膝痛重要

膝痛の原因が甘い物取りすぎ

若い女性がマラソンをはじめて膝を痛め紹介できた。膝を詳しく調べても半月板や靱帯などあまり異常が見つからない。しかし脛やハムストリング(太腿の裏)が硬く、内臓がらみを疑った。お腹を触ったら数日間の便秘状態、腰を触ったらこれまた腸の反応点が出ている。背中を触ったら明確に甘い物取りすぎ、それも数年以上。年齢から逆算すると高校生になってしまうので、「あなたは学生時代から便秘症で、社会人になってから甘い物取…

パジャマと膝の水

常連さんが膝が治らないという。膝の症状は最終的にはタルクを使う話は以前に書いた。2-3回治らないと言われると、「じゃ今日はタルクを使いましょう。」と、普段のパジャマから短パンに履き替えてもらって膝を診たらビックリ。お皿の周りが腫れている。「水じゃないですか?何時からこんなになっていたのですか?」「私も膝をマジマジ見ないのでわかりませんでした。言われてみれば腫れていますね。」「これはちゃんと調べて下…

太腿が反対より2cm細いんです

膝痛で通っていた人が大分良くなり、好きな登山を再開できたと喜んでいる。しかし良くなるとあら探しをするもので、「膝は楽なのですが、よく見ると痛かった側の太腿が反対より2cm細いんです。筋トレをしなくてはと思っています。」と言う。「それは必要ないと思います。理由はあなたの登山はロッククライミングで手を使うでしょう。太腿を片方だけ太くして体重増加したら、手に負担がかかります。身体全体を診て許容範囲の誤差…

しつこい患者の勧め

遠方から膝の半月板がなくなってしまった方が通っている。 医者からは手術しかないと言われ、色々試して駄目なら手術を受けるつもりでいたと言う。 たまたま検索して当院のブログを見ておみえになり、治療を始めたら思いのほか成績が良い。 仕事をしても殆ど膝が痛まないレベルまでなった。 この方は実に真面目な方でこちらが言ったことをすべて実行している。 歯の噛み合わせも膝に影響すると言えば歯医者に通い、鼻炎も治し…

複雑すぎた膝痛

最近膝痛の方が多いのは私がブログで膝のネタを数多く書いているからだと患者さんに教えてもらった。先日来た患者さんは実に複雑で1時間の治療中、悩んで頭を抱えてしまった。まず右膝痛なのだが、半月板を手術している。術後改善せず、膝の裏が痛いという。そこにはベーカー腫瘍といって少し腫れもある。それ自体は原因ではないのだが、普通の膝痛と少し痛む場所が違う。珍しいなぁと思いながら、全身を拝見するとまずスタマック…

膝痛で来て血圧が下がった話

ある職人さんが遠方から膝痛で通っている。診ると変形はあるし、殆ど階段の上り下りが出来ないという。医者からはもっと酷くなったら人工関節と言われていて、本人は何とか避けたいという。まず中敷きを作って、脚の筋肉をほぐし、必要なところに鍼をやったが、中々痛みが良くならない。何か全身から治療のヒントがないかと思った診たら、甘い物取りすぎ(膵臓の反応点が硬い)を見つけた。話を聞いたら、職人さんがお客さんのお宅…

常連さんに落とし穴

仕事柄、身体のメンテは勧めているが、時々の常連さんに落とし穴がある。 最近3例あったので紹介したい。 1.乳がんをやった方が、ご主人と喧嘩して免疫を落としたケース 免疫を上げるために食生活の指導や乳酸菌、温熱をしていて経過が良かったが、喧嘩の後免疫指数が極端に下がっていた。この方には、「まだ若いから喧嘩は分かるが、免疫を下げてがんを喜ばせるのはどうかと思う。まずはご主人を受け入れて、がんを喜ばせて…

せんねん灸と膝痛

30年ぐらい前の話だが、骨接ぎに勤務していたときに膝痛で70台のご婦人が通っていた。ある日急に膝が痛くなって、たまたまその日は骨接ぎが休みだったので、自宅にあったせんねん灸をやったらとても効いたと言う。もっと楽になりたくてどんどんやったら、終わったと何は38ヶ所やってしまったという。翌日、骨接ぎに来てビックリ。膝の周辺がくまなく水ぶくれを起こしている。「何でこんなにやったの?」と聞いたら、「初めの…

身体のことを考える時期

色々な方を診ていると、一つの症状が出たときに身体の事を学んだ方がいいという方がいる。 例えば糖尿病と膝痛があり、当院に通っている場合、大抵膝が治ると来なくなる。 しかし膝痛の原因が過食による体重増加で膵臓に負担をかけている場合は、一時的に膝を治しても再発する。 我々から見ると膝痛と同時に、食生活や内臓への負担の事など色々と学ぶことがある。 そしてそれが身につくと自分の周囲の人(家族、友人、孫)にも…

タルク治療の落とし穴

以前、膝痛の苦い思い出で書いたが、膝治療の最終手段の一つにタルクを使っている。普通の生活ではこの治療で問題ないのだが、何かスポーツをやったり、山に登ったりする場合はこの治療に落とし穴が出来る。タルクだけで治療をすると深いところの筋肉に刺激が行かない。特に太腿の前面(大腿四頭筋)は注意が必要だ。この筋肉は浅いところに大腿直筋と深いところに中間広筋がある。この深いところにある筋肉にはタルクでは刺激が行…

雪山で膝痛が悪化

膝が痛くて山登りを控えていた方が、最近調子が良いので久しぶりに登山をしたら思いのほか雪が残っていて、膝がかなり悪化したという。脚を診ると内転筋がかなりやられている。下りの時に不安定にならないように踏ん張ったことが容易に想像出来た。太腿の前面の筋肉痛も酷い。反対側の裏の筋肉痛もかなりだ。これでは辛いだろう。本人は、「山自体は高い険しい山ではないのでショックだ。」と言う。しかし我々から見ると良い経験を…

保育士と膝当て

保育士の方が膝痛で通っている。小さな子供相手で、正座をしたり、膝で動いたりと中々痛みが取れない。熱を持っていたり腫れがあるのでこちらも連続で冷やすように指導したり、タルクを使ったりと色々やったが効果はいまいちである。サポータをしていても痛いというので、膝当ての話をした。私自身、日曜大工が趣味だが外でコンクリートに膝を当てるのが辛くて、ホームセンターで膝当てを買った。使ったら、膝が何ともない。こんな…

文句を言いながら通う患者とダラダラ通う患者

以前ご近所のおばあちゃんが膝痛でよく通っていた。治療が終わったあと必ず、「全然膝が良くならない・・・・・。」といつも言う。こちらはもう来ないのかなぁと思っていると、会計の時に、「来週、空いてる?」と聞く。毎回こんな感じなのでこちらも慣れてしまった。ある時帰りがけに杖を忘れて帰ったので、そんなに問題はないのではないかと思ってしまった。かと思うとダラダラ通う患者がいる。毎回どうですかと聞くと、「変化し…

左膝痛と胃炎

左膝痛がなかなか治らない方がネットで当院を調べてきた。診ると大腿四頭筋が硬い。これは定番である。そしてこの筋肉は自覚症状が出ない。大腿四頭筋の治療から始めたら、右側はほぐれるのだが、左側がほぐれない。よく診るとスタマックラインである。胃炎がある。話を聞いたらピロリ菌除菌後も調子が悪いという。何度内視鏡で調べても何も出ないので、諦めていたという。こうなると原因は「食べ物」か「ストレス」である。食べ物…

膝を治す本を読んだら悪化した話

常連さんが珍しく膝が痛んだという。そんなにひどくなかったので、本を買って読んだら、「膝痛は太腿の筋力低下によって起こる。だから筋トレをすれば治る。」と書いてあったという。真面目に筋トレを数日したがなぜか悪化したので来たという。確かに太腿の筋力低下で膝痛が起こることは事実だが、膝痛の原因はもう一つある。太腿が硬くなることである。硬くなった場合はほぐすしかない。筋力低下は一つの原因に過ぎない。どうも買…

膝蓋下脂肪体について

最近は筋膜リリース(ファシアリリース)でセミナーに出ていると新しい事を学ぶ。 「膝蓋下脂肪体」は膝のお皿の下にある脂肪組織なのだが、膝を解剖すると動脈・静脈・神経を脂肪が取り囲んでいる。 膝は曲げるために少しふわふわな組織にしておかないと曲がらないためだろうと思っていたら、この膝蓋下脂肪体が膝痛に関係があるという。 膝痛の方はよく診るが、「膝の中が痛い。お皿の下」とよく言われる。 膝蓋下脂肪体炎で…

筋トレの痛みに耐えると筋肉がつく?

普段あまりジムなどに通わない方が、筋トレに精を出しているという。しかしここ数週間膝が痛く医者に行ったら、「その痛みを乗り越えると筋肉がつく。」と言われ、トレーニングを続けたが、益々おかしいので来たという。足を診たら、完全に筋肉痛である。今までは週に1度だけ通っていたのを2回にして頑張っている。見事なまでに太腿を使っている。以前に何度も書いているが、膝痛は単独では起こりにくい。大腿四頭筋の緊張で起こ…

治らなくても売れる膝薬

常連さんが膝の調子が悪くサプリメントを合わせて欲しいという。適量を合わせた後で、「下痢止めと膝の薬は決定的な違いがあります。わかりますか?」と聞いたら、「わからない。」と言う。「下痢止めは何日も飲んで良くならなければ止めて医者に行くでしょう。しかし膝痛の薬は何年間も飲み続ける。下痢止めは効かないと言うが、膝の薬は何となく効いていないかもしれないと言う。患者心理の中に飲んでいるから良いかもしれないと…

膝痛を暖める話

以前から、「膝に熱があると治らない。徹底的に冷やさなければいけない。」と言い続けてきた。細身の女性で踊りをやっている方が、最近膝の症状が取れない。稽古のあと、辛い膝を冷やすのだが全然良くならないという。調べてみると腫れは多少あるものの、熱は全くない。大腿四頭筋(ふともも)も硬い。もしかしてと思って暖めてみたら、殆ど痛みが取れてしまった。冷え性の方で場合によつては、使いすぎても冷やしてうまくいかない…

膝痛で揉んではいけない内転筋

飲食関係の方が膝を痛めたという。当院との予約時間が合わず、中々治療できない。仕事も休めないので、仕方がないから通える範囲でよその治療院で診てもらうといいという話をした。よそで治療を受けた後に来て、「内転筋を揉んでもらったら膝痛が酷くなってしまった。」という。担当した先生は、「あなたは内転筋が硬いからほぐさないと良くならない。」と言って、ガンガン揉んだという。その後から酷くなって、慌ててやってきた。…