美味しい物をお腹一杯食べなければならないという罠

今何人かの方達に食事指導をしている。がんやウィルス感染症、鬱病にアトピー性皮膚炎など病気は様々だが、しゃべる内容は殆ど同じである。前立腺がんをやった方が美食で以前書いた「なんちやってマクロビ」を少し実践しているという。昼は玄米、夜は白米と言っていたので、それは逆にした方がいいと指導した。昼の時間は交感神経優位で食事が身につきにくい。だから三時のおやつという。夜の時間は副交感神経優位で身につきやすい。だから白米より玄米の方がいい。ちょっとしたことだが、時間帯で胃腸の吸収率が違う。そして美食家の方にはよく言っているのだが、旅に出て何が何でも美味しい物をお腹一杯食べたい気持ちは分かるが義務ではない。私自身、食い道楽ではないので、普段と同じで全く気にならない。しかし食い道楽の方はこれを食べるために旅に出たという明確な理由がある。少量で味わえばいいと思うが、満腹まで食べないと満足しないという。これは明らかに習慣である。試しに満腹の翌日と腹八分の翌日で体調がどう変化するか実験すれば良くわかる。飲み過ぎ食べ過ぎの翌日は身体が重い経験は誰でもあると思う。身体が嫌がっているのである。美味しい物をお腹一杯食べなければならないという呪縛から解放されるだけでもがん治療になる。がんはまず食事から正す。

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