肩重要

五十肩の敵を取る

五十肩の方が何でこんなに辛い思いをしなくてはならないかと、時々こぼす。我々から見ると、この五十肩をきっかけにして身体のことを学び、将来にわたり健康オタクになり元気に暮らせればいいと思うが、どうしても治療中は辛い治療にしか目がいかない。五十肩で30分治療中、我々は色々な話をする。(当院の当たり前)門前の小僧である。そして通えば通うほど、自分は元気になったとは思わないが、回りの方が具合が悪くなるのを見…

片麻痺と肩の痛み

脳梗塞で片麻痺の方が良い方の肩が痛くて困るという。半身不随の悪い側は痛みを感じにくいし、動かさない分、炎症はあまり起こらない。元気な方ばかり使うので仕方がない部分はあるのだが、杖をついたり肩に負担はかかる。その肩に痛みが出てしまうと、転倒の危険があるのでいつもすぐに治療しようとする。半身不随だと片手で歩いているようなものだから、肩の痛みはのんびり治療するわけにはいかない。鍼でも注射でもテーピングで…

強い肩の痛みの対処法

久しぶりに来た方が肩の痛みが強くて何も出来ないという。話を聞いたら医者に行ってステロイドを数ヶ月打って、もう打てないと言われて、薬も何種類か出されたがほとんど効かないという。以前からこの方は頸椎ヘルニアがあって、「手のシビレは?」と聞いたら、「ずーっとシビレっぱなしだ。」と言ういう。まず何処から手をつけていいのか分からないのて、関係のありそうな遠隔場所をBi-Digital O-Ring Test…

肩の痛みを足底で取る話

着付けをやっている方の左肩の痛みがなかなか取れない。腕を酷使するので、丁寧にそこを治療しても肩の痛みは変わらないという。考え方を拡げて反対側や胸筋、鎖骨下と治療しても楽にならないという。普段なら数回で治療できるのに、今回は中々難しい。これだけ長引くのだから、明確に何処かが狂っているのだろうと脚に目を向けると、左の大腿四頭筋が硬い。これは胃経の反応なので胃に負担がかかっていることはわかるが、肩まで痛…

右肩とタイ料理

これは少し前の話だが、精神科の医者が右肩が痛くて治らないという。自分で注射を打ったり、ジムに通ったがよくならないので来たという。身体を診ると右の背中が異常に硬い。これは胆嚢の反応なので、「先生、何か辛いものを食べていますか?」と聞いたら、最近仕事が忙しくて休みの日のタイ料理にはまったという。そのお店は自分で唐辛子を入れられて、毎回量が増えているという。原因が簡単にわかったので、先生に、「先生、辛い…

肩甲骨と予防医学

常連さんの肩甲骨はよく治療する。治療しながら。「ここをちゃんと治療しておけば将来ぼけ防止にもなるし、歯も大丈夫だし、呼吸も深くなる。」と話している。しかし中々こういう話をしてもぴんとくる方は少ない。まずぼけ防止は根拠がある。肩甲骨の間に「身柱-しんちゅう」というツボがあり、子供の癲癇(てんかん)などに使う。ここを治療しておくと頭の血流が良くなるわけだ。次に歯だが、一昨年ヨーロッパでの学会の前に歯が…

乳腺炎と抱っこ

以前から「赤ちゃん5kg症候群」と言って、母親が抱っこし続けられるのは5kgまでと言っている。父親は7kgが限界である。しかし生まれてすぐに7-8kgはいってしまい、首もすわると良く動く。身体をのけぞって動くから支えているだけでも大変である。あっという間に10kgを越える。抱き癖をつけると大変である。娘から母親になるということは、腕が太くたくましくなるということである。授乳中に乳腺炎になる方もいる…

左肩甲骨の動きの悪さ

肩甲骨の動きというのはとても大事で、腰痛や首のゆがみにも影響があります。色々な方を診ているとと左肩甲骨だけ動きの悪い方がいます。この理由は殆どが、心臓、胃、膵臓、腸です。これらの臓器は全て左側に反応が出るので、長年悩みがあって(心臓に反応が出ます)、便秘(左腰に反応が出ます)なんて言うと左背中、特に肩甲骨が動かなくなります。右の肩甲骨の動きと比べて差があればあるほど、治療用期間を意味しますから長年…

ハッサクと左側の肩腰の痛み

常連さんが愛媛のハッサクにはまっているという。甘くて美味しいという。食べ過ぎて中性脂肪(糖分の取り過ぎで上がる)が上がってしまったという。そんな生活を続けたら何も無理をしていないのに、左肩と腰が痛いという。これは以前から「甘い物で左腰痛、刺激物で右腰痛」の反応である。 この時期、どうしても甘くて冷たいものは食べてしまう。そうすると膵臓の後ろ(左腰の少し上)が硬くなる。それにつられ左腰まで違和感を感…

完治しない場合の対応法

長年治療しているとなかなか完治しないことを体験する。 特に肩関節は我が儘な関節で100点以外認めないという性格を持っている。 桶と同じでたった1枚壊れているだけで水が漏ってしまうのと同じで、肩関節は99点でも痛みを強く出す。 ではどうするかというといくつか方法があるのでお話ししたいと思う。 1.9割以上良くなっているのなら、準卒業して気になる時だけ治療する。 2.何が何でも100点を目指し、痛くな…

腕のこりに関して

今までパソコン病やストレスの所で腕のこりに関して書いてきました。 パソコン病はマウスを使うクリック病、ストレスは心臓が末端の血管を締めるため血行不良。 使い過ぎと血行不良で原因は違いますが、腕が硬くなる事は同じです。 しかしこの腕、つらくなったら自覚症状が出てくれれば治療はとても楽なのですが、つらくても感じないのです。 腕のこりから肩甲骨の動きが悪くなり、肩がこり、首がゆがみ、首肩に症状が出る頃に…

女優さんの歯科治療

映画の撮影時、女優さんが歯科治療で顔が腫れてしまったら、全てのスケジュールが狂い大問題となってしまう。以前に歯科の先生からこういう場合、どうすればいいかを伺った。 ポイントは2つある。1つは歯科の治療の前に肩、頚、腕を十分に揉んでおくことである。東洋医学では歯の痛みを腕や肩のツボで治療する。歯の治療をして顔が腫れたから肩を揉むでは遅いのである。もう1つは治療前に鎮痛剤や抗生剤を飲んでおくことである…

パソコン病

パソコン病の特徴は「腕のこり」です。例えば右マウスでしたら、クリックの多用によって起こる「右人差し指病-クリック病」です。怖いことにこの「腕のこり」は自分では気がつきません。自覚症状が出ないのです。「腕のこり」がひどくなり、「肩こり」と「首のゆがみ」となって初めて首肩に症状を感じます。そこまでいくと治療を受けようという気持ちになります。ひどい方になると「首のゆがみ」のせいで、頭の血行不良から「鬱病…

頭痛

頭痛の原因 まずは眼・歯・鼻の病気との関係。痛みの出ている場所に近いことが原因だが影響力は大きい。次に骨格のゆがみ、首でも肩でも、腰や胸骨(胸の前面の骨)のゆがみまで影響する。次はホルモン異常。これは女性の場合、子宮卵巣関係を疑う。次は自律神経失調症。これは交感神経優位など偏りが影響している場合が多い。次に腹圧。胃腸の機能障害や腹圧の上昇による心臓圧迫などで起こる。次にこれがやっかい。感染症。血管…

パソコン病

原因は腕のこり 首のつらさの原因はほとんどが腕のこりです。腕はストレスか使い過ぎ以外にこりません。最悪なのは仕事でのストレス、長時間のパソコン作業、いつも重い鞄 を持つ・・などが重なる事です。腕は酷くなっても自覚が出ない場合が多いのです。腕の辛さを訴えてくる方は殆どいません。腕のこりが肩甲骨の動きを悪く し、首のこりの原因になるのです。いくら首が辛いといっても、首だけを揉んでも治りません。首や肩の…