やがては認知症予備軍?

長年仕事をしているせいか、患者さんの症状がこじれて一筋縄ではいかない方が多い。
喉に鼻炎、歯周病や心臓の動悸、胃腸は悪いし、婦人科もいまいち、アトピー性皮膚炎はあるし、坐骨神経痛は慢性、脚は冷えるし膝まで痛い。集中力の低下と物忘れ、不眠が続くと頭痛が出るし最近は鬱病ではないかと思っている。
これが一人の方の症状である。
一体何処から手をつけていいのか悩む。
大抵こう言う方は、「粘膜症状」が治療の鍵である。
喉や鼻炎、口の中と胃腸、子宮、アトピー性皮膚炎はすべて粘膜の症状である。
こういう場合、EAT(Bスポット療法)と歯医者で良くなる。
胃腸は調べた上で投薬はあるし、腸は乳酸菌の種類を選び、食べ物を気をつければかなり良くなる。
ここまで揃えばアトピー性皮膚炎は軽快する。
胃腸が整えば坐骨神経痛は減る。
骨格だけの問題であれば、治療は難しくない。
順番に治療をしていき最後に残るのが、「首のゆがみ」である。
首のゆがみは、「肩や肩甲骨の左右差」と「噛み合わせ」で起こる。
肩は骨格の治療をして、噛み合わせはマウスピースがいい。
こういう方を治療しながらいつも、「この首のゆがみ、やがては認知症?」と思ってしまう。
首のゆがみは頭の後ろの血流を悪くするから、後頭部に血が行きにくい。
後頭部は脳の機能で「視覚野」だから、長時間書類を見たり、目でフォーカスしたり、集中力・持続力がなくなる。
ひどくなれば少し治療が難しい後頭神経痛が起こる。
病気が絡んでいる方は大抵この「首のゆがみ」がある。
早い時期にマウスピースと肩の治療で認知症だけは避けたいといつも思っている。

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