前回、神様の鍵の隠し方で「鍵と鍵穴」、「へり」の話をした。では実際どんなツボを使うかというと少し専門的になるが、首から上の不定愁訴、例えば頭痛、耳鳴り、眩暈(めまい)、立ちくらみ、眼の違和感などには普通であれば首の定番のツボを使えば良いが、少し神経が異常に興奮している場合は、「巨骨-ここつ」を使う。何とも肩の端の変なところにあるが、こんな所に鍵が隠れていることがある。理由はわからないが、神経の興奮を静めるときには身体の真ん中より端に反応が出ることが多い。ここは肩甲骨と鎖骨の接合部で普段の治療ではそんなに頻繁には使わない。しかしある一定以上神経が興奮しているときはよく反応が出る。狭くて中々刺激しにくいが、丁寧に探ると異常に痛い点を見つけることがある。それと同様に肩に反応がある時は骨盤にも出る。腸骨といって股関節の横に出る。これも腸骨という骨のへりである。普通ツボは筋肉の周辺に反応が出ることが多いが、異常事態では骨のへりに出る。全く筋肉のないところに出る。これも理由はわからない。今まで勉強してもこういう記載を見つけるのは大変である。まだまだあるがこんな所に神様は鍵を隠している。
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