鬱病で通っている方は多く、治療するたびに頭の回転と体力の問題にぶつかる。
鬱病は本来やる気が出ないのだが、薬によって急にやる気が出たり、頭が回り出す方がいる。
もちろんいいことなのだが、少しすると必ず、「体がついていかない。」と言う。
では頭の回転を落とすと全くやる気がなくなってしまう。
薬によって振り回されてしまう。
薬の量も体調で変わり、常に適量飲むというのは至難の業だ。
少し頭が回るようになると今度は頭の切れが欲しいとなり、それが満たされた時には腰痛が慢性になっている。
頭が回ると薬の副作用もあるが、食欲が抑えられなくなり太る。
10kgぐらい太った方は多い。
当然胃腸や腰に負担がきて、坐骨神経痛が慢性化する。
それでも頭を回すと腰の痛みに仕事をさせてもらえなくなる。
診ているとただ頭を回せばいいというものではない。
胃腸や腰に伺いを立てながら、あくまで今は仮の姿でやがて薬は止めますから、今は飲ませてくださいと言い訳をしながら薬を服用しなければならない。
何とも面倒くさいが、身体は一つの能力を上げると他がついていかない。
軽自動車にポルシェのエンジンを乗せて走るようなものである。
今年も何度か中庸と書いてきたが、何事も程々がいいといいながら、今年のメルマガを締めくくりたい。