心が病みパニック障害などで外出も出来ず、電車に乗れない方は多い。治療をしていく中で改善するとまず外出が出来るようになる。次に恐る恐る電車に乗る。一駅毎に降りたりはするが、何とかこなせるようになれば大分回復している。日に1-2時間、散歩が出来れば大分改善したと言える。そんな時いつも思うのが、「散歩しながら何かを見つけて欲しい。」ということである。散歩だけで改善するわけではなく、普段と違った環境で人に触れたり、何かを見たり、感じたりして回復の糸口を見つけて欲しい。自宅でパソコンを叩きながら探してもいいが、外の環境で実際に人と触れると感じ方も違う。そして夢中になって欲しい。患者さんの多くは頭が働かないという症状の方が多いが、目標や熱中出来るものがないから頭が回る必要がないのである。何かと出会えて夢中になれば、俄然回り出す。これは一部彼女捜しに似ている。散歩だけで鬱病が良くなるわけではなく、又人とかかわらなければ彼女は出来ない。同じ所ばかり行っていても確率は低い。自宅だともっと下がる。出来れば毎回違う環境で多くの方と取り組み、打ちひしがれ、又希望を持って挑戦していく中で出会える。彼女が出来れば治癒と言える。その途中色々と戦略を練り、考え、実行して失敗、又考え、手を変え品を替えの繰り返しである。鬱病患者さんを診ながら、いつもそんな事を感じている。
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