最近、治療しながら殆ど肩と腰を揉まないやり方に変わってきたと感じた。
以前から腰痛にして、腰に原因がないと言い続けてきたが、益々その傾向が強くなってきた。
最近一番治療しているのは、「頭皮」「首のゆがみ」「お腹」「腕」「ふくらはぎ」である。
結局、身体の末端とお腹しかいじっていない。
理由の一つにパソコン病や鬱病、坐骨神経痛、アトピー性皮膚炎など一昔前には少なかったが、最近はそういう人達ばかりである。
ストレスでお腹を壊し、按腹(お腹のマッサージ)をして腕と脛を治療して頭と首のゆがみを治して終わり。
慢性腰痛の方はお腹だけとか、坐骨神経痛はふくらはぎだけとか、頭痛は腕だけとか・・・。
今まで全身何をやっていたのかと思うぐらい、身体は必要最低限のことをやればちゃんと治ってくれることがわかってきた。
かなりの無駄を経験して、無駄な治療をそぎ落とすことが出来るようになってきた。
昔落語の名人、古今亭志ん生はしゃべらなくても舞台にいてくれるだけでお客さんが満足したというが、仙人みたいな先生ならそばにいさせて戴けるだけで良くなったという風になるかも知れない。
そう考えると治療とは何なのだろうかと疑問が出てくる。
「病は自然が治し、神は傷を癒し、我はただ包帯をするのみ。」
という言葉は有名ですが、我々の治療もそんな感じです。
ほんの少しだけ具合の悪いところをいじってあとは回復を待つ。
身体の中から治りたいという気持ちを引き出す。
言葉では簡単ですが、そんなスイッチを入れることが出来ればもう治癒しています。