昨日参加したセミナーは凄かった。日本病巣疾患研究会主催で村上正晃先生(北海道大学遺伝子病制御研究所所長・教授)の話で、「最近、免疫分野の中で、とりわけキーワードになるのが『炎症』。体を守るはずの炎症の働きが低レベルで慢性的に続くことで、自己免疫疾患をはじめ、ガンやメタボなど様々な病気の引き金になる?」と言う内容だ。こちらはそこまで専門ではないので詳細は全く理解出来なかったが、お話しの中で、「この神経免疫学を学ぶ前は娘が歯が痛いと言っても、『我慢しなさい。』と言っていたが、学んでからは『痛みは我慢しないですぐに歯医者に行きなさい。』と言うようになった。」と言う。痛みは炎症なのだが、身体を守るはずのものが慢性的に続くと身体のならでいろいろと問題を起こす事がわかってきたという。これもどんな物質がかかわり、どこから問題が起こるという詳細な話までされていた。このセミナーには唸ってしまった。以前にブログで「神経の興奮-身体の何処かに痛みを感じ、我慢していると身体全体の神経のセンサーというか、感度が上がってしまい、些細なことを敏感に感じてしまいます。」を書いた。これを証明して下さったような講義だった。我々は長年の経験で何となくこっちの方がいいだろうというのは掴んでいるが、研究者がこういう発表をしていただけると、小躍りして喜んでしまう。我々が感じていたことが間違いではなかったと。「神経免疫学」はまだまだ新しい分野なので、今後の研究成果にとても興味が湧いた。
ブログより我慢弱い話
https://489891.com/2015/07/29/%e6%88%91%e6%85%a2%e5%bc%b1%e3%81%84%e3%81%93%e3%81%a8-2/
https://489891.com/2018/05/15/%e6%88%91%e6%85%a2%e5%bc%b1%e3%81%84%e3%81%ae%e5%85%b7%e4%bd%93%e4%be%8b/
■村上正晃教授インタビュー