないのが本音だ。 乳酸菌や食物繊維ぐらいで便秘が解消されれば楽だが、そうはいかない方も多い。 そういう場合にお薦めの一品がある。 「真っ黒金平」である。 普通金平を作る時はごぼうを水に浸し、灰汁を抜く。 ごぼうは線維だけでなく、この灰汁が下剤である。 折角の下剤を捨ててはもったいない。 灰汁を抜かずそのまま金平を作って戴き…
前回、がんの補助療法で乳酸菌の事を書いたら、もう少し詳しく説明して欲しいという声があり、良い機会なのでまとめてお話します。 まず当院で使っている乳酸菌関係は下記の5つです。 1.新ビオフェルミンS 2.わかもとの整腸薬ロロンS 3.アレルケア 4.エビオス 5.ORT-乳酸菌 新ビオフェルミンSはなじみがあると思います。 ビオフェルミンは大正時代にまだ乳酸菌の事が知られてない時代に整腸剤として作ら…
この時期、食べ過ぎの方も多いと思います。 少し専門的になりますが、按腹(あんぷく)の話をします。 按腹とはお腹のマッサージです。 江戸時代には冷蔵庫はなかったので、お腹を壊した方は多かったと想像されます。 当時のあん摩さんがお腹をよく揉んでいたことがわかる挿し絵が文献で残っています。 我々も治療で按腹をしますが、難しい腰痛の方には必ずおこなっています。 腰や脚を治療して腰痛が楽になる方はいいですが…