親のありのままの姿を見せることが教育

学校関係や子供を持つ親の悩みはつきない。子供を真っ直ぐ育てようとして、親が子供の前で色々と演じることも時にはあろうかと思う。場合によっては素の自分ではなく、演じた自分に疲れてしまう親もいる。気持ちがわからないでもないが、そういう親の部分も子供はわかっている。以前、子供が親を選ぶ話で書いたが、子供が親の喜ばせようとして子供は生まれてくるのである。親を嫌いな子供はいない。そして子供にとって親は最高のおもちゃである。何を言うかわからないし、反応は不可解。子供は興味津々で親を見ている。子供は親を演じる俳優という言葉もあるくらいである。そして年頃になると親を批判する。親からするとよくそんなところ見ているなぁと思う。実にいい所を突く。それだけ親を見ている証拠である。だから多少親が格好をつけても子供には見抜かれる。「ママ、そんなに頑張らなくてもいいんじゃない。いつもみたいにしていたら。」こんな言葉が子供から出ると親はドキッとしてしまう。そんなに見られているのかと感じる。格好悪い親や落ち込んでいる親も含めて子供が選ぶのである。親が素のままでいることが最高の教育である。悔しい時、悲しい時、怒ったとき、全て素のままでいいと思う。格好をつけて親が疲れる必要はない。そういう姿を見せて子供に学ばせて、社会で生きていけるようにしておく。いつまでも親がいないと子供が生きられないでは、親は安心して死ねない。この子なら親がいなくても大丈夫、これが最大の親孝行である。

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