常連さんが最近物忘れをするので診て欲しいという。全身を調べたら、免疫の指数は低いし、記憶の反応点も良くなく、神経伝達物質も数値も低い。何故か胃だけ問題がなく、腸の反応点が最近で一番低い。何が起こったのか聞いたら、「百草丸を飲むと胃の調子が良いので続けている。何故か甘い物が食べたくなり、食べても胃がやられない。しかし便秘が酷く下剤を飲んでもスッキリしない。そして物忘れする。」と言う。これは胃だけ強くしてしまった結果、腸が怒ったのである。臓器には各々強さがあって、バランスがとれていればちゃんと機能する。しかし百草丸で胃だけ強くしてしまい、その強い胃を基準に行動されたら、他の臓器はたまったものではない。お酒でも同じ事が言える。肝臓と胃で肝臓が強い方はいくら飲んでも肝臓は大丈夫だが、胃がやられる。逆だと胃は大丈夫だか、肝臓に負担がかかる。弱い臓器に合わせれば問題ないのだが、強い臓器に合わせてしまうとこういう問題が起こる。特に記憶に関するアセチルコリンなどは腸の調子が悪いと上がらない。又免疫の指数も腸の調子いかんで決まる。解決法は百草丸を減らすか、食べ過ぎを抑えるか、腸が喜ぶ繊維食を取るか、少し断食をするかである。本人も、「百草丸でこんな事が起こるとは思わなかった。腸の調子が悪かったと伝えて良かった。」と言っていた。
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