コレステロールが高いとアキレス腱が太くなる?

常連さんが、「主人は酒を飲んだりいい加減な生活をしていて、私は健康オタク、しかしコレステロールが殆ど同じなんだけどどういうわけ?」と言う。気持ちは分かるが、「ご主人はアキレス腱が太く、奥様はそんなに太くないので、遺伝の部分が大きいのではないですか?」と言ったら、「アキレス腱?コレステロールの話をしているんだけど・・・。」「コレステロールが高くなるとアキレス腱が太くなることがあるのです。」「え、コレステロールって血管を硬くするあれででしょう、アキレス腱はストレッチの所でしょう?何?」「アキレス腱の太さはコレステロールと関係しています。アキレス腱は体の中でもコレステロールが溜まりやすく、荷重もかかり、傷が出来易いのです。コレステロールが多いと修復のためコレステロールが血管から染み出てきてアキレス腱が太くなっちゃうのです。我々の世界ではよく言います。解剖をしていてアキレス腱が太いと、『コレステロールが高かったかもね。』という感じです。時々男の人で異常にアキレス腱が太い方や細身の女性で今にも切れそうなアキレス腱の方がいますが、すぐにコレステロールとの関係を考えてしまいます。」「え、そうなの、知らなかった。」ちょっとした会話で常連さんは医学知識を身につけていく。この話は常連さんが広めるのではないだろうか。

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