静岡から長年通っている健康オタクの方が最近は年金暮らしなので、今までみたいに少し良いものではなく、ずば抜けていい物だけ選んで欲しいという。いつもの通り数十種類食品から厳選したら、「乳酸菌」と「甘酒」だけだった。少しいいものなら数多くあるが、ずば抜けていい物と言われるとそんなに数は多くない。結局、腸を元気にするものだけのようだ。腸さえ元気にしておけば、多少の物を食べても問題はない。つくづく昔の日本食はすぐれていると思う。玄米に味噌、漬け物、納豆と腸にいい物しか食べていない。いつしか西洋文化にまみれ、高蛋白・高脂肪、高カロリーになったが、がんの増え方を見ると恐ろしくなる。我々が学校で勉強した当時は100人に1人ががんだった。それが10人に1人になり、今は10人に3人である。やがて10人に7人なる。アメリカなどは気がついて和食ブームでがんが減っているが、日本のスィーツ嗜好や大食い、食べ放題には閉口してしまう。先日来た方がお正月は親戚のためにおせちと寿司、カニとローストビーフを揃えたら、おせちだけ余って仕方がないので頑張って食べたという。そして、「おせちがこんなに甘いとは気がつかなかった。」と言っていたが、昔はご馳走だったおせちが今は形式だけになっている。食文化の発達で美味しいものは結構だが、元気になるのなら問題はないが、どうもこの美食文化、少し考えないと10人中7人のがんに歯止めはかからない。私自身が食い道楽ではないので、こんな事が言えるのかも知れないが、行くところまでいかないと戻れないのではないかと感じている。
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