常連さんが、「カッとすると頭痛が起こる」と言って同じ症状でここ数回来ている。話を聞くとどうも仕事がらみで、同僚に対して納得がいかないことがあるとカッとして頭痛が起こると言う。気持ちは分かるが、頭痛薬が効かず鍼治療をしなければいけない程だから、少し考えた方がいい。以前私も病院勤務時代に気が短く、気に食わないことがあると同じようなことがあり、我々の場合は極端に技術が落ち、それを患者から指摘されて、「このままでは本当にまずい。」と思い、どんなことでもイライラしないようにした。おかげで、「20年目の鍼」でも書いたが、大分のんびりした性格に変わってきた。頭痛くらいなら良いのだが、こういう方は昔から、「タイプA」と言って心臓病が多いから気をつけた方がいい。以前から、「身体の中には2人いる」と言っているが、頭痛を毎回起こすぐらいだから、余程身体はご本人の性格に対して徹底抗戦していることが分かる。例えれば仲の良い夫婦がいて普段は何の問題もないが、ご主人がカッとした時だけ奥様が3日間ほど口をきいてくれない。ご主人にしたら、「普段あんなに仲が良いのに・・・・。」と思うだろう。4日目から元通りになったとして解決法は奥様にあるだろうか? おそらくご主人の性格を変える以外にない。こういうご主人は比較的私もそうだったが、一人っ子に多いように思う。兄妹が多ければいちいちそんな事を言っていられない。理不尽な事も平気で飲まなければ生きていけない。こういう身体の反応は数年かかってもいいから、治した方がいい。どれだけ今後損をするか分からない。ちょっとした顔の表情も人は見ている。人相手の仕事なら余計である。訓練してもカッとするのが治るかはわからないが、頭痛が起こらず人にも悟られず、今までより短い時間で回復すればそれがゴールである。
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