常連さんの高校の娘さんが頭痛が治らないという。話を聞くと部活が大変で、あまりに治らないので鎮痛剤だけ増え、CTも撮ったが、らちがあかないという。こういう場合、どう考えるかを列記したい。
- 古傷の可能性
- 噛み合わせや口の中の問題
- 鼻炎
- 過緊張
- 腸の問題
- 生理と連動
- 筋、骨格の問題
まず「古傷」だが、本人も気がついていないときに親が子供を落としたとか、転んだとか、何か外傷性の場合がある。「噛み合わせや口の中」は一番に疑う。例えば右頭痛の場合、右ばかりで噛む癖が問題となる。これは歯医者にまわすしかない。「鼻炎」はEAT(Bスポット療法)の話を何度も書いている。上咽頭の炎症部と頭痛の関係は明確である。思った以上に酷いケースもよくあるのでこれは耳鼻科で診てもらう。「過緊張」は身体にはヤダモン君として出る。部活なのか生活なのかいじめられているのか、ここはいじりにくい。「腸」は下痢や便秘で頭痛が起こる。腸を治すと楽になる。「生理」と連動するのは生理が終われば楽になるのですぐにわかる。「筋、骨格」は首のゆがみが問題である。噛み合わせの問題は首のゆがみを引き起こすので、これは歯医者と我々の仕事である。時に細身だとストレートネックの方は多い。
大体これぐらいを描きながら患者さんを診ている。鎮痛剤だけでは解決しない問題は多い。