次の病歴はある患者さんの実際の年表である。
14才 虫垂炎
25才 帝王切開
27才 帝王切開2回目
30才 急性腎炎
32才 腎盂炎
36才 卵巣嚢腫
38才 子宮筋腫
54才 虚血性静脈疾患
60才 神経鞘腫
それに肥満、高血圧に高脂血症、肝機能が高く、痔と大腸ポリープ、右坐骨神経痛がある。
まさに病気の問屋さんである。
しかしこれだけ病名があっても私からすると根本原因は、「腫瘍体質」と「血行不良」である。
腫瘍体質は遺伝と食生活だから、改善できる部分はある。
骨盤内の血行不良により婦人科の病気、そして静脈の問題、腎臓の炎症、そして血圧を上げることが必要な為の高血圧である。
心臓は頑張って末端や腎臓、骨盤内に血液を送ろうとしているが、高血圧と診断されて血圧を下げてしまっているので、中々病んでいる臓器が回復しない。
こういうケースは口の中が大事で、歯周病や噛み合わせの問題があると頭の血流障害で、鬱病や物忘れを発症する。
それは大丈夫ですかと話を聞いてみたら、もう症状が出ているという。
慌てて口の中を調べたら、歯周病菌の状態がかなり悪い。
すぐに歯医者に行って下さいと話をした。
これだけドミノを倒すように症状がつながると、次の病気が大体予想できる。
粘膜症状で眩暈(めまい)。耳鳴り、鼻炎などが数年以内に出る可能性が高い。
長年の経験で、病気の予想まで出来てしまう。
人間の身体が壊れるパターンは皆同じである。