常連さんが膝が治らないという。膝の症状は最終的にはタルクを使う話は以前に書いた。2-3回治らないと言われると、「じゃ今日はタルクを使いましょう。」と、普段のパジャマから短パンに履き替えてもらって膝を診たらビックリ。お皿の周りが腫れている。「水じゃないですか?何時からこんなになっていたのですか?」「私も膝をマジマジ見ないのでわかりませんでした。言われてみれば腫れていますね。」「これはちゃんと調べて下さい。おそらく水を抜く話になると思います。」「え、そうなんですか。どうりで治らないわけだ。では明日病院に行きます。」こちらとしては冷や汗ものである。何故こういう事が起こったかであるが、この方はいつも膝の治療の時、太腿の治療だけで必ず良くなっていた。毎回膝の熱を調べるが殆ど膝に熱を持ったことはない。少し冷え性ということもあり、夏でも長袖長ズボンのパジャマを着て頂いている。それが今回は裏目に出た。今まで太腿だけで大丈夫からと熱は診たが、患部を診ていない。以前もあったが、患者さんが心臓が辛いと循環器の先生に診てもらっていたが、良くならなかった。たまたまうちに来た時、あまりに口臭がしたので、「歯医者でチェックしたらどうですか。歯周病と心臓の関係は密です。」と言って歯医者の治療が終わったら心臓が治まってしまった。一人の先生では必ず落とし穴が出来てしまう。患者さんには、「あらゆる角度から自分を診て頂き、出来れば各科(呼吸器、循環器など)2-3人いるといい。人のやることだから診察や治療に癖が出る。そんな時、違う先生が救ってくれる。」と話している。この常連さんには、「今度からパジャマを少しめくるか切るか、短パンをはくかで膝を直に見てから治療します。」と伝えた。
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