治療にもレベルがあっておおよそ3段階で考えている。
第1段階は身体のゆがみを治す治療。
首肩腰はもちろんのこと、顎関節や仙腸関節などあらゆる関節を治すことで治癒に導こうとする。
これには基本的に食生活などの環境は変えない。
ゆがみだけ治して身体の回復力を上げる方法である。
第2段階は乳酸菌を使う方法。
これはがんやアトピー性皮膚炎、花粉症などの粘膜や免疫などを上げることによって、治癒に導こうとする。
これには食事療法や生活環境、着る物など免疫に影響のあるものを考えるやり方である。
第3段階は断食をする方法。
これは治療の究極と言っていいと思う。
高血圧に鬱病、原因不明の痛みなと難病全般に対応する。
先日患者に勧められ夏樹静子先生の腰痛体験記「椅子がこわい」を読んだ。
3年間、ありとあらゆる腰痛治療を受けられたが治らず、最後は精神病扱いされ、名医との出会いと断食で治る話が克明に記録されている。
物書きの先生だけあって微妙な患者心理、先生に対しての不安、頼りたい気持ち、期待、結果が出ないことへの焦りが見事に描かれている。
読みながらやはり最後は断食かと思った。
究極の治療は身体の本音を聞かないとうまくいかない。
断食は身体をリセットするようなもので、古傷や今まで言えなかった本音が次々と出てくる。
本当は身体君はこんなに耐えていたんだと驚かれる方も多い。
初めから断食を勧めるわけではないが、ある程度治療しても結果が出ない方は、最後には断食があると思って欲しい。